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特別措置
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翌日、眠気眼を擦る嘉武。時刻を確認すれば、集合までの猶予はあまり無い。
外へ出てみれば昨夜の喧騒など無かったかのように人々が行き交う。その姿を見て、異世界の人々は強いのだと感心する。
適当な店で肉饅頭を買ってそのまま食べ歩く。
(中々イケるなこれ・・・。あとで、イヴにでも教えてやるか・・・)
時刻は正午、イヴを除いた全員が自席に着いている。
「イヴちゃんはホント団体行動向いてないんだね~」とハイン
「マンハンター、ですからね」とイーミルはクスっと笑う。
エルガーはいつものように重く息を吐き、ユーリは真顔である。
「まぁ良い、時間だ。現在、席に着いていないイヴ・イシュタラストは個別で依頼完遂を言い渡す」
エルガーの言葉一つで場の空気が引き締まる。
「この場に居る者は『ロータス』についての情報を必要としている者で有ると認識している。今回オルディスから依頼に出されていた。ガヴァルドの拘束は失敗に終えたが、得られた成果は大きいと私自身思っている。よって依頼は不達成ながら報酬は出そう、と言うのがオルディスの総意だ」
「ふぃ~、やるぅ~」とハインの茶化しが入るもののエルガーは話を続けた。
これからもオルディス並びにディオーネ王国ではガヴァルドの行方を捜索していく所存である。また、オルディスだけでなく、各領各地方とも協力を募って『ロータス』の根絶を図る同盟を組んで行くのが国内の方針らしい。これ以上の被害が認められえばゆくゆく、対策本部もできる可能性があるという。
昨夜に拘束したガヴァルドの手下からの有益な情報は殆ど無し。ガヴァルド個人で『ロータス』とのやり取りがあったと確認が取れたのみ。そして、嘉武に負けたことによる暴走でロータスからの薬物へ手を出したと言う。ただ、自分を責めるなとの気遣いをされた嘉武。
ハインはそんな時でも茶化すが、イーミルは真剣に話を聞いていた。
それに引き続き、『ロータス』を追うものは自由とし、依頼がなくとも一定の成果があれば同盟内のギルドであれば成果が認められる様になる。もちろん、追うか追わないかは個人の自由だ。
「ここまでがオルディス、並びにディオーネの総意である。そしてここからは俺個人の報告だ。イーミル、お前はシルバーランク上限の階級40にいると聞く。活動範囲拡大のためにも是非、俺からも強く、ゴールドランクへの推奨をさせてもらいたい」
「承知しました」
「それと美濃、嘉武だ。昨夜の戦いに置いて覚醒状態のガヴァルドと対等。いや、それ以上に好戦したと聞く。冒険者の登録をするのであればカッパーランク、階級1からではなく、”15”からのスタートとなることをディオーネへと交渉してみよう。それほどに今回、お前の腕に救われた。・・・大変光栄であると自覚すると良い」
「は、はい。俺は何もできなかったけど・・・ありがとうございますっ!」
するとハインが何故か嬉しそうに言う。
「ヨシタケちゃんマジパねぇって!俺なんてランク15まで半年かかったんだぜ!?これホントだから!んで、エルガーのおっさん、俺は!?ねぇ俺は!?」
「残念だが、ハインに報告できることはない。だが、ディオーネの諜報へ名前は出してある。後に生きてくれば良いよな」
エルガーは少し微笑みながら言う。すっかり、緊張感なんてない一人の優しい男の顔になっていた。
「うおーーーい!・・・ま、いっか!俺はそんなの気にしてねぇし!」と元気そうにハインは笑う。「にしてもお早い出世だなイーミル」とハインはイーミルに絡みつく。元々ハインとイーミルは一緒に冒険者として活動して居た期間があり、非常に仲が良いのはこの過去があったからだ。
そして賑やかな会議室の扉が開く。そこにはイヴの姿。
「おいおい、今日も遅刻かよ。まるで重役だな」とハインが言った矢先。
「あたしも、冒険者になるわ」
「「「はああーーーー!?!?」」」
嘉武、ハイン、あろうことかエルガーまで驚嘆の声をあげる。イーミルは笑い、ユーリまで薄っすらと笑みを浮かべている始末。
「な、何よ!あたしも冒険者になるの!なんの文句があるの!?」
「な、ないけどさ~」とハイン。
「まさか、あの、悪名高き小娘、イヴ・イシュタラストが冒険者になるとはな。世も末だっはっは!」
エルガーもヘラヘラしているが結局こらえ切れずに爆笑。「僕は応援するよ」と嘉武。イーミルも応援すると言っていた。次第に持ち直したエルガーが咳払いをし、「まぁ、良いだろう。嘉武について掛け合う際に貴様の事も話に出してみよう。嘉武よりも高待遇になるだろうな」とイヴへと言った。
「ふん、当たり前よ!」
「うおい!俺はぁ!?」とハインは更にはしゃぎ、「そういうのは興味無いんだろ」とイーミルのツッコミが入る。
こうして、ガヴァルド拘束作戦は失敗に終わる。
それでも先を見据えてみれば、悪くない終わりを迎えられた。
外へ出てみれば昨夜の喧騒など無かったかのように人々が行き交う。その姿を見て、異世界の人々は強いのだと感心する。
適当な店で肉饅頭を買ってそのまま食べ歩く。
(中々イケるなこれ・・・。あとで、イヴにでも教えてやるか・・・)
時刻は正午、イヴを除いた全員が自席に着いている。
「イヴちゃんはホント団体行動向いてないんだね~」とハイン
「マンハンター、ですからね」とイーミルはクスっと笑う。
エルガーはいつものように重く息を吐き、ユーリは真顔である。
「まぁ良い、時間だ。現在、席に着いていないイヴ・イシュタラストは個別で依頼完遂を言い渡す」
エルガーの言葉一つで場の空気が引き締まる。
「この場に居る者は『ロータス』についての情報を必要としている者で有ると認識している。今回オルディスから依頼に出されていた。ガヴァルドの拘束は失敗に終えたが、得られた成果は大きいと私自身思っている。よって依頼は不達成ながら報酬は出そう、と言うのがオルディスの総意だ」
「ふぃ~、やるぅ~」とハインの茶化しが入るもののエルガーは話を続けた。
これからもオルディス並びにディオーネ王国ではガヴァルドの行方を捜索していく所存である。また、オルディスだけでなく、各領各地方とも協力を募って『ロータス』の根絶を図る同盟を組んで行くのが国内の方針らしい。これ以上の被害が認められえばゆくゆく、対策本部もできる可能性があるという。
昨夜に拘束したガヴァルドの手下からの有益な情報は殆ど無し。ガヴァルド個人で『ロータス』とのやり取りがあったと確認が取れたのみ。そして、嘉武に負けたことによる暴走でロータスからの薬物へ手を出したと言う。ただ、自分を責めるなとの気遣いをされた嘉武。
ハインはそんな時でも茶化すが、イーミルは真剣に話を聞いていた。
それに引き続き、『ロータス』を追うものは自由とし、依頼がなくとも一定の成果があれば同盟内のギルドであれば成果が認められる様になる。もちろん、追うか追わないかは個人の自由だ。
「ここまでがオルディス、並びにディオーネの総意である。そしてここからは俺個人の報告だ。イーミル、お前はシルバーランク上限の階級40にいると聞く。活動範囲拡大のためにも是非、俺からも強く、ゴールドランクへの推奨をさせてもらいたい」
「承知しました」
「それと美濃、嘉武だ。昨夜の戦いに置いて覚醒状態のガヴァルドと対等。いや、それ以上に好戦したと聞く。冒険者の登録をするのであればカッパーランク、階級1からではなく、”15”からのスタートとなることをディオーネへと交渉してみよう。それほどに今回、お前の腕に救われた。・・・大変光栄であると自覚すると良い」
「は、はい。俺は何もできなかったけど・・・ありがとうございますっ!」
するとハインが何故か嬉しそうに言う。
「ヨシタケちゃんマジパねぇって!俺なんてランク15まで半年かかったんだぜ!?これホントだから!んで、エルガーのおっさん、俺は!?ねぇ俺は!?」
「残念だが、ハインに報告できることはない。だが、ディオーネの諜報へ名前は出してある。後に生きてくれば良いよな」
エルガーは少し微笑みながら言う。すっかり、緊張感なんてない一人の優しい男の顔になっていた。
「うおーーーい!・・・ま、いっか!俺はそんなの気にしてねぇし!」と元気そうにハインは笑う。「にしてもお早い出世だなイーミル」とハインはイーミルに絡みつく。元々ハインとイーミルは一緒に冒険者として活動して居た期間があり、非常に仲が良いのはこの過去があったからだ。
そして賑やかな会議室の扉が開く。そこにはイヴの姿。
「おいおい、今日も遅刻かよ。まるで重役だな」とハインが言った矢先。
「あたしも、冒険者になるわ」
「「「はああーーーー!?!?」」」
嘉武、ハイン、あろうことかエルガーまで驚嘆の声をあげる。イーミルは笑い、ユーリまで薄っすらと笑みを浮かべている始末。
「な、何よ!あたしも冒険者になるの!なんの文句があるの!?」
「な、ないけどさ~」とハイン。
「まさか、あの、悪名高き小娘、イヴ・イシュタラストが冒険者になるとはな。世も末だっはっは!」
エルガーもヘラヘラしているが結局こらえ切れずに爆笑。「僕は応援するよ」と嘉武。イーミルも応援すると言っていた。次第に持ち直したエルガーが咳払いをし、「まぁ、良いだろう。嘉武について掛け合う際に貴様の事も話に出してみよう。嘉武よりも高待遇になるだろうな」とイヴへと言った。
「ふん、当たり前よ!」
「うおい!俺はぁ!?」とハインは更にはしゃぎ、「そういうのは興味無いんだろ」とイーミルのツッコミが入る。
こうして、ガヴァルド拘束作戦は失敗に終わる。
それでも先を見据えてみれば、悪くない終わりを迎えられた。
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