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相羽─病院
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「どうかされましたか?ご用件をお伺いします。」
目の前のモノは、そう音を出した。
──よく見たら…なんだ、医療用のロボットだ。驚かせるなよ…。いや、待て。そんなモノが普及してるなんて聞いたこと無いぞ。この病院はそんなすごい設備を備えてるほどよっぽどすごい病院なのか?
相羽が訝しげにロボットを観察する。馴染みの無いデザインだが、そうした設計デザインに明るいわけではないので、こういうモノなんだと受け入れつつも微妙に触れたことの無いデザインセンスに苦笑する。そんな相羽に、ロボットがまた音声を再生する。
「お困りでしたら、ディスプレイに表示される項目から要件を選択してください。」
両手をスムーズに動かして、頭部のディスプレイを指差してそう「言う」と、ディスプレイの表示が顔文字から複数の項目のアイコンに変化した。
『病状』『食事』『娯楽』『生活』『その他』
これを見て相羽は困惑する。見たことも無い電気製品の使い方など、初見でわかるほど使い慣れてなどいない。スマホは使えてもパソコンのブラインドタッチなどできないし、そもそもそういうことより体を動かす方が得意なタイプだ。
──使い方がわからん…タッチパネルでいいのかな?電話ってどのカテゴリーだ?生活?その他?わからん!取り敢えずその他を押してみるか?
相羽がディスプレイの『その他』を押してみると、画面が変化した。どうやらタッチパネル式で大丈夫だったようだ。
そうして色々と格闘すること数分、ようやく外部との連絡の項目を発見し、選択する。と、ディスプレイに院内マップが表示され、ロボットが音声を発する。
「外部との連絡には、公衆電話をご利用ください。現在地点はこちら。公衆電話はこちらになります。」
音声と共に、現在地点を表す青い点と、公衆電話を表す赤い点がマップに現れ、そこに至る経路と思しき矢印がマップ上の通路に表示された。
相羽は頭を抱えた。
「あー!公衆電話以外の方法が知りたいんだけどなー!金なんか持ってないから俺!金なくて連絡とれる手段が知りたいんだよ俺は-!」
「入院患者様のIDカードを電話機に挿入していただければ、入院費用に加算されて請求されます。」
「なんだ、そういうことは先に言ってくれよ。なんだよその分かりづらいタイムラグ」
「申し訳ありません。」
「…? 何? 謝った?」
「はい」
「ちょっ……もしかして音声認識できるのか!」
「はい。従来型と同様、医療型モデルもまた、音声認識と受け答えは可能となっています。」
「そんなもん知るかー!」
####################
書き溜めとかないので遅いです
目の前のモノは、そう音を出した。
──よく見たら…なんだ、医療用のロボットだ。驚かせるなよ…。いや、待て。そんなモノが普及してるなんて聞いたこと無いぞ。この病院はそんなすごい設備を備えてるほどよっぽどすごい病院なのか?
相羽が訝しげにロボットを観察する。馴染みの無いデザインだが、そうした設計デザインに明るいわけではないので、こういうモノなんだと受け入れつつも微妙に触れたことの無いデザインセンスに苦笑する。そんな相羽に、ロボットがまた音声を再生する。
「お困りでしたら、ディスプレイに表示される項目から要件を選択してください。」
両手をスムーズに動かして、頭部のディスプレイを指差してそう「言う」と、ディスプレイの表示が顔文字から複数の項目のアイコンに変化した。
『病状』『食事』『娯楽』『生活』『その他』
これを見て相羽は困惑する。見たことも無い電気製品の使い方など、初見でわかるほど使い慣れてなどいない。スマホは使えてもパソコンのブラインドタッチなどできないし、そもそもそういうことより体を動かす方が得意なタイプだ。
──使い方がわからん…タッチパネルでいいのかな?電話ってどのカテゴリーだ?生活?その他?わからん!取り敢えずその他を押してみるか?
相羽がディスプレイの『その他』を押してみると、画面が変化した。どうやらタッチパネル式で大丈夫だったようだ。
そうして色々と格闘すること数分、ようやく外部との連絡の項目を発見し、選択する。と、ディスプレイに院内マップが表示され、ロボットが音声を発する。
「外部との連絡には、公衆電話をご利用ください。現在地点はこちら。公衆電話はこちらになります。」
音声と共に、現在地点を表す青い点と、公衆電話を表す赤い点がマップに現れ、そこに至る経路と思しき矢印がマップ上の通路に表示された。
相羽は頭を抱えた。
「あー!公衆電話以外の方法が知りたいんだけどなー!金なんか持ってないから俺!金なくて連絡とれる手段が知りたいんだよ俺は-!」
「入院患者様のIDカードを電話機に挿入していただければ、入院費用に加算されて請求されます。」
「なんだ、そういうことは先に言ってくれよ。なんだよその分かりづらいタイムラグ」
「申し訳ありません。」
「…? 何? 謝った?」
「はい」
「ちょっ……もしかして音声認識できるのか!」
「はい。従来型と同様、医療型モデルもまた、音声認識と受け答えは可能となっています。」
「そんなもん知るかー!」
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書き溜めとかないので遅いです
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