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本編
ロダ、久し振りの山の民と会話を楽しむ
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山への帰宅早々、ロダはロウ村長に呼ばれていました。
ロウ村長宅ではいつも三巳が座ってお煎餅をボリボリ食べてる席に座ります。ロウ村長はその真向かいに座っています。
「随分と男らしくなったな」
ロウ村長の開口一番のセリフはこれでした。
ロダは目を軽く見開いて照れます。
「良い男に育ったんだ。リリとの仲も進展しただろう」
そして次のセリフで黄昏ました。
何故ならロダはまだリリとお付き合い出来ていなかったからです。リファラでの事が忙しくて恋愛どころではなかったのです。やっと落ち着いた所で山に帰って来たのです。
(いや、でもリリも僕の気持ちを快く思ってはくれてるし、焦らず待ちたくはある)
リリの過去を聞いたからこそ余計に焦らせたくはありませんでした。
自己完結に無理矢理納得をして、ロダは気を取り直して外の世界の報告をしました。
一通り聞いたロウ村長は、
「外も少しは変わったな」
としみじみ言いました。
わかった風な物言いに、ロダはふと思い出します。
「そういえばロウ村長って若い頃冒険者してたんだってね」
「ん?どこでそれを……ああ、あいつに会ったのか」
訝しげに片眉を上げたロウ村長でしたが、ウィンブルドンへ行ったならそういう事もあるだろうと頷きました。
「強者を求めて武者修行していたんだがな、あまり成果は無かった」
憮然と溜息を吐くロウ村長に対し、ロダは
(ロウ村長を超えたらもう人族止めてるんじゃ)
と思いました。
それもそうでしょう。何せ若かりし頃のロウ村長は、三巳の本気遊びに付いて行けた猛者ですからね。
(今度オーウェンギルド長にロウ村長のギルドランク聞いてみようかな)
「三巳も及第点は取れた様だし、山に戻るのだろう?」
丁度リファラの事を考えている時に聞かれ、ロダは言葉に詰まりました。
(僕は……)
ロダの心は決まっています。リリのいる所がロダのいたい場所です。リリがリファラに残ると言えばロダもそうする心積りです。
ロウ村長はそんな心内を見透かしてニヤリと口角を上げました。
「漢なら通さねばならぬ道もあろう。
ワシはロダの意思を尊重する。大いに励むが良い」
「ロウ村長……」
普段は子供以上に騒ぎ好きなロウ村長ですが、この時の姿は大きく頼れる大人に見えて、ロダはじ~んと感動しました。
さてはて、報告も終わって自宅に帰るかと久し振りの村を懐かしみながら歩いていると、全方の道を塞ぐ影がありました。
「皆!久し振り!」
端から端まで並んだ大小様々な影は、同世代の友人達でした。
「ロハスにミオラも大きくなったね!」
そして友人達の前に陣取った小さな影は、思い出よりもぐんと背が伸びた当時の年少組達でした。胸を張って通せんぼする姿は何処か誇らし気です。
「当たり前だよロダ兄ちゃん。一体俺はいくつになったと思ってんのさ」
昔のあどけなさが減り、大人な顔を作る様には嬉しさと寂しさを感じます。頭に過るのは「ロダにいちゃん、ロダにいちゃん」とにぱにぱ笑顔でチョロチョロする姿です。
「そうだな、もう立派な年中組か」
ロダはここにきて初めて数年離れる事の意味を身に染みて理解しました。
改めて村を見渡せば、成る程、知らない建物などがチラホラ見えます。
「外の世界の事教えてくれよ!」
「街にはお姫様がいるんでしょう?ロダ兄は会った??」
「怖い奴には会わなかったか?」
「怪我はしなかった?」
しかしロダはアンニュイに浸る隙はありませんでした。次から次へと矢継ぎ早に質問の嵐が来たからです。
ロダはクスリと懐かしい居心地の良さに苦笑を漏らすと、自宅への帰りすがらに、体験した出来事を詳らかに話したのでした。
ロウ村長宅ではいつも三巳が座ってお煎餅をボリボリ食べてる席に座ります。ロウ村長はその真向かいに座っています。
「随分と男らしくなったな」
ロウ村長の開口一番のセリフはこれでした。
ロダは目を軽く見開いて照れます。
「良い男に育ったんだ。リリとの仲も進展しただろう」
そして次のセリフで黄昏ました。
何故ならロダはまだリリとお付き合い出来ていなかったからです。リファラでの事が忙しくて恋愛どころではなかったのです。やっと落ち着いた所で山に帰って来たのです。
(いや、でもリリも僕の気持ちを快く思ってはくれてるし、焦らず待ちたくはある)
リリの過去を聞いたからこそ余計に焦らせたくはありませんでした。
自己完結に無理矢理納得をして、ロダは気を取り直して外の世界の報告をしました。
一通り聞いたロウ村長は、
「外も少しは変わったな」
としみじみ言いました。
わかった風な物言いに、ロダはふと思い出します。
「そういえばロウ村長って若い頃冒険者してたんだってね」
「ん?どこでそれを……ああ、あいつに会ったのか」
訝しげに片眉を上げたロウ村長でしたが、ウィンブルドンへ行ったならそういう事もあるだろうと頷きました。
「強者を求めて武者修行していたんだがな、あまり成果は無かった」
憮然と溜息を吐くロウ村長に対し、ロダは
(ロウ村長を超えたらもう人族止めてるんじゃ)
と思いました。
それもそうでしょう。何せ若かりし頃のロウ村長は、三巳の本気遊びに付いて行けた猛者ですからね。
(今度オーウェンギルド長にロウ村長のギルドランク聞いてみようかな)
「三巳も及第点は取れた様だし、山に戻るのだろう?」
丁度リファラの事を考えている時に聞かれ、ロダは言葉に詰まりました。
(僕は……)
ロダの心は決まっています。リリのいる所がロダのいたい場所です。リリがリファラに残ると言えばロダもそうする心積りです。
ロウ村長はそんな心内を見透かしてニヤリと口角を上げました。
「漢なら通さねばならぬ道もあろう。
ワシはロダの意思を尊重する。大いに励むが良い」
「ロウ村長……」
普段は子供以上に騒ぎ好きなロウ村長ですが、この時の姿は大きく頼れる大人に見えて、ロダはじ~んと感動しました。
さてはて、報告も終わって自宅に帰るかと久し振りの村を懐かしみながら歩いていると、全方の道を塞ぐ影がありました。
「皆!久し振り!」
端から端まで並んだ大小様々な影は、同世代の友人達でした。
「ロハスにミオラも大きくなったね!」
そして友人達の前に陣取った小さな影は、思い出よりもぐんと背が伸びた当時の年少組達でした。胸を張って通せんぼする姿は何処か誇らし気です。
「当たり前だよロダ兄ちゃん。一体俺はいくつになったと思ってんのさ」
昔のあどけなさが減り、大人な顔を作る様には嬉しさと寂しさを感じます。頭に過るのは「ロダにいちゃん、ロダにいちゃん」とにぱにぱ笑顔でチョロチョロする姿です。
「そうだな、もう立派な年中組か」
ロダはここにきて初めて数年離れる事の意味を身に染みて理解しました。
改めて村を見渡せば、成る程、知らない建物などがチラホラ見えます。
「外の世界の事教えてくれよ!」
「街にはお姫様がいるんでしょう?ロダ兄は会った??」
「怖い奴には会わなかったか?」
「怪我はしなかった?」
しかしロダはアンニュイに浸る隙はありませんでした。次から次へと矢継ぎ早に質問の嵐が来たからです。
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