元社畜の転生者は魔導士になりたい~魔王を倒す為に、訳アリ女の子と冒険者になります

めれ

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怪しい彼女と謎編

10話 怪しい彼女と対峙する

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「一時間経過、もういいよ。お疲れ様」
 
ハウクスさんの一言で俺は「ふぅ」と息を吐く。
 
ここはローグ郊外、ハウクスさんの家の敷地内にある練習場。

イメージは学校のグラウンドみたいな感じだが、的当てが備え付けてあったり、岩が転がっていたりしている。
 
レンガ造りの家がローグの近くにポツンとあるのだが、敷地がまあでかい。

本人は「貴族の敷地に比べたら大したことないよ」とは言ってはいるが、日本のコンクリートジャングルで育った俺からしたら、目が点になる。
 
今日は目ぼしい依頼がなく、ハウクスさんもフリーだったこともあって魔法の練習中だ。

で、俺が何をやっていたかといえば魔力コントロールの練習。
 
魔力をほんの少しずつ流し手に溜める。

そうすると掌には無色の塊が形成されるのだが、これは属性のついていない魔力の塊。この塊を徐々に大きくしていくのだ。
 
ただ魔力を流していく訳ではなく、都度止めたり流したり変化をつけながら溜めていくのだが、少しでも気を散らすと魔力の塊がパンと弾け消滅してしまい、また1からやり直さなければならない。

その時の腹立たしさたるや尋常ではない。
 
その中で俺は何とか1時間、この魔力の塊を大きくし続けることが出来たところだ。
 
「これだけできれば、初級魔法で大きい疲労感が出ることは無くなると思うよ。でも、過信は禁物だけどね」
 
俺は息を少し切らしながら「ありがとうございます」と感謝の言葉を述べる。
 
「それにしても、今思うと最初はびっくりしたよ、魔法の基礎も無しに初級魔法を撃ってたんだからね。そりゃ身体に負担が掛かるわけだよ」
 
「俺もなんとなくで使ってたので、基本とか初級とか分かりませんでしたよ。ハウクスさんには感謝しきれません」
 
魔法の基礎、それは身体の中の魔力を操り体の外に魔力を形作ること。この状態の魔力の塊は手から離した瞬間や、不適切な魔力量の増減で消滅してしまう。

つまり、ただ魔力を掌に込めるだけでは攻撃はおろか、ただの脆い塊である。

その魔力に火や氷などの属性を加えることにより、火をつけたり凍らせたりできるようになる。これが基本魔法らしい。
 
そして、その基本魔法の質と量を昇華させていくことで、初級・中級・上級とレベルが上がっていく。
 
また、魔法陣を展開させる意味は、魔力の塊に属性を加える時、射出するときの2つの用途を併せ持つのだという。
 
「いやいやこれくらいは全然だよ。むしろここからが本番といっても差し支えないからね」
 
俺は「ここからですか?」とハウクスさんに聞いてみると、彼は「うん」と一言相槌を打ち、話を続ける。
 
「ここからさらに、魔力の属性変化の応用と魔法の形状変化を詰めていって、上級魔法を覚えるまでにはなってほしいところだから、がんばろうね」
 
「属性変化の応用と形状変化ですか?」
 
俺はとっさに聞き返した。属性変化とは魔力に属性を加えることなのだが、形状変化はよくわからない。
 
「そう。見てもらった方が早いかな」
 
とハウクスさんは言い、右手を上に挙げる。すると手のひらから火属性の赤と風属性の緑の魔法陣が二重に展開される。
 
その魔法陣からは小さな竜巻が出現し、徐々に威力を増していく。
 
「まずこれが中級風魔法の「トルネード」だ。これだけだとただの風魔法だが、ここからさらにもう1つの魔法を加えるんだ。こんなふうに」
 
すると赤の魔法陣から火炎が出現する。その火炎は風に乗るかのように竜巻に絡みつき、遂には烈火の暴風となる。

ただでさえ「トルネード」だけでもとてつもない威力を思わせるのに、さらに火を纏うことでその凶悪さが際立っている。
 
「これが属性変化と形状変化の応用だね。形状変化は読んで字のごとく形を変えること、ただの風がこんな風に渦を巻いて竜巻のようにする。これは前にヤナギ君に教えた中級魔法にも言えることだね」

「さらに」とハウクスさんは作り出した炎の竜巻を徐々に縮小させながら説明を続ける。

「この竜巻に火属性を合わせると、こんな感じで炎を纏った竜巻になる。これが属性と形状変化の応用ってところかな。二つの属性を併せ持つことで威力は格段に上がるってわけだね」
 
ハウクスさんが説明を終えると、炎の暴風はパンと破裂するように消失した。すげえな、迫力もそうだし火力だって段違いじゃないか。
 
「すごいですね!これが出来たら大体の魔物なんて倒せるんじゃないですか?」
 
「うーん、これでも倒せない魔物がいるから困るよね。魔王の眷属だってどこまで効力があるかって感じだし」
 
世界は広いな。

これでも無事な連中がいるってなると相当じゃないか。
 
前のワイバーンだってそうだ。俺の初級魔法では手も足も出ず、ワイバーンの作り出した凶悪な魔力の塊をうまく暴発させたからこそ倒せたわけで、それこそ上級魔法でどうにかなる世界なのだろう。

道のりが遠すぎる。
 
「こうやって徐々にやることを増やしていくと、自ずと強くなれるよ。ヤナギ君なら上級、いや超級魔法もできるようになると私は思っているよ」
 
考え事をしている俺を見かねてか、ハウクスさんは俺を慰めた。
 
「超級なんて全然想像つきませんけど、ハウクスさんの期待に応えられるように頑張ります」
 
俺の一言にハウクスさんは笑った。弟子思いのいい人だ、面倒見がいいしフォローも忘れない。

「獣狩りの頂」はいいパーティなんだろうな。
 
「ということで、ヤナギ君に課題を出します。まず魔力で糸を作ること。そして、その糸であやとりが出来るようになること。私は少しの間ローグから出ないといけなくてね、魔法を教えられないから練習しておくように」
 
一体この人は何を言っているんだろう。
 




 

魔法の修行を終えた俺はローグに戻り、修業を終えたサーシャと北門で合流し飯を食いに歩を進めていた。
 
「今日は何食べる?」とサーシャに聞き、彼女は「うーん、店見ながら決めましょう」と何気ない会話をしていた。
 
「ヤナギさん、前見ないと危ないですよ?」とサーシャが俺を注意した。というのも俺は歩きながら、ハウクスさんから課せられた「魔力の糸を作る」を試行錯誤しながら歩いていたからだ。
 
「分かってはいるんだけど、どうしてもできないと気持ち悪くてさ」
 
「気持ちは分かりますけど、あっ」
 
ドンと俺は誰かとぶつかってしまった。しまった、サーシャの言うとおりにすればよかったなぁ。
 
「すいません・・・あっ」
 
ぶつかった相手を見た俺。黒髪ツインテールに赤と黒のゴスロリファッションの相手、あいつだ。

ダンの彼女。
 
彼女はワザとらしく地面に尻餅をつき、「いたたた」と癇に障る猫なで声を出していた。俺が悪いのは前提として、なんかムカつくな。
 
俺は彼女の右手に注目する。指輪はしていないようだ。
 
「あ、大丈夫です~、わたしもぉあんまり前見てなかったのでぇ、ごめんなさいぃ」
 
俺こういう人苦手なんだよなぁと内心思いながら手を差し伸べ立たせた。彼女は「ありがとうございます~」と感謝を述べた後、服をパンパンとはらった。
 
「あの、間違いだったらごめんなさい。ダンさんの彼女さんですよね?」
 
サーシャはゴスロリに質問をした。もしかするとあの件をここで話すつもりなのだろうか。
 
するとゴスロリは、両手を口に当て驚いたような仕草で「え、なんでしってるんですか~」と質問を質問で返してきた。なんだこいつは。
 
「わたしぃ、ダンたまとお付き合いしてるぅ、リリナって言います~。もしかしてぇダンたまのお友達さんですかぁ?」
 
ダン「たま」?いやきっちー。と思うのだが、人間性に対してあーだこーだ文句をつけても仕方がない、こういう人もいるって思わなければ。

でも仕草や態度が嘘くさいんだよなぁ。
 
「そうそう友達、よろしくね。ダンから色々話聞いてるよ、なんか一目惚れして告白したんだって?」
 
色々といいたいことはあるが、本題から入るよりは何でもない会話から始めた方がいいだろう。
 
「はわわ!恥ずかしぃですぅ、ダンたまに一目惚れしちゃってぇ、わたしから話しかけてぇ、どきどきしたんですけどぉ、いいよって言ってくれてぇ、やったーみたな?」
 
あー何このIQの低そうな言い回し、日本でもこんな奴はいなかったぞ。でも、もしかしたら何処かにはいたのだろうか。
 
リリナは両手を頬に当てながら、低IQなお喋りを続ける。
 
「ダンたまぁすっごく優しくてぇ、わたしの事とか一番に考えてくれてぇ、宝石とかぁ高いものとかも買ってくれたりぃ、もうだいしゅきなんですぅ!きゃー!」
 
ぶん殴ろうかなこいつ。

と手が出そうになるのを必死に耐え、とりあえず話を聞く。

サーシャはというと意外にも笑顔で「うんうん」と相槌を打っていた。よく耐えられるよな、俺多分いま結構引きつった顔してると思う。
 
「あの、普通に話してくれませんか?」
 
サーシャがぶっこんできた。急すぎない?もうちょっと心を開かせてからの方がいいと思ったのだが、サーシャ的にも我慢の限界なのだろう。
 
俺は見逃さなかった、一瞬だがリリナの表情が曇ったような、片方の眉が上がったような気がしたのだ。

それでもリリナは崩さずに頭の悪そうな話し方を続ける。
 
「え~、ひどいですぅ、わたしずっとこんな感じのしゃべり方だからぁ、普通って分からないですぅ」
 
「正直言うとさ、俺達ちょっと引っかかってるんだよね。話し方とか仕草とかもそうなんだけど、お小遣い貰ったり指輪買わせたり、宝石買わせたりも少し怪しいし、親の借金を肩代わりして極貧生活っていうのも疑ってるんだよね。俺ダンの友達としてはっきりさせたいんだよ」
 
思わず全てを話してしまった。

一通り話した俺にサーシャが「ヤナギさん!」と声を掛けられる。

俺は修道服っぽい彼女の顔を見てハッとする。そうだ、親の借金については盗聴して得た情報だ。

これを出すのは悪手だったか。
 
再びゴスロリのリリナに視線を向ける。きゃるんきゃるんしていた彼女の表情が徐々に消えていき、遂には俺たちを睨みつけ始めた。
 
「・・・あんたらさあ、あたしの話を盗み聞きしてたわけ?」
 
口調が180度変わった。

これが本来の彼女なのだろう。怪我の功名というべきか、本当のリリナと本音で話せそうだ。
 
「たまたま聞こえたんだよ、んでどうなの?ダンの事金づるにしてるって俺達は思ってるんだけど」
 
「はぁ?あんたらに関係ないでしょ?あたし達のことをとやかく言われる筋合いないでしょ?」
 
確かその通りだ。俺達には関係がない話だ。だが、納得は出来ない。許せないのだ、ダンが頂き女子みたいな女にいいようにされている現状が。
 
「関係ないわけないだろ、ダンは友達だし。あいつが搾取されているのを黙って見てられるわけないでしょ」
 
「友達だから?はぁ?笑えるんですけど!搾取とか言ってるけど、つまり友達の彼女が信用できないってことでしょ?じゃあ、あたしを選んだあいつのことも信用できないって言ってるようなもんじゃん!本当に友達なわけ?うっすい信頼関係だね」
 
腕を組み、上から目線の態度で仕掛けてくるゴスロリは、意外とレスバが強い。本音を引き出せればいいんだけどどうするべきか。

しかし、黙ると主導権を握られてしまう。何か言わなければ。
 
「あの」と途端にサーシャが口を開いた。スカートの裾を強く握りながら、リリナの目を見つめて口を開いた。
 
「わたしはあなたの事が信用できません。人を心配する気持ちに、信用も何もないとわたしは思っています。結局あなたは、ダンさんの事が本当に好きなんですか?金銭目的ではないのですか?」

 「・・・・・・・・・・」
 
サーシャの目は真っすぐに、リリナの目を見つめる。

サーシャの目を反らし、リリナは黙る。

大人しそうな見た目の彼女に、真っすぐな気持ちを突きつけられたことに意表を突かれたからなのか。
 
周囲のガヤが聞こえなくなったかと思うくらいの静寂は、リリナに何をもたらすのだろうか。
 
1分過ぎたくらいか、、リリナは大きく「はぁあー」と息を吐く。沈黙に耐えられなかったのか、そのため息は彼女の心の内に存在する霧を吐き出すようだった。
 
「そう、お金目的。あの人の事は好きじゃない。出来心、というかなんというか・・・まあ、あたしも正直悪いかもってほんの少し思ってたから、もうやめる。もらった物も全部返す」
 
サーシャの言葉が響いたのか、リリナは本音を吐いた。
 
意外だった。もっと食い下がるのかと思っていたがあっさりと認めたのだ。てか悪いって思ってたのか。
 
「意外だな、もっと言ってくると思ったんだけど」
 
「言ったでしょ、悪いと思ってたって。こうでもしないと生きられないくらいピンチなの」
 
黒い髪をクルクルと指で遊びながら、やましい気持ちを隠すように目だけ横を向けながら吐露するリリナ。

訳アリなのだろうか。実は借金云々はあながち間違いでもないのかもしれない、と俺の心を揺るがせる。
 
嘘をついているようにも見えないし、嘘をついたところで今の話をダンに話される可能性を予想できないほど、馬鹿ではないだろう。
 
いつダンとすれ違うか分からないし、ここで話を続けるべきではないだろう。場所を移動するか。
 
「とりあえず場所を変えて話そう。二人ともいい?」
 
サーシャは「そうですね」と答え、リリナは「いいわよ」と引き受けた。
 
腹も減ったし、俺たちはダンが来なそうなカフェに行くことにした。
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