【完結】令嬢はされるがままに

asami

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第十九話

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 旦那が夜中にごそごそと一人で部屋に閉じこもる時間が多くなりました。
私は夜の夫婦生活もしばらく途絶えたままで、どうゆうつもりなのかしらと腹が立ってきました。
2週間ほどたって、旦那が自慢そうに私をパソコンの前に呼びました。
旦那が私に見せたのはオセロゲームでした。
「これは、一見ただのオセロゲームに見えるがそれがシロートのあさはかさ」
「コンピュータと対戦して勝つと白地の下に女の子が脱衣するのが見れるオセロゲームなんだ」と私にできあがったソフトを見せてくれました。
すぐに雑誌社から収録依頼が6社も来たと旦那は嬉しそうに私に報告してくれました。
私は旦那がこんな事に夢中になっていたのかと思うと腹が立ちましたが、まあ浮気されるよりはいいと思い直しました。
旦那の計算では全部で合計150万部雑誌に俺のソフトが載ると大はしゃぎだった。
掲載紙が送付されてくると、全部で1000本も収録されているソフトの一つで、旦那のソフトは小さくタイトルだけ紹介されているだけだった。
しかしちょっと一冊だけちょっとエッチ目の雑誌に、半分脱衣したゲーム画像が大きく掲載されていた。
旦那は「どうだすごいだろう、これだけでかい記事になるソフトなんて滅多にないぞ」としきりに自画自賛していました。
友達の良子さんが来た時、さっそくその雑誌を見せました。
「それでいくら儲かったの」と聞かれ、「雑誌が6冊ただで手に入ったから、全部で3000円分くらいだけど」と答えると「どうしてどっかのゲーム会社に売り込まなかったの、売り込んで、150万個売れたらいくら儲かると思ってるの」と良子さんに言われました。
私は「うちの旦那が2週間で作ったソフトなどお金になるわけないじゃないの」と言って言い返すと「確かにそれもそうね」と良子さんも納得したようでした。



 しばらくして、旦那に是非会いたいと良子さんの知り合いと称する男が来ました。
いいゲームのアイデアがあるので是非旦那に作って欲しいという話しでした。
私はお茶を入れながら旦那とその男が話しをしているのをこっそり聞いていました。
男が言う素晴らしいアイデアというのは、囲碁のソフトのことでした。
囲碁のソフトくらいパソコンショップに行けば山ほどあるのにこの人なにを言い出すのかしらと旦那と私は不思議な気持ちで話しを聞いていました。
男の大学時代の友達がいまどこかのコンピュータ会社の研究所に勤めていて、その友達の話では囲碁のソフトで名人にも勝てるものを作る方法があるということでした。
旦那がそうゆうことはできないと説明しようとすると、男は「ゲーム理論というのがあり、その理論では囲碁には必勝法があることはもう証明されているんですよ、ただ誰もまだそれに気が付かなくて、作らないだけでしてね、俺の友達がそう言っていたから間違いないんですよ」と言い出しました。
「そんな話はない」と旦那が繰り返し説明しましたが、「オセロも囲碁も同じ白と黒の駒をつかう同じゲームで原理は同じだと、その大学の友達が言っていたんだ」と言います。
試しに私が「その友達は歳はいくつなんですか」と聞いてみると、「53歳で研究所の主任研究員で、天気予報のシュミレーションの研究をしているんですよ」と答えが返ってきました。
「天気予報に比べたら、研究者にとっては囲碁なんかぜんぜん簡単で、簡単すぎて誰もやらないんですよ」と得意そうに言います。
「このソフトを作って売り出せば10億は儲かります、そのうち5パーセントの5000千万を謝礼に差し上げたいとおもっております。5000万ですよ、もちろんソフトが売れて儲かったときお支払いするわけですが、ご存じとは思いますが、ゲームソフトというのは、売れてからお支払いするのが業界の慣例で、もちろん20億売れれは1億さしあげます。どうですこんないい話しはないでしょう。ゲームを作るだけでこんな高額な謝礼をさしあげるのですから」と訳の分からない事をいいだしました。
私は聞いていてあほらしいと思いましたが、旦那もやはりそう思ったと見えて、「最近仕事が急に忙しくなって、毎晩徹夜なんですよ」と言ってなんとか帰ってもらいました。


 しばらくして、テレビを見ていると、プロにも勝った最強の囲碁というソフトの紹介をしていました。
学園祭の余興で女流のプロを呼んでパソコンと対局させたらたまたま勝ってしまったらしいのですが、その大学というのは旦那の卒業した大学でたまたま取材に来ていたテレビで紹介されたらしいのです。
勝ったと言ってもハンディキャップを9目置いてということでした。
旦那に聞いてみると、「9目置いて、女流に勝ててもね」とあまり自慢にはならないレベルの話しのようでした。
テレビのあった翌日旦那から電話がありました。
会社に電話がかかってきて、仕事のじゃまで困り果ててるという話しでした。
電話の主というのはこの間の男でした。
旦那がアイデアを盗んで大学のパソコンクラブに売り込んだと言い張ってるようでした。
男もテレビの番組をみて、自分のアイデアを盗まれたと思いこんで、盗んだのは旦那だと言っているそうでした。
旦那にしかこの話しはしていないので、犯人は旦那しかいないと言うのです。
私はあきれ果てて物も言えませんでしたが、良子さんに相談してみました。
すると「なにがあったか知らないけど、ひとまず謝りに行った方がいいわよ」とアドバイスされました。
私はどうして私が謝らなければいけないのか納得できませんでしたが、旦那の仕事のじゃまをされても困るので、男の所に行って謝って来ることにしました。
良子さんに教えられて男のマンションに行ってみると、部屋に案内されました。
私はひとまず謝ろうと思って「この度は、ご迷惑かけて申し訳ありませんでした」と頭を下げました。
すると男はとんでもない剣幕で「あやまってすむと思ってるのか、お前は10億円もの金を俺から盗んだんだ、あのソフトは10億円、いや、100億円にもなるソフトなんだ、いったいどうやって金を返すつもりなんだ」
「お前の身体くらいじゃ、一日の利息にもならないんだ、お前の身体で払えるだけ払え」と言うと私を押し倒してきました。
熱く煮えたぎった欲望を前にして、私の心は逆らう気力を失いました。
私の期待を裏切るように、ゆっくりとした波が私の感触を楽しむように打ち寄せてきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
支配者の欲望に従順に従うことだけが、私に許された最後の希望でした。
逃げることの出来ない快楽の時が始まったことを私は思い知らされました。
子宮からあふれる潮の流れがつま先から頭のてっぺんまでを奔流となって走り抜けていきました。
意志を失った人形の体を女の宿命が支配し続けました。
このままずっと責め続けられたら、私は暴君に従うしかないと覚悟しました。
暗闇のなかで震えが止まらなくなった私の身体は、最後の喜びで限りなく満たされました。
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