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2人に流されて…最低なオレ。
4 ☆
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そっと目を閉じると、唇が、音を立てた。
「ん……」
一度離れた唇は、また啄むように次を求めてくる。
ああなんでオレは、亜貴とキスしてるんだろう?
酸素を求めて口を開くと、遠慮なく舌が入ってくる。
逃れようと身体ごと移動しようとして、亜貴はオレの手を引いて腰を抑えた。
「は…はむ……ん……」
腰を抱く手にすら、少し身体が疼く。
ダメだ…流されちゃ……。
「……純の唾液、もっと飲ませて」
「は?…ん……っ」
また口を開けたのをいい事に、亜貴は舌を絡ませて強く吸った。
唾液なんてどちらのとは分からないのに…。
喉を鳴らして、少しでも吸い上げようとする亜貴の肩に手を置いた。
無意識に、唾液は口の中に溢れてくる。
言われた通り、亜貴にあげようとしてか、それとも逃れようとしてか、舌が頻りに動いていた。
「……ごちそうさま」
「っ……はっ……」
亜貴は少し嬉しそうに笑う。
バカ。
そこに水道があるんだから、喉が渇いたのなら水を飲めばいいのに。
「……理央に、何か言われた?」
「えっ?」
「あの日から、俺のこと避けてるから」
っ……
あの日と言われて思い当たるのは、やっぱりデートのお誘いのことで。
いや、亜貴が変なことばっかしてくるから、気まずいっていうのもかなりあるけど!!
「亜貴が、変態なのが悪い」
「ふぅーん?
ケータイは?
見られてない?」
特に気にする様子もなく、淡々と亜貴は質問する。
何この、責められてるような感じは…。
「た、多分……」
「見られたかも、って思った?」
「っ!
寝てる間に見られてたら、分かんねーもん!!
パスはかけてるけど……」
一応、お互い同じパスワード番号にした。
271632。
2年7組、オレの背番号10と亜貴の6を足しての16、3年2組の意味だ。
こうして見ると、めちゃくちゃカップルっぽい……。
でも、今日アラーム止めたのはオレじゃなかったから、自信は持てない。
「そう。
まぁ、大して期待はしてないけど」
「なんだよ!結構意識して頑張ってるのに」
「純は甘いからな……」
ペロッと、首筋を舐め上げられて、ドキッとした。
「……理央と何を企ててるか知らないし俺には関係ないけど、やっぱムカつく」
「亜貴……ん……」
押し倒されて、またキスが降ってきた。
亜貴は……気付いてたの?
「……こんな簡単に押し倒されてていいの?
こんなん、すぐヤられるよ?」
「え……っ!亜貴!!」
亜貴が妖艶に目を細めたと思えば、隙を突くようにズボンの中に手が入ってくる。
「……お仕置き。
男に隙を見せたらどうなるか、教えてあげる」
「や、やだ…あっ!」
下着の上から、亜貴の指が撫でる。
「濡れてる…」
「っ!何す……っ!」
スッと手を抜いて、亜貴は見せつけるように自分の中指を口に含んだ。
「…開発の第二段階。
自分でやってもいいけど、初めてはちゃんと純とやりたかったから」
余裕のある、悪魔の微笑みで、亜貴はオレを見下ろす。
危険を感じた。
ほんと、ホントやめて…!
「や、やだ…亜貴っ…んぁ!」
「はっ…中まで湿ってる」
ほんの少しの痛みと、圧迫感に身体を逃がそうとするも、そもそも体制が不利だ。
何かが、身体の中に、強引に入って動いてる。
嫌でも何をされてるか、分かってしまう。
やだ……!
何これ、何これ……!
「やめて亜貴っ!
やだ!やだっ…!」
「…声抑えて。大丈夫だから」
な、何が“大丈夫”なのさ!?
言いたいことはたくさんあるのに、亜貴がキスで口を塞いで、文句が言えない。
亜貴の指がどこかを擦って、身体が異様にピクッと跳ねた。
「ここ、ね…」
「バカ…亜貴なんか、嫌いだ…」
不安と、羞恥と、無力さを知った恐怖と、後悔で涙が溢れる。
腕に顔を隠していると、亜貴は動きを止めてその手をよかして涙を丁寧に舐めとった。
なんで、こういう時だけ優しくなるの?
なんで、この動きに、少しでも安心するの?
「っ…俺と理央、どっちが好き?」
亜貴は少し余裕のない表情で、尋ねる。
こんな時に、そんな話すんなよ…!
今度は、怒りが込み上げてくる。
「理央先輩だ!」
怒鳴るように言うと、亜貴はフッと笑った。
「…そ。
じゃあ理央のこと考えながらイけば?」
「は?…ああっ!」
亜貴の指が、1箇所を集中的に擦る。
身体がピクピクと反応して、さっきまでとは違う感じがした。
「俺を見ながら、出来るかな?」
「あ!あ…はぁ…あっ!」
動きに合わせて、声が漏れる。
亜貴の、色っぽい顔が、声が、亜貴に触れる身体が。
亜貴で、満たしていく。
こんなの、ズルイ。
どうやったら、他を考えられるの?
こんなに亜貴に、洗脳されてるのに。
……他の人には、見られたくない。
知られたくない……。
亜貴の腕の中で、淫らに感じる自分のことなんか……。
「はっ…はぁんっ…あ…亜貴っ!」
好きな人が、いるのに。
求めるように、すがるように、たった今嫌いと言った相手の名前を呼んで。
身体はすんなり受け入れてて、更に快感を求めて。
喘ぐ自分を観察するように見下ろされて、それすらに感じて。
どうして、こうなってしまったのだろう?
何を、間違えたのだろう?
「……俺だけのものになればいいのに」
亜貴が小さく呟いたのが、聞こえた。
「ん……」
一度離れた唇は、また啄むように次を求めてくる。
ああなんでオレは、亜貴とキスしてるんだろう?
酸素を求めて口を開くと、遠慮なく舌が入ってくる。
逃れようと身体ごと移動しようとして、亜貴はオレの手を引いて腰を抑えた。
「は…はむ……ん……」
腰を抱く手にすら、少し身体が疼く。
ダメだ…流されちゃ……。
「……純の唾液、もっと飲ませて」
「は?…ん……っ」
また口を開けたのをいい事に、亜貴は舌を絡ませて強く吸った。
唾液なんてどちらのとは分からないのに…。
喉を鳴らして、少しでも吸い上げようとする亜貴の肩に手を置いた。
無意識に、唾液は口の中に溢れてくる。
言われた通り、亜貴にあげようとしてか、それとも逃れようとしてか、舌が頻りに動いていた。
「……ごちそうさま」
「っ……はっ……」
亜貴は少し嬉しそうに笑う。
バカ。
そこに水道があるんだから、喉が渇いたのなら水を飲めばいいのに。
「……理央に、何か言われた?」
「えっ?」
「あの日から、俺のこと避けてるから」
っ……
あの日と言われて思い当たるのは、やっぱりデートのお誘いのことで。
いや、亜貴が変なことばっかしてくるから、気まずいっていうのもかなりあるけど!!
「亜貴が、変態なのが悪い」
「ふぅーん?
ケータイは?
見られてない?」
特に気にする様子もなく、淡々と亜貴は質問する。
何この、責められてるような感じは…。
「た、多分……」
「見られたかも、って思った?」
「っ!
寝てる間に見られてたら、分かんねーもん!!
パスはかけてるけど……」
一応、お互い同じパスワード番号にした。
271632。
2年7組、オレの背番号10と亜貴の6を足しての16、3年2組の意味だ。
こうして見ると、めちゃくちゃカップルっぽい……。
でも、今日アラーム止めたのはオレじゃなかったから、自信は持てない。
「そう。
まぁ、大して期待はしてないけど」
「なんだよ!結構意識して頑張ってるのに」
「純は甘いからな……」
ペロッと、首筋を舐め上げられて、ドキッとした。
「……理央と何を企ててるか知らないし俺には関係ないけど、やっぱムカつく」
「亜貴……ん……」
押し倒されて、またキスが降ってきた。
亜貴は……気付いてたの?
「……こんな簡単に押し倒されてていいの?
こんなん、すぐヤられるよ?」
「え……っ!亜貴!!」
亜貴が妖艶に目を細めたと思えば、隙を突くようにズボンの中に手が入ってくる。
「……お仕置き。
男に隙を見せたらどうなるか、教えてあげる」
「や、やだ…あっ!」
下着の上から、亜貴の指が撫でる。
「濡れてる…」
「っ!何す……っ!」
スッと手を抜いて、亜貴は見せつけるように自分の中指を口に含んだ。
「…開発の第二段階。
自分でやってもいいけど、初めてはちゃんと純とやりたかったから」
余裕のある、悪魔の微笑みで、亜貴はオレを見下ろす。
危険を感じた。
ほんと、ホントやめて…!
「や、やだ…亜貴っ…んぁ!」
「はっ…中まで湿ってる」
ほんの少しの痛みと、圧迫感に身体を逃がそうとするも、そもそも体制が不利だ。
何かが、身体の中に、強引に入って動いてる。
嫌でも何をされてるか、分かってしまう。
やだ……!
何これ、何これ……!
「やめて亜貴っ!
やだ!やだっ…!」
「…声抑えて。大丈夫だから」
な、何が“大丈夫”なのさ!?
言いたいことはたくさんあるのに、亜貴がキスで口を塞いで、文句が言えない。
亜貴の指がどこかを擦って、身体が異様にピクッと跳ねた。
「ここ、ね…」
「バカ…亜貴なんか、嫌いだ…」
不安と、羞恥と、無力さを知った恐怖と、後悔で涙が溢れる。
腕に顔を隠していると、亜貴は動きを止めてその手をよかして涙を丁寧に舐めとった。
なんで、こういう時だけ優しくなるの?
なんで、この動きに、少しでも安心するの?
「っ…俺と理央、どっちが好き?」
亜貴は少し余裕のない表情で、尋ねる。
こんな時に、そんな話すんなよ…!
今度は、怒りが込み上げてくる。
「理央先輩だ!」
怒鳴るように言うと、亜貴はフッと笑った。
「…そ。
じゃあ理央のこと考えながらイけば?」
「は?…ああっ!」
亜貴の指が、1箇所を集中的に擦る。
身体がピクピクと反応して、さっきまでとは違う感じがした。
「俺を見ながら、出来るかな?」
「あ!あ…はぁ…あっ!」
動きに合わせて、声が漏れる。
亜貴の、色っぽい顔が、声が、亜貴に触れる身体が。
亜貴で、満たしていく。
こんなの、ズルイ。
どうやったら、他を考えられるの?
こんなに亜貴に、洗脳されてるのに。
……他の人には、見られたくない。
知られたくない……。
亜貴の腕の中で、淫らに感じる自分のことなんか……。
「はっ…はぁんっ…あ…亜貴っ!」
好きな人が、いるのに。
求めるように、すがるように、たった今嫌いと言った相手の名前を呼んで。
身体はすんなり受け入れてて、更に快感を求めて。
喘ぐ自分を観察するように見下ろされて、それすらに感じて。
どうして、こうなってしまったのだろう?
何を、間違えたのだろう?
「……俺だけのものになればいいのに」
亜貴が小さく呟いたのが、聞こえた。
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