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初めてのデートは嵐の前触れ
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「あ、クレープ!」
「食べたい?」
思わず口に出してしまって、ハッと顔を上げた。
「あ、いや!そう言うんじゃなくて…!」
外の通りにあるクレープ屋に目が止まっただけなのだが、亜貴は有無を言わさず連れ出した。
なんでもお見通しってところなのだろうか?
凄く、大切にされてるような気になって、恥ずかしい……。
「どれがいいの?」
「じ、じゃあ、これで……」
「バナナチョコクレープ1つと、バニラシェイク2つ」
「えっ!?」
「喉乾いてんだろ?オレも飲むし」
う……見透かされてる……!
「てか、クレープは!?」
「そんなに甘いの食えねーよ。
俺はシェイクで十分」
「お待たせしました!先にバニラシェイクになります。
クレープはもう少々お待ちください」
高い売り場から両手でシェイクをもらうと、亜貴はオレに渡した。
「ほら、そっちのベンチで待ってろ。
持ってくから」
「……はい」
ぶっきら棒に言う割に、亜貴にしては優しい顔をするから、また胸が痛くなった。
命令に順応になって歩き出す自分が情けない。
今日の亜貴はいつもと違い過ぎる。
『デートしようか』
あの時は、ただの軽はずみな言動だと思ってた。
子供作る?とか結婚する?とか言っちゃうような男だし。
でも、今の亜貴を見てると…子供っぽいようにも感じるけど、でも、デートを楽しみにしてたんだなぁって、思える。
そんで、今も、楽しい……のかな?
亜貴は、楽しんでるのかな?
さっきからオレの色々に付き合ってるだけな気もするけど……
「やば、あの人かっこよっ…!!」
「モデルか何かでしょ……」
通り過ぎた女の子たちが、亜貴を見てそんなことを呟いている。
チラッと亜貴を振り返る。
黒のテーラードジャケットが、亜貴のスタイルを更に良く見えている。
やっぱ、あの服にしてよかった。
……亜貴は、女の子選び放題だよな。
なんでオレに興味を抱くのか分かんねーし、もしかしたらただのお遊び程度の付き合いで……それぐらいの“好き”で。
オスがメスを求めるように、やることやったら後はいい、みたいな感じだったりするのかなぁ。
……人間の男は本能的に一夫多妻っぽいところ多いし。
オレは亜貴にとって、どれくらいの存在なんだろう?
「はぁ~……」
思わずため息が漏れた。
「でさ、そいつが…っ!ああっ!?」
「あっ!わ!ごめんなさいっ!」
ため息の瞬間、ベンチの目の前で、急に座り始めた男の人たちにつまずき、ぶつかってしまった。
しかも、カップにストロー差しただけだったシェイクを、手が滑って落とし、男とオレのスカートにかかってしまった。
「なんだよてめえ!!
人が座ってるとこに突っ込んできて汚しやがって!!
弁償もんだぞこれ!!」
「えっ、は!?
で、でも、これでなんとか……」
ズボンのシミは直径1センチぐらいの少量で、つい足でなんとかしようとしてしまったオレのスカートの方が汚れている。
オレはポケットからティッシュを取り出して、男の汚れを拭いた。
「はぁ!?
こんなんで済むと思ってんのかよ!
マジふざけんな!!」
「いや、急に前に出てこられてそんな風に言われても、お互い気を付けてなかったのが悪いっていうか……っ」
後ろに下がろうとしたら、後ろにその男の連れが立ち塞がっていた。
え、これ、ピンチ!?
「お互い様みたいな言い方しやがって……!
お嬢ちゃん、良し悪しがどんなことか、としてえてやろーか!?」
男が立ち上がった。
えっ…ええー!?
ちょっと……誰か……亜貴っ!
いつもの威勢が声にならない。
恐くて、ギュッと目を瞑った。
「食べたい?」
思わず口に出してしまって、ハッと顔を上げた。
「あ、いや!そう言うんじゃなくて…!」
外の通りにあるクレープ屋に目が止まっただけなのだが、亜貴は有無を言わさず連れ出した。
なんでもお見通しってところなのだろうか?
凄く、大切にされてるような気になって、恥ずかしい……。
「どれがいいの?」
「じ、じゃあ、これで……」
「バナナチョコクレープ1つと、バニラシェイク2つ」
「えっ!?」
「喉乾いてんだろ?オレも飲むし」
う……見透かされてる……!
「てか、クレープは!?」
「そんなに甘いの食えねーよ。
俺はシェイクで十分」
「お待たせしました!先にバニラシェイクになります。
クレープはもう少々お待ちください」
高い売り場から両手でシェイクをもらうと、亜貴はオレに渡した。
「ほら、そっちのベンチで待ってろ。
持ってくから」
「……はい」
ぶっきら棒に言う割に、亜貴にしては優しい顔をするから、また胸が痛くなった。
命令に順応になって歩き出す自分が情けない。
今日の亜貴はいつもと違い過ぎる。
『デートしようか』
あの時は、ただの軽はずみな言動だと思ってた。
子供作る?とか結婚する?とか言っちゃうような男だし。
でも、今の亜貴を見てると…子供っぽいようにも感じるけど、でも、デートを楽しみにしてたんだなぁって、思える。
そんで、今も、楽しい……のかな?
亜貴は、楽しんでるのかな?
さっきからオレの色々に付き合ってるだけな気もするけど……
「やば、あの人かっこよっ…!!」
「モデルか何かでしょ……」
通り過ぎた女の子たちが、亜貴を見てそんなことを呟いている。
チラッと亜貴を振り返る。
黒のテーラードジャケットが、亜貴のスタイルを更に良く見えている。
やっぱ、あの服にしてよかった。
……亜貴は、女の子選び放題だよな。
なんでオレに興味を抱くのか分かんねーし、もしかしたらただのお遊び程度の付き合いで……それぐらいの“好き”で。
オスがメスを求めるように、やることやったら後はいい、みたいな感じだったりするのかなぁ。
……人間の男は本能的に一夫多妻っぽいところ多いし。
オレは亜貴にとって、どれくらいの存在なんだろう?
「はぁ~……」
思わずため息が漏れた。
「でさ、そいつが…っ!ああっ!?」
「あっ!わ!ごめんなさいっ!」
ため息の瞬間、ベンチの目の前で、急に座り始めた男の人たちにつまずき、ぶつかってしまった。
しかも、カップにストロー差しただけだったシェイクを、手が滑って落とし、男とオレのスカートにかかってしまった。
「なんだよてめえ!!
人が座ってるとこに突っ込んできて汚しやがって!!
弁償もんだぞこれ!!」
「えっ、は!?
で、でも、これでなんとか……」
ズボンのシミは直径1センチぐらいの少量で、つい足でなんとかしようとしてしまったオレのスカートの方が汚れている。
オレはポケットからティッシュを取り出して、男の汚れを拭いた。
「はぁ!?
こんなんで済むと思ってんのかよ!
マジふざけんな!!」
「いや、急に前に出てこられてそんな風に言われても、お互い気を付けてなかったのが悪いっていうか……っ」
後ろに下がろうとしたら、後ろにその男の連れが立ち塞がっていた。
え、これ、ピンチ!?
「お互い様みたいな言い方しやがって……!
お嬢ちゃん、良し悪しがどんなことか、としてえてやろーか!?」
男が立ち上がった。
えっ…ええー!?
ちょっと……誰か……亜貴っ!
いつもの威勢が声にならない。
恐くて、ギュッと目を瞑った。
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