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70話
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「いや~本当によかった! 君たちと一緒ならこの子も安心だろう!」
「ルガータ、今までありがとう」
俺たちはルガータにリヤンの面倒を見ることになったと伝えると、ニエとリヤンが同じ一族ということもありルガータはすぐに納得してくれた。
「そうだ、ちょっと待ってて」
ルガータは椅子から立ち上がり部屋を出て行くと袋を手に戻ってくる。
「はいこれ。今まで家の手伝いをしてくれたお礼だよ」
「えっ……でも、私はここに住まわせてもらってたから――」
「僕一人じゃ家のことなんて後回しだったし、君がいたおかげでアーティファクトの研究だってものすごく捗ったんだ。遠慮しないでくれ」
ルガータはリヤンに袋を握らせるとジッとその姿をみた。
「ふふふ、まるで娘の旅立ちみたいだね」
「……時々、帰ってきてもいい?」
「もちろんさ! いつでも歓迎するよ」
「ちゃんと綺麗にしててね」
「あー……そりゃあもちろん! 使用人でも雇うようにするよ」
ルガータが頭を掻きながら笑うとリヤンも少しだけ頬を緩めた。
「俺たちは【カルサス】にいるから機会があれば是非寄ってくれ。教会に俺たちのことを話せばすぐにわかるはずだ」
「海の向こうか~私も久しぶりに行ってみたいものだね、そのときはよろしく頼むよ」
別れの挨拶を済ませると握手を交わし俺たちは家を出た。
「リッツ、これ持っててくれない?」
「わかった。必要なときがあれば言ってくれ」
ずっしりとした袋を鞄にしまうとリヤンは歩き出す。
「さ、出発ー」
「お、おいそっちじゃないぞ」
「いいから着いて来て」
リヤンが向かった先は船のある遺跡だった。
「――あった、これね」
リヤンは瓦礫の一部のようなモノを両手で持ち戻ってくる。
「なんだそれ?」
「鍵よ。この船のね」
「はぁッ!? な、何を言ってるんだ」
呆気にとられる俺を無視してリヤンは船に乗り込む。
「さてと。あ、あれ……んー!」
リヤンは必死に背伸びをして台に石板を置こうとするが絶妙に届かなかった。
まさか不老不死の欠点をこんなところで目にするとは……。
哀愁漂うその背中に手を貸そうとするとニエがリヤンを抱き上げる。
「はい、どうぞ!」
「……礼は言うが、子供扱いするなよ?」
「はい!」
同じ一族であるリヤンにニエも親近感があるのだろう……そういうことにしておこう。
笑顔のニエに抱き上げられたリヤンが石板を台に置くと船全体にあった模様が光り出す。
「操作はあっちね」
リヤンが古代語のような文字に触れると船の扉が閉まり動きだした。
「う、浮いてないかこの船!?」
「だから言ったでしょ、昔は空を飛んでたって」
得意げにリヤンが操作すると、船がゆっくりと前に進む。大きく開いた扉から俺たちを乗せた船はついに外へ出た。
「ま、まじかよ……ッ!!」
気付けばあっという間に遥か上空、下を見ると大きな海の中に先ほどまでいたはずの島がポツンとあった。
「リッツ様、空です――飛んでます!」
「あ、あぁ! 信じられないが俺たちは今、空を飛んでいるんだ!!」
「ワフッ!」
「確か【カルサス】の方角はあっちだったわね。速度をあげるから落ちないようにして」
鳥を追い越しグングン速度を増した船はあっという間に【カルサス】へ到着した。
「ルガータ、今までありがとう」
俺たちはルガータにリヤンの面倒を見ることになったと伝えると、ニエとリヤンが同じ一族ということもありルガータはすぐに納得してくれた。
「そうだ、ちょっと待ってて」
ルガータは椅子から立ち上がり部屋を出て行くと袋を手に戻ってくる。
「はいこれ。今まで家の手伝いをしてくれたお礼だよ」
「えっ……でも、私はここに住まわせてもらってたから――」
「僕一人じゃ家のことなんて後回しだったし、君がいたおかげでアーティファクトの研究だってものすごく捗ったんだ。遠慮しないでくれ」
ルガータはリヤンに袋を握らせるとジッとその姿をみた。
「ふふふ、まるで娘の旅立ちみたいだね」
「……時々、帰ってきてもいい?」
「もちろんさ! いつでも歓迎するよ」
「ちゃんと綺麗にしててね」
「あー……そりゃあもちろん! 使用人でも雇うようにするよ」
ルガータが頭を掻きながら笑うとリヤンも少しだけ頬を緩めた。
「俺たちは【カルサス】にいるから機会があれば是非寄ってくれ。教会に俺たちのことを話せばすぐにわかるはずだ」
「海の向こうか~私も久しぶりに行ってみたいものだね、そのときはよろしく頼むよ」
別れの挨拶を済ませると握手を交わし俺たちは家を出た。
「リッツ、これ持っててくれない?」
「わかった。必要なときがあれば言ってくれ」
ずっしりとした袋を鞄にしまうとリヤンは歩き出す。
「さ、出発ー」
「お、おいそっちじゃないぞ」
「いいから着いて来て」
リヤンが向かった先は船のある遺跡だった。
「――あった、これね」
リヤンは瓦礫の一部のようなモノを両手で持ち戻ってくる。
「なんだそれ?」
「鍵よ。この船のね」
「はぁッ!? な、何を言ってるんだ」
呆気にとられる俺を無視してリヤンは船に乗り込む。
「さてと。あ、あれ……んー!」
リヤンは必死に背伸びをして台に石板を置こうとするが絶妙に届かなかった。
まさか不老不死の欠点をこんなところで目にするとは……。
哀愁漂うその背中に手を貸そうとするとニエがリヤンを抱き上げる。
「はい、どうぞ!」
「……礼は言うが、子供扱いするなよ?」
「はい!」
同じ一族であるリヤンにニエも親近感があるのだろう……そういうことにしておこう。
笑顔のニエに抱き上げられたリヤンが石板を台に置くと船全体にあった模様が光り出す。
「操作はあっちね」
リヤンが古代語のような文字に触れると船の扉が閉まり動きだした。
「う、浮いてないかこの船!?」
「だから言ったでしょ、昔は空を飛んでたって」
得意げにリヤンが操作すると、船がゆっくりと前に進む。大きく開いた扉から俺たちを乗せた船はついに外へ出た。
「ま、まじかよ……ッ!!」
気付けばあっという間に遥か上空、下を見ると大きな海の中に先ほどまでいたはずの島がポツンとあった。
「リッツ様、空です――飛んでます!」
「あ、あぁ! 信じられないが俺たちは今、空を飛んでいるんだ!!」
「ワフッ!」
「確か【カルサス】の方角はあっちだったわね。速度をあげるから落ちないようにして」
鳥を追い越しグングン速度を増した船はあっという間に【カルサス】へ到着した。
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