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2人に流されて…最低なオレ。
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「……隠し事?」
「………」
身体が元に戻って、静かな時間。
亜貴に、抱き締められたままだ。
あれから数日。
ずっと、亜貴とは気まずいまま。
この時間が、一番、苦しい。
「……亜貴には、関係ない」
「…………」
亜貴はそっと頭を撫でた。
「……そうだな」
無表情が、ほんの少し目を細めて、すぐに離れていく。
亜貴はこれ以上触れてこない。
あの日のお腹の違和感は、あれ以降起きてないから、亜貴が何かしてる可能性は、低いだろうし。
ただ、何か、前と違って。
崩れて、しまった。
***
「お待たせ!」
「いえ、全然……」
体育館の整備の為、今日は放課後部活が無い。
大会が近いので朝練だけ参加して、今日のバスケは終了した。
亜貴にも誰にも見つからないように、オレは早めにショッピングモールに移動していた。
亜貴と待ち合わせた、あの時計台の下で……。
「じゃ、行こうか!」
「あ……」
理央先輩は笑って、さりげなくオレの手を引いて歩き出した。
あ……。
亜貴の姿と重なる。
この前も、亜貴に手を繋いでたんだっけ…。
「純ちゃん!クレープ食べる?」
「あ、いえ…」
「じゃ、僕はアイス食べよっかな」
あの時一緒に食べた、クレープ屋さん……。
「はい!」
「え?」
スプーンに一口分のアイスを乗せて、理央先輩が差し出す。
これ、間接キス……!
「や、い、いいです!
先輩食べてください!」
「ストロベリーアイス、嫌い?」
「い、いえ、好きですけど……」
「じゃあ食べて?」
「う、じゃあ自分で…」
「ダメ。このまま。先輩命令♪」
うう………。
先輩は楽しそうに笑う。
仕方なく、口を開けて差し出されたスプーンに口をつけた。
「どう?美味しい?」
「っ……美味しいです……////」
先輩の笑顔で、お腹もいっぱいです。
顔が熱くて、逸らすと、先輩はまた少し嬉しそうに笑った。
「なんか、やっと顔あげたね?」
「え、そうですか…?」
「ずっと下向いてたから、無理してるのかなって思ってた」
「あ、いえ……そんなことは……」
「さっきからずっとその調子じゃん?
何か嫌なことでもあった?」
ドキ……
嫌なこと……。
顔に出ちゃってるんだなぁ。
自分がかなり落ち込んでるのは、分かってる。
亜貴のせいだって、思う。
健斗が背中を押してくれなかったら、もっと先延ばしにしていたかもしれない。
「チャンスだし、自分の気持ちを確認する為にも行って来たら?」って。
……前にも、そうやって亜貴とデートに来たけど。
でも、それしかないとも思う。
学校でほとんど亜貴と一緒の先輩と話す機会なんてあんまりないし、電話やメールじゃ亜貴にケータイを見られた時に覗かれてるみたいで嫌だし。
先輩を知るには、先輩と楽しむには、これしかない。
なのに。
先輩と、やっとデートに付き合ってもらってるのに。
なんか、申し訳ない。
「………」
「じゃあ、楽しいとこ行こうか?」
「え?」
モールの中にある、ゲームコーナーに来た。
何個もあるバスケットゴールに目が止まる。
呆然と見つめるオレの顔を先輩は覗いた。
「やったことある?」
「あ、はい、1度……」
「じゃあ、勝負ね!」
「えっ!?」
いつの間にか小銭を入れていて、機械が動き出す。
「何回入れられるか自分で数えててね!」
「は、はい!」
先輩はすでに1回目のゴールを決めた。
手前にボールが転がって来て、慌てて構える。
左右に移動するゴールを的確に狙うには……。
なんて考えてるうちに、また先輩がゴールするから、慌てて何度もシュートをうった。
「はっ、はっ…先輩何回ですか?」
「はー…11回かな?」
「か、勝った!14回!!」
両腕を掲げ、先輩の前で笑う。
「わっ、本気出してたでしょ純ちゃん!」
「バスケで手は抜けませんよ!」
思わず、ニヤける。
本気すぎて息が上がったけど。
凄く…楽しい!
「やっと笑った……!」
「え?」
先輩の手が、頭にポンッと乗せられた。
「純ちゃん、僕といても楽しくないのかと思ってた。
ここでバスケ出すのは、ちょっと卑怯だけど……」
「あ!いえ、すみません…」
「いいのそのまま!
楽しもうよ、純ちゃん」
ニコッと笑う先輩に、胸がキュンとした。
先輩、オレが落ち込んでるのを、ちゃんと見ててくれる。
気を遣ってくれてるんだ。
普通なら、こんなの嫌だろうに。
それも、受け入れてくれてる……。
オレ自身を。
「あ、あれ……」
「え………じゃない!?」
何やら声がして、チラッとそちらを見ると、女子が2人。
あの制服…同じ高校……!
こ、これはまずい!
まぁ、オレらが体育館使えなくて部活休みなら、大抵の体育館競技の部活もそうなわけで。
今日ここで遊んでる人は多い、よね!?
こんな大人気イケメン先輩と亜貴の彼女(嘘)が2人でデートしてるの見られたら……!
大問題になる!!
「せ、先輩こっち!」
「あ……!」
先輩の手を引いて、走り出す。
ここじゃ、ダメだ。
ゲームコーナーを出て、また走るけど。
右を見れば同じ制服の人。
と思って左を行けば、またすぐに同じ制服を見つけて。
「はっ、はっ…」
どうしよう。
どこに行けば、いいのかな!?
と、今度は先輩が走り出した。
「え!先輩!!」
「行こ!」
また先輩に手を引かれる。
どこに行くのかは、分からない。
けど、少し楽しそうに目を輝かせて走る理央先輩に……また胸が高鳴った。
「………」
身体が元に戻って、静かな時間。
亜貴に、抱き締められたままだ。
あれから数日。
ずっと、亜貴とは気まずいまま。
この時間が、一番、苦しい。
「……亜貴には、関係ない」
「…………」
亜貴はそっと頭を撫でた。
「……そうだな」
無表情が、ほんの少し目を細めて、すぐに離れていく。
亜貴はこれ以上触れてこない。
あの日のお腹の違和感は、あれ以降起きてないから、亜貴が何かしてる可能性は、低いだろうし。
ただ、何か、前と違って。
崩れて、しまった。
***
「お待たせ!」
「いえ、全然……」
体育館の整備の為、今日は放課後部活が無い。
大会が近いので朝練だけ参加して、今日のバスケは終了した。
亜貴にも誰にも見つからないように、オレは早めにショッピングモールに移動していた。
亜貴と待ち合わせた、あの時計台の下で……。
「じゃ、行こうか!」
「あ……」
理央先輩は笑って、さりげなくオレの手を引いて歩き出した。
あ……。
亜貴の姿と重なる。
この前も、亜貴に手を繋いでたんだっけ…。
「純ちゃん!クレープ食べる?」
「あ、いえ…」
「じゃ、僕はアイス食べよっかな」
あの時一緒に食べた、クレープ屋さん……。
「はい!」
「え?」
スプーンに一口分のアイスを乗せて、理央先輩が差し出す。
これ、間接キス……!
「や、い、いいです!
先輩食べてください!」
「ストロベリーアイス、嫌い?」
「い、いえ、好きですけど……」
「じゃあ食べて?」
「う、じゃあ自分で…」
「ダメ。このまま。先輩命令♪」
うう………。
先輩は楽しそうに笑う。
仕方なく、口を開けて差し出されたスプーンに口をつけた。
「どう?美味しい?」
「っ……美味しいです……////」
先輩の笑顔で、お腹もいっぱいです。
顔が熱くて、逸らすと、先輩はまた少し嬉しそうに笑った。
「なんか、やっと顔あげたね?」
「え、そうですか…?」
「ずっと下向いてたから、無理してるのかなって思ってた」
「あ、いえ……そんなことは……」
「さっきからずっとその調子じゃん?
何か嫌なことでもあった?」
ドキ……
嫌なこと……。
顔に出ちゃってるんだなぁ。
自分がかなり落ち込んでるのは、分かってる。
亜貴のせいだって、思う。
健斗が背中を押してくれなかったら、もっと先延ばしにしていたかもしれない。
「チャンスだし、自分の気持ちを確認する為にも行って来たら?」って。
……前にも、そうやって亜貴とデートに来たけど。
でも、それしかないとも思う。
学校でほとんど亜貴と一緒の先輩と話す機会なんてあんまりないし、電話やメールじゃ亜貴にケータイを見られた時に覗かれてるみたいで嫌だし。
先輩を知るには、先輩と楽しむには、これしかない。
なのに。
先輩と、やっとデートに付き合ってもらってるのに。
なんか、申し訳ない。
「………」
「じゃあ、楽しいとこ行こうか?」
「え?」
モールの中にある、ゲームコーナーに来た。
何個もあるバスケットゴールに目が止まる。
呆然と見つめるオレの顔を先輩は覗いた。
「やったことある?」
「あ、はい、1度……」
「じゃあ、勝負ね!」
「えっ!?」
いつの間にか小銭を入れていて、機械が動き出す。
「何回入れられるか自分で数えててね!」
「は、はい!」
先輩はすでに1回目のゴールを決めた。
手前にボールが転がって来て、慌てて構える。
左右に移動するゴールを的確に狙うには……。
なんて考えてるうちに、また先輩がゴールするから、慌てて何度もシュートをうった。
「はっ、はっ…先輩何回ですか?」
「はー…11回かな?」
「か、勝った!14回!!」
両腕を掲げ、先輩の前で笑う。
「わっ、本気出してたでしょ純ちゃん!」
「バスケで手は抜けませんよ!」
思わず、ニヤける。
本気すぎて息が上がったけど。
凄く…楽しい!
「やっと笑った……!」
「え?」
先輩の手が、頭にポンッと乗せられた。
「純ちゃん、僕といても楽しくないのかと思ってた。
ここでバスケ出すのは、ちょっと卑怯だけど……」
「あ!いえ、すみません…」
「いいのそのまま!
楽しもうよ、純ちゃん」
ニコッと笑う先輩に、胸がキュンとした。
先輩、オレが落ち込んでるのを、ちゃんと見ててくれる。
気を遣ってくれてるんだ。
普通なら、こんなの嫌だろうに。
それも、受け入れてくれてる……。
オレ自身を。
「あ、あれ……」
「え………じゃない!?」
何やら声がして、チラッとそちらを見ると、女子が2人。
あの制服…同じ高校……!
こ、これはまずい!
まぁ、オレらが体育館使えなくて部活休みなら、大抵の体育館競技の部活もそうなわけで。
今日ここで遊んでる人は多い、よね!?
こんな大人気イケメン先輩と亜貴の彼女(嘘)が2人でデートしてるの見られたら……!
大問題になる!!
「せ、先輩こっち!」
「あ……!」
先輩の手を引いて、走り出す。
ここじゃ、ダメだ。
ゲームコーナーを出て、また走るけど。
右を見れば同じ制服の人。
と思って左を行けば、またすぐに同じ制服を見つけて。
「はっ、はっ…」
どうしよう。
どこに行けば、いいのかな!?
と、今度は先輩が走り出した。
「え!先輩!!」
「行こ!」
また先輩に手を引かれる。
どこに行くのかは、分からない。
けど、少し楽しそうに目を輝かせて走る理央先輩に……また胸が高鳴った。
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