恋するこだま食堂 〜一膳に詰めた想い〜

Sena

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第35話 朔の秘めたる独占欲 ② ※

「……さっき、楽しそうだったな」

俯いた雫の耳に、低い声がそっと落ちる。

「え……?」

「俺以外の男と、笑ってた」

静かに囁かれただけなのに、背筋がゾクリと震える。
振り返る間もなく、彼の顔が近づいてくる。

「……俺、独占欲強いって、言ったっけ?」

吐息まじりにそう言い、朔は雫の唇を奪う。

強く、深く、ためらいなく。
触れた瞬間、すべてを自分のものにしようとするような、熱を帯びたキス。

(こんな朔さん、初めて……)

すごく強引なのに、こんなふうに「自分を欲してくれる」ことが、たまらなく嬉しかった。

「なぁ、雫」

唇を離した彼が、わずかにかすれた声で問いかける。

「今の俺……だいぶヤバい。逃げるなら、今のうち」

甘くて危険な囁き。
まるで檻の中に閉じ込められたように、彼の腕の中で雫の体が震える。

それでも。

「……逃げない、です」

そう呟くと、朔は短く笑い、雫の腰をぐっと抱き寄せた。

「なら、覚悟しろよ」

再び唇が重なった。
貪るように、深く深く。
口づけだけで、呼吸も思考も、すべてを持っていかれそうになる。

「あんな可愛い顔、俺以外に見せるな……」

掠れた声に、嫉妬と執着がにじむ。
朔の指が頬をなぞり、耳の後ろをやさしく撫でる。

その仕草が優しいほど、言葉の熱が際立った。

「誰と笑ってたとかどうでもいい。……今は俺だけを見ろ。お前は、俺のものだろ」

切羽詰まったような声に、雫はかすかに頷く。

「うん……朔さんだけ、見てるよ……」

その言葉を聞いた瞬間、朔の瞳がかすかに揺れた。

次の瞬間には、唇が、鎖骨へと下りてくる。
あたたかくて、湿った熱が、じわじわと肌を這う。

「っ、ん……ふ、ぁ……」

微かな声に反応するように、彼はさらに優しく、確実に雫を追い詰めていく。

「……その声、俺だけに聞かせて」

耳元で囁かれ、熱い吐息に、思わずのけぞる。

(このまま、全部奪われちゃいそう……)

けれど、不思議と怖くはない。

「……誰にも、触れさせない。雫の全部、俺だけが知ってればいい」

次の瞬間、朔の指が雫の脚の間に触れ、艶めいた水音がはじけた。

「ふぁ……っ、ん、んん……っ、朔さん……」

「ここ、俺しか知らなくていい……。誰にも触らせない……全部、俺だけのもんだ」

囁きながら、朔の体が雫の脚の間へと滑り込む。
舌が触れた瞬間、雫はのけ反り、声を押し殺すように震える。

「や、ぁ……っ、あっ……そこ、だめ……っ、朔さん……!」

「やだ。さっきあんなに楽しそうにしてたんだ。ちゃんと、俺だけに感じるって、わからせなきゃな」

朔の舌と指が、容赦なく雫の奥をなぞり、快感の波を執拗に与え続ける。くちゅ、という濡れた音が繰り返されるたびに、雫の腰ががくがくと震え、支えを失っていく。

「っ……ふぁ、ぁっ……もう、立てない……っ」

「いいよ。そのまま……全部、俺に委ねて……」

「ふ、ぁ……んんっ、も、むり……っ、もう……っ、朔さん……っ!」


「全部……俺だけのにする。誰にも見せない、触れさせない……お前の全部、俺が奪う」

その声は、普段の穏やかで静かな彼とはまるで違っていた。
肉食獣のような瞳。甘く、でも逃がさないほど鋭く。

そのギャップに、雫の心臓は締め付けられる。

「うん……っ、全部……朔さんのにして……っ」

小さく呟かれたその言葉に、朔はゆっくりと彼女を抱き締め、重ねた身体を深く沈める。

「雫……この奥で、もっと……俺を感じて……」

「ひっ、ん……あっ、朔さんっ、んん……っ!」

ひとつ、またひとつ。肌が擦れ、熱が伝わるたびに、快感が波のように全身を打ちつける。

「……お前の全部が、たまんねぇ……どうしようもなく欲しい……っ」

「ん、ぁ……っそんなこと……言われたら、離れられなくなっちゃう……」

その一言に、朔はぐっと彼女を抱き寄せた。

「それでいい。……一生、離れるな」

夜はさらに深く、二人だけの世界へと沈んでいく。

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