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本編
学校を建てよう♪
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トンテンカントン。ちら雪が降る寒空に小気味良い音が響きます。温泉施設前の空き地で建物の骨組みが建てられているのです。上から見ると温泉施設とは並びがL字に見えます。
建築現場ではロダが忍者の様な軽やかな駆け跳ね振りで動き回っていました。
「まさかロダに手伝って貰えるとはなぁ」
大工の山の民達が感慨深く呟きながら見ています。
戦闘能力が高いロダはどちらかと言うと村の防衛をしています。とはいえ平和な山の中では特にする事はなかったりもします。
結果割と手の空いているロダはリリの姉的存在のハンナの為に力を貸していたのでした。
決してリリと結婚したいから外堀埋めようとかは思っていません。ええ、決して。本心から手を貸したいと自ら志願したのです。
「しかしオメェさんよ。村長代理の仕事は良いんかい?」
大工の親方が梁を支えるロダに問いました。
ロダはトンカチで綺麗に木と木を繋ぐ親方の技に見入っています。
「采配する所は終わったし、留学生を受け入れるならここも大切だと思う」
見入った視線を外さずにロダは言います。
親方は一度視線をロダに移し、直ぐに梁に戻しました。
「ま、ロダはリファラに知り合いも多いだろうしな。大丈夫なら良いんだ」
実際有事の際やイベントでもなければロウ村長でさえフラフラしているのです。ロダが大丈夫と言うなら大丈夫なんだろうと親方は思いました。
「まあ、来ないって可能性もあるんだがな」
「ウィンブルドンにリファラの民が居なければ連れて来ようがないもんね」
ここまで忙しなく動いて来ましたが、あくまで可能性があるという曖昧で確証のない判断です。
親方は眉根を寄せてごちる様に良い、ロダも微苦笑をしました。
他愛無い会話をしながらも作業は進みます。トンテンカンテンと響く音に、「おーい」という女性の声が混ざりました。
直ぐに反応をしたのはロダです。
反射的に声のした方を見て相好を崩しました。寧ろ甘いくらいに崩し過ぎて近くにいた親方が胸焼けを起こしそうな程です。
(本当に随分と惚れ込んだもんだ)
親方は後ろ頭をガシガシと掻いて、今やっている作業を瞬殺で終わらせました。
あまりの早さと正確さにロダが目を回しています。どうやらロダの為に、ゆっくり見やすく作業をしてくれていたのだと気付きます。
「ありがとう親方」
直ぐにお礼を言ったロダに、何に対するお礼か察した親方は照れて、そして照れ隠しに顔を隠す様に手を振りました。
「……気にすんな。リリが待っているんだ、サッサと降りるぞ」
「うん!」
ロダがパッと飛び降り、親方も建て方の安全と下方の安全を確認した後に飛び降りました。
一方下で降りてくるのを待っていたリリは、高い所から飛び降りてそのままの足で駆け寄ってくれたロダにはにかんだ笑みを見せます。
「ふふふっ、ロダってば元気ね。そんなに慌てなくてもお弁当は沢山持って来たから大丈夫よ」
ロダはリリの側に逸早く来たかったのですが、リリは手に持つお弁当が目当てだと勘違いしています。
ロダはガックシ来る気持ちになりましたが、リリの手作りお弁当も楽しみに違いは無いのでニッコリと笑みを返しました。
「ありがとうリリ。お昼はいつもリリが会いに来てくれるから楽しみな時間なんだよ」
「っロ、ロダ……。うん……私も、ロダにお弁当を作って持って来るこの時間が毎日の楽しみなの」
あま~いほわほわでふわふわなピンク色の空気が辺りに立ち込めています。まるで2人だけの世界が作られているようです。
そんな2人を尻目に、もう慣れた面々がリリと来ていたハンナに集まっていました。
初めこそニヤニヤしながら2人を見守っていましたが、今では空気の様に素通りしています。それくらい2人の甘い空気はいつもの事なのです。
「いつもありがとうハンナ」
「いいえ、むしろ冬も初めだとういのにわたくしと子供達の為にありがとうございます」
「それこそ何言ってんだい。村の子供達は村全体で見守り育むもんだから、俺達にだってこれくらいはさせて欲しいさ」
お弁当を手渡しながら和かに交わされる会話に、ハンナは心がジーンと暖かくなります。山の民は本当に空気を吸う様に手を貸してくれるのです。それがわかるからハンナも子供達の為に頑張ろうと思えるのでした。
建築現場ではロダが忍者の様な軽やかな駆け跳ね振りで動き回っていました。
「まさかロダに手伝って貰えるとはなぁ」
大工の山の民達が感慨深く呟きながら見ています。
戦闘能力が高いロダはどちらかと言うと村の防衛をしています。とはいえ平和な山の中では特にする事はなかったりもします。
結果割と手の空いているロダはリリの姉的存在のハンナの為に力を貸していたのでした。
決してリリと結婚したいから外堀埋めようとかは思っていません。ええ、決して。本心から手を貸したいと自ら志願したのです。
「しかしオメェさんよ。村長代理の仕事は良いんかい?」
大工の親方が梁を支えるロダに問いました。
ロダはトンカチで綺麗に木と木を繋ぐ親方の技に見入っています。
「采配する所は終わったし、留学生を受け入れるならここも大切だと思う」
見入った視線を外さずにロダは言います。
親方は一度視線をロダに移し、直ぐに梁に戻しました。
「ま、ロダはリファラに知り合いも多いだろうしな。大丈夫なら良いんだ」
実際有事の際やイベントでもなければロウ村長でさえフラフラしているのです。ロダが大丈夫と言うなら大丈夫なんだろうと親方は思いました。
「まあ、来ないって可能性もあるんだがな」
「ウィンブルドンにリファラの民が居なければ連れて来ようがないもんね」
ここまで忙しなく動いて来ましたが、あくまで可能性があるという曖昧で確証のない判断です。
親方は眉根を寄せてごちる様に良い、ロダも微苦笑をしました。
他愛無い会話をしながらも作業は進みます。トンテンカンテンと響く音に、「おーい」という女性の声が混ざりました。
直ぐに反応をしたのはロダです。
反射的に声のした方を見て相好を崩しました。寧ろ甘いくらいに崩し過ぎて近くにいた親方が胸焼けを起こしそうな程です。
(本当に随分と惚れ込んだもんだ)
親方は後ろ頭をガシガシと掻いて、今やっている作業を瞬殺で終わらせました。
あまりの早さと正確さにロダが目を回しています。どうやらロダの為に、ゆっくり見やすく作業をしてくれていたのだと気付きます。
「ありがとう親方」
直ぐにお礼を言ったロダに、何に対するお礼か察した親方は照れて、そして照れ隠しに顔を隠す様に手を振りました。
「……気にすんな。リリが待っているんだ、サッサと降りるぞ」
「うん!」
ロダがパッと飛び降り、親方も建て方の安全と下方の安全を確認した後に飛び降りました。
一方下で降りてくるのを待っていたリリは、高い所から飛び降りてそのままの足で駆け寄ってくれたロダにはにかんだ笑みを見せます。
「ふふふっ、ロダってば元気ね。そんなに慌てなくてもお弁当は沢山持って来たから大丈夫よ」
ロダはリリの側に逸早く来たかったのですが、リリは手に持つお弁当が目当てだと勘違いしています。
ロダはガックシ来る気持ちになりましたが、リリの手作りお弁当も楽しみに違いは無いのでニッコリと笑みを返しました。
「ありがとうリリ。お昼はいつもリリが会いに来てくれるから楽しみな時間なんだよ」
「っロ、ロダ……。うん……私も、ロダにお弁当を作って持って来るこの時間が毎日の楽しみなの」
あま~いほわほわでふわふわなピンク色の空気が辺りに立ち込めています。まるで2人だけの世界が作られているようです。
そんな2人を尻目に、もう慣れた面々がリリと来ていたハンナに集まっていました。
初めこそニヤニヤしながら2人を見守っていましたが、今では空気の様に素通りしています。それくらい2人の甘い空気はいつもの事なのです。
「いつもありがとうハンナ」
「いいえ、むしろ冬も初めだとういのにわたくしと子供達の為にありがとうございます」
「それこそ何言ってんだい。村の子供達は村全体で見守り育むもんだから、俺達にだってこれくらいはさせて欲しいさ」
お弁当を手渡しながら和かに交わされる会話に、ハンナは心がジーンと暖かくなります。山の民は本当に空気を吸う様に手を貸してくれるのです。それがわかるからハンナも子供達の為に頑張ろうと思えるのでした。
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