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初めてのデートは嵐の前触れ
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亜貴を見て、気付かれないように胸を撫で下ろす。
ま、まぁ、良かった。
普通、そうだよね。
別に亜貴に何も期待してない。
ただエロい発言が出ただけであって、何かしたいわけじゃ……。
「気温下がったし、風邪引くぞ。
入れよ」
亜貴が玄関の鍵を開ける。
一階の角部屋。
いつも、朝目覚める部屋だ。
ドキッと、心臓が跳ねる。
「……お邪魔します」
玄関を入るとすぐ台所がある。
いつもより、部屋が広く見える。
奥に扉があって、その先がリビングと寝室を兼ねた部屋になっている。
この身体では、初めて入る、のか……。
ちょっと、緊張してきた。
ガチャ……。
後ろで鍵を閉められ、ドキッと身体が跳ねる。
いや、当たり前か!
一人暮らしだし、鍵は締めるよね、普通。
戸締りは大事……。
「……何ボーッとしてんだ?
早く入れ」
「は、はい……」
「フッ……純ってさ、意外と敬語使えるよね」
「そ、そりゃ使えなきゃ生活出来ねーよ!
人間として最低限は……」
てか、「はい」って返事は敬語に入るのか!?
「警備員に敬語使ってんの見てビビッた。
俺には一度も使ったことねーからな」
「亜貴は…ムカつくから」
口籠ると、亜貴は頭に手を置いた。
「何?」
「い、いや、なんでも?」
声のトーン低すぎて恐いんですけど!!
「まぁいい。
シャワー浴びてこいよ」
「え!は!?」
「……そんなずぶ濡れで風邪引くだろ?
何?さっきから期待してる??」
「き、期待なんてしてないっ……!」
亜貴はニヤリと笑った。
わ、悪魔笑顔だ……。
「そ?
なら入ってこいよ。
それ、洗わないと帰れねーよ?」
「っ!わっ!!」
それ、と一瞬忘れていたスケスケのブラを指差されて、慌てて隠した。
グチャッと、濡れた感触が気持ち悪い。
「着替えはちょうど朝着てたのあるから帰れるだろうけど、下着までは無いからな。
ノーブラで帰るのは厳しいだろ?」
「っ……わ、わかってる、けど……!」
亜貴はジャケットを脱いだ。
脱いだ肩から雫がポタポタと落ちてる。
「やば。
純もそれ脱げ」
「えっ!は!?」
「ククッ……カーディガンだよ」
「あ……」
亜貴は堪えるように笑う。
前開きにしてたから羽織ってることすっかり忘れてた。
こちらも新しいものだから、少し水を弾いているが、同じように肩から水滴が落ちてくる。
「もういいからここで待ってろ。
着替え持ってくる」
「や、いい!オレのやつ着るし!」
「そのまま入ったら部屋濡れるだろ。
待ってろ」
「………」
亜貴はその場で靴下を脱いで歩いていく。
下を見ると、亜貴のスニーカーから、水が滲み出てきていた。
亜貴の方が、濡れてるじゃんか……。
すぐに戻ってきたが、亜貴は上に着てた白Tシャツを脱いで上半身裸で現れた。
細いくせにほんのり割れた腹筋が視界に入る。
「っ//////」
男の裸なんて、兄弟で見慣れてるのに。
ましてや、亜貴の身体は今朝も見たし、亜貴自身になる時だってあるのに。
……思えば、今日オレの身体の亜貴に会った時も、そうだった。
どっちの亜貴にも、亜貴独特の雰囲気があって。
亜貴の仕草や、立ち振る舞いだけで違って。
その色気みたいなものに、ドキドキして、顔を合わせられない。
「これ、多少濡れてもいいやつ。
ここに置く。それ脱いで洗濯機に入れて。
タオルの場所とか分かるだろ?
覗かないから、ここで脱いでそのままシャワー浴びてこい。
そっちで待ってるから」
玄関のすぐ近くの扉を開けて洗濯機に自分の洗濯物を入れながら、亜貴は淡々と説明する。
「亜貴……」
「?」
亜貴は片手にタオルを持って出てきた。
自分は入らないつもりだろうか?
「あの、オレは後からでいいから、先に入りな?」
「なんで?」
「あ、亜貴は脂肪少なくてそんな格好じゃ寒いだろうし、オレの前走った分オレより濡れてるだろ?
オレ、着替え借りるだけでいいから、さ……」
亜貴は凄く淡々としているけど、やっぱり抵抗を感じてしまう。
男の人の一人暮らしの家に、1人で来て、シャワー借りて……なんて。
この流れは、あんまりよろしく無いと、思う。
緊張で、ドキドキが治まらない。
「……分かった。
着替えて待ってて。
これ、タオル使いな。
あと着替えはここに置くから」
亜貴は持ってたタオルをこちらに投げた。
片手でキャッチする。
ここと言われたところは洗濯機のある扉の足元。
そうだ、亜貴が風呂に入ってるといっても仕切りは曇りガラスだから、中だと気まずいもんね。
一応、気を使ってくれてるんだ……。
「お、おう。
あ、洗濯物洗っとく」
「さんきゅー」
扉が閉まって、すぐにシャワーの音が聞こえた。
亜貴、浴室に入ったのかな。
オレはその場で服を脱いだ。
靴は紐靴だけど、革素材だったからか中まで染みてはいない。
スカートはデニム生地だけど、色移ったりするかな?
亜貴は……あんまり気にしなそう。
まぁ、いっか。
髪の毛の水気を大雑把にタオルで落として、亜貴のグレーのスウェットを着る直前になって下着を外した。
亜貴の香りが身体全身を包む。
デカい……。
しゃがんだまま、服の袖で口を抑えた。
なんだか、抱き締められてるみたいな気になって、顔が熱くなった。
意識してる。
亜貴のこと。
ホントの彼女になったみたいに、ちょっと、ときめいてる。
どんなに言い聞かせても、元に戻らない。
オレの身体が、本能が、亜貴を求めてる。
亜貴が好きだって、伝えてる。
ま、まぁ、良かった。
普通、そうだよね。
別に亜貴に何も期待してない。
ただエロい発言が出ただけであって、何かしたいわけじゃ……。
「気温下がったし、風邪引くぞ。
入れよ」
亜貴が玄関の鍵を開ける。
一階の角部屋。
いつも、朝目覚める部屋だ。
ドキッと、心臓が跳ねる。
「……お邪魔します」
玄関を入るとすぐ台所がある。
いつもより、部屋が広く見える。
奥に扉があって、その先がリビングと寝室を兼ねた部屋になっている。
この身体では、初めて入る、のか……。
ちょっと、緊張してきた。
ガチャ……。
後ろで鍵を閉められ、ドキッと身体が跳ねる。
いや、当たり前か!
一人暮らしだし、鍵は締めるよね、普通。
戸締りは大事……。
「……何ボーッとしてんだ?
早く入れ」
「は、はい……」
「フッ……純ってさ、意外と敬語使えるよね」
「そ、そりゃ使えなきゃ生活出来ねーよ!
人間として最低限は……」
てか、「はい」って返事は敬語に入るのか!?
「警備員に敬語使ってんの見てビビッた。
俺には一度も使ったことねーからな」
「亜貴は…ムカつくから」
口籠ると、亜貴は頭に手を置いた。
「何?」
「い、いや、なんでも?」
声のトーン低すぎて恐いんですけど!!
「まぁいい。
シャワー浴びてこいよ」
「え!は!?」
「……そんなずぶ濡れで風邪引くだろ?
何?さっきから期待してる??」
「き、期待なんてしてないっ……!」
亜貴はニヤリと笑った。
わ、悪魔笑顔だ……。
「そ?
なら入ってこいよ。
それ、洗わないと帰れねーよ?」
「っ!わっ!!」
それ、と一瞬忘れていたスケスケのブラを指差されて、慌てて隠した。
グチャッと、濡れた感触が気持ち悪い。
「着替えはちょうど朝着てたのあるから帰れるだろうけど、下着までは無いからな。
ノーブラで帰るのは厳しいだろ?」
「っ……わ、わかってる、けど……!」
亜貴はジャケットを脱いだ。
脱いだ肩から雫がポタポタと落ちてる。
「やば。
純もそれ脱げ」
「えっ!は!?」
「ククッ……カーディガンだよ」
「あ……」
亜貴は堪えるように笑う。
前開きにしてたから羽織ってることすっかり忘れてた。
こちらも新しいものだから、少し水を弾いているが、同じように肩から水滴が落ちてくる。
「もういいからここで待ってろ。
着替え持ってくる」
「や、いい!オレのやつ着るし!」
「そのまま入ったら部屋濡れるだろ。
待ってろ」
「………」
亜貴はその場で靴下を脱いで歩いていく。
下を見ると、亜貴のスニーカーから、水が滲み出てきていた。
亜貴の方が、濡れてるじゃんか……。
すぐに戻ってきたが、亜貴は上に着てた白Tシャツを脱いで上半身裸で現れた。
細いくせにほんのり割れた腹筋が視界に入る。
「っ//////」
男の裸なんて、兄弟で見慣れてるのに。
ましてや、亜貴の身体は今朝も見たし、亜貴自身になる時だってあるのに。
……思えば、今日オレの身体の亜貴に会った時も、そうだった。
どっちの亜貴にも、亜貴独特の雰囲気があって。
亜貴の仕草や、立ち振る舞いだけで違って。
その色気みたいなものに、ドキドキして、顔を合わせられない。
「これ、多少濡れてもいいやつ。
ここに置く。それ脱いで洗濯機に入れて。
タオルの場所とか分かるだろ?
覗かないから、ここで脱いでそのままシャワー浴びてこい。
そっちで待ってるから」
玄関のすぐ近くの扉を開けて洗濯機に自分の洗濯物を入れながら、亜貴は淡々と説明する。
「亜貴……」
「?」
亜貴は片手にタオルを持って出てきた。
自分は入らないつもりだろうか?
「あの、オレは後からでいいから、先に入りな?」
「なんで?」
「あ、亜貴は脂肪少なくてそんな格好じゃ寒いだろうし、オレの前走った分オレより濡れてるだろ?
オレ、着替え借りるだけでいいから、さ……」
亜貴は凄く淡々としているけど、やっぱり抵抗を感じてしまう。
男の人の一人暮らしの家に、1人で来て、シャワー借りて……なんて。
この流れは、あんまりよろしく無いと、思う。
緊張で、ドキドキが治まらない。
「……分かった。
着替えて待ってて。
これ、タオル使いな。
あと着替えはここに置くから」
亜貴は持ってたタオルをこちらに投げた。
片手でキャッチする。
ここと言われたところは洗濯機のある扉の足元。
そうだ、亜貴が風呂に入ってるといっても仕切りは曇りガラスだから、中だと気まずいもんね。
一応、気を使ってくれてるんだ……。
「お、おう。
あ、洗濯物洗っとく」
「さんきゅー」
扉が閉まって、すぐにシャワーの音が聞こえた。
亜貴、浴室に入ったのかな。
オレはその場で服を脱いだ。
靴は紐靴だけど、革素材だったからか中まで染みてはいない。
スカートはデニム生地だけど、色移ったりするかな?
亜貴は……あんまり気にしなそう。
まぁ、いっか。
髪の毛の水気を大雑把にタオルで落として、亜貴のグレーのスウェットを着る直前になって下着を外した。
亜貴の香りが身体全身を包む。
デカい……。
しゃがんだまま、服の袖で口を抑えた。
なんだか、抱き締められてるみたいな気になって、顔が熱くなった。
意識してる。
亜貴のこと。
ホントの彼女になったみたいに、ちょっと、ときめいてる。
どんなに言い聞かせても、元に戻らない。
オレの身体が、本能が、亜貴を求めてる。
亜貴が好きだって、伝えてる。
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