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本編
レッツ竹の子狩り♪
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快晴が予想される早朝。
村の山側の入り口では、すっかり登山準備万端の山の民4人が、子供の様に目を輝かせて立っています。
「おっし。準備万端そろったな~」
4人を見まわして三巳が言いました。
三巳はいつもの軽装です。そして足はやっぱり裸足です。
但しその背には山の民に作って貰った竹籠を背負っています。
「ああ、それじゃ行くかい」
4人の中で一番年嵩に見える男性、ロジンがリーダーとして出発の合図をしました。
それに「おー!」と元気よく皆が答えます。三巳も一緒に答えます。
それに頷いてロジンは先頭を歩きます。
後ろに少年ロダ、筋肉質で体格の良い30前後の女性ミレイ、隠れ細マッチョの青年男性ロイド、最後尾に少し離れて三巳が続きます。
「ロダよ。今日はしっかり熊対策を覚えて行けよ」
ロジンは腰の鈴をチリンチリンと鳴らしながら話します。
「うん」
ロダはロジンに付いて真剣に話を聞きます。
後ろでは三巳達がロダが一生懸命学んでいる姿を暖かい目で見守っています。
勿論その間も熊や他の危険な動物やモンスターの痕跡を見落とさない様に、真剣に辺りを注意深く見ています。
「今のところは熊らしい痕跡はないね」
ミレイが木や藪を確認しながら、鋭く目を光らせて話します。
「だな。あるのは兎とかの小動物の跡位だぜ」
ロイドが地面に付いている足跡や、動物の糞を確認しながら口笛を吹きそうな軽口で話します。
「まー、会ったの竹藪の近くだし。まだ先だなー」
三巳がスキップ踏みそうな足取りで尻尾を景気よく振って話します。
警戒は4人に全任せしていますが、気配は読んでいるのでノープロブレムです。
「こりゃ。先だと聞いても油断するでないわ」
三巳の緊張感の無い一言にホッと警戒を解いたロダを、ロジンが軽く小突いて叱ります。
それはそうです。昨日と今日は違います。
もしかしたら今日は下まで来ているかもしれないのですから。
「ごめんなさい」
ロダもハッとして素直に謝罪します。そして再度警戒します。
暫く歩いた先には小さな沢がありました。
一旦此処で休憩です。
「アタシはちょいと辺りを確認してくるよ」
ロダと一番年配のロジンを小岩に座らせて、ミレイが腰の剣を確認してから周囲の確認に出ました。
ロイドは弓の調子を確認しながらロダの近くで警戒しています。
「ほれ。先はまだ長い。飲んどけ」
ロジンは水袋を指さし、自分も喉を潤します。
「ロダは水魔法が使えたか」
「うん」
「なら沢の水を飲み水に変えるやり方を教えちゃる」
よく見ておけと言って、沢の水を魔法で操り球体状に集めます。
ロダは目をキラキラさせて見ています。
「いいか。自然の水は細菌や病気の元の小っちぇい虫がいる事がある。
だから蒸留ろ過が必要になるんだ」
そう言いながら、水を熱湯へ変えていき、熱湯から上がる湯気を集めて別の球体を作ります。
そしてそれを空の水袋へ移していきます。
その様子をロダは熱心に見ています。
「水魔法で作った水は飲まない理由は覚えているか」
「うん。魔力で作った水は自然の水と違って魔力そのものだから維持をしなければ消える。
だから飲んでも意味が無い」
「正解だ。
飲み水が欲しいなら自然の水を使うのが良い。
大気中にも水はあるがな、流石に飲む分まで集めるのは大変だ。
だからこういう水が有る時に作っておくんだ」
ロジンの高説をロダは「うん」と頷き、倣って水魔法を使ってやってみました。
けれど上手く熱湯に出来ず悔しい思いをしました。
三巳はそんな二人を見ながら(そうだよなー。人間はそうだよなー)などと思っていました。
三巳はお腹を壊すことが無いので汚水だろうとそのまま飲めるのです。
流石に汚水は飲みませんけれど。
ロダの練習は疲れてもいけないので程々でロジンが終わらせました。
ロダはもう少しやりたそうに沢を見ていましたが、先人者の忠告は素直に聞いた方が自分の為です。
「この周囲近くは大丈夫だったが、少し登った先に熊の爪の跡があったよ」
ミレイが戻って来ました。
そして良くない情報をもたらします。
ミレイの顔は好戦的にニヤリと笑んでいますが。
「子連れか?」
ロイドが眉を潜めて確認します。
「いや。恐らく単独だ」
子連れの熊は子供を守る為に、常より凶暴性を増して危険です。
一先ず安心ですが、油断は大敵なので気を抜けません。皆顔を見合わせて神妙に頷きました。
「ロダ。得物の確認は常にしておけ」
「うん」
ロジンが眼光鋭く山の先を見てロダに指示を出します。
ロダはゴクリと唾を飲み頷きました。
「行くぞ」
ロジンが先頭を切って山登りの再開です。
並びは変わらず、三巳がしんがりを務めています。
先程から三巳が無口ですが、実は耳をしきりに動かして音を注意深く探っています。
鼻もピクピク頻りに動いています。
ロジンたち大人組はそんな三巳の様子を気付いていて、緊張を高めていますがロダはまだ経験が足りないのでこの緊張感の理由が判りません。
一行は口数を増やして熊に此処に人間がいるから近付くなと、暗に警告を出してながら登って行きました。
三巳には警戒を顕わにする熊の気配を正確に感じ取っていましたが、それを教えては彼らの為にはならないので見守るに留めています。
何よりロジン達を信頼しているので安心して任せているのです。
竹藪に着くまで緊張感が続いていますが、熊も警戒して近寄らずに終わりました。
竹藪は細くて長く、身長は超えるが木程は高くない笹が壁の様に生えています。
その下の方に小さくて細い姫竹がニョキニョキ生えていました。
「熊が来ないうちに採るもん採っちまうぞ」
ロジンがロダの肩をポンと叩いて竹の子狩りを開始しました。
ロイドとミレイは警護に専念していますので、竹の子狩りは三巳を含めた3人で行っています。
竹籠がいっぱいになり始めた頃。異変は起きました。
竹藪の先でガサリと物音がしたのです。
すぐに全員臨戦態勢に入りました。
「ミレイ前へ、ロダ下がるぞ」
ロジンが指示を飛ばしてミレイとロイドの間までロダを連れて下がりました。
三巳は警戒はしていますが、気にせず竹の子狩りを続行しています。
ガサガサガサっと凄い音が近づいて来たので、ミレイが剣を抜いて殺気を込めました。
「うるぅらぁー!!」
巻き舌風の叫び声と共に剣を一直線に薙いで、音のする方へ殺気と剣圧を飛ばしました。
すると音がガサっとしてピタッと止まりました。
「これで引いてくれるヤツだといいけど」
ロイドが冷や汗をたらりと垂らしながらもニヤリと余裕の笑みを作って言いました。
「ふん。アタシの殺気で怯まない相手なんざモンスター位さ」
ミレイが鼻であしらい獰猛に笑いました。
果たして、ミレイの言葉通りに音が遠ざかって行きました。モンスターでは無かった様です。
「よし。後少し採ったら山を降りるぞ」
ロジンの掛け声と共に元の布陣へ戻って竹の子狩りの再開です。
三巳は相変わらず竹の子狩りに夢中です。
けれど尻尾は正直です。
皆の決断力や行動力、そして何より何事もなく平和的にお互い無事に遣り過ごした事に安堵して大きくブンブンと振っています。
顔も正直でした。
にんまり笑顔が炸裂中です。
心を鬼にして任せていますが、熊側も含めて無駄な殺生は無い方が良いですものね。
こうして誰も怪我を負わないまま、無事に竹の子狩りを終わらせて村に帰って来る事が出来ました。
「うまく出来ない」
竹の子狩りの日から村の水場では度々ロダが魔法の練習でボヤいているのを良く見かける様になりました。
村の山側の入り口では、すっかり登山準備万端の山の民4人が、子供の様に目を輝かせて立っています。
「おっし。準備万端そろったな~」
4人を見まわして三巳が言いました。
三巳はいつもの軽装です。そして足はやっぱり裸足です。
但しその背には山の民に作って貰った竹籠を背負っています。
「ああ、それじゃ行くかい」
4人の中で一番年嵩に見える男性、ロジンがリーダーとして出発の合図をしました。
それに「おー!」と元気よく皆が答えます。三巳も一緒に答えます。
それに頷いてロジンは先頭を歩きます。
後ろに少年ロダ、筋肉質で体格の良い30前後の女性ミレイ、隠れ細マッチョの青年男性ロイド、最後尾に少し離れて三巳が続きます。
「ロダよ。今日はしっかり熊対策を覚えて行けよ」
ロジンは腰の鈴をチリンチリンと鳴らしながら話します。
「うん」
ロダはロジンに付いて真剣に話を聞きます。
後ろでは三巳達がロダが一生懸命学んでいる姿を暖かい目で見守っています。
勿論その間も熊や他の危険な動物やモンスターの痕跡を見落とさない様に、真剣に辺りを注意深く見ています。
「今のところは熊らしい痕跡はないね」
ミレイが木や藪を確認しながら、鋭く目を光らせて話します。
「だな。あるのは兎とかの小動物の跡位だぜ」
ロイドが地面に付いている足跡や、動物の糞を確認しながら口笛を吹きそうな軽口で話します。
「まー、会ったの竹藪の近くだし。まだ先だなー」
三巳がスキップ踏みそうな足取りで尻尾を景気よく振って話します。
警戒は4人に全任せしていますが、気配は読んでいるのでノープロブレムです。
「こりゃ。先だと聞いても油断するでないわ」
三巳の緊張感の無い一言にホッと警戒を解いたロダを、ロジンが軽く小突いて叱ります。
それはそうです。昨日と今日は違います。
もしかしたら今日は下まで来ているかもしれないのですから。
「ごめんなさい」
ロダもハッとして素直に謝罪します。そして再度警戒します。
暫く歩いた先には小さな沢がありました。
一旦此処で休憩です。
「アタシはちょいと辺りを確認してくるよ」
ロダと一番年配のロジンを小岩に座らせて、ミレイが腰の剣を確認してから周囲の確認に出ました。
ロイドは弓の調子を確認しながらロダの近くで警戒しています。
「ほれ。先はまだ長い。飲んどけ」
ロジンは水袋を指さし、自分も喉を潤します。
「ロダは水魔法が使えたか」
「うん」
「なら沢の水を飲み水に変えるやり方を教えちゃる」
よく見ておけと言って、沢の水を魔法で操り球体状に集めます。
ロダは目をキラキラさせて見ています。
「いいか。自然の水は細菌や病気の元の小っちぇい虫がいる事がある。
だから蒸留ろ過が必要になるんだ」
そう言いながら、水を熱湯へ変えていき、熱湯から上がる湯気を集めて別の球体を作ります。
そしてそれを空の水袋へ移していきます。
その様子をロダは熱心に見ています。
「水魔法で作った水は飲まない理由は覚えているか」
「うん。魔力で作った水は自然の水と違って魔力そのものだから維持をしなければ消える。
だから飲んでも意味が無い」
「正解だ。
飲み水が欲しいなら自然の水を使うのが良い。
大気中にも水はあるがな、流石に飲む分まで集めるのは大変だ。
だからこういう水が有る時に作っておくんだ」
ロジンの高説をロダは「うん」と頷き、倣って水魔法を使ってやってみました。
けれど上手く熱湯に出来ず悔しい思いをしました。
三巳はそんな二人を見ながら(そうだよなー。人間はそうだよなー)などと思っていました。
三巳はお腹を壊すことが無いので汚水だろうとそのまま飲めるのです。
流石に汚水は飲みませんけれど。
ロダの練習は疲れてもいけないので程々でロジンが終わらせました。
ロダはもう少しやりたそうに沢を見ていましたが、先人者の忠告は素直に聞いた方が自分の為です。
「この周囲近くは大丈夫だったが、少し登った先に熊の爪の跡があったよ」
ミレイが戻って来ました。
そして良くない情報をもたらします。
ミレイの顔は好戦的にニヤリと笑んでいますが。
「子連れか?」
ロイドが眉を潜めて確認します。
「いや。恐らく単独だ」
子連れの熊は子供を守る為に、常より凶暴性を増して危険です。
一先ず安心ですが、油断は大敵なので気を抜けません。皆顔を見合わせて神妙に頷きました。
「ロダ。得物の確認は常にしておけ」
「うん」
ロジンが眼光鋭く山の先を見てロダに指示を出します。
ロダはゴクリと唾を飲み頷きました。
「行くぞ」
ロジンが先頭を切って山登りの再開です。
並びは変わらず、三巳がしんがりを務めています。
先程から三巳が無口ですが、実は耳をしきりに動かして音を注意深く探っています。
鼻もピクピク頻りに動いています。
ロジンたち大人組はそんな三巳の様子を気付いていて、緊張を高めていますがロダはまだ経験が足りないのでこの緊張感の理由が判りません。
一行は口数を増やして熊に此処に人間がいるから近付くなと、暗に警告を出してながら登って行きました。
三巳には警戒を顕わにする熊の気配を正確に感じ取っていましたが、それを教えては彼らの為にはならないので見守るに留めています。
何よりロジン達を信頼しているので安心して任せているのです。
竹藪に着くまで緊張感が続いていますが、熊も警戒して近寄らずに終わりました。
竹藪は細くて長く、身長は超えるが木程は高くない笹が壁の様に生えています。
その下の方に小さくて細い姫竹がニョキニョキ生えていました。
「熊が来ないうちに採るもん採っちまうぞ」
ロジンがロダの肩をポンと叩いて竹の子狩りを開始しました。
ロイドとミレイは警護に専念していますので、竹の子狩りは三巳を含めた3人で行っています。
竹籠がいっぱいになり始めた頃。異変は起きました。
竹藪の先でガサリと物音がしたのです。
すぐに全員臨戦態勢に入りました。
「ミレイ前へ、ロダ下がるぞ」
ロジンが指示を飛ばしてミレイとロイドの間までロダを連れて下がりました。
三巳は警戒はしていますが、気にせず竹の子狩りを続行しています。
ガサガサガサっと凄い音が近づいて来たので、ミレイが剣を抜いて殺気を込めました。
「うるぅらぁー!!」
巻き舌風の叫び声と共に剣を一直線に薙いで、音のする方へ殺気と剣圧を飛ばしました。
すると音がガサっとしてピタッと止まりました。
「これで引いてくれるヤツだといいけど」
ロイドが冷や汗をたらりと垂らしながらもニヤリと余裕の笑みを作って言いました。
「ふん。アタシの殺気で怯まない相手なんざモンスター位さ」
ミレイが鼻であしらい獰猛に笑いました。
果たして、ミレイの言葉通りに音が遠ざかって行きました。モンスターでは無かった様です。
「よし。後少し採ったら山を降りるぞ」
ロジンの掛け声と共に元の布陣へ戻って竹の子狩りの再開です。
三巳は相変わらず竹の子狩りに夢中です。
けれど尻尾は正直です。
皆の決断力や行動力、そして何より何事もなく平和的にお互い無事に遣り過ごした事に安堵して大きくブンブンと振っています。
顔も正直でした。
にんまり笑顔が炸裂中です。
心を鬼にして任せていますが、熊側も含めて無駄な殺生は無い方が良いですものね。
こうして誰も怪我を負わないまま、無事に竹の子狩りを終わらせて村に帰って来る事が出来ました。
「うまく出来ない」
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