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本編
どれだけ合流出来たかな?
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三巳とロウ村長とレオはまだダンジョンを攻略中です。
別々の分岐点を行っているので、この先にどれだけのチームが残っているか分からないからです。
「しかし凄いな、山の民ってのは」
レオは感嘆の声を上げて周囲を見渡します。
分岐点を進んでは行き止まりで戻って違う道を行き、発見したチームを吸収していったので大所帯です。その誰もが楽しそうにダンジョンを堪能していました。
都度都度でロウ村長がダンジョン豆知識を披露するので、攻略中と言うより観光ツアー中になっています。
「お。今動いたか?」
「だな。地魔法班状況分析する」
「風魔法班風の流れを読むぞ」
変化が起こると一度止まって状況を確認します。
その様子が災害救助隊の連携の様にしっくりしていてレオは頼もしく感じていました。
「おお!?おいおい何だこの風の流れはっ」
「下っているだと!?これまで登りしか無かった地獄谷への道に新たな経路か!?」
「いやいや待てよ!風が流れてるって事はどっか外に繋がってる筈だろ!?こっから下って繋がるってどれだけ距離あんだよ!」
「地魔法でも下り道確認した!けど途中で行き止まってるぞ?」
「んな馬鹿な!」
風魔法班と地魔法班が驚愕に彩られます。
状況がわからない他の人達は、取り敢えずロウ村長を見ました。
その視線にロウ村長は力強く頷きます。
「うむ!ダンジョン内は力の坩堝だからな。風位は平気で動くぞ。嵐や吹雪も起こるから注意が必要だ」
「洞窟内で!?凄えなダンジョン!」
「吹雪だと今の服はキツイな。誰か防寒対策持って来たか?」
「ええ?梅雨の時期とは言え今は夏本番前よ?流石に無いわー」
そのまさかの事態を想定した山の民は一様に狼狽えます。そしてふと気付いて一斉にレオを見ました。
レオは言われんとしている事を把握して喉を引き攣らせます。
(この人数は流石に無理だろ)
「……ダンジョンなら多少の火魔法も平気だろ。風魔法と火魔法で防寒は出来るさ」
「「「成る程ー」」」
レオの言葉に納得した山の民も一安心です。
しかしてそれはそれとして問題はどう進むかです。変化する道では残ったチームを探すのも一苦労です。道中でロウ村長が
「最悪の場合はワシが天井に風穴開けるから心配はいらん」
とか物騒な事を言っていたので、そうならない為に今出来る事は全てやらなければなりません。
「三巳の方はどうなってるかしら」
此処が変わっているならば三巳の所も変わっている筈です。三巳にはダンジョンそのものの知識が皆無なので山の民より危険な気がしています。
「ま。三巳だしな。あれでも神族で獣神だ。何とかしてるさ」
まだ短い付き合いのレオですが、三巳には楽しむ才能がある事を理解していました。そして獣の帰巣本能は侮れない事も我が事で理解しています。
そんなレオに山の民もそれはそうだと、今は残ったチームを探すのに注力するのでした。
一方三巳は。
「ぷくしっ!」
盛大にクシャミをしていました。
「誰か噂してるんだよ??」
鼻先を指でグシグシしてキョロキョロします。
三巳に合流していた山の民はそれを見て
「三巳の噂なんて年中してるわよ」
と言います。
三巳はちょっぴし照れて尻尾をそよがせました。
「そうなん?へへ、どんな噂なんだろ」
「そうねえ。大体は美味しい物を発見したら三巳好きそうとか」
「野球を始めた時もそんな話で盛り上がったな。案の定楽しんでくれたし」
「うぬ。でも三巳には野球はハードル高かったんだよ」
「あははは!確かに打ったボールを追い掛けるのは凄かったけど、投げたボールも追い掛けちゃうんだもんな!」
「うぐにゅ。その節はどーもなんだよ……」
三巳達も世間話を楽しみながら残ったチームの探索を進めています。
先程のダンジョン変動にも動じずサクサク進んで行く様は、ロウ村長からしたら無警戒に過ぎる事でしょう。
けれども大丈夫です。三巳もいざとなったら天井を突き破る所存ですからね。
「残ってるのが後何チームかわかんないのがネックなんだよ」
「そうだな。三巳に合流したのが2チームだろ。参加したのが10チームだから」
「いやいや、その内の3チームは三巳とロウ村長とレオだろ。なら7チームで良いだろ」
「ああそうか。て事は残り5チームの内ロウ村長がどれだけ回収してるか、だなー」
「うーにゅ。取り敢えず他に居ないか探しつつ、一旦地獄谷目指そーかな」
「それで良いんじゃないか?揃ってなけりゃまた潜りゃいいんだしよ」
「うにゅ。そーだな、そーする」
と言う事で一旦地獄谷へ目指してサクサク進む事にしました。けれどもダンジョン変動は短時間で何度も起きている為、それはとても難解な事と思えました。
「リアル迷路楽しいんだよ」
「迷路なんて子供の頃に土魔法で作ったのを遊ぶ程度だったからね。あれはあれで楽しかったけど、やっぱ本物には敵わないって思い知らされたわ」
でも大丈夫です。そんな事でへこたれる者は山の民にはいません。皆三巳の山遊びに鍛えられているのです。楽しい事を楽しむ能力は山の民一同が持ち合わせているのでした。
別々の分岐点を行っているので、この先にどれだけのチームが残っているか分からないからです。
「しかし凄いな、山の民ってのは」
レオは感嘆の声を上げて周囲を見渡します。
分岐点を進んでは行き止まりで戻って違う道を行き、発見したチームを吸収していったので大所帯です。その誰もが楽しそうにダンジョンを堪能していました。
都度都度でロウ村長がダンジョン豆知識を披露するので、攻略中と言うより観光ツアー中になっています。
「お。今動いたか?」
「だな。地魔法班状況分析する」
「風魔法班風の流れを読むぞ」
変化が起こると一度止まって状況を確認します。
その様子が災害救助隊の連携の様にしっくりしていてレオは頼もしく感じていました。
「おお!?おいおい何だこの風の流れはっ」
「下っているだと!?これまで登りしか無かった地獄谷への道に新たな経路か!?」
「いやいや待てよ!風が流れてるって事はどっか外に繋がってる筈だろ!?こっから下って繋がるってどれだけ距離あんだよ!」
「地魔法でも下り道確認した!けど途中で行き止まってるぞ?」
「んな馬鹿な!」
風魔法班と地魔法班が驚愕に彩られます。
状況がわからない他の人達は、取り敢えずロウ村長を見ました。
その視線にロウ村長は力強く頷きます。
「うむ!ダンジョン内は力の坩堝だからな。風位は平気で動くぞ。嵐や吹雪も起こるから注意が必要だ」
「洞窟内で!?凄えなダンジョン!」
「吹雪だと今の服はキツイな。誰か防寒対策持って来たか?」
「ええ?梅雨の時期とは言え今は夏本番前よ?流石に無いわー」
そのまさかの事態を想定した山の民は一様に狼狽えます。そしてふと気付いて一斉にレオを見ました。
レオは言われんとしている事を把握して喉を引き攣らせます。
(この人数は流石に無理だろ)
「……ダンジョンなら多少の火魔法も平気だろ。風魔法と火魔法で防寒は出来るさ」
「「「成る程ー」」」
レオの言葉に納得した山の民も一安心です。
しかしてそれはそれとして問題はどう進むかです。変化する道では残ったチームを探すのも一苦労です。道中でロウ村長が
「最悪の場合はワシが天井に風穴開けるから心配はいらん」
とか物騒な事を言っていたので、そうならない為に今出来る事は全てやらなければなりません。
「三巳の方はどうなってるかしら」
此処が変わっているならば三巳の所も変わっている筈です。三巳にはダンジョンそのものの知識が皆無なので山の民より危険な気がしています。
「ま。三巳だしな。あれでも神族で獣神だ。何とかしてるさ」
まだ短い付き合いのレオですが、三巳には楽しむ才能がある事を理解していました。そして獣の帰巣本能は侮れない事も我が事で理解しています。
そんなレオに山の民もそれはそうだと、今は残ったチームを探すのに注力するのでした。
一方三巳は。
「ぷくしっ!」
盛大にクシャミをしていました。
「誰か噂してるんだよ??」
鼻先を指でグシグシしてキョロキョロします。
三巳に合流していた山の民はそれを見て
「三巳の噂なんて年中してるわよ」
と言います。
三巳はちょっぴし照れて尻尾をそよがせました。
「そうなん?へへ、どんな噂なんだろ」
「そうねえ。大体は美味しい物を発見したら三巳好きそうとか」
「野球を始めた時もそんな話で盛り上がったな。案の定楽しんでくれたし」
「うぬ。でも三巳には野球はハードル高かったんだよ」
「あははは!確かに打ったボールを追い掛けるのは凄かったけど、投げたボールも追い掛けちゃうんだもんな!」
「うぐにゅ。その節はどーもなんだよ……」
三巳達も世間話を楽しみながら残ったチームの探索を進めています。
先程のダンジョン変動にも動じずサクサク進んで行く様は、ロウ村長からしたら無警戒に過ぎる事でしょう。
けれども大丈夫です。三巳もいざとなったら天井を突き破る所存ですからね。
「残ってるのが後何チームかわかんないのがネックなんだよ」
「そうだな。三巳に合流したのが2チームだろ。参加したのが10チームだから」
「いやいや、その内の3チームは三巳とロウ村長とレオだろ。なら7チームで良いだろ」
「ああそうか。て事は残り5チームの内ロウ村長がどれだけ回収してるか、だなー」
「うーにゅ。取り敢えず他に居ないか探しつつ、一旦地獄谷目指そーかな」
「それで良いんじゃないか?揃ってなけりゃまた潜りゃいいんだしよ」
「うにゅ。そーだな、そーする」
と言う事で一旦地獄谷へ目指してサクサク進む事にしました。けれどもダンジョン変動は短時間で何度も起きている為、それはとても難解な事と思えました。
「リアル迷路楽しいんだよ」
「迷路なんて子供の頃に土魔法で作ったのを遊ぶ程度だったからね。あれはあれで楽しかったけど、やっぱ本物には敵わないって思い知らされたわ」
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