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第百十四話
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春先になって、大学の時の教室の同窓会に呼ばれました。
私のいた大学の研究室は学生の人数も少なくて、同窓会などしたことはなかったのですが、今回は教授の退官記念のパーティーもかねて、同窓会をすることになったらしいのです。
私は着ていくものがないので、あまり気が進みませんでしたが、教授の退官記念に出ないわけにもいかずに、困り果ててしまいました。
着られそうな服を出してみましたが、結婚してからはかなり体重が増えたので、とても前着ていた服は着られそうにありませんでした。
旦那とも相談して、インターネットの通販で安いスーツを買ってもらって、ようやく同窓会の支度もできました。
当日はホテルの宴会場のような高級なパーティーだったので、スーツを用意して正解でした。
昔の研究室の友達も何人か来ていましたが、他の人達は知らない人ばかりなので話すこともなくて料理だけは会費分は食べようと思いました。
教授の挨拶のあと、乾杯があっておしゃべりを適当にしながら料理をつまんでいると、やっとお開きの時間がきてほっとしました。
帰ろうとすると和代さんに呼び止められました。
「ねえ、パソコン得意だったわよね、私のパソコンうまくインターネットにつながらないんだけど見てくれないかしら」と言われました。
「友達に古いパソコンもらったんだけどね、インターネットにつながるはずなんだけどやり方わかんなくて、友達の話では必要なものは全部そろってるって言うんだけど、私パソコンよくわかんないのよ」と言われて、断ってもまずいと思って帰りに寄ることにしました。
和代さんのアパートは大学の近くで、よくクラブのコンパの後みんなで一緒に集まっては夜遅くまで騒いだのが思い出でした。
アパートへ曲がる路地を入ると懐かしくて涙がでそうになりました。
和代さんは大学のとき住んでいたアパートの前を通り過ぎると少し離れたマンションに私を案内しました。
「いちおう引っ越ししたの、すぐ近くなんだけど、お風呂ないと不便でしょう」と言われて、私は部屋に入りました。
パソコンは部屋の隅に畳の上に置いてあり、電源を入れてみるとすぐに動き始めました。
しかし画面には何も表示がでなくて、どうも変でした。
パソコンの裏を見ると、ケーブルは何も繋がっていなくて横に置いてあるだけでした。
「ケーブルまだ繋いでないの」と私が聞いてみると、「友達に聞いたけどどこにどれ繋いでいいのか判らないから」と言われてケーブルさえ繋げばいいと思いました。
一通りケーブルを繋いで、立ち上げてみると別に問題はないようでした。
「ありがとう、よかった助かったは、こうゆう時パソコンに強い男の子とか知り合いにいると助かるんだけど、私のつきあってる男の子ってパソコン苦手なのよみんな」と言われてそんなに男の子の友達がいっぱいいるのかしらと思いました。
「お茶くらいいれるからちょっと待っててね」と和代さんが言うので、私は少しゆっくりしていくことにしました。
あらためて部屋の様子を見回すと、壁のハンガーに紺のプリーツスカートがかけてありました。
よくよく見ると、すぐ横にかけてあるのはセーラー服の上着でした。
私の視線に気がついたのか和代さんはコーヒーの茶碗を持ってが座りながら「ああ、あれ、男の人ってああゆうの好きでしょう」とこっそり苦笑いをしてみせました。
私はなんだかわかりませんでしたがあまり追求しない方がいいような気がしました。
二人でお茶を飲みながらお菓子を食べて、一休みすると「ねえこの部屋ね面白いものがみれるのよ」と和代さんが突然言い出しました。
「電気消してね、窓の外から、向かいのビルを見るとね、面白いの、私も最初はホントにびっくりしたんだけどね」と言いながら電気を消してカーテンを少しどかして向かいのビルを二人で覗き込みました。
薄いカーテンの奥で、裸の男性が数人、セーラー服を着た女性の周りを取り囲んでいるのが見えてびっくりしました。
「ほら、秘密クラブとかいうのあるでしょう、エッチなパーティーとかするの」
「カーテンが一応かかってるんだけどね、夜だとカーテンが透けて、こっから丸見えなのよ」
「本当にもうあきれ果てて、馬鹿みたい、ここからだとね部屋の中央がちょうど見えるのよ、窓がちょっと高いでしょうだから」と言うので私も、なんと返事をしていいのかわからずにうなずくだけでした。
突然携帯の呼び出し音がして旦那からでした。
「せっかく今日は早く帰ってきたのに、食事の支度もできてなくていったいどうゆうつもりなんだ」と旦那がいきなり怒り始めました。
私も腹が立って「今日は徹夜で帰らないっていってたじゃないの、勝手なこと言わないでよ」と言い返すと「ともかく、飯が食いたいんだ、今どこにいるんだと聞かれました。」
「友達のとこだけど」と言うと「じゃあこれから楽衆軒に行くからすぐに来いよ」とすぐに電話が切れてしまいました。
楽衆軒は、私たちがまだ大学のときよく行った中華料理屋で思い出の場所でした。
私があわてて帰り支度を始めると「ねえ最近旦那とはどうなの」と和代さんに聞かれて「このところ仕事で徹夜が多くてね、あっちの方は全然だし、どうもね」と愚痴をこぼしました。
すると和代さんは急にしゃべり方を変えて「ねえ、いいこと教えて上げましょうか、男の人ってねセーラー服に弱いのよ」
「これ貸して上げるから、着ていってごらんなさいよ、ほら楽衆軒の裏にラブホテルあったでしょう」
「今夜は帰りたくないのとか言って甘えてみたりしたらどう」と言ってくれました。
私は確かにそれはいいアイデアかもしれないと思い「そうね、やってみようかしら」と返事をしました。
和代さんがハンガーからセーラー服を取ると私は、服を脱いで着替え始めました。
サイズは少し小さめでしたが、なんとか無理をして体を合わせました。
スカートは、お尻が見えてしまうくらいのミニ丈でしたが、男の人はこうゆうのが好きなのねと妙に納得しました。
ドアの脇の鏡で自分の姿を写してみると、ちょっと暗ければ見分けが付かないほどに見かけは女子高生に見えるので自分でもびっくりしました。
旦那が私を見たらいったいなんて言うかしらと私はなんだか心がうきうきしてきました。
私は和代さんに礼を言ってから部屋を出ると、帰り道を急ぎました。
ちょうど角を曲がったとき、急にどすんと誰かが体ごとぶつかってきました。
私は何がなんだか判らないままセーラー服姿で路上に腰が抜けたように座り込んでしまいました。
すぐ後ろに走り去っていくのはセーラー服を着た女の子でした。
私はいったいどうしたことかと思いながら必死で起き上がろうとしました。
そのとき、女の子が飛び出てきた角から数人の男が走り込んできました。
「この女、金だけ貰って逃げ出そうとしたんだ、すぐ連れ戻せ」と年配の男が命じると私の両脇を男の子が抱え上げました。
私は必死で叫ぼうとしましたが、口を押さえられて声がだせませんでした。
マンションの裏口から部屋の中に連れ込まれる部屋には高い窓があり、カーテンがかけてありました。
もしかしてさっきの部屋かもしれないと思うと急に体が震えてきました。
「逃げ出すなんてとんでもない女だ、どうなるか教えてやれ」とさっきの男がまた怒鳴りつけてきました。
私はマットの上に押し倒されると、両手を左右にいっぱいに開いて押さえつけられました。
真夜中の嵐の中の小舟のように、私の肉体は波の間に激しく飲み込まれました。
時間が止まったまま、征服の杭が私の体をもてあそび続けました。
繰り返される律動は、やがて稲妻にかわり私の体を引き裂きました。
満足する間もなくすぐに次の杭が私に打ち込まれ、また今度も激しい律動が私の体を突き抜けました。
繰り返される欲望の儀式は、繰り返すたびに私を快楽の底に沈めていきました。
私のいた大学の研究室は学生の人数も少なくて、同窓会などしたことはなかったのですが、今回は教授の退官記念のパーティーもかねて、同窓会をすることになったらしいのです。
私は着ていくものがないので、あまり気が進みませんでしたが、教授の退官記念に出ないわけにもいかずに、困り果ててしまいました。
着られそうな服を出してみましたが、結婚してからはかなり体重が増えたので、とても前着ていた服は着られそうにありませんでした。
旦那とも相談して、インターネットの通販で安いスーツを買ってもらって、ようやく同窓会の支度もできました。
当日はホテルの宴会場のような高級なパーティーだったので、スーツを用意して正解でした。
昔の研究室の友達も何人か来ていましたが、他の人達は知らない人ばかりなので話すこともなくて料理だけは会費分は食べようと思いました。
教授の挨拶のあと、乾杯があっておしゃべりを適当にしながら料理をつまんでいると、やっとお開きの時間がきてほっとしました。
帰ろうとすると和代さんに呼び止められました。
「ねえ、パソコン得意だったわよね、私のパソコンうまくインターネットにつながらないんだけど見てくれないかしら」と言われました。
「友達に古いパソコンもらったんだけどね、インターネットにつながるはずなんだけどやり方わかんなくて、友達の話では必要なものは全部そろってるって言うんだけど、私パソコンよくわかんないのよ」と言われて、断ってもまずいと思って帰りに寄ることにしました。
和代さんのアパートは大学の近くで、よくクラブのコンパの後みんなで一緒に集まっては夜遅くまで騒いだのが思い出でした。
アパートへ曲がる路地を入ると懐かしくて涙がでそうになりました。
和代さんは大学のとき住んでいたアパートの前を通り過ぎると少し離れたマンションに私を案内しました。
「いちおう引っ越ししたの、すぐ近くなんだけど、お風呂ないと不便でしょう」と言われて、私は部屋に入りました。
パソコンは部屋の隅に畳の上に置いてあり、電源を入れてみるとすぐに動き始めました。
しかし画面には何も表示がでなくて、どうも変でした。
パソコンの裏を見ると、ケーブルは何も繋がっていなくて横に置いてあるだけでした。
「ケーブルまだ繋いでないの」と私が聞いてみると、「友達に聞いたけどどこにどれ繋いでいいのか判らないから」と言われてケーブルさえ繋げばいいと思いました。
一通りケーブルを繋いで、立ち上げてみると別に問題はないようでした。
「ありがとう、よかった助かったは、こうゆう時パソコンに強い男の子とか知り合いにいると助かるんだけど、私のつきあってる男の子ってパソコン苦手なのよみんな」と言われてそんなに男の子の友達がいっぱいいるのかしらと思いました。
「お茶くらいいれるからちょっと待っててね」と和代さんが言うので、私は少しゆっくりしていくことにしました。
あらためて部屋の様子を見回すと、壁のハンガーに紺のプリーツスカートがかけてありました。
よくよく見ると、すぐ横にかけてあるのはセーラー服の上着でした。
私の視線に気がついたのか和代さんはコーヒーの茶碗を持ってが座りながら「ああ、あれ、男の人ってああゆうの好きでしょう」とこっそり苦笑いをしてみせました。
私はなんだかわかりませんでしたがあまり追求しない方がいいような気がしました。
二人でお茶を飲みながらお菓子を食べて、一休みすると「ねえこの部屋ね面白いものがみれるのよ」と和代さんが突然言い出しました。
「電気消してね、窓の外から、向かいのビルを見るとね、面白いの、私も最初はホントにびっくりしたんだけどね」と言いながら電気を消してカーテンを少しどかして向かいのビルを二人で覗き込みました。
薄いカーテンの奥で、裸の男性が数人、セーラー服を着た女性の周りを取り囲んでいるのが見えてびっくりしました。
「ほら、秘密クラブとかいうのあるでしょう、エッチなパーティーとかするの」
「カーテンが一応かかってるんだけどね、夜だとカーテンが透けて、こっから丸見えなのよ」
「本当にもうあきれ果てて、馬鹿みたい、ここからだとね部屋の中央がちょうど見えるのよ、窓がちょっと高いでしょうだから」と言うので私も、なんと返事をしていいのかわからずにうなずくだけでした。
突然携帯の呼び出し音がして旦那からでした。
「せっかく今日は早く帰ってきたのに、食事の支度もできてなくていったいどうゆうつもりなんだ」と旦那がいきなり怒り始めました。
私も腹が立って「今日は徹夜で帰らないっていってたじゃないの、勝手なこと言わないでよ」と言い返すと「ともかく、飯が食いたいんだ、今どこにいるんだと聞かれました。」
「友達のとこだけど」と言うと「じゃあこれから楽衆軒に行くからすぐに来いよ」とすぐに電話が切れてしまいました。
楽衆軒は、私たちがまだ大学のときよく行った中華料理屋で思い出の場所でした。
私があわてて帰り支度を始めると「ねえ最近旦那とはどうなの」と和代さんに聞かれて「このところ仕事で徹夜が多くてね、あっちの方は全然だし、どうもね」と愚痴をこぼしました。
すると和代さんは急にしゃべり方を変えて「ねえ、いいこと教えて上げましょうか、男の人ってねセーラー服に弱いのよ」
「これ貸して上げるから、着ていってごらんなさいよ、ほら楽衆軒の裏にラブホテルあったでしょう」
「今夜は帰りたくないのとか言って甘えてみたりしたらどう」と言ってくれました。
私は確かにそれはいいアイデアかもしれないと思い「そうね、やってみようかしら」と返事をしました。
和代さんがハンガーからセーラー服を取ると私は、服を脱いで着替え始めました。
サイズは少し小さめでしたが、なんとか無理をして体を合わせました。
スカートは、お尻が見えてしまうくらいのミニ丈でしたが、男の人はこうゆうのが好きなのねと妙に納得しました。
ドアの脇の鏡で自分の姿を写してみると、ちょっと暗ければ見分けが付かないほどに見かけは女子高生に見えるので自分でもびっくりしました。
旦那が私を見たらいったいなんて言うかしらと私はなんだか心がうきうきしてきました。
私は和代さんに礼を言ってから部屋を出ると、帰り道を急ぎました。
ちょうど角を曲がったとき、急にどすんと誰かが体ごとぶつかってきました。
私は何がなんだか判らないままセーラー服姿で路上に腰が抜けたように座り込んでしまいました。
すぐ後ろに走り去っていくのはセーラー服を着た女の子でした。
私はいったいどうしたことかと思いながら必死で起き上がろうとしました。
そのとき、女の子が飛び出てきた角から数人の男が走り込んできました。
「この女、金だけ貰って逃げ出そうとしたんだ、すぐ連れ戻せ」と年配の男が命じると私の両脇を男の子が抱え上げました。
私は必死で叫ぼうとしましたが、口を押さえられて声がだせませんでした。
マンションの裏口から部屋の中に連れ込まれる部屋には高い窓があり、カーテンがかけてありました。
もしかしてさっきの部屋かもしれないと思うと急に体が震えてきました。
「逃げ出すなんてとんでもない女だ、どうなるか教えてやれ」とさっきの男がまた怒鳴りつけてきました。
私はマットの上に押し倒されると、両手を左右にいっぱいに開いて押さえつけられました。
真夜中の嵐の中の小舟のように、私の肉体は波の間に激しく飲み込まれました。
時間が止まったまま、征服の杭が私の体をもてあそび続けました。
繰り返される律動は、やがて稲妻にかわり私の体を引き裂きました。
満足する間もなくすぐに次の杭が私に打ち込まれ、また今度も激しい律動が私の体を突き抜けました。
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