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暗雲3
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「くそ、どうしてこんなことになっちまった。時間がないな、早く昴流に話さないと」
大君はすぐに昴流へ電話を入れた。
「やあ父さん」
「昴流、お前……」
大君は言葉を詰まらせた。
「どうしたの?」
「いや。昴流、明日葉ちゃんのこと、何か知らないか?」
「いや? 何かあったの?」
「地方に出向になったと聞いたが」
「ああ、そうなんだ。ゴメン。ちょっと細かい人事のことは解らないな」
「知らなかったのか?」
「いや、流石に一人ひとりの人事まで把握できないよ。でも、そうなると宙光とは遠くに離れちゃうことになるね」
「そうなんだよ。それで宙光が色々邪推しててさ」
「僕もよくよく運のない男だな。それは偶然だよ、僕は父さんに誓って口を出したりなんかしてない」
「父さんだって昴流を信じてるさ。でも、もう余り時間は無いかも知れないぞ。早く宙光と向き合って誤解を解かないと」
「そうだね、解った。僕も覚悟を決めるよ。宙光は今家にいる?」
「解らない。さっきまで俺の部屋にいたんだけど」
「解った。とにかく一度家に戻るよ」
昴流との電話を切った大君は妙な胸騒ぎを覚えた。昴流との通話中に一件の着信履歴が残っていたからだった。それは御面からだった。大君はすぐに折り返した。
大君はすぐに昴流へ電話を入れた。
「やあ父さん」
「昴流、お前……」
大君は言葉を詰まらせた。
「どうしたの?」
「いや。昴流、明日葉ちゃんのこと、何か知らないか?」
「いや? 何かあったの?」
「地方に出向になったと聞いたが」
「ああ、そうなんだ。ゴメン。ちょっと細かい人事のことは解らないな」
「知らなかったのか?」
「いや、流石に一人ひとりの人事まで把握できないよ。でも、そうなると宙光とは遠くに離れちゃうことになるね」
「そうなんだよ。それで宙光が色々邪推しててさ」
「僕もよくよく運のない男だな。それは偶然だよ、僕は父さんに誓って口を出したりなんかしてない」
「父さんだって昴流を信じてるさ。でも、もう余り時間は無いかも知れないぞ。早く宙光と向き合って誤解を解かないと」
「そうだね、解った。僕も覚悟を決めるよ。宙光は今家にいる?」
「解らない。さっきまで俺の部屋にいたんだけど」
「解った。とにかく一度家に戻るよ」
昴流との電話を切った大君は妙な胸騒ぎを覚えた。昴流との通話中に一件の着信履歴が残っていたからだった。それは御面からだった。大君はすぐに折り返した。
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