【完結】令嬢はされるがままに

asami

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第百一話

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 礼子さんから電話がかかってきて、一緒にテレビに出ないかと誘われました。
テレビの番組で人妻を50集めて、ひな壇に並べて、押しボタンでアンケートを取りながら司会を進める番組でした。
なんでも、劇団にいる友達の直美さんに声がかかって、さしあたり人妻でもなんでもいいから人数を集めたいとの話しでした。
出演料はでないんだけど、記念品くらいはでると言われて、旦那に一応相談してみましたが、「別にでたいなら出てみれば」と素っ気ない返事でした。
当日はテレビ局のスタジオで礼子さんで待ち合わせしました。
控え室に通されると、劇団の友達も来ていましたが、ずいぶんと派手な服装でした。
他の出演者も大勢来ていましたが、なにかクラブのホステスのような感じで普通の主婦には見えませんでした。
時間が来ると私達は、収録のスタジオに案内されて、ひな段に並べられました。
ディレクターの人の指示で、私と礼子さんはひな段の端の目立たない場所に座りました。
リハーサルが始まると、質問の内容は「不倫の願望はありますか」とか、「はいと答えた人で実際に不倫してる人」とか「不倫の相手が3人以上の人と」とかエッチな質問ばかりでした。
質問の答えにイエスと押した人が少ないときは、何度もリハーサルが中断しては、「もっとイエスの人を多くして下さい」とディレクターから指示が飛んできました。
これではアンケート調査にはなるわけないと思いましたが、番組が面白ければそれでいいとテレビ局では思っているようでした。
番組の収録も終わったあと帰ろうとすると、ディレクターらしい人に呼び止められました。
どうも次の番組に出演する女優さんが遅れてるので代わりに二人に出て欲しいということの様でした。
私も礼子さんも女優さんの代わりになっかなるはずはないと思いましたが、女優と言ってもAV女優で、誰も顔なんか分からないから適当に後ろに並んでればいいだけだからと言われました。
礼子さんは「すっごい、またテレビに出られるの」と大はしゃぎなので、仕方なく一緒に収録に出ることにしました。
スタジオに案内されると、収録の準備をしている最中で係の人がセットの位置を直したり照明のチェックをしたりと忙しく動いていました。
私と礼子さんは正面のゲスト席の後のひな壇に座って適当に大声で笑ったり手を叩いたりしてればいいと言われました。
番組が始まると緊張していた雰囲気でセットに座っていたアナウンサーやゲストのタレントさんが一斉に笑顔を作ったので私は見ていてびっくりしました。
タレントさんが言い間違えるたびに何度か取り直しをして番組の収録はずいぶんと時間がかかりました。



 ようやく収録もすんで礼子さんとテレビ局を出ようとすると、ちょうど玄関のすぐ前で中年の男性二人に話しかけられました。
「よかったら、ちょっとお時間いただいて、話し聞いて欲しいんだけど」と言いながら一人が差し出した名刺にはモデルの事務所らしい名前がありました。
「いや、二人ともさっきの番組では可愛かったね、いや、内の事務所にも君達みたいな女の子はなかなかいなくてね」と言い出すので、どうもさっき収録した時の司会のアシスタントをしていた女の子の事務所の様でした。
「どうだろう、最初はモデルから始めてみないか、それで人気が出てきたらテレビのアシスタントなんかもやってらいたいな」と話しを切り出されて礼子さんはすっかり有頂天になっているようでした。
「ここじゃ、話しもできないから、ちょっと来てくれるかな」と言われて連れて行かれたのは、小道を入った先のラブホテルでした。
私はこれは危ないと思いましたが、礼子さんは気にもしていない様子でした。
部屋に入ると、男の一人が大きなカメラを鞄からだすと、「じゃ、ひとまずそこに立ってもらえるかな、そうね、体半分こっちむけて、うんいいよ、その感じ」と礼子さんの写真を取りだしました。
「じゃ、ブラウス脱いじゃおかな、ブラジャー見せちゃおうよ可愛い写真とってあげるから」と男が言うので私は「だめよ、脱いじゃ、もう止めて下さい」と叫びました。
すると男達は一斉に私達に飛びかかると、ベッドの上に押し倒してきました。
欲望の嵐が激しい竜巻となって私の体に襲いかかってきました。
浜辺におしよせる波のように、欲望は繰り返し私の体に押し寄せては退いていきました。
支配者に従順に従うことだけが、私に許された快感だと心の底から思えてきました。
私の体は空高く放り上げられたまま、落ちることを許されずに回り続けました。
私の体は意志のない人形のようにもてあそばれて引き裂かれました。
意志を失った人形の体を女の宿命が支配し続けました。
このままずっと責め続けられたら、私は支配者に従うしかないと覚悟しました。
男の欲望は私の体を責め続けると、ようやく最後の一撃で私を貫きました。
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