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本編
オリンピックの結果は
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「さあ、長かったオリンピックも最後の競技となりました」
ロンの言葉通り、画面はもう残す所1つです。
最後はチーム戦です。
「最終競技決定は紛糾したと聞いていますが、第一案の野球が却下されたのは残念でしたね」
「それは~そうです~。野球は~経験者有利ですから~」
「とはいえ各国共通のチーム競技は無く、各国と交えて協議した結果、今回の球当てとなった訳ですか」
ロンの言葉に三巳の耳がピックン!と元気に跳ね上がります。
「球!?球なら三巳も参加したかったんだよっ」
球遊びは大好きな遊びの1つですからね。
ソワソワと肩足立ちになる三巳の頭にレオの手が乗りました。
「落ち着け」
人族の競技に神族が参加しても勝敗はわかり過ぎています。
三巳は口をへの字に曲げて座りました。
「うぬ。後で遊んで貰うんだよ」
勿論球遊びは諦めません。
レオは苦笑して乗せたままの手で頭を撫でました。我慢した三巳への労いです。
尻尾をふさりと振って落ち着きを取り戻した三巳は、改めて画面を見ます。
「そいで球当てってどんな競技だ?」
ワクワクしながら見ていると、画面では選手に競技の説明をしている所でした。けれども音声は聞こえません。モニター魔法はこの時の為に開発されてまだ間も無いのです。
「うーにゅ。わからん」
三巳は動きだけで判断しようと食い入る様に見ますが、全く解らず首を傾げます。
レオも同じ様に画面を見ていましたが、見ている場所が違いました。
「3つのエリアに国毎に別れ、自国の色の球を両国のチームに当てる。当たった者はエリアから離れて他国のエリア外に行く。ただし球が地面につく事なく捉えた場合、その球は捉えた国の色に変化する。エリア外に行った球はエリア外にいる者しか持てない。最後までエリア内に残っていた国の勝ち」
レオは口の動きを読んでいたのです。
「ドッチボールじゃん!」
レオの説明に三巳は尻尾で空気をビシーっと打って盛大なツッコミを入れました。そして三巳ではドッチボールにならない事も同時に想像が出来ました。
だってどう考えても三巳だと球にじゃれて遊びそうですからね。
「まー、どのみち三巳ドッチボール得意くなかったけど」
ヘラリと力の抜けた笑いを溢す三巳に、レオは慰める様に頭をポフポフ優しく叩きました。
「ふむふむ成程」
実況と解説席ではロンが何やら耳打ちされています。
「えー。ただいま三巳判定が出ました!球当てはこれよりドッチボールと命名されます!」
三巳の話を聞いた山の民から情報を貰っていたのです。
「うーん?正式にはドッチボールと違うけど、三巳もちゃんとしたルール知らんしなー。まーいっか♪」
三巳は頷きロンに向かって人差し指と親指で丸を作り、OKの合図を出します。
という訳で画面では球当て改めドッチボールが開始されました。
「おおっと!リファラチーム先制攻撃です!ウィンブルドンチームに球を投げました!」
「これは~開始直後の隙を狙った良い攻撃です~。相手の~選手が~対処しきれず場外行きですね~」
「おおっと!今度は先制したリファラの選手に球が当たりましたよ!」
「あの色は~ヴィーナですね~。試合中に~ガッツポーズ取るなんて~油断しすぎです~」
ウィンブルドンに1人当てて満面の笑みでガッツポーズをしたリファラの選手に、ヴィーナの選手が球を当ててニッと笑みを深めた所に、ウィンブルドンからの球に当たって場外行きになっています。
開始早々の早い展開に、観覧席からは歓声が上がります。
画面では各国の選手が気合を入れ直した所でした。
今度は油断なく球の応酬が始まります。
縦横無尽に行き交う球も色を変え、速度を変えて目まぐるしいです。
「うーにゅ。ちょっぴし枕投げ感」
それはそれで絶対に楽しいとやっぱり三巳の毛並みがソワソワしています。
初めてのドッチボールにも関わらず、選手達は次々に技を生み出しては相手を翻弄しています。
「なんと!球がカーブしました!」
「予期しない~方向からで~対応にもたついています~」
「これは落ちるか!?いや!踏ん張りました!落とす前に持ち直しましたよ!」
「これは上手いです~。膝の~クッションと~足首の捻りを上手く使いましたね~」
初の実況と解説にロンとミズキもノリに乗って来ています。
ロンは前のめりになり、ミズキも選手の動きを一つも逃さない熱意が表れています。
奮戦を繰り広げるドッチボールの決着は、その後休憩を挟み半日掛かりました。
最後はヴィーナの選手が捉えたウィンブルドンの球を即座にジャンピングアタックで打ち出し、それに対抗しようとしている隙に場外から投げられた球で追い打ちを掛けました。
けれどもそれに気付いたウィンブルドンの選手が最初の球を捉えて即座に蹴り飛ばし、交差した球はお互いに当たって同時場外となったのでした。
「いや~同時場外とは予想外の結果になりましたね」
「そうですね~。判定でも~同時は~そうそうないでしょうね~」
「これで最後の競技が終わった訳ですが。結果は……」
ロンは観覧席に目を向けます。そこには大きなパネルで各国の勝利数と、第3位までの選手の名前が書かれていました。形は運動会に近いです。
そこに書かれた勝利数は
「1位ウィンブルドン。
2位ヴィーナ。
3リファラ」
となっていました。
初のオリンピックは外交と剣術や軍事等の競技に慣れていたウィンブルドンが勝利したのです。
ヴィーナは僅差で負けとなり、元々温厚なお国柄のリファラも勝利数が伸びず負けとなったのでした。
「うーにゅ。やっぱし世界は広いんだよ」
けれどもオリンピックの目的は勝ち負けではありません。
友好試合です。
なので勝った国も負けた国も皆が笑顔で讃えあい、次のオリンピックの約束をして閉会となりました。
ロンの言葉通り、画面はもう残す所1つです。
最後はチーム戦です。
「最終競技決定は紛糾したと聞いていますが、第一案の野球が却下されたのは残念でしたね」
「それは~そうです~。野球は~経験者有利ですから~」
「とはいえ各国共通のチーム競技は無く、各国と交えて協議した結果、今回の球当てとなった訳ですか」
ロンの言葉に三巳の耳がピックン!と元気に跳ね上がります。
「球!?球なら三巳も参加したかったんだよっ」
球遊びは大好きな遊びの1つですからね。
ソワソワと肩足立ちになる三巳の頭にレオの手が乗りました。
「落ち着け」
人族の競技に神族が参加しても勝敗はわかり過ぎています。
三巳は口をへの字に曲げて座りました。
「うぬ。後で遊んで貰うんだよ」
勿論球遊びは諦めません。
レオは苦笑して乗せたままの手で頭を撫でました。我慢した三巳への労いです。
尻尾をふさりと振って落ち着きを取り戻した三巳は、改めて画面を見ます。
「そいで球当てってどんな競技だ?」
ワクワクしながら見ていると、画面では選手に競技の説明をしている所でした。けれども音声は聞こえません。モニター魔法はこの時の為に開発されてまだ間も無いのです。
「うーにゅ。わからん」
三巳は動きだけで判断しようと食い入る様に見ますが、全く解らず首を傾げます。
レオも同じ様に画面を見ていましたが、見ている場所が違いました。
「3つのエリアに国毎に別れ、自国の色の球を両国のチームに当てる。当たった者はエリアから離れて他国のエリア外に行く。ただし球が地面につく事なく捉えた場合、その球は捉えた国の色に変化する。エリア外に行った球はエリア外にいる者しか持てない。最後までエリア内に残っていた国の勝ち」
レオは口の動きを読んでいたのです。
「ドッチボールじゃん!」
レオの説明に三巳は尻尾で空気をビシーっと打って盛大なツッコミを入れました。そして三巳ではドッチボールにならない事も同時に想像が出来ました。
だってどう考えても三巳だと球にじゃれて遊びそうですからね。
「まー、どのみち三巳ドッチボール得意くなかったけど」
ヘラリと力の抜けた笑いを溢す三巳に、レオは慰める様に頭をポフポフ優しく叩きました。
「ふむふむ成程」
実況と解説席ではロンが何やら耳打ちされています。
「えー。ただいま三巳判定が出ました!球当てはこれよりドッチボールと命名されます!」
三巳の話を聞いた山の民から情報を貰っていたのです。
「うーん?正式にはドッチボールと違うけど、三巳もちゃんとしたルール知らんしなー。まーいっか♪」
三巳は頷きロンに向かって人差し指と親指で丸を作り、OKの合図を出します。
という訳で画面では球当て改めドッチボールが開始されました。
「おおっと!リファラチーム先制攻撃です!ウィンブルドンチームに球を投げました!」
「これは~開始直後の隙を狙った良い攻撃です~。相手の~選手が~対処しきれず場外行きですね~」
「おおっと!今度は先制したリファラの選手に球が当たりましたよ!」
「あの色は~ヴィーナですね~。試合中に~ガッツポーズ取るなんて~油断しすぎです~」
ウィンブルドンに1人当てて満面の笑みでガッツポーズをしたリファラの選手に、ヴィーナの選手が球を当ててニッと笑みを深めた所に、ウィンブルドンからの球に当たって場外行きになっています。
開始早々の早い展開に、観覧席からは歓声が上がります。
画面では各国の選手が気合を入れ直した所でした。
今度は油断なく球の応酬が始まります。
縦横無尽に行き交う球も色を変え、速度を変えて目まぐるしいです。
「うーにゅ。ちょっぴし枕投げ感」
それはそれで絶対に楽しいとやっぱり三巳の毛並みがソワソワしています。
初めてのドッチボールにも関わらず、選手達は次々に技を生み出しては相手を翻弄しています。
「なんと!球がカーブしました!」
「予期しない~方向からで~対応にもたついています~」
「これは落ちるか!?いや!踏ん張りました!落とす前に持ち直しましたよ!」
「これは上手いです~。膝の~クッションと~足首の捻りを上手く使いましたね~」
初の実況と解説にロンとミズキもノリに乗って来ています。
ロンは前のめりになり、ミズキも選手の動きを一つも逃さない熱意が表れています。
奮戦を繰り広げるドッチボールの決着は、その後休憩を挟み半日掛かりました。
最後はヴィーナの選手が捉えたウィンブルドンの球を即座にジャンピングアタックで打ち出し、それに対抗しようとしている隙に場外から投げられた球で追い打ちを掛けました。
けれどもそれに気付いたウィンブルドンの選手が最初の球を捉えて即座に蹴り飛ばし、交差した球はお互いに当たって同時場外となったのでした。
「いや~同時場外とは予想外の結果になりましたね」
「そうですね~。判定でも~同時は~そうそうないでしょうね~」
「これで最後の競技が終わった訳ですが。結果は……」
ロンは観覧席に目を向けます。そこには大きなパネルで各国の勝利数と、第3位までの選手の名前が書かれていました。形は運動会に近いです。
そこに書かれた勝利数は
「1位ウィンブルドン。
2位ヴィーナ。
3リファラ」
となっていました。
初のオリンピックは外交と剣術や軍事等の競技に慣れていたウィンブルドンが勝利したのです。
ヴィーナは僅差で負けとなり、元々温厚なお国柄のリファラも勝利数が伸びず負けとなったのでした。
「うーにゅ。やっぱし世界は広いんだよ」
けれどもオリンピックの目的は勝ち負けではありません。
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なので勝った国も負けた国も皆が笑顔で讃えあい、次のオリンピックの約束をして閉会となりました。
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