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114話
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「こちらが使用人、あちらが防犯用の小屋、船の奥側に同じものがもう一つございます。内装に関しては手配済みですので、後ほど到着次第すぐにお使い頂けます」
午前中、天気もいいため完成したという別棟をハリスに案内してもらう。木造で作られた小屋は小さくはあるが、使用人や防犯のためであればこれで十分とのことだ。
おかげで景観を損なわずに済んだのはよかったが――。
「これからもっと寒くなるけど大丈夫?」
「木造といっても材料から建築まで一級品、暖を取るのにもお困りになることはありません」
「そうか、もし何かあればある程度は自由に変えてもらっていいからな」
これなら使用人が増えても安心だ。あとはどこに誰が住むかをはっきりさせとくか。
「部屋のほうだがリヤンとウムトはどうする? ウェッジさんたちは防犯用に分かれて住むって言ってたから屋敷も空きができる。好きなほうを選んでもらっていいぞ」
「それなら私は今のままがいいわ。お風呂から戻るのも楽だし色々と気を遣わずに済むのよ」
「僕は小屋を一つ借りてもいいでしょうか。トリスタンもいますし、今後のことについてもゆっくり考えたいんです」
「わかった。ハリスは色々と任せることが多いから今のままで頼む。ニエは戻るか?」
「はい、リッツ様のお世話がありますので!」
「そうだな、よろしく頼むよ」
俺というよりはアンジェロの世話をしてくれるし、場合によっちゃ俺よりアンジェロに詳しいから同じ部屋でもいいだろう。
さてと、部屋も決まったことだしあとは使用人の知らせを待つだけ、そろそろ師匠も【ブレーオア】から帰ってくるはずだ。
屋敷に戻り昼食を取り終えると、寝具や家具を積んだ荷馬車が数台やってきたため荷運びを手伝う。
しばらくすると表で留守番をしていたニエが師匠と共に歩いてきた。
「リッツ様、ミレイユさんが戻りましたよー!」
「師匠、おかえりなさい」
「あら、こっちは随分と完成が早かったのね」
「みんなに手伝ってもらったので早く終わったんですよ。本当に感謝です」
「ふふふ、サボったりしてたら鍛え直してあげようかと思ったけど、大丈夫だったみたいね。どれ、私はお風呂でも入ってゆっくりさせてもらうわ」
「あ、それでしたら私がお風呂の準備をしてきますね!」
「ニエ、俺も手伝うよ。師匠は部屋で休んでてください」
お風呂の準備を済ませ、みんなで部屋の移動、確認をするとあっという間に日が暮れる。
師匠から軽く話を聞いたが【ブレーオア】では国民による不信感も高まり危なかったらしい。
騎士団一同さらに気を引き締め、王と共にやり直すと言ったため、王に対しても次はないと釘をさしてきたとのこと。
まぁ師匠が大丈夫って言ったのであれば、方法はどうあれ大丈夫なのだろう。難しいことに首を突っ込んでも仕方ないからな。
みんなで夕食を取り終わると俺は師匠の部屋にお邪魔した。
「それで、改まってどうしたの?」
「師匠がエリクサーを使ったって聞いたので予備を渡しておこうかなと思って。それとこれ――」
俺はエリクサーを机に置くと木箱を取り出し師匠に手渡した。
「師匠へプレゼントです。こういうの初めてなんでどんなのがいいかわからなかったんですけど、開けてみてください」
「――綺麗ね。あら、これはもしかして世界樹の葉かしら」
「そうなんですよ! 完璧な状態で入ってるのはとても珍しいらしくて、これなら師匠にも似合うんじゃないかと思ったんです」
師匠はネックレスを付けると髪をかき上げ顔を斜めに俺をみつめた。
「どう?」
「…………師匠って、本っ当に綺麗ですよねぇ~」
心の声がそのまま出てしまった俺は慌てて咳ばらいをしてごまかす。
「ふふふ、そんなこと言われるなんて嬉しいわ」
「そ、それじゃ俺は風呂に入ってきます!」
恥ずかしさを誤魔化すように俺は師匠の部屋を後にした。
喜んでもらえたようでよかったああぁ……!
午前中、天気もいいため完成したという別棟をハリスに案内してもらう。木造で作られた小屋は小さくはあるが、使用人や防犯のためであればこれで十分とのことだ。
おかげで景観を損なわずに済んだのはよかったが――。
「これからもっと寒くなるけど大丈夫?」
「木造といっても材料から建築まで一級品、暖を取るのにもお困りになることはありません」
「そうか、もし何かあればある程度は自由に変えてもらっていいからな」
これなら使用人が増えても安心だ。あとはどこに誰が住むかをはっきりさせとくか。
「部屋のほうだがリヤンとウムトはどうする? ウェッジさんたちは防犯用に分かれて住むって言ってたから屋敷も空きができる。好きなほうを選んでもらっていいぞ」
「それなら私は今のままがいいわ。お風呂から戻るのも楽だし色々と気を遣わずに済むのよ」
「僕は小屋を一つ借りてもいいでしょうか。トリスタンもいますし、今後のことについてもゆっくり考えたいんです」
「わかった。ハリスは色々と任せることが多いから今のままで頼む。ニエは戻るか?」
「はい、リッツ様のお世話がありますので!」
「そうだな、よろしく頼むよ」
俺というよりはアンジェロの世話をしてくれるし、場合によっちゃ俺よりアンジェロに詳しいから同じ部屋でもいいだろう。
さてと、部屋も決まったことだしあとは使用人の知らせを待つだけ、そろそろ師匠も【ブレーオア】から帰ってくるはずだ。
屋敷に戻り昼食を取り終えると、寝具や家具を積んだ荷馬車が数台やってきたため荷運びを手伝う。
しばらくすると表で留守番をしていたニエが師匠と共に歩いてきた。
「リッツ様、ミレイユさんが戻りましたよー!」
「師匠、おかえりなさい」
「あら、こっちは随分と完成が早かったのね」
「みんなに手伝ってもらったので早く終わったんですよ。本当に感謝です」
「ふふふ、サボったりしてたら鍛え直してあげようかと思ったけど、大丈夫だったみたいね。どれ、私はお風呂でも入ってゆっくりさせてもらうわ」
「あ、それでしたら私がお風呂の準備をしてきますね!」
「ニエ、俺も手伝うよ。師匠は部屋で休んでてください」
お風呂の準備を済ませ、みんなで部屋の移動、確認をするとあっという間に日が暮れる。
師匠から軽く話を聞いたが【ブレーオア】では国民による不信感も高まり危なかったらしい。
騎士団一同さらに気を引き締め、王と共にやり直すと言ったため、王に対しても次はないと釘をさしてきたとのこと。
まぁ師匠が大丈夫って言ったのであれば、方法はどうあれ大丈夫なのだろう。難しいことに首を突っ込んでも仕方ないからな。
みんなで夕食を取り終わると俺は師匠の部屋にお邪魔した。
「それで、改まってどうしたの?」
「師匠がエリクサーを使ったって聞いたので予備を渡しておこうかなと思って。それとこれ――」
俺はエリクサーを机に置くと木箱を取り出し師匠に手渡した。
「師匠へプレゼントです。こういうの初めてなんでどんなのがいいかわからなかったんですけど、開けてみてください」
「――綺麗ね。あら、これはもしかして世界樹の葉かしら」
「そうなんですよ! 完璧な状態で入ってるのはとても珍しいらしくて、これなら師匠にも似合うんじゃないかと思ったんです」
師匠はネックレスを付けると髪をかき上げ顔を斜めに俺をみつめた。
「どう?」
「…………師匠って、本っ当に綺麗ですよねぇ~」
心の声がそのまま出てしまった俺は慌てて咳ばらいをしてごまかす。
「ふふふ、そんなこと言われるなんて嬉しいわ」
「そ、それじゃ俺は風呂に入ってきます!」
恥ずかしさを誤魔化すように俺は師匠の部屋を後にした。
喜んでもらえたようでよかったああぁ……!
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