35 / 104
第34話 ぬくもりに溶けて ※
朔は、雫の肌へそっと愛を重ねていく。
首筋から鎖骨、そしてその奥へ。
ひとつひとつ、確かめるように落とされる唇に、雫の身体が小さく震える。
「……や、ん……んっ……」
小さくこぼれた吐息が、静寂の部屋に甘く溶ける。
シャツの隙間から滑り込む指先が、汗ばむ肌をなぞれば──
「……あ、っ、そこ……だめ……」
雫の背中が跳ねる。
その反応を、朔は見逃さず、愛おしそうにそっと息を落とす。
「雫の身体、どこもかしこも……すげぇ、気持ちいい」
「やっ……そんな恥ずかしいこと言わないで……」
顔を背けた雫の頬に、朔は軽く噛みつく。
「可愛すぎる雫が悪い」
囁きながら、指先が柔らかな場所をそっと撫でる。
「ん、んぅ……やだ、なんか……音……っ……」
「気にすんな、俺にしか聞こえてない」
指先は、焦らすように滑っては離れ、また優しく戻る。
ひとときも愛を途切れさせることなく。
雫の身体が自然に緩むと、朔はそっと寄り添う。
「もう、こんなになってる」
「っ、朔さんの、せい……」
上擦った声に、朔はふっと笑みを漏らす。
そして、息を深く吐くと、雫の太ももへそっと唇を落とした。
「じゃあ、責任とらねぇとな」
低く掠れた声とともに、唇が秘部に触れる。
「んっ、ふ、あっ……! やっ、やだ……そこ、舌……っ、」
雫がぴくんと跳ねるたび、朔はそっと押さえこみ、愛おしむように口づけを重ねる。
部屋には吐息と甘い音が、微かに混ざる。
「……可愛すぎ……止まんねぇ……」
彼の指も舌も、すべてが雫を包み込む。
「ん、もう、だめ……っ、気持ちよくて……力、入らない……」
「入れなくていい。俺に全部、預けて」
その言葉の通り、雫はただ彼に身を任せていた。
身体中、すべてが熱に溶けて、意識がふわりと浮かぶ。
「雫……可愛すぎて……ずっとこうしてたい……」
朔の囁きも、どこかとろんと溶けていた。
まるで自分が癒されるように、雫に尽くし続ける彼の優しさが溢れていく。
「やぁ……っ……どうにかなりそう……」
雫の身体は敏感に震え、その反応すら愛おしくてたまらなかった。
甘く溶けるような吐息、熱を含んだ水音──
何度も何度も、同じ場所に口づけを落とし、朔は雫のすべてを味わい尽くすように愛し続けた。
「……俺、もう我慢したくねぇ。雫が欲しい」
朔は、彼女をそっと抱き上げる。
髪を梳き、額に唇を落とし、ゆっくりと──時間をかけて、確かめ合うように。
「怖かったら、ちゃんと止めてくれ」
すると雫はそっと、朔の背に腕を回した。
「朔さんとなら……怖くないです」
その一言に、朔は深く息を吐き、雫の中に沈み込んでくる。
ふたりの心と体が、ひとつに溶け合っていく。
「……雫、っ……すげぇ……」
「んっ……ぁ……」
唇は塞がれていない。
だからこそ、彼女の声も吐息も、すべてが彼の耳に届いてしまう。
朔の手は髪を梳き、頬を包み、額を撫でる。
愛おしさだけで、ふたりは満たされていった。
「雫……ずっと、一緒にいような」
その甘く熱い声に、雫はふるふると頷き、震える声で囁く。
「……朔さん……大好き……っ」
その瞬間、朔は微笑み、彼女の頬に頬を寄せて囁く。
「……俺も。どうしようもないくらい、雫のことがすきだ……っ」
ふたりの間に流れるぬくもりは、もう切り離せないほどに深く、甘かった。
まなざしが絡み、熱が交わるたび、雫の身体は甘く震える。
「ほら、もっと感じて……雫の奥まで、ちゃんと伝えたい」
朔の言葉に導かれるように、ふたりの体はまたゆっくりと揺れはじめる。
甘く、深く、丁寧に──互いを確かめ合うように。
「……朔さん……っ」
途切れがちな声が、朔の耳にすがるように落ちる。
「あったかい……全部、朔さんに……溶けてくみたいで……」
思わず漏れた言葉に、自分でも戸惑ってしまう。
だけど、もう止められない。体も心も、彼に預けるしかなくて──
「……可愛いな、ほんと……」
低く甘い声が、すぐ耳元で落ちる。
まるで囁くたび、心の奥にまで触れられているようだった。
「もっと……全部、伝えて……俺に……」
朔の言葉に、また体が熱くなる。
もう、言葉になんてできないのに。
「……ん、ん……もう、わかんない……」
──朔さんが好き。
ただその想いだけが、体の奥で膨らんでいく。
「……ずっと、こうしてたい……」
小さな声が、自然と唇から零れてしまった。
「俺もだよ」
朔の返事は、静かに、けれど熱を帯びている。
その声を聞くだけで、胸の奥が甘く痺れて──
「……ねぇ、朔さん……」
思わず名を呼ぶと、朔はそっと額に唇を落とす。
「なんでも言って。雫の全部、俺に聞かせて」
吐息まじりの甘い声。
その言葉に、胸がきゅっと締めつけられる。
「……大好き。本当に……どうしようもないくらい……」
「俺も。愛してる……」
言葉を重ねるたび、またひとつ熱が伝わる。
その瞬間、雫はもう何も考えられなくなっていた。
ただ、彼の腕の中で、溶けて溺れて──
心も身体も、すべてが甘く満たされていく。
*
雫は朔の腕の中で、彼の心音と自分の呼吸がゆっくり重なっていくのを感じた。
髪を梳く指先が優しくて、まぶたの奥がじんわり熱くなる。
「……寝ちゃってもいいからな」
掠れた声で囁かれて、雫は瞼を閉じたまま、小さく笑う。
「うん……でも、もうちょっとだけ……」
彼の胸元に頬をすり寄せる。
「……夢みたい」
ぽつりと漏れた呟きに、朔はふっと笑い、雫の髪にそっとキスを落とす。
「夢じゃねぇよ。……だって、ほら──」
雫を抱き寄せる腕に、力がこもる。
「俺がこうしてるだろ」
「こんなに優しくされたら……もう、離れられなくなっちゃう……」
「それが狙い。……って言ったら、引く?」
からかうように笑った朔の声は、冗談に聞こえないほど甘くて、熱を帯びていた。
「ううん……嬉しい……」
雫はそっと彼の胸にしがみつき、顔を隠すように埋める。
この人は、これからもこうやって甘やかしてくれるんだろうな。
そんな確信が胸に灯った瞬間、じわりと奥が熱くなる。
「雫。……どこにも行くな」
「行きません。朔さんのものです」
まっすぐなその言葉に、朔の眉がやわらかく緩む。
「……俺の心臓、今、止まりそうなんだけど」
「ふふ。じゃあ、ちゃんと動いてるか、私毎日確認します」
「……そういうこと言うの、反則」
「え? 健康管理です」
軽く笑い合う声が、夜の静けさに溶けていく。
そのまま、朔の唇がそっと額をなぞった。
——この人の腕の中なら、ずっと幸せでいられる。
そんな予感が、甘く胸に満ちていった。
首筋から鎖骨、そしてその奥へ。
ひとつひとつ、確かめるように落とされる唇に、雫の身体が小さく震える。
「……や、ん……んっ……」
小さくこぼれた吐息が、静寂の部屋に甘く溶ける。
シャツの隙間から滑り込む指先が、汗ばむ肌をなぞれば──
「……あ、っ、そこ……だめ……」
雫の背中が跳ねる。
その反応を、朔は見逃さず、愛おしそうにそっと息を落とす。
「雫の身体、どこもかしこも……すげぇ、気持ちいい」
「やっ……そんな恥ずかしいこと言わないで……」
顔を背けた雫の頬に、朔は軽く噛みつく。
「可愛すぎる雫が悪い」
囁きながら、指先が柔らかな場所をそっと撫でる。
「ん、んぅ……やだ、なんか……音……っ……」
「気にすんな、俺にしか聞こえてない」
指先は、焦らすように滑っては離れ、また優しく戻る。
ひとときも愛を途切れさせることなく。
雫の身体が自然に緩むと、朔はそっと寄り添う。
「もう、こんなになってる」
「っ、朔さんの、せい……」
上擦った声に、朔はふっと笑みを漏らす。
そして、息を深く吐くと、雫の太ももへそっと唇を落とした。
「じゃあ、責任とらねぇとな」
低く掠れた声とともに、唇が秘部に触れる。
「んっ、ふ、あっ……! やっ、やだ……そこ、舌……っ、」
雫がぴくんと跳ねるたび、朔はそっと押さえこみ、愛おしむように口づけを重ねる。
部屋には吐息と甘い音が、微かに混ざる。
「……可愛すぎ……止まんねぇ……」
彼の指も舌も、すべてが雫を包み込む。
「ん、もう、だめ……っ、気持ちよくて……力、入らない……」
「入れなくていい。俺に全部、預けて」
その言葉の通り、雫はただ彼に身を任せていた。
身体中、すべてが熱に溶けて、意識がふわりと浮かぶ。
「雫……可愛すぎて……ずっとこうしてたい……」
朔の囁きも、どこかとろんと溶けていた。
まるで自分が癒されるように、雫に尽くし続ける彼の優しさが溢れていく。
「やぁ……っ……どうにかなりそう……」
雫の身体は敏感に震え、その反応すら愛おしくてたまらなかった。
甘く溶けるような吐息、熱を含んだ水音──
何度も何度も、同じ場所に口づけを落とし、朔は雫のすべてを味わい尽くすように愛し続けた。
「……俺、もう我慢したくねぇ。雫が欲しい」
朔は、彼女をそっと抱き上げる。
髪を梳き、額に唇を落とし、ゆっくりと──時間をかけて、確かめ合うように。
「怖かったら、ちゃんと止めてくれ」
すると雫はそっと、朔の背に腕を回した。
「朔さんとなら……怖くないです」
その一言に、朔は深く息を吐き、雫の中に沈み込んでくる。
ふたりの心と体が、ひとつに溶け合っていく。
「……雫、っ……すげぇ……」
「んっ……ぁ……」
唇は塞がれていない。
だからこそ、彼女の声も吐息も、すべてが彼の耳に届いてしまう。
朔の手は髪を梳き、頬を包み、額を撫でる。
愛おしさだけで、ふたりは満たされていった。
「雫……ずっと、一緒にいような」
その甘く熱い声に、雫はふるふると頷き、震える声で囁く。
「……朔さん……大好き……っ」
その瞬間、朔は微笑み、彼女の頬に頬を寄せて囁く。
「……俺も。どうしようもないくらい、雫のことがすきだ……っ」
ふたりの間に流れるぬくもりは、もう切り離せないほどに深く、甘かった。
まなざしが絡み、熱が交わるたび、雫の身体は甘く震える。
「ほら、もっと感じて……雫の奥まで、ちゃんと伝えたい」
朔の言葉に導かれるように、ふたりの体はまたゆっくりと揺れはじめる。
甘く、深く、丁寧に──互いを確かめ合うように。
「……朔さん……っ」
途切れがちな声が、朔の耳にすがるように落ちる。
「あったかい……全部、朔さんに……溶けてくみたいで……」
思わず漏れた言葉に、自分でも戸惑ってしまう。
だけど、もう止められない。体も心も、彼に預けるしかなくて──
「……可愛いな、ほんと……」
低く甘い声が、すぐ耳元で落ちる。
まるで囁くたび、心の奥にまで触れられているようだった。
「もっと……全部、伝えて……俺に……」
朔の言葉に、また体が熱くなる。
もう、言葉になんてできないのに。
「……ん、ん……もう、わかんない……」
──朔さんが好き。
ただその想いだけが、体の奥で膨らんでいく。
「……ずっと、こうしてたい……」
小さな声が、自然と唇から零れてしまった。
「俺もだよ」
朔の返事は、静かに、けれど熱を帯びている。
その声を聞くだけで、胸の奥が甘く痺れて──
「……ねぇ、朔さん……」
思わず名を呼ぶと、朔はそっと額に唇を落とす。
「なんでも言って。雫の全部、俺に聞かせて」
吐息まじりの甘い声。
その言葉に、胸がきゅっと締めつけられる。
「……大好き。本当に……どうしようもないくらい……」
「俺も。愛してる……」
言葉を重ねるたび、またひとつ熱が伝わる。
その瞬間、雫はもう何も考えられなくなっていた。
ただ、彼の腕の中で、溶けて溺れて──
心も身体も、すべてが甘く満たされていく。
*
雫は朔の腕の中で、彼の心音と自分の呼吸がゆっくり重なっていくのを感じた。
髪を梳く指先が優しくて、まぶたの奥がじんわり熱くなる。
「……寝ちゃってもいいからな」
掠れた声で囁かれて、雫は瞼を閉じたまま、小さく笑う。
「うん……でも、もうちょっとだけ……」
彼の胸元に頬をすり寄せる。
「……夢みたい」
ぽつりと漏れた呟きに、朔はふっと笑い、雫の髪にそっとキスを落とす。
「夢じゃねぇよ。……だって、ほら──」
雫を抱き寄せる腕に、力がこもる。
「俺がこうしてるだろ」
「こんなに優しくされたら……もう、離れられなくなっちゃう……」
「それが狙い。……って言ったら、引く?」
からかうように笑った朔の声は、冗談に聞こえないほど甘くて、熱を帯びていた。
「ううん……嬉しい……」
雫はそっと彼の胸にしがみつき、顔を隠すように埋める。
この人は、これからもこうやって甘やかしてくれるんだろうな。
そんな確信が胸に灯った瞬間、じわりと奥が熱くなる。
「雫。……どこにも行くな」
「行きません。朔さんのものです」
まっすぐなその言葉に、朔の眉がやわらかく緩む。
「……俺の心臓、今、止まりそうなんだけど」
「ふふ。じゃあ、ちゃんと動いてるか、私毎日確認します」
「……そういうこと言うの、反則」
「え? 健康管理です」
軽く笑い合う声が、夜の静けさに溶けていく。
そのまま、朔の唇がそっと額をなぞった。
——この人の腕の中なら、ずっと幸せでいられる。
そんな予感が、甘く胸に満ちていった。
あなたにおすすめの小説
優しいマッチョ先輩とみたらし
羽月☆
恋愛
マッチョの松田先輩ときれいだけど実は腹黒毒舌の百合先輩。
同期のいない私 鴻島みどりはふたりに仲良くしてもらってます。
会社でも並びの席で、飲み会でもたいてい三人一緒にいて。
優しい松田先輩にはお酒を勧められます。
飲み足りない顔をしてると思います。だって私は飲めるんです!
だけど三杯まで、お外では三杯までって決めてます。
今日も部屋で一人二次会。
だって恋活中の私はあふれる期待を胸に参加した飲み会で・・・まったく意識もされず。
なかなかうまくいかない恋活中の私。
どうしてなんでしょうか?
そんなにダメですか?
長い間掲げていた恋活中の看板、やっと下ろすことが出来ます。
緑のちょっと変な恋愛事情の話です。
仮面夫婦のはずが、エリート専務に子どもごと溺愛されています
小田恒子
恋愛
旧題:私達、(仮面)夫婦です。
*この作品は、アルファポリスエタニティブックスさまより、書籍化されることとなりました。
2022/07/15に本編と雅人編が引き下げとなり、書籍版のレンタルと差し替えとなります。
今井文香(いまいあやか) 31歳。
一児の母でシングルマザー。
そんな私が結婚する事に。
お相手は高宮雅人(たかみやまさと)34歳。
高宮ホールディングスの次男で専務取締役。
「君は対外的には妻であり母である前に、僕とは今後も他人だから」
要は愛のない仮面夫婦を演じろ、と。
私は娘を守る為、彼と結婚する。
連載開始日 2019/05/22
本編完結日 2019/08/10
雅人編連載開始日 2019/08/24
雅人編完結日 2019/10/03
(本編書籍化にあたり、こちらは多大なネタバレがあるため取り下げしております)
史那編開始 2020/01/21
史那編完結日 2020/04/01
2019/08/20ー08/21
ベリーズカフェランキング総合1位、ありがとうございます。
(書籍化に伴い、ベリーズさんのサイトは引き下げた上で削除しております)
作品の無断転載はご遠慮ください。
普通のOLは猛獣使いにはなれない
ピロ子
恋愛
恋人と親友に裏切られ自棄酒中のOL有季子は、バーで偶然出会った猛獣(みたいな男)と意気投合して酔った勢いで彼と一夜を共にしてしまう。
あの日の事は“一夜の過ち”だと思えるようになった頃、自宅へ不法侵入してきた猛獣と再会し、過ちで終われない関係となっていく。
普通のOLとマフィアな男の、体から始まる関係。
メイウッド家の双子の姉妹
柴咲もも
恋愛
シャノンは双子の姉ヴァイオレットと共にこの春社交界にデビューした。美しい姉と違って地味で目立たないシャノンは結婚するつもりなどなかった。それなのに、ある夜、訪れた夜会で見知らぬ男にキスされてしまって…?
※19世紀英国風の世界が舞台のヒストリカル風ロマンス小説(のつもり)です。
不遇な令嬢は次期組長の秘めたる溺愛に絡め取られる。
翼 うみ
恋愛
父の会社を立て直す交換条件のため、ほぼ家族に身売りされた形で関東最大級の極道・桜花組の次期組長に嫁入りしたジェシカ。しかし母を亡くして以降、義母と義妹に虐げられていたジェシカは実家を出られるなら、と前向きだった。夫となる和仁には「君を愛することはない」と冷たく突き放される。それでもジェシカは傷つくことはなく、自分にできることを探して楽しんでいた。
和仁には辛い過去がありそれ故に誰のことも愛さないと決めていたが、純真で健気なジェシカに段々と惹かれてゆき――。
政略結婚から始まる溺愛シンデレラストーリー。
なし崩しの夜
春密まつり
恋愛
朝起きると栞は見知らぬベッドの上にいた。
さらに、隣には嫌いな男、悠介が眠っていた。
彼は昨晩、栞と抱き合ったと告げる。
信じられない、嘘だと責める栞に彼は不敵に微笑み、オフィスにも関わらず身体を求めてくる。
つい流されそうになるが、栞は覚悟を決めて彼を試すことにした。
Wavering Heart ~ 元同級生は別人級に甘すぎる ~
芙月みひろ
恋愛
ある日のランチで一緒になった男性。苦手だと思っていた彼が、ほとんど話したことのなかった中学の同級生だったことが分かり……