2000年のカエル

platinum666

文字の大きさ
1 / 1

2000年のカエル

しおりを挟む
私はその人を常にふーちゃんと呼んでいた。
だからここでもただふーちゃんと書くだけで本名は打ち明けない。
ただ、彼女の容姿だけ一言で言い表すならカエルに似ていた。
カエルように体が緑色がかっていたとか、口からよく泡を吹いていたとかではない。
単純に目が離れていたのが特徴的だった。

2000年頃ふーちゃんは私と付き合っていた。
何処か遊びに行ったとき、私が一枚ぐらい写真撮ろうよと言うと、其れを嫌がり
「写真に成っちゃえば私が古くなるじゃない」とか言うのだ。
「なにそれ」と私が言うと
「ギブスの歌詞じゃん」
益々、意味不明で後にカラオケで歌ってくれたが、ふーちゃんにはELTの方が雰囲気に合っていた。
なぜならふーちゃんはカエルの目を持ち、当時かわいいと言われていたアヒル口で持田さんのようなキャミソールが似合っていた。

全然関係ないが、女性がキャミソールや下着を脱ぎ、足を開いて仰向けになるとカエルがひっくり返った格好を思い出します。
カエルと違い女性は簡単に自分で起き上がりますが。


私はふーちゃんに下らない質問をした事があります。
「男が上で女が下の時って、男は心の中でおりゃ~とかそんな雰囲気があるけど、ふーちゃんは上の時やっぱりおりゃ~とか思ってるんでしょ?」

「教えない」教えてくれませんでした。

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...