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第一話
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いつものように朝旦那を送り出して、テレビを見ていると、夜の再放送をしていました。
人気タレントが司会をして、ひな壇にはタクシーの運転手が100人並んでいました。
司会者が質問をして、いろいろ面白い答えを聞き出すのが番組のようでした。
ちょうどテレビを見ていると、となりの百合恵さんが遊びにきました。
お茶を飲みながらテレビを見ていると、「お客さんと、やってしまったという運転手のかたスイッチオン」という司会者の声が聞こえました。
するとかなりの人数の表示がでました。
「夜遅く金がなければ身体で払ってもらうしかしょうがないねん」とかいう運転手のインタビューの声が聞こえました。
私が、「この番組全部嘘よね、やらせよね」と百合恵さんに言ってみると百合恵さんも、「そうよ、全部作り話しよ番組が面白ければいいのよ、私の旦那テレビ局勤めてるけど、みんなやらせだって言ってたわよ」と相づちを打ちながらお茶を飲んでいました。
夕方になって、電話があり会社の同僚の奥さんでした。
「言うかどうかまよったんだけどね、あんたの旦那浮気してるの、相手は下請け会社のプログラマーの女の子でね」
「こないだ大学でたばかりなのよ、そんでね、こないだの出張のとき二人同じホテルとってね」
「どうしたと思う、そのあと、彼女の両親の実家に挨拶に言ったんだって」
「もちろんご両親は、旦那が独身だと思っててね、もちろんよ、実家は地元では大病院経営しててね、お嬢さんも医者にするつもりだったんだって」とあることないこと話し始めました。
電話機を置くと、私は涙が出て止まらなくなりました。
「死んでやる、いますぐ死んでやる」と思って、私は着の身着のままで外に飛び出しました。
ちょうどタクシーが通りかかったので、私はタクシーを止めて飛び乗りました。
私は、学生の頃オリエンテーリングでダムのある公園に行ったことを思い出して、ダムに飛び込んで死んでやると思いました。
それで運転手に「佐山湖まで行って下さい。」と叫びました。
車が動き始めると、私は下を向いて泣き続けました。
高速を通ってタクシーが山道に入ると、ようやく気持ちが少し落ち着きました。
すると頃合いを見計らったように運転手が話しかけてきました。
「何があったか知らないけれど、命は大切にしないといけないよ」
と運転手が言い出すので私は、びっくりして運転手の言葉に聞き入りました。
「せっかく親が生んでくれたんだ、親が死ぬ前に死んだりしたらいけないよ」
「なにがあったかは言わなくていいけど、佐山湖に行ったりしたらいけないよ、ここで引き返しましょう」
そう運転手に言われて私はようやく、すぐに死ぬのだけは止めようと思いとどまりました。
車は適当な山道でUターンすると、もときた道を戻って高速に入りました。
私は、いったいどうやって旦那に仕返しをしてやろうかとそればかり考えていました。
車が私の家に着いたとき、私は料金を聞きました。
「4万8千600円」になります、と運転手の返事を聞いたとき私は決心しました。
「お金は家にあるので、一緒に来てくれますか」と私が言うと、運転手はタクシーのドアを閉めて私の後から部屋に上がりました。
私は寝室に運転手を連れてくると、「私、身体で払いますから、お願いします」と言って服を脱ぎ始めました。
運転手は驚いた様子も見せずに服を脱ぎ始めました。
服を全部脱ぐと、私はベッドの上に横になりました。
これで旦那に仕返しができると思うと、私は嬉しくて涙がでてきました。
欲望の嵐が激しい竜巻となって私の体に襲いかかってきました。
浜辺におしよせる波のように、欲望は繰り返し私の体に押し寄せては退いていきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
これが運命の決めた時だとあきらめの気持ちは、やがてあふれ出る泉を呼び起こしました。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできませんでした。
私に許されたのは、望みを捨てて従属する快感に身をゆだねることだけでした。
運転手が刻む律動は最後の瞬間が近いことを私の身体に告げると、すぐに奧までしっかりと届いてきました。
心を失った私の身体に、運転手は支配者の鉄杭を誇らしげに打ち下ろして来ました。
人気タレントが司会をして、ひな壇にはタクシーの運転手が100人並んでいました。
司会者が質問をして、いろいろ面白い答えを聞き出すのが番組のようでした。
ちょうどテレビを見ていると、となりの百合恵さんが遊びにきました。
お茶を飲みながらテレビを見ていると、「お客さんと、やってしまったという運転手のかたスイッチオン」という司会者の声が聞こえました。
するとかなりの人数の表示がでました。
「夜遅く金がなければ身体で払ってもらうしかしょうがないねん」とかいう運転手のインタビューの声が聞こえました。
私が、「この番組全部嘘よね、やらせよね」と百合恵さんに言ってみると百合恵さんも、「そうよ、全部作り話しよ番組が面白ければいいのよ、私の旦那テレビ局勤めてるけど、みんなやらせだって言ってたわよ」と相づちを打ちながらお茶を飲んでいました。
夕方になって、電話があり会社の同僚の奥さんでした。
「言うかどうかまよったんだけどね、あんたの旦那浮気してるの、相手は下請け会社のプログラマーの女の子でね」
「こないだ大学でたばかりなのよ、そんでね、こないだの出張のとき二人同じホテルとってね」
「どうしたと思う、そのあと、彼女の両親の実家に挨拶に言ったんだって」
「もちろんご両親は、旦那が独身だと思っててね、もちろんよ、実家は地元では大病院経営しててね、お嬢さんも医者にするつもりだったんだって」とあることないこと話し始めました。
電話機を置くと、私は涙が出て止まらなくなりました。
「死んでやる、いますぐ死んでやる」と思って、私は着の身着のままで外に飛び出しました。
ちょうどタクシーが通りかかったので、私はタクシーを止めて飛び乗りました。
私は、学生の頃オリエンテーリングでダムのある公園に行ったことを思い出して、ダムに飛び込んで死んでやると思いました。
それで運転手に「佐山湖まで行って下さい。」と叫びました。
車が動き始めると、私は下を向いて泣き続けました。
高速を通ってタクシーが山道に入ると、ようやく気持ちが少し落ち着きました。
すると頃合いを見計らったように運転手が話しかけてきました。
「何があったか知らないけれど、命は大切にしないといけないよ」
と運転手が言い出すので私は、びっくりして運転手の言葉に聞き入りました。
「せっかく親が生んでくれたんだ、親が死ぬ前に死んだりしたらいけないよ」
「なにがあったかは言わなくていいけど、佐山湖に行ったりしたらいけないよ、ここで引き返しましょう」
そう運転手に言われて私はようやく、すぐに死ぬのだけは止めようと思いとどまりました。
車は適当な山道でUターンすると、もときた道を戻って高速に入りました。
私は、いったいどうやって旦那に仕返しをしてやろうかとそればかり考えていました。
車が私の家に着いたとき、私は料金を聞きました。
「4万8千600円」になります、と運転手の返事を聞いたとき私は決心しました。
「お金は家にあるので、一緒に来てくれますか」と私が言うと、運転手はタクシーのドアを閉めて私の後から部屋に上がりました。
私は寝室に運転手を連れてくると、「私、身体で払いますから、お願いします」と言って服を脱ぎ始めました。
運転手は驚いた様子も見せずに服を脱ぎ始めました。
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これで旦那に仕返しができると思うと、私は嬉しくて涙がでてきました。
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浜辺におしよせる波のように、欲望は繰り返し私の体に押し寄せては退いていきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
これが運命の決めた時だとあきらめの気持ちは、やがてあふれ出る泉を呼び起こしました。
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私に許されたのは、望みを捨てて従属する快感に身をゆだねることだけでした。
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