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相羽─病院
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無機物との対話を早々に終えた相場は、ロボットに付き添われながらロボットの言う通りに通路を歩く。言われるままに進んだその先に、確かに電話機はあった。舞い上がっていた相場は、電話機に飛び付き受話器を持ち上げてから気づく。
「IDカードがない・・・」
体中のどこを探しても、カードなどない。病院着にポケットなどなく、叩いても埃しか舞い上がらない。
そもそも相場はIDカードとやらがどんなものかもわかっていない。ロボットの説明を受けた段階で、通話料金が後回しになるというところしか頭に入っていなかった。
営業失格である。
「病室に置き忘れではないでしょうか? IDカードは肌身離さずお持ちいただくようお願いします。」
ロボットから注意を受けるが、知ったことじゃない。そもそもそんなもの渡された覚えもない。いつ、どうやってこの場所に来たのかさえ相場は知らないのだ。この場所のルールなんて、それこそ説明も受けていない。
苛立ちを覚えつつ、ロボットと連れ立って病室へ向かう。大した距離じゃない、どうせ長期間の無断欠勤で現在地も不明。焦ったところでどうしようもないと心を静める。なにせ、相羽はこの病院の名前も所在地も知らないのだ。
「この病院はなんという病院なんですか?」
外用の対応に切り替えて相場はロボットに問う。医療用ロボットとやらに医療以外の質問が通じるのか不明だが、仕方ない。今はこいつしかいないのだから。
「ここは三条医科大学附属病院です。」
「三条?」
その病院名に、眉をひそめる。どこかで聞いたことがあったような気がする。どこだったか。「三条、三条・・・」と口の中で反芻しながら記憶を掘り起こす。最近ではない。喉元まで出てきているような、何かおかしいような。
「……え、三条大附属病院!? 俺の地元で一番でかい病院じゃねえか!」
立ち止まり大声を上げる。三条医科大学附属病院──詳しく覚えていないが、たしか明治時代に総理大臣をやったりした人が引退した後に作った大学校の一つらしい。なんか元々貴族の人らしくて、遡ると藤原家の血筋とかなんとか。その人が作った大学が大きくなって、病院が附属するようになったということらしい。いや、歴史は苦手だから間違いあるかもしれんが、大体そんな感じだ。
──なんでそんなとこに入院してんだ? 俺は大学の頃から地元を離れてそこそこ遠い場所に一人暮らしだし、車で遠出したのも実家の方向とは逆方向だったはず。わけわからん、どういうことだよこれは、何がどうなってるんだ。
立ち止まり、空いている右手の掌でこめかみを抑える。思考する。自分が意識を失っている間に何があったか。何がどうなって実家近くに運ばれてしまったのか。家に知られているのか。何も状況がわからない以上、可能な限り早急にここを離れて実家から少しでも離れたい。
見るとロボットも立ち止まり傍らで待っているように見える。
「出口はどこだ」
ロボットに問いかける。まずここから出なければ話にならない。ここまで歩いてきて一切の痛みを感じない以上、日常生活に支障がないはずだ。
ディスプレイに表示される院内マップ。どうやら今いるのは5階らしい。ここから出るにはエレベーターを使い1階に降り、少し歩く必要がある。
方向は逆。会社への連絡は今更多少遅れたところでどうってことない。とにかく逃げる必要がある。
「一般外来者入口と、緊急外来入口、非常災害時の出口はそれぞれこのようになっております。」
間も無く、エレベーター前に到着する。下向きの三角形が描かれているボタンを押そうとした瞬間、アラーム音とともにロボットに腕を捕まれる。
「こちらの設備は、現在使用できません。こちらの設備は、現在使用できません。」
何事かと相場がディスプレイを見やると、今までの修飾されたどこかポップなアイコンや顔文字とは違う、簡素で無機質で最小限の文字が浮かんでいる。
『関係者以外使用禁止』と──。
「おいちょっと待て。なんでエレベーターが関係者以外使えないんだよ。」
「現在、使用できません」
「ふざけんなお前こら説明しろ」
「現在、非常事態につき使用できません。」
「非常事態ってなんだよふざけんな。ならまず説明しろ」
「1階はリーシュマリア症D型患者が存在しています。非常事態につき、このフロアからの移動は禁止となっております。」
「・・・? 病院なんだから患者がいるのは当然だろうが。いいから通せ」
腕を振りほどこうとするが、見た目に反してがっちりと掴まれている。というか固定されている。振りほどけない、外れない、動かない。青筋立てて抵抗してみても微動だにしない。見た目と違うパワーに焦り出す相羽。
「このフロアからの退出は禁止となっています。退出を目的とされる場合、強制的に阻止させていただきます」
「ちょっと待ておい痛い痛い痛い・・・痛い!引っ張るなおい! わかった!わかったから離せ!」
言葉を終えると、ロボットは腕を引っ張ってエレベーターから相羽を引きはがす。引かれる角度によって腕が変な角度になることもあり痛い。
エレベーターホールから離れ、廊下まで戻ったところで、手を離された。思わず手首を擦る。
「いってーな! わかったよ近寄らなければいいんだろ畜生!」
「私は畜生ではありません。また、病院内ではお静かにお願いします。」
「わかってるよバカ! この・・・ばーか!」
不意を突こうと、言葉を言い終わる前にエレベーターに走り出しボタンを押そうと手を伸ばす・・・ことさえできなかった。エレベーターホールに足を一歩踏み入れた瞬間、腰回りから引っ張り上げられて次の一歩が届かなくなる。持ち上げているのはやはり例のロボット。腰回りをその両手で捕まえられて、まるで高い高いをされているような形に。想定以上に速く力強いロボットの動きに、これまた衝撃を受ける相場。
「繰り返します。関係者以外、使用禁止です。退出を目的とみなし、強制的に阻止させていただきます。」
「わかった! わかったから離せ! もう無理なのはわかったから! いいから離してもうわかりましたから!」
「また、病院内ではお静かにお願いします」
「わか!・・・りましたので離してくださいお願いします」
その後、何をしようがエレベーターホールに近づくだけでロボットが反応するので、エレベーターを使うことは諦めることにした。
さっさとここを離れたいというのに、思うようにいかない。
さすがに諦めた相羽は、ロボットが警戒態勢を解かないため、もうエレベーターホールから離れている。
「不愉快だ。もういい。病室に帰る。もういい着いてくんな」
「では、何かありましたらまたお知らせください」
そう言いながら歩き出した相羽は、ロボットと別れて病室へ向かう例の扉へと戻ってきた。が、扉の前で回れ右。ロボットがいないことを確認すると、来た道を戻り別の所へ。
──エレベーターがダメなら階段から降りるしかないよね。めんどくさいけど仕方ない。まったく融通のきかない機械のせいで手間ばっかり増えるじゃないかクソ。
先ほどのロボットからの説明で非常階段の位置を大体覚えていた相羽は、こそこそと非常階段へと向かう。
特にロボットと鉢合わせになることもなく辿り着いたそこは、防火扉が閉まっていたが非常口の標示もある。
こっそりとゆっくりと、取っ手を回す。途中から少し抵抗が強くなる取っ手をそのまま回転させカチャリとラッチが動いた感触を確認すると、扉をあけようと力を混める。少し隙間が空いた。瞬間、相羽は即座に扉を閉める。
緩んでいた意識が急速にアラートを出す。眉間が固まり、一瞬で体温が上がった気がする。喉が渇く。階段の空気をこれ以上こちらに侵入させてはいけない。侵入を許せば、無意識に確信していた平和で安全な日本という妄想が、崩れる。
それは腹にズンと来るような強烈な臭い。鼻の中に残る臭い。体が拒否反応を示すような臭い。病院はこんな臭いがする場所だったか? そんな記憶は一切ない。異常だ。この臭いはダメなやつだ。
相羽はこの臭いを仕事で嗅いだことがある。安否確認の時だ。ドアポストから溢れてきたこの臭い。警察立会のもとで鍵を開け、ドアを開くと押し寄せてきたあの臭い。室内から蠅の羽音が聞こえてきたのも覚えてる。神経が、感覚が、精神が、すべて拒否する臭い。
間違いなく、この先にアレがある。間違いようがない。この臭いはアレだ。アレしかない。誰かのアレがある。この臭いの強さなら夏場2週間くらい。見られたもんじゃない段階のアレがある。ダメだ。この階段はダメだ。別の階段を使おう。
なぜ病院にそんなものがある。仮に誰かがそうなっても、すぐ安置されるんじゃないのか。家族が呼ばれ、引き取るんじゃないのか。おかしい。この場所は、ここは違う。異常だ。
1分か、10分か、10秒か。鼓膜の裏で血液が巡る音が聞こえてくる。その音を意識できるようになって、ようやく相羽は自分が息を止めていたことに気付いた。
肺に残っていた僅かな空気を吐き出し、ゆっくりと空気を吸おうとして、臭いの残滓を鼻腔が捉えてしまう。即座に意識して呼吸を止め、平静を装ってゆっくりと扉から離れる。誰が見ているわけでもないのに、薄い張りぼてで自分を支える。
相羽は、扉に向かって手を合わせた。扉越しに、見えない『死体』に向かって──。
「IDカードがない・・・」
体中のどこを探しても、カードなどない。病院着にポケットなどなく、叩いても埃しか舞い上がらない。
そもそも相場はIDカードとやらがどんなものかもわかっていない。ロボットの説明を受けた段階で、通話料金が後回しになるというところしか頭に入っていなかった。
営業失格である。
「病室に置き忘れではないでしょうか? IDカードは肌身離さずお持ちいただくようお願いします。」
ロボットから注意を受けるが、知ったことじゃない。そもそもそんなもの渡された覚えもない。いつ、どうやってこの場所に来たのかさえ相場は知らないのだ。この場所のルールなんて、それこそ説明も受けていない。
苛立ちを覚えつつ、ロボットと連れ立って病室へ向かう。大した距離じゃない、どうせ長期間の無断欠勤で現在地も不明。焦ったところでどうしようもないと心を静める。なにせ、相羽はこの病院の名前も所在地も知らないのだ。
「この病院はなんという病院なんですか?」
外用の対応に切り替えて相場はロボットに問う。医療用ロボットとやらに医療以外の質問が通じるのか不明だが、仕方ない。今はこいつしかいないのだから。
「ここは三条医科大学附属病院です。」
「三条?」
その病院名に、眉をひそめる。どこかで聞いたことがあったような気がする。どこだったか。「三条、三条・・・」と口の中で反芻しながら記憶を掘り起こす。最近ではない。喉元まで出てきているような、何かおかしいような。
「……え、三条大附属病院!? 俺の地元で一番でかい病院じゃねえか!」
立ち止まり大声を上げる。三条医科大学附属病院──詳しく覚えていないが、たしか明治時代に総理大臣をやったりした人が引退した後に作った大学校の一つらしい。なんか元々貴族の人らしくて、遡ると藤原家の血筋とかなんとか。その人が作った大学が大きくなって、病院が附属するようになったということらしい。いや、歴史は苦手だから間違いあるかもしれんが、大体そんな感じだ。
──なんでそんなとこに入院してんだ? 俺は大学の頃から地元を離れてそこそこ遠い場所に一人暮らしだし、車で遠出したのも実家の方向とは逆方向だったはず。わけわからん、どういうことだよこれは、何がどうなってるんだ。
立ち止まり、空いている右手の掌でこめかみを抑える。思考する。自分が意識を失っている間に何があったか。何がどうなって実家近くに運ばれてしまったのか。家に知られているのか。何も状況がわからない以上、可能な限り早急にここを離れて実家から少しでも離れたい。
見るとロボットも立ち止まり傍らで待っているように見える。
「出口はどこだ」
ロボットに問いかける。まずここから出なければ話にならない。ここまで歩いてきて一切の痛みを感じない以上、日常生活に支障がないはずだ。
ディスプレイに表示される院内マップ。どうやら今いるのは5階らしい。ここから出るにはエレベーターを使い1階に降り、少し歩く必要がある。
方向は逆。会社への連絡は今更多少遅れたところでどうってことない。とにかく逃げる必要がある。
「一般外来者入口と、緊急外来入口、非常災害時の出口はそれぞれこのようになっております。」
間も無く、エレベーター前に到着する。下向きの三角形が描かれているボタンを押そうとした瞬間、アラーム音とともにロボットに腕を捕まれる。
「こちらの設備は、現在使用できません。こちらの設備は、現在使用できません。」
何事かと相場がディスプレイを見やると、今までの修飾されたどこかポップなアイコンや顔文字とは違う、簡素で無機質で最小限の文字が浮かんでいる。
『関係者以外使用禁止』と──。
「おいちょっと待て。なんでエレベーターが関係者以外使えないんだよ。」
「現在、使用できません」
「ふざけんなお前こら説明しろ」
「現在、非常事態につき使用できません。」
「非常事態ってなんだよふざけんな。ならまず説明しろ」
「1階はリーシュマリア症D型患者が存在しています。非常事態につき、このフロアからの移動は禁止となっております。」
「・・・? 病院なんだから患者がいるのは当然だろうが。いいから通せ」
腕を振りほどこうとするが、見た目に反してがっちりと掴まれている。というか固定されている。振りほどけない、外れない、動かない。青筋立てて抵抗してみても微動だにしない。見た目と違うパワーに焦り出す相羽。
「このフロアからの退出は禁止となっています。退出を目的とされる場合、強制的に阻止させていただきます」
「ちょっと待ておい痛い痛い痛い・・・痛い!引っ張るなおい! わかった!わかったから離せ!」
言葉を終えると、ロボットは腕を引っ張ってエレベーターから相羽を引きはがす。引かれる角度によって腕が変な角度になることもあり痛い。
エレベーターホールから離れ、廊下まで戻ったところで、手を離された。思わず手首を擦る。
「いってーな! わかったよ近寄らなければいいんだろ畜生!」
「私は畜生ではありません。また、病院内ではお静かにお願いします。」
「わかってるよバカ! この・・・ばーか!」
不意を突こうと、言葉を言い終わる前にエレベーターに走り出しボタンを押そうと手を伸ばす・・・ことさえできなかった。エレベーターホールに足を一歩踏み入れた瞬間、腰回りから引っ張り上げられて次の一歩が届かなくなる。持ち上げているのはやはり例のロボット。腰回りをその両手で捕まえられて、まるで高い高いをされているような形に。想定以上に速く力強いロボットの動きに、これまた衝撃を受ける相場。
「繰り返します。関係者以外、使用禁止です。退出を目的とみなし、強制的に阻止させていただきます。」
「わかった! わかったから離せ! もう無理なのはわかったから! いいから離してもうわかりましたから!」
「また、病院内ではお静かにお願いします」
「わか!・・・りましたので離してくださいお願いします」
その後、何をしようがエレベーターホールに近づくだけでロボットが反応するので、エレベーターを使うことは諦めることにした。
さっさとここを離れたいというのに、思うようにいかない。
さすがに諦めた相羽は、ロボットが警戒態勢を解かないため、もうエレベーターホールから離れている。
「不愉快だ。もういい。病室に帰る。もういい着いてくんな」
「では、何かありましたらまたお知らせください」
そう言いながら歩き出した相羽は、ロボットと別れて病室へ向かう例の扉へと戻ってきた。が、扉の前で回れ右。ロボットがいないことを確認すると、来た道を戻り別の所へ。
──エレベーターがダメなら階段から降りるしかないよね。めんどくさいけど仕方ない。まったく融通のきかない機械のせいで手間ばっかり増えるじゃないかクソ。
先ほどのロボットからの説明で非常階段の位置を大体覚えていた相羽は、こそこそと非常階段へと向かう。
特にロボットと鉢合わせになることもなく辿り着いたそこは、防火扉が閉まっていたが非常口の標示もある。
こっそりとゆっくりと、取っ手を回す。途中から少し抵抗が強くなる取っ手をそのまま回転させカチャリとラッチが動いた感触を確認すると、扉をあけようと力を混める。少し隙間が空いた。瞬間、相羽は即座に扉を閉める。
緩んでいた意識が急速にアラートを出す。眉間が固まり、一瞬で体温が上がった気がする。喉が渇く。階段の空気をこれ以上こちらに侵入させてはいけない。侵入を許せば、無意識に確信していた平和で安全な日本という妄想が、崩れる。
それは腹にズンと来るような強烈な臭い。鼻の中に残る臭い。体が拒否反応を示すような臭い。病院はこんな臭いがする場所だったか? そんな記憶は一切ない。異常だ。この臭いはダメなやつだ。
相羽はこの臭いを仕事で嗅いだことがある。安否確認の時だ。ドアポストから溢れてきたこの臭い。警察立会のもとで鍵を開け、ドアを開くと押し寄せてきたあの臭い。室内から蠅の羽音が聞こえてきたのも覚えてる。神経が、感覚が、精神が、すべて拒否する臭い。
間違いなく、この先にアレがある。間違いようがない。この臭いはアレだ。アレしかない。誰かのアレがある。この臭いの強さなら夏場2週間くらい。見られたもんじゃない段階のアレがある。ダメだ。この階段はダメだ。別の階段を使おう。
なぜ病院にそんなものがある。仮に誰かがそうなっても、すぐ安置されるんじゃないのか。家族が呼ばれ、引き取るんじゃないのか。おかしい。この場所は、ここは違う。異常だ。
1分か、10分か、10秒か。鼓膜の裏で血液が巡る音が聞こえてくる。その音を意識できるようになって、ようやく相羽は自分が息を止めていたことに気付いた。
肺に残っていた僅かな空気を吐き出し、ゆっくりと空気を吸おうとして、臭いの残滓を鼻腔が捉えてしまう。即座に意識して呼吸を止め、平静を装ってゆっくりと扉から離れる。誰が見ているわけでもないのに、薄い張りぼてで自分を支える。
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