【完結】令嬢はされるがままに

asami

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第二十一話

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 旦那の背広をクリーニング店に取りに行くと、店番の女の子に「ポケットにこれ入ってました」と言って小さなカードを渡されました。
見たところクレジットカードではなく、なにかの会員証の用でした。
どうせレンタルビデオ屋のカードだと思って、気にもしてませんでしたが捨てる訳にもいかないので、旦那の部屋のパソコンの前にでも置いておこうと思いました。
しかし、部屋に入ってパソコンの前に置いてよくよく見ると、どうも怪しい会員証に見えました。
電話番号が書いてあったので、さっそく電話して見ると、受付の女性の声が聞こえました。
「あのどうゆう店なんですか」と何も考えもしないで聞いてみると、「あ、内はお客さんの身元みんな確かめてますから、だいじょぶですよ」
「普通の人妻の方でも安心してご入会できますから」と返事がきました。
どうやら、人妻も入会するクラブというのでこれはどう考えても怪しいとぴんと来ました。
「あの、私でも入会できますか」と聞いてみると、「あ、会員の方の紹介がないとだめなんですが、あと身元がわかる運転免許証とかも必要です」と明るい声の返事がきました。
私は「じゃ、これから行きますから」と言って電話を切りました。
免許を取ってから一度も車に乗っていない、免許証も役に立つことがあるんだと思い、免許証を引き出しの奧から探すと、教えられた場所に行くことにしました。
池袋の裏手にはいると、小さい路地の奧にマンションがありその裏に小さなビルがありました。
「さっき電話したんですが、それでどんな風になってるんですか」とさりげなく聞いてみると、
「うちは人妻専門のセリクラなんです、セリクラってご存じですよね、女の子競売にかけて、男性が競り落とすというあれですが」
「うちでもらうのは、競り落とすところまでで、あとはお客さんが交際したいなり希望があれば、あとはご自分でやってくださいね」
「うちではそうゆうことはやってないので、あくまでも紹介だけで、デート一時間分のお金もらうだけですから」
「そのあとは、まあ相手が気に入らなければそのまま帰っていただいて、一日何度でも競りに来て頂いてかまいません」と慣れた様子で説明をしてくれました。
「会員の紹介がないと、だめなんですが、誰のご紹介ですか」と聞かれて、私は旦那の会員証を見せました。
すると、デジカメで顔写真を撮ってそのままプリンターで会員証を作ってくれました。
女性は無料だというので、お金もかからずほっとしました。
旦那がこの店に来ると言うことは、旦那が人妻を誰か競り落として、しかも、どっかの近くのラブホテルにでも行っているのには間違いないと思いました。
私は、「また今度来ます」と言って店をでました。



 翌日礼子さんから電話がかかってきていろいろと話しをしているうちに旦那の話になって、「うちの旦那セリクラに行ってるの、私も会員になってるのよ」とうっかり話してしまいました。
すると、「旦那がセリクラに行ってるとき、こっそりセリクラに行って、自分の嫁さんがセリクラに出てるの見たら、やっぱ即離婚かしらね、これは離婚したいときは便利ね」と言い出しました。
私は考えてみればそれもそうねと納得しました。
「私もちょっとそのセリクラとか言うの行ってみたいんだけど紹介してくれる」と礼子さんに言われて、私は翌日二人でまたセリクラに行きました。
今度も旦那の会員証を見せて旦那の紹介だということにしました。
礼子さんはできあがった会員証を見て嬉しそうにしていました。
「どうせなら、話しの種にでも競りにかけられてみましょうよ、一時間だけデートすればいいんでしょう」と礼子さんに言われて、私と礼子さんは競り落とされてみることにしました。
案内されて中に入るとまた細い通路を曲がりくねって進み、小さな待合室につきました。
待合室には椅子が数個おいてあり、その正面は大きな鏡でした。
「お待ちかね、今夜の人妻は、名門女子大出身で、遊びたいお金も欲しいという欲張り二人組、しかもレズときたら答えられませんね、二人一緒に落札していただきましょう」とマイクの声が遠くから聞こえてきました。
もしかして、私にぴったりの男性が現れるかもしれないと思い、誰が競り落とすのか確かめようと思って成り行きを見守っていました。
すると私たちは二人で5万で競り落とされたようで、高いのか安いのか私には見当が付きませんでした。
部屋をでると、また小さな通路を通って、別の出口で男性二人と対面しました。



 「この近くに面白い店があるから案内するよ」と男に誘われて私たちは店をでました。
裏道をしばらく歩いて小さなビルに入り、エレベータで五階にあがると喫茶店らしい店の前に来ました。
なんで喫茶店が面白い店なのかしらと私は不審に思って礼子さんの顔を見つめました。
「大丈夫、変な店じゃないから」と礼子さんが言うので店に入ってみましたが、店の中は照明が暗くてほとんど何もみえませんでした。
四人で席に案内されると低いテーブルの両側にゆったりとしたソファーがあって、普通の喫茶店の様にも見えました。
しばらくして目が慣れてくると、近くの席に座っているカップルが抱き合ってキスをしているのが目に入りました。
なんだか変だなと思って店の様子を確かめてみると、私のすぐ後ろの席で女が男の股間に顔を埋めているのが見えて私はびっくりしてしまいました。
「ねえちょっと」と私が礼子さんの脇腹をつっついて合図すると礼子さんは困った顔で私の手をぎゅっと握ってきました。
「この店はね、ハプニングバーと言ってね。見た目は普通の喫茶店だけど、ちょっと変わっていてね。何をしてもいい所なんだ。これから何が起こるのか誰にも判らないんだよ。だからハプニングバーと言うんだ」と男が説明をしてくれました。
私はとんでも無い所に連れて来られたと思って不安になりましたが、いったいどんな事が起きるのか興味半分な気持ちでした。
突然店の奥で「あぁ、ぁあー」と女性の喘ぐ声が聞こえてきたので私は声のする方向を確かめてみました。
薄暗い店の奥にソファーがあってソファーに座っている男性の膝の上に女性が足を広げて座って居るのが目に入りました。
照明が暗くてはっきりとは見えませんでしたが男性の手が女性の胸を揉んでいるらしいとなんとなく判りました。
不意に店の入り口からカップルが入ってきて私の目の前を通り過ぎました。
女の子は中学生くらいに見える幼い顔で体つきは背が低くて小柄で、学校の制服らしいおしゃれなデザインのセーラー服を着ていました。
女の子と手を繋いでいる男は背の低い太った中年の男性で女の子の父親くらの歳でしたが、親子とはとて思えませんでした。
店の奥からまた「ぁ、ぁあぁー」とさっきの女の声が聞こえてきました。
男が女のパンティーの中に指を入れて小刻みに指先を震わせているのが見えました。
「なんなのこれ、私帰る」と中学生らしい女の子が突然大声を出して店の入り口に戻ろうとしました。
女の子と一緒に来た男が「帰れるわけがないだろ」と女の子を大声で怒鳴りつけるとすぐに女の子の腕をねじり上げました。
「やめて、放して」と女の子が悲鳴を上げて逃げようとしましたが、男はそのまま女の子を店の奥に連れ込みました。
よく見ると店の奥には鉄格子のある小部屋があり、女の子は男に部屋の中に連れ込まれたようでした。
「駄目、止めて、許して」と女の子が大声をだして助けを求めて居るのが聞こえてきましたが、店にいる客は当たり前のような顔で誰も席を立とうとさえしませんでした。
こんな店に居たら何をされるか判らないと思って私は礼子さんに「ねえ、帰りましょう、こんな所には居られないわよ」と声を掛けました。
礼子さんも不安そうな顔で席を立とうとしましたが、男達は素早く私と礼子さんの腕を掴んでねじり上げました。
「止めて下さい」と礼子さんが大声で叫びましたが男達はすぐに私達をさっき中学生らしい女の子が連れ込まれた小部屋に引きずり込みました。
部屋の中央には大きなマットレスが置いてあり、さっきの女の子の上に男が体を重ねていました。
女の子が苦しそうに「ぁあぁん、あぁーーー」と喘ぎ声をあげるのを聞いて、私は目眩がしてきました。
男達は私と礼子さんをマットレスに押し倒してきました。
真夜中の嵐の中の小舟のように、私の肉体は波間に激しく飲み込まれました。
許しを請う時も与えられずに、私の体は征服者に汚されました。
激しさと優しさを繰り返しながら、征服される喜びが体に流し込まれてきました。
繰り返される欲望の儀式は、時の流れが止まったように終わることがありませんでした。
礼子さんの私を呼ぶ声は次第に喜びの声に変わり、私の周りはまっ暗な世界が支配しつづけました。
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