悪役令息に憑依したけど、別に処刑されても構いません

ちぁみ

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6章

シアン・シュドレーの罪①

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断罪の言葉はいつだって俺に向けられる。

「全て、あなたがやったことですね?シアン・シュドレー」

先程まで俺の独壇場だったにも関わらず、こいつの一言で周りの空気が変わった。

「魔獣たちがパーティーへ乱入するように君が仕向けた。多くの負傷者を出したこの騒動、さすがのあなたでも許されることではありませんよ」

オーリーが何か覚悟が決まったような目で俺を見た。

「何を根拠にそんなことを?」

俺は極めて冷静に返す。

「この者たちに見覚えはありませんか?」

黒いローブを着た男たちを連れて、オーリーは俺に尋ねた。

「はっ…全く見たこともない」

「無駄な足掻きをされるのですね。彼らは君の手下です。君の指示で魔獣たちをパーティーへ乱入させるように呪師と一緒に動いたと言っています」

「…そんな者たちの証言を信じろと?はは、私には全くなんのことやら…」

「まだまだ証拠はあります。あの魔獣たちは非常に興奮していた状態でした。調べてみたところ、倒した魔獣たちは呪法の1つである魅了にかかっており、正気を失っていました。だから、シュレイの呼びかけは魔獣に届かなかったのでしょう。
さて、呪法といえば、シュドレー家ではお抱えの呪師がいたはずです。皆さんはこれは噂でしかないとお思いでしょうが、コンパネロである私が間違いないと証言しておきましょう。
次に、問題の地下牢にかかった魔法陣の解除についてです。君はまるで魔法陣を解除する方法は魔法庁しか知らないように言っていましたが、もう1つ解除の方法があるはずです。地下牢の鍵ですよ。魔法庁に聞いてみると、いざという時のために地下牢は1本の鍵のみで誰でも魔法陣を解除できるようにしていたそうです。先程、地下牢を詳しく調べてみると、鍵で魔法陣を解除した痕跡があったことが判明しました。
そして今宵、すべての部屋の鍵を持つことが許された人物は限られています。パーティー主催のシアン・シュドレー、君です」

「……」

「君はこの手下たちと呪師に鍵を渡して地下牢に入らせ、魅了の呪法を魔獣たちにかけさせた。すると、魔獣はあっという間に正気を失い、ここで暴れた」

俺は思わず歯ぎしりをする。

まただ。また自分は何者かに証拠を作られていた。彫像損壊事件の時と同じだ。この俺がそんなに分かりやすい証拠を残すと、周りの人間は本当に思っているのか?
確かに、いつも通りこの策略を企てたのは俺だ。だが、呪法?地下牢の鍵?そんなこと身に覚えがない。

そもそも、俺はあの手下たちに地下牢の鍵を渡した覚えはさらさら無い。なぜなら、魔法庁の回し者に聞いて、鍵以外で地下牢の魔法陣を解く方法を知っていたからだ。鍵で魔法陣を解除してしまえばその痕跡は残り、真っ先に自分が疑われることは分かっていた。だからこそ、俺は予め手下には魔法庁式の解除の仕方を教えておき、魔獣を解放するようにと命令していたのだ。

それなのに、俺の持っていた鍵を誰かが盗みとったのか...地下牢の魔法陣をわざわざ鍵で解除し、ご丁寧に呪師まで使って、まるで俺がやったと言わんばかりの証拠を残しやがった。

結局最後まで俺は手下にさえも操られる滑稽な悪役に過ぎなかったのか。
誰がやったのかは分からない。彫像損壊事件の時から、俺を無様な証拠を残す悪役令息に仕立てている奴がいるのは確実だ。
呪師が絡んでいるとなると、恐らくマウロか。それとも俺の知らない奴か…。

だが、今となってはそんなことはどうでもいい。結局バレてもバレなくても、俺の悪事には変わりないのだ。彫像損壊事件の時に既に腹は決めていたのだ。踊ろされることになったとしても、父上のために最後まで悪役として動くことを。

俺は、見物する貴族たちの中から父を見つけた。父の表情からは、怒りと軽蔑の感情が容易く読み取れた。

(すみません…父上…)

「鍵は盗まれたのだ。誰かが私を嵌めるためにそのようなことをしたのだろう」

「まだそのようなことを?……認めてくだされば、この場は収めようと思ったのですが仕方ないですね。私は、シアン・シュドレー。君のコンパネロとして、学園で今まで見てきた…いや…協力させられてきた悪事の数々をこの場で証言させていただこう!」

オーリーのこの言葉を聞いて、空気がザワついた。

そこからは、つまらないいつものありふれた展開だった。彼は、今までの学園での悪事、特にシュレイに対して行ったことの事実を明白に証言した。彼の涙誘うような語りに周りの貴族たちはどんどん感化され、シュレイやオーリーに同情するような雰囲気が作り上げられていく。

「私は、もちろん言い訳する資格はありません。君に逆らうことが出来ず悪辣な行いに手を貸したのは、自分の選択でしたから。しかし、シュレイ・アデスに出会って気付きました。何もせず弱いままでいるのではなく、自分の足で道を作らなければいけないのだと。ですから、私は君を告発することを決意しました。それが私の唯一自分に残された償いだと思ったから」

(償い…)

仕方なく俺に従って悪事の手伝いをしてきたこいつに唯一残されたことが償いなら、こんな自分に残されていることは一体何だろうか?償いではなく、死だろうか?

「…ははっ、何を馬鹿げたことを!私は、ただやるべきことをやったまでだ。シュレイ・アデスは、魔獣を操れる。身をもって体験したことはお前も知っているはずだ。特異性の魔力や治癒がなんだ?魔獣を操れるなんてそんな馬鹿げた体質が危険を孕むことは分かっているだろう?シュレイ・アデスはこの国の危険分子だ」

「…危険なのは、シアン・シュドレー、君の方だ。女神の教えを尽く愚弄することは、本当に見るに堪えない。力説を述べるにはあまりにも不誠実でしょう。君のその右目は」

その言葉を述べられた途端、素早い風を切る音が通り過ぎた。オーリーの剣が左耳を掠り、眼帯が外れて右目が明らかになったのだと分かった。

「っ…あの右目は」

「あれって…魔石…?」

「まさか…」

周りのざわめきがうるさい。
いずれ、こいつに秘密を明かされることは分かっていた。しかし、まさかこんな最悪な瞬間にだとは手際がいい事だ。

「…君は人工的な石持ちだ。その右目はあまりに非人道的なもので、学園のルールに違反し、女神を冒涜するに値する。そのような重大な秘密を抱え、学園で多くの悪事を行い…ひいてはこのような大騒動を起こしたこと、シュドレー家の令息といえども不問には出来ないでしょう」

「……伯爵家の分際で何を偉そうに」

俺は気丈を装い、オーリーを睨みつけた。

「お忘れですか?学園では階級は重んじられません。君のような人は、もう学園にいることは許されない。しかし、その前に罪を認めてここで謝罪してください」

「私が謝罪…?このシアン・シュドレーに謝罪を求めるとは、何様のつもりだ?」

「貴様こそ、何様のつもりだ…?全く、その高慢な態度はほとほと呆れる。貴様のやったことは大変な罪だ。この者を捕らえよ」

ユーリアス・クラインが現れ、彼が連れてきたのか後ろの兵たちが手馴れたように俺の腕を後ろに組ませ、拘束した。

周りからは俺を罵倒する言葉の数々がぶつけられ、俺はもはや返す言葉を発することはなかった。
少しだけ縋るような思いで、父がいる方を見た。しかし、父はもうその場にはいなかった。







----------------------------------




目を開けると、公爵邸の自室の床が目の前にあった。

「痛っ…」

床から体を起こすと、全身に痛みが走った。

あのパーティーで断罪された日からどれくらい経っただろう。
少なくとも1ヶ月は経っている。

あの出来事があってから、俺は無期の停学を食らった。あんな一大事をしでかしてバレたにも関わらず、罪を裁かれるどころか退学にもならないのだからシュドレー公爵の立ち位置は大したものだと思う。

(いや、あの人の抗弁が無駄に上手いのか…)

しかし、まだ罪を裁かれ退学になった方がどれだけマシだったか。俺はあの出来事の後、すぐさま公爵邸へ戻され自室に閉じ込められた。そして、1ヶ月あの人からの怒りの暴力をただ受けるしかなかったのだ。
顔は比較的無事だが、体には何度も鞭を打ち付けられ、蹴りを入れられた。

「…1人じゃ何も出来ない魔法なんて、一体なんの意味があるんだ…」

俺は自嘲するように掠れた声で笑った。


<バタン>

1階から、扉を開け閉めする音が聞こえた。父が帰ってきたのだ。

ここずっと、父は用事を終えると俺の部屋へきて、外で受けた鬱屈を晴らすようにして暴力を奮ってきていた。だからか、自然と体がぶるぶると震えた。

しかし、しばらく経っても俺の部屋へ来る父の気配は感じ取れなかった。

何があったのかと逆に不安になり、俺は自室を出て、父を探した。

父はダイニングルームで黒いローブの見知らぬ男と酒を飲んでいた。俺は扉を少し開けてその様子をおずおずと見た。

「…ははっ、国王は衰弱していくのみで、あの忌々しい第一王子も今や死を待つのみ。あとは、幼い第二王子を手中で丸め込んでしまえばいい話よ。これで、この国は私のものに…!」

「ええ、おめでとうございます。シュドレー公爵」

「これもお前のおかげだ、マウロ。夫人にもよろしく伝えたまえ。想像以上の見返りを期待してくれて構わない、とな」

「勿体なきお言葉です。母はじめシアドール家はみな、あなた様の忠実なる下僕ですから」

(マウロ…!?)

黒いローブを着た者はなんとマウロだった。いや、それよりも気になったのは先程の会話だ。

マウロと父は、ユーリアスに何かしたのか…?

「それにしても、よくあのジャグワールの毒を手に入れることが出来たな」

「ええ、幸いにして」

(ジャグワールの毒…?)

その毒の名を聞いて、俺は耳を疑った。
ジャグワールの毒は、呪法から生まれた毒で女神の能力治癒に対抗するためのものだと聞いたことがある。それを口に含むと、猛烈な体の痛みに苦しみ10日程で死に至るとされるが、治癒で治そうとすればするほど少しずつ治癒する者自身もその毒を取り込んで死に至ってしまうという。
厄介なのは、この毒には秀でた特徴が無く診断の際に他の強い毒と見分けがつきにくいため、まずジャグワールの毒であると気づかれることはない。
まさか、そんな馬鹿げた毒をユーリアスに盛ったというのか…?

考え事をしていると、ぽん、と後ろから肩を叩く者がいた。

「シアン様、さぁお部屋へお戻りください」

幼い頃から俺の世話をしてくれている老執事のジョンだった。

「…あぁ」

俺は彼に言われるまま静かに自室へ戻った。

ジョンは、幼い頃からの付き合いであるが、俺の味方という訳ではない。物腰柔らかい性格だが、この家の悪事に目を背けながら、父の言うことを1番の目先にして働いているのだ。彼の仕事は、俺を見張っていること。だから、先程も俺が部屋にいないのを知って、探しに来たのだろう。

昔はジョンに懐いていて、よく助けを求めていた。しかし、彼は優しく俺の手当てをしながらもどっちつかずの返答をしては、結局何もしてくれることはなかった。彼の立場上そうするしかないと分かっていても、俺はそれから彼に心を開くことをやめた。

「ジョン、聞きたいことがある」
    
「……はい、なんなりと」

久しぶりに俺から話しかけたので、彼は少し驚いた顔をしているようだった。

「…ユーリアス殿下に…何かあったのか?」

「はい。ユーリアス殿下は何者かに毒を盛られ、現在昏睡状態だと国中で大騒ぎになっております」

「それで?」

「教会のルースであるシュレイ・アデス様が治癒能力で治そうとされているようですが、容態は悪化するばかりだと…」

「そうか」

父が言っていた女神の治癒も通用しないジャグワールの毒が本当に存在していて、もしユーリアスに盛ったのだとしたら…彼はもう…。

俺は無心に手が震えているのに気づき、グッと抑えるようにして自分の体を自分で抱擁した。

「それで…殿下に毒を盛るなど父はなぜそんな暴挙に出たのか…。ジョン、分かるか?」

「いえ…私には全く存じ上げません。ただ…坊っちゃまが公爵邸へ戻られてからは、王国はまた以前のように戻りはじめていました。シュレイ・アデスを支持する者たちが声を上げたことで、彼の評判は覆り、リース教の名誉が戻りつつありました。そして逆に、ご主人様の悪評ばかりがまた膨れ上がる一方でして…そんな中で起こったのがユーリアス殿下の暗殺未遂…という訳です」

「…そうか。父上もやけを起こされたのだな。ジョン、今のうちに夜逃げでもしておいた方が身のためだぞ」

「いえ、私がすることは1つです。シアン様の手当てをいたします」

「…」

ジョンは救急ボックスを手にしてそう言った。






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