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第八十四話
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礼子さんから電話がかかってきて、一緒にテレビに出ないかと誘われました。
テレビの番組でOLを50集めて、ひな壇に並べて、押しボタンでアンケートを取りながら司会を進める番組でした。
なんでも、劇団にいる友達の亜希子さんに声がかかって、さしあたりOLでもなんでもいいから人数を集めたいとの話しでした。
「私もう勤め辞めちゃってるんだけど」と言ってみましたが「どうせテレビの番組なんか、みんなやらせなんだから、別に今勤めてなくてもいいのよ」と言われました。
出演料はでないんだけど、記念品くらいはでると言われて、旦那に一応相談してみましたが、「別にでたいなら出てみれば」と素っ気ない返事でした。
当日はテレビ局のスタジオで礼子さんで待ち合わせしました。
控え室に通されると、劇団の友達も来ていましたが、ずいぶんと派手な服装でした。
他の出演者も大勢来ていましたが、なにかクラブのホステスのような感じで普通のOLには見えませんでした。
時間が来ると私達は、収録のスタジオに案内されて、ひな段に並べられました。
ディレクターの人の指示で、私と礼子さんはひな段の端の目立たない場所に座りました。
リハーサルが始まると、質問の内容は「職場でセクハラされた経験はありますか」とか、エッチな話題ばかりでした。
だんだん質問も過激になって、「上司と不倫してるOLの人」とかスイッチを押させて、押した本人にマイクを近づけてインタビューしたりとやりたい放題でした。
質問の答えにイエスと押した人が少ないときは、何度もリハーサルが中断しては、「もっとイエスの人を多くして下さい」とディレクターから指示が飛んできました。
これではアンケート調査にはなるわけないと思いましたが、番組が面白ければそれでいいとテレビ局では思っているようでした。
番組の収録も終わったあと帰ろうとすると、ディレクターらしい人に呼び止められました。
どうも次の番組に出演する女優さんが遅れてるので代わりに二人に出て欲しいということの様でした。
私も礼子さんも女優さんの代わりになっかなるはずはないと思いましたが、女優と言ってもAV女優で、誰も顔なんか分からないから適当に後ろに並んでればいいだけだからと言われました。
礼子さんは「すっごい、またテレビに出られるの」と大はしゃぎなので、仕方なく一緒に収録に出ることにしました。
スタジオに案内されると、収録の準備をしている最中で係の人がセットの位置を直したり照明のチェックをしたりと忙しく動いていました。
私と礼子さんは正面のゲスト席の後のひな壇に座って適当に大声で笑ったり手を叩いたりしてればいいと言われました。
番組が始まると緊張していた雰囲気でセットに座っていたアナウンサーやゲストのタレントさんが一斉に笑顔を作ったので私は見ていてびっくりしました。
タレントさんが言い間違えるたびに何度か取り直しをして番組の収録はずいぶんと時間がかかりました。
ようやく収録もすんで礼子さんとテレビ局を出ようとすると、ちょうど玄関のすぐ前で取り囲まれてマイクを突きつけられました。
どうやら、今日収録があった有名な俳優さんとAV女優の不倫のニュースが昨日のフライディーで取り上げられたらしくて、礼子さんはそのAV女優に間違えられたようでした。
なんとか人混みかき分けて逃げ出そうとしましたが回りを取り囲まれて、身動きが出来ませんでした。
礼子さんはこれは適当に答えるしかないと思ったらしく「私本当に池山とは、なにんもありません」と言い続けました。
レポータ達もなんとか取材が出来たと思ったらしく、私達はようやく玄関を通り抜けて駅まで歩き出しました。
もう駅まで少しというとき、「ちょっと、君たち、時間もらえないかな」と後ろから話しかけられました。
どうやらさっき玄関の前に並んでいたレポータの様でしたがマイクは持っていませんでした。
「いや、君達ホントに可愛いね、ちょっと話し聞かせて欲しいんだけど」と言われて礼子さんは、はっきりと誤解を解いたほうがいいと思ったらしくて、「はい、かまいませんけど」と返事をしました。
「ここじゃ、話しもできないから、ちょっと来てくれるかな」と言われて連れて行かれたのは、小道を入った先のラブホテルでした。
私はこれは危ないと思いましたが、礼子さんは気にもしていない様子でした。
部屋に入ると、男の一人が大きなカメラを鞄からだすと、「じゃ、ひとまずそこに立ってもらえるかな、そうね、体半分こっちむけて、うんいいよ、その感じ」と礼子さんの写真を取りだしました。
「じゃ、ブラウス脱いじゃおかな、ブラジャー見せちゃおうよ可愛い写真とってあげるから」と男が言うので私は「だめよ、脱いじゃ、もう止めて下さい」と叫びました。
すると男達は一斉に私達に飛びかかると、ベッドの上に押し倒してきました。
逃げられない時は従うしかないと、子宮が命じる声が私の身体に響いてきました。
私に抵抗する余裕を与えて、私を征服するのを楽しむかのように、男はゆっくりと私の身体を開いてきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
これが運命の決めた時だとあきらめの気持ちは、やがてあふれ出る泉を呼び起こしました。
逃げることの出来ない快楽の時が始まったことを私は思い知らされました。
抵抗する気力もないくらいに私の体はもてあそばれました。
時計の針が止まると、永遠の時間が私の体を支配していました。
征服者が最後の満足の時を告げるのを待つしかもう望みはなくなりました。
廃墟となって燃え落ちた私の身体を、男は最後の一突きで貫き通しました。
テレビの番組でOLを50集めて、ひな壇に並べて、押しボタンでアンケートを取りながら司会を進める番組でした。
なんでも、劇団にいる友達の亜希子さんに声がかかって、さしあたりOLでもなんでもいいから人数を集めたいとの話しでした。
「私もう勤め辞めちゃってるんだけど」と言ってみましたが「どうせテレビの番組なんか、みんなやらせなんだから、別に今勤めてなくてもいいのよ」と言われました。
出演料はでないんだけど、記念品くらいはでると言われて、旦那に一応相談してみましたが、「別にでたいなら出てみれば」と素っ気ない返事でした。
当日はテレビ局のスタジオで礼子さんで待ち合わせしました。
控え室に通されると、劇団の友達も来ていましたが、ずいぶんと派手な服装でした。
他の出演者も大勢来ていましたが、なにかクラブのホステスのような感じで普通のOLには見えませんでした。
時間が来ると私達は、収録のスタジオに案内されて、ひな段に並べられました。
ディレクターの人の指示で、私と礼子さんはひな段の端の目立たない場所に座りました。
リハーサルが始まると、質問の内容は「職場でセクハラされた経験はありますか」とか、エッチな話題ばかりでした。
だんだん質問も過激になって、「上司と不倫してるOLの人」とかスイッチを押させて、押した本人にマイクを近づけてインタビューしたりとやりたい放題でした。
質問の答えにイエスと押した人が少ないときは、何度もリハーサルが中断しては、「もっとイエスの人を多くして下さい」とディレクターから指示が飛んできました。
これではアンケート調査にはなるわけないと思いましたが、番組が面白ければそれでいいとテレビ局では思っているようでした。
番組の収録も終わったあと帰ろうとすると、ディレクターらしい人に呼び止められました。
どうも次の番組に出演する女優さんが遅れてるので代わりに二人に出て欲しいということの様でした。
私も礼子さんも女優さんの代わりになっかなるはずはないと思いましたが、女優と言ってもAV女優で、誰も顔なんか分からないから適当に後ろに並んでればいいだけだからと言われました。
礼子さんは「すっごい、またテレビに出られるの」と大はしゃぎなので、仕方なく一緒に収録に出ることにしました。
スタジオに案内されると、収録の準備をしている最中で係の人がセットの位置を直したり照明のチェックをしたりと忙しく動いていました。
私と礼子さんは正面のゲスト席の後のひな壇に座って適当に大声で笑ったり手を叩いたりしてればいいと言われました。
番組が始まると緊張していた雰囲気でセットに座っていたアナウンサーやゲストのタレントさんが一斉に笑顔を作ったので私は見ていてびっくりしました。
タレントさんが言い間違えるたびに何度か取り直しをして番組の収録はずいぶんと時間がかかりました。
ようやく収録もすんで礼子さんとテレビ局を出ようとすると、ちょうど玄関のすぐ前で取り囲まれてマイクを突きつけられました。
どうやら、今日収録があった有名な俳優さんとAV女優の不倫のニュースが昨日のフライディーで取り上げられたらしくて、礼子さんはそのAV女優に間違えられたようでした。
なんとか人混みかき分けて逃げ出そうとしましたが回りを取り囲まれて、身動きが出来ませんでした。
礼子さんはこれは適当に答えるしかないと思ったらしく「私本当に池山とは、なにんもありません」と言い続けました。
レポータ達もなんとか取材が出来たと思ったらしく、私達はようやく玄関を通り抜けて駅まで歩き出しました。
もう駅まで少しというとき、「ちょっと、君たち、時間もらえないかな」と後ろから話しかけられました。
どうやらさっき玄関の前に並んでいたレポータの様でしたがマイクは持っていませんでした。
「いや、君達ホントに可愛いね、ちょっと話し聞かせて欲しいんだけど」と言われて礼子さんは、はっきりと誤解を解いたほうがいいと思ったらしくて、「はい、かまいませんけど」と返事をしました。
「ここじゃ、話しもできないから、ちょっと来てくれるかな」と言われて連れて行かれたのは、小道を入った先のラブホテルでした。
私はこれは危ないと思いましたが、礼子さんは気にもしていない様子でした。
部屋に入ると、男の一人が大きなカメラを鞄からだすと、「じゃ、ひとまずそこに立ってもらえるかな、そうね、体半分こっちむけて、うんいいよ、その感じ」と礼子さんの写真を取りだしました。
「じゃ、ブラウス脱いじゃおかな、ブラジャー見せちゃおうよ可愛い写真とってあげるから」と男が言うので私は「だめよ、脱いじゃ、もう止めて下さい」と叫びました。
すると男達は一斉に私達に飛びかかると、ベッドの上に押し倒してきました。
逃げられない時は従うしかないと、子宮が命じる声が私の身体に響いてきました。
私に抵抗する余裕を与えて、私を征服するのを楽しむかのように、男はゆっくりと私の身体を開いてきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
これが運命の決めた時だとあきらめの気持ちは、やがてあふれ出る泉を呼び起こしました。
逃げることの出来ない快楽の時が始まったことを私は思い知らされました。
抵抗する気力もないくらいに私の体はもてあそばれました。
時計の針が止まると、永遠の時間が私の体を支配していました。
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