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男の子は女の子の諸事情を知る。
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「はい、薬」
「んー……」
部屋のベッドに横になる亜貴は、相変わらず唸っている。
「口移しでお願いします」
「やらない。自分で飲め」
まだ冗談言う元気はあったか。
そのことに少し驚いた。
少し膨れて、だけど眉根を寄せて痛そうに身体を起こし、薬を飲んだ。
「……はぁ、だりー……」
亜貴はすぐに横になって、お腹を抑える。
一応、腰と下っ腹にカイロを貼って、温めたから薬との効果で痛みは落ち着くとは思うんだけど。
ここまで痛がるようなものか?
普段そこまで痛むこともない気がする。
思い当たるとしたら、亜貴と入れ替わるようになってのストレスとか……かな。
思わずフッと吹き出す。
亜貴のことでストレス感じてたのに、亜貴がその痛みを受けることになるとは……。
「……何?なんで今笑ったの?」
「え、いや?
なんか、亜貴が可愛く見えるから」
「……俺はあんたより女らしさ身につけてるからな」
「なっ!なんだよそれ!!」
ベッド横に腰掛けて、亜貴を見る。
亜貴はこちらに背を向けて横向きになり、目を逸らしたままだったが、顔が少し赤い。
生理のときは体温が上がるが…それか?
亜貴の額に手を乗せると、亜貴が「ん…」と声を上げて、少しドキッとした。
「なっ!何その声……!」
「……純の手、冷たい」
また甘えたような声音で、亜貴がこちらを振り返る。
不思議だ。
自分の顔なのに、自分の顔じゃないみたいだ。
凄く色っぽい……。
「……頭痛いし、まだ寒いから、一緒に寝て?」
「……は!?意味わからん!!」
「人肌の方が温まるってこと。
……だめ?」
上目遣いされて、またドキッとした。
なんだこれ、なんでこんなに可愛く見えるんだ!?
あーこれが妹とかだったら、ヨシヨシしていっぱい甘やかしてるんだろうなぁ……。
「……変な意味は無いからな?」
「ん」
ベッドに入ると、いつも広々と使ってるハズなのに、異様に小さく感じた。
少し足を折りたたんで、横になる。
「腕枕して?」
「……なんで」
「そのままだと眠れないでしょ?」
立てていた肘を崩して、勝手に枕にされる。
その手で自分の後頭部に当てさせて、頭を冷やさせようという作戦のようだ。
「こっちの手は……こう」
「……おい……」
腰に手を回させて、亜貴はフウッと脱力する。
足を器用に縮こませて、身体を寄せて密着していた。
「っ……これで落ち着く」
「どこがだよ」
亜貴から甘い香りがする。
きっとシャンプーの匂いだ。
それが何故か、異様にドキドキさせる。
そして、さりげなくノーブラ……。
「……なんで付けてないんだよ」
「苦しいんだもん。
腹も痛くなるし」
「いや、付けろよ」
「何?自分の身体に欲情してんの?」
「ちっ、違っ……あっ!」
ソッと、亜貴の膝が太腿に触れ、声が漏れる。
「……男の子だねぇ」
ククッと細い声で笑う亜貴に、顔が熱くなった。
「亜貴、お前……!」
「純も、女の子なんだなぁ……」
そう言って、亜貴はオレの背中に腕を回す。
「っ……!」
更に密着して、鼓動が伝わる。
「っ……こうやって、腹痛くなるのとか、あんたら女子には当たり前なんだろ?
この痛みに毎月耐えてるとか……信じらんねぇ」
「ふ、普段は始まった時に薬飲むし、まぁ最初は痛いし汚れるしで嫌だったけど、慣れたっていうか……」
「これが出産の時更に痛いとか、想像できねーな。
男ならみんな死んでる」
「プッ……亜貴も死にそうだったしね」
「あれは半分わざと……っ……」
顔を歪める亜貴に、痛みに耐えてるのが分かる。
波のように来るこの痛みは、慣れるなんて難しいと思う。
亜貴を通して、自分がどんな痛みに耐えてるのか、なんとなく分かった。
しばらく背中を摩ると、治ったらしく少し脱力して息を吐く。
「……亜貴でも、弱い時あるんだ」
「……俺は、弱いよ」
またまた、と思っていると、亜貴はオレのシャツのボタンを外していた。
「なっ、何して…あっ!」
「……いちいち大声出すなし。
純に、触れたいだけ」
「んっ……」
口を閉じて堪えるも、亜貴の頬が、手のひらが、オレの身体に直に触れて、密着して……ドキドキしている。
何これ……どういう状況!?
自分の身体に触れてるだけで、オレ(純)に触れてるわけじゃ無いと思うんだけど……
「……触れてないと、不安になる。
いつも自分の感情殺して、誤魔化して、見せないようにしてる」
「…………」
それは、亜貴の本当の気持ち?
「……純みたいに、素直に生きれたらいいのにな」
「え……?」
オレが、素直?
亜貴の顔はここからか全く見えなくて、何を思ってるのか、分からない。
「こうやって、すぐ勃つとことか」
「!!」
ズボンに手が触れられて、身体がビクッと反応した。
「抜いてやろうか?」
「いや、いい。遠慮しとく」
「そ。
じゃ、キスしとく?」
「はぁ!?
しねーよ!」
「そう?
俺たち普段はこのまま入れ替わっちゃうし、自分にキスする機会なんてもう無いかもしれないから、貴重な体験だと思ったんだけど」
サラッと恐ろしいことを言い始めるから、亜貴の手を元の位置に戻して、ギュッと抱き締めて身動きを取れなくした。
「もういいから寝ろ!
睡眠不足でもあるんだから!
寝れば大抵良くなる!」
「……うん」
「……はぁ…….」
「純……」
「ん?」
「……ありがと」
ドキンッーー……
初めて、言われた……。
「お、おう……。
……亜貴」
「……何?」
「初めの頃、オレ、お前に大っ嫌いって言ったけど…今は、嫌いじゃないよ」
嫌い、じゃない。
亜貴が、フッと笑ったのが分かった。
「うん。
……好きだよ、純」
「っ……!?」
「入れ替わったのが、他の女じゃなくて、純で、良かった……」
な、ななななんだその話は!?
「俺は…本当は……うっ…うぅー……」
ギューッとシャツを握ってしがみつく亜貴を、なるべく優しく包み込んだ。
亜貴に、あんな完璧な亜貴に、こんな風に頼られるのが、少し嬉しくて。
落ち着いた後続きを尋ねたが、なんでもないと返されてしまったけど。
つま先を丸めて何度も女の子の痛みに耐える亜貴が、凄く大切なものに思えてきて。
薬が効いてきたのか、徐々に力む回数が減って、押し殺すような呼吸が寝息に変わっていくのを感じてーー愛おしく思えて。
ソッと、亜貴の頭に、顔を埋めて、この感情の意味を考えて、気付いた。
ーー少しだけ、好きだと、思えてしまった。
「んー……」
部屋のベッドに横になる亜貴は、相変わらず唸っている。
「口移しでお願いします」
「やらない。自分で飲め」
まだ冗談言う元気はあったか。
そのことに少し驚いた。
少し膨れて、だけど眉根を寄せて痛そうに身体を起こし、薬を飲んだ。
「……はぁ、だりー……」
亜貴はすぐに横になって、お腹を抑える。
一応、腰と下っ腹にカイロを貼って、温めたから薬との効果で痛みは落ち着くとは思うんだけど。
ここまで痛がるようなものか?
普段そこまで痛むこともない気がする。
思い当たるとしたら、亜貴と入れ替わるようになってのストレスとか……かな。
思わずフッと吹き出す。
亜貴のことでストレス感じてたのに、亜貴がその痛みを受けることになるとは……。
「……何?なんで今笑ったの?」
「え、いや?
なんか、亜貴が可愛く見えるから」
「……俺はあんたより女らしさ身につけてるからな」
「なっ!なんだよそれ!!」
ベッド横に腰掛けて、亜貴を見る。
亜貴はこちらに背を向けて横向きになり、目を逸らしたままだったが、顔が少し赤い。
生理のときは体温が上がるが…それか?
亜貴の額に手を乗せると、亜貴が「ん…」と声を上げて、少しドキッとした。
「なっ!何その声……!」
「……純の手、冷たい」
また甘えたような声音で、亜貴がこちらを振り返る。
不思議だ。
自分の顔なのに、自分の顔じゃないみたいだ。
凄く色っぽい……。
「……頭痛いし、まだ寒いから、一緒に寝て?」
「……は!?意味わからん!!」
「人肌の方が温まるってこと。
……だめ?」
上目遣いされて、またドキッとした。
なんだこれ、なんでこんなに可愛く見えるんだ!?
あーこれが妹とかだったら、ヨシヨシしていっぱい甘やかしてるんだろうなぁ……。
「……変な意味は無いからな?」
「ん」
ベッドに入ると、いつも広々と使ってるハズなのに、異様に小さく感じた。
少し足を折りたたんで、横になる。
「腕枕して?」
「……なんで」
「そのままだと眠れないでしょ?」
立てていた肘を崩して、勝手に枕にされる。
その手で自分の後頭部に当てさせて、頭を冷やさせようという作戦のようだ。
「こっちの手は……こう」
「……おい……」
腰に手を回させて、亜貴はフウッと脱力する。
足を器用に縮こませて、身体を寄せて密着していた。
「っ……これで落ち着く」
「どこがだよ」
亜貴から甘い香りがする。
きっとシャンプーの匂いだ。
それが何故か、異様にドキドキさせる。
そして、さりげなくノーブラ……。
「……なんで付けてないんだよ」
「苦しいんだもん。
腹も痛くなるし」
「いや、付けろよ」
「何?自分の身体に欲情してんの?」
「ちっ、違っ……あっ!」
ソッと、亜貴の膝が太腿に触れ、声が漏れる。
「……男の子だねぇ」
ククッと細い声で笑う亜貴に、顔が熱くなった。
「亜貴、お前……!」
「純も、女の子なんだなぁ……」
そう言って、亜貴はオレの背中に腕を回す。
「っ……!」
更に密着して、鼓動が伝わる。
「っ……こうやって、腹痛くなるのとか、あんたら女子には当たり前なんだろ?
この痛みに毎月耐えてるとか……信じらんねぇ」
「ふ、普段は始まった時に薬飲むし、まぁ最初は痛いし汚れるしで嫌だったけど、慣れたっていうか……」
「これが出産の時更に痛いとか、想像できねーな。
男ならみんな死んでる」
「プッ……亜貴も死にそうだったしね」
「あれは半分わざと……っ……」
顔を歪める亜貴に、痛みに耐えてるのが分かる。
波のように来るこの痛みは、慣れるなんて難しいと思う。
亜貴を通して、自分がどんな痛みに耐えてるのか、なんとなく分かった。
しばらく背中を摩ると、治ったらしく少し脱力して息を吐く。
「……亜貴でも、弱い時あるんだ」
「……俺は、弱いよ」
またまた、と思っていると、亜貴はオレのシャツのボタンを外していた。
「なっ、何して…あっ!」
「……いちいち大声出すなし。
純に、触れたいだけ」
「んっ……」
口を閉じて堪えるも、亜貴の頬が、手のひらが、オレの身体に直に触れて、密着して……ドキドキしている。
何これ……どういう状況!?
自分の身体に触れてるだけで、オレ(純)に触れてるわけじゃ無いと思うんだけど……
「……触れてないと、不安になる。
いつも自分の感情殺して、誤魔化して、見せないようにしてる」
「…………」
それは、亜貴の本当の気持ち?
「……純みたいに、素直に生きれたらいいのにな」
「え……?」
オレが、素直?
亜貴の顔はここからか全く見えなくて、何を思ってるのか、分からない。
「こうやって、すぐ勃つとことか」
「!!」
ズボンに手が触れられて、身体がビクッと反応した。
「抜いてやろうか?」
「いや、いい。遠慮しとく」
「そ。
じゃ、キスしとく?」
「はぁ!?
しねーよ!」
「そう?
俺たち普段はこのまま入れ替わっちゃうし、自分にキスする機会なんてもう無いかもしれないから、貴重な体験だと思ったんだけど」
サラッと恐ろしいことを言い始めるから、亜貴の手を元の位置に戻して、ギュッと抱き締めて身動きを取れなくした。
「もういいから寝ろ!
睡眠不足でもあるんだから!
寝れば大抵良くなる!」
「……うん」
「……はぁ…….」
「純……」
「ん?」
「……ありがと」
ドキンッーー……
初めて、言われた……。
「お、おう……。
……亜貴」
「……何?」
「初めの頃、オレ、お前に大っ嫌いって言ったけど…今は、嫌いじゃないよ」
嫌い、じゃない。
亜貴が、フッと笑ったのが分かった。
「うん。
……好きだよ、純」
「っ……!?」
「入れ替わったのが、他の女じゃなくて、純で、良かった……」
な、ななななんだその話は!?
「俺は…本当は……うっ…うぅー……」
ギューッとシャツを握ってしがみつく亜貴を、なるべく優しく包み込んだ。
亜貴に、あんな完璧な亜貴に、こんな風に頼られるのが、少し嬉しくて。
落ち着いた後続きを尋ねたが、なんでもないと返されてしまったけど。
つま先を丸めて何度も女の子の痛みに耐える亜貴が、凄く大切なものに思えてきて。
薬が効いてきたのか、徐々に力む回数が減って、押し殺すような呼吸が寝息に変わっていくのを感じてーー愛おしく思えて。
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ーー少しだけ、好きだと、思えてしまった。
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