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本編
タウろんと橙の妖精のその後
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雪も降り積もり、辺りは一面の銀世界になっています。
草一本見えない畑で、タウろんは雪を一生懸命に掘り起こしていました。
掘り起こしているのはタウろんだけではありません。タウろんがお世話になっている農家の人もです。
「いやぁ~、ロウ村長にミノタウロスを家族に迎える様に打診された時はどうなる事かと思ったけど。
何の何の、働き者で良い子じゃないか」
草目当てで移住して来たタウろんは、葉物農家の家で農作業を手伝っています。
腐ってもミノタウロスのタウろんは、それはもう力があります。やって来たのが夏の境を過ぎた頃なので、収穫作業は勿論、作業後の後片付けから冬囲いまでとっても頼りになったのです。しかも今年は降雪が早かったので助かりました。
今は雪に埋まったキャベツを掘り起こす作業の最中です。
硬くなった雪もタウろんに掛かれば豆腐の様にサクサク掘れます。
『ママ、終わった』
「おや、もう終わったのかい?ありがとうね」
農家一家も毎日過ごす内に、何となくタウろんの言ってる言葉がわかる様になって来ました。今では三巳に次いでタウろんの通訳です。
「それじゃあ八百屋に届けたらご飯にしようね。
何が食べたいかい?」
『ロールキャベツ肉抜き!』
「あはははは!タウろんは本当にそれが好きだねえ。
でもそれは夜ご飯にしようね。朝はコンソメスープにしようね。冷えた体温めよう」
『夜!楽しみ!草!』
タウろんも人間の言葉を理解出来る様になっていました。もう立派に山の民の一員です。
もう一人増えた仲間、橙の妖精はチョロチョロ家具屋さんや雑貨屋さんを行ったり来たりしています。
住処は特に決めず、寝る前まで作業していたお家にお泊まりしています。物作り妖精なのであっちこっちで引っ張りだこだったので、そう言う形に落ち着いたのです。
「ウーン、災害時防衛機構かー。
オイラ達の住処は妖精の女王の結界で外界と隔てられてるからなー。改めて考えると……魔法結界以外でかー」
人間はそれ程魔力が高い訳ではありません。永久持続結界なんてそれこそ何処ぞの大国で最高魔術師だか魔道士だかが束になって初めてなしえる事です。圧倒的に人の少ない山の民には難しかったのです。
でも魔道具を使えばそれも不可能ではありません。長年研究を重ねて来ましたが、特に学術的に鍛えては居ない山の民では限界がありました。
そこに来て物作りの申し子的な妖精が民に加わったのです。これはもう今作れなくていつ作れるかって話です。
「でもイイね!作った事ない物程燃えるってもんだい♪
やってやろうじゃないさ!」
橙の妖精は小っちゃな腕で腕捲りをしてフンスと意気込みました。
因みに三巳は神の理により、何でもかんでもは肩入れ出来ないので手は貸せません。
もっとも、機械音痴な三巳は元より貸せる手はありませんけれどね。
草一本見えない畑で、タウろんは雪を一生懸命に掘り起こしていました。
掘り起こしているのはタウろんだけではありません。タウろんがお世話になっている農家の人もです。
「いやぁ~、ロウ村長にミノタウロスを家族に迎える様に打診された時はどうなる事かと思ったけど。
何の何の、働き者で良い子じゃないか」
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腐ってもミノタウロスのタウろんは、それはもう力があります。やって来たのが夏の境を過ぎた頃なので、収穫作業は勿論、作業後の後片付けから冬囲いまでとっても頼りになったのです。しかも今年は降雪が早かったので助かりました。
今は雪に埋まったキャベツを掘り起こす作業の最中です。
硬くなった雪もタウろんに掛かれば豆腐の様にサクサク掘れます。
『ママ、終わった』
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農家一家も毎日過ごす内に、何となくタウろんの言ってる言葉がわかる様になって来ました。今では三巳に次いでタウろんの通訳です。
「それじゃあ八百屋に届けたらご飯にしようね。
何が食べたいかい?」
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「あはははは!タウろんは本当にそれが好きだねえ。
でもそれは夜ご飯にしようね。朝はコンソメスープにしようね。冷えた体温めよう」
『夜!楽しみ!草!』
タウろんも人間の言葉を理解出来る様になっていました。もう立派に山の民の一員です。
もう一人増えた仲間、橙の妖精はチョロチョロ家具屋さんや雑貨屋さんを行ったり来たりしています。
住処は特に決めず、寝る前まで作業していたお家にお泊まりしています。物作り妖精なのであっちこっちで引っ張りだこだったので、そう言う形に落ち着いたのです。
「ウーン、災害時防衛機構かー。
オイラ達の住処は妖精の女王の結界で外界と隔てられてるからなー。改めて考えると……魔法結界以外でかー」
人間はそれ程魔力が高い訳ではありません。永久持続結界なんてそれこそ何処ぞの大国で最高魔術師だか魔道士だかが束になって初めてなしえる事です。圧倒的に人の少ない山の民には難しかったのです。
でも魔道具を使えばそれも不可能ではありません。長年研究を重ねて来ましたが、特に学術的に鍛えては居ない山の民では限界がありました。
そこに来て物作りの申し子的な妖精が民に加わったのです。これはもう今作れなくていつ作れるかって話です。
「でもイイね!作った事ない物程燃えるってもんだい♪
やってやろうじゃないさ!」
橙の妖精は小っちゃな腕で腕捲りをしてフンスと意気込みました。
因みに三巳は神の理により、何でもかんでもは肩入れ出来ないので手は貸せません。
もっとも、機械音痴な三巳は元より貸せる手はありませんけれどね。
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