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デート1
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それから暫くの月日が経過して、大君と明日葉は何度目かのデートを楽しんでいた。大君の目に真新しく映る多くのものの輝きに、明日葉もまた新鮮さを感じていた。
「え! 美味しい! これ本当に大君さんの手作り?」
「そうだよ。一時代前の味って言われちゃうかも知れないけど」
「全然そんなことないです! 私、実家が和菓子屋のくせに洋菓子が大好きで」
「えっ、お菓子屋さんの娘にお菓子作ってきたってこと? 滅茶苦茶恥ずかしいじゃん」
「とんでもない! すっごく美味しいですー! もしかして、こないだ私がシュークリームが好きって言ったの覚えててくれたんですか?」
「はは、一応はね」
「ええ! 嬉しい、ありがとう大君さん。シュークリーム作れるなんてレベル高いですー。なかなか上手に生地が膨らんでくれなかったりするし……何が悪いんだろう」
「水分か、材料の配分か、加熱具合か……いくつか原因が考えられるから何とも」
「でも、やっぱり味の決め手はクリームですよね。凄くツヤツヤしててとろけそう! 私も焦がさないように弱火でゆっくり作るんですけど……」
「ああ、クリームなら強火で一気にガァーッと作った方がツヤが出るし美味しいよ」
「ええ! そうなんですか? 凄い! 詳しいんですね!」
「たまたま同期に詳しい奴がいてね」
「女の人ですか?」
「そうだけど……お互い結婚してたよ?」
「ふうん」
「ヤキモチ焼いちゃう?」
「ちょっと。でも、変に隠そうとしないからその点は安心できます」
「はは、ありがとう」
「それにしても大君さん、お菓子まで作れて素敵過ぎです」
「昔ね、子供に美味しいものを食べて欲しくて拘ってたから」
「良いパパだったんですね」
「どうかな、それはちょっと自信ないな」
「絶対そんなことないですよー。いいなー、そんな素敵なパパで」
「そんなに言われると照れちゃうよ」
「あ、照れた! 可愛い!」
「オジサンに可愛いはなあ……」
二人の関係は順調に進展していた。
「え! 美味しい! これ本当に大君さんの手作り?」
「そうだよ。一時代前の味って言われちゃうかも知れないけど」
「全然そんなことないです! 私、実家が和菓子屋のくせに洋菓子が大好きで」
「えっ、お菓子屋さんの娘にお菓子作ってきたってこと? 滅茶苦茶恥ずかしいじゃん」
「とんでもない! すっごく美味しいですー! もしかして、こないだ私がシュークリームが好きって言ったの覚えててくれたんですか?」
「はは、一応はね」
「ええ! 嬉しい、ありがとう大君さん。シュークリーム作れるなんてレベル高いですー。なかなか上手に生地が膨らんでくれなかったりするし……何が悪いんだろう」
「水分か、材料の配分か、加熱具合か……いくつか原因が考えられるから何とも」
「でも、やっぱり味の決め手はクリームですよね。凄くツヤツヤしててとろけそう! 私も焦がさないように弱火でゆっくり作るんですけど……」
「ああ、クリームなら強火で一気にガァーッと作った方がツヤが出るし美味しいよ」
「ええ! そうなんですか? 凄い! 詳しいんですね!」
「たまたま同期に詳しい奴がいてね」
「女の人ですか?」
「そうだけど……お互い結婚してたよ?」
「ふうん」
「ヤキモチ焼いちゃう?」
「ちょっと。でも、変に隠そうとしないからその点は安心できます」
「はは、ありがとう」
「それにしても大君さん、お菓子まで作れて素敵過ぎです」
「昔ね、子供に美味しいものを食べて欲しくて拘ってたから」
「良いパパだったんですね」
「どうかな、それはちょっと自信ないな」
「絶対そんなことないですよー。いいなー、そんな素敵なパパで」
「そんなに言われると照れちゃうよ」
「あ、照れた! 可愛い!」
「オジサンに可愛いはなあ……」
二人の関係は順調に進展していた。
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