10 / 44
第一章 <婚約阻止>
閑話 <攻略本制作と手紙>
しおりを挟む
避暑に来て早1週間。
避暑中はイベントは起こらないはずだから、暫くは平和である。残る学園前のイベントは……デビュタント?
男爵令嬢になって初めての夜会だけか。
そもそも、この出会いイベントとデビュタントというのも、回想として流れるものだ。
ゲーム自体は学園入学時に始まる。
避暑地ではゆっくりできるから、ゲーム知識を纏めた攻略本でも作ろうか。
そうと決まれば、リリーに紙の束でも持ってきてもらおう。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
まずは、表紙。
他の人に見られたら困るから……
<小説 フラワー・キスのアイデア>
よし、これで見られても大丈夫。
……いや、私の心は羞恥で死んでしまうかもしれない。
何があっても見られないように隠しておこう……。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
★基本設定★
舞台はヘルビアナ王国にあるブロッサム学園。
*アシュガ・シラー・ヘルビアナ(王太子)
ヤンデレで腹黒い溺愛キャラ。要素多すぎでしょう。でもかっこよすぎる。
*リーゴ(騎士)
ツンデレオレ様系の騎士。
*フォル・ユーヴィア・フルレンス(侯爵家長男)
いけ好かないナルシスト。
*レンデュラ・ラスカ・シユリ(公爵家次男)
ほんわかした優しいキャラ。大好き。
✳???←隠しキャラ。私もよく知らない。
↑攻略対象
を攻略し、恋愛するゲーム。
その中で悪役令嬢にいじめられ、卒業パーティーで断罪する。
ヒロインは、デフォルトの名前はアナベル・イージュ。
一応自分で付けることもできるからわからない。
元平民で、オパール・アイという特別な瞳も持ったことでイージュ男爵家の養子になる。
(出会いイベントの時は平民だったはず……って、イージュ男爵に拾われるのは出会いイベントのすぐ後だ……!!
……まぁ、今更思い出しても仕方ない。
それに、思い出していたとしてもどうにもできないだろうし。)
好感度80以上が3人以上いないと断罪イベントは開始せず、恋人との結婚もできず、ノーマルエンドになる。
(ヒロインさん、できればこのルートでお願いします……。多分ベストエンド狙いだろうけど。)
好感度150以上が二人以上いると断罪イベント終了後に刺されてバットエンド。
好感度150以上が一人だとハッピーエンド、それがアシュガ様の場合はベストエンド。
この世界では、魔力を持つ者は、瞳の色でどの魔法の適性が一番あるかがわかる。
緑なら風、赤なら火といったように。
オパール・アイは、全ての適性が全く同じだけある人であり、とても珍しい。
また、紫は水と火の適性が全く同じといったように、混ぜた色の場合は、その二つが一番適性があるということである。
(基本設定はこんな感じかな……)
★ルートについて★
アシュガ様ルート←今回のルート
エンド:ベストエンド
悪役令嬢:処刑
リーゴルート
エンド:ハッピーエンド
悪役令嬢:没落
フォルルート
エンド:ハッピーエンド
悪役令嬢:没落
レン様ルート
エンド:ハッピーエンド
悪役令嬢:国外追放
★イベント★
出会いイベント
デートイベント
告白イベント
断罪イベント
結婚式イベント
(この五つはメインイベントだ。……他の細々したイベントは思い出せない。)
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
「ふぅ、こんな感じかしら……。」
朧気な記憶を拾って書き出す作業は、かなり大変である。
イベントももっとたくさんあったし、隠し要素ももっともっとあったのに……。
どうして、こう思い出せないのか。
アシュガ様以外のルートなんて、ほとんど思い出せない。
そのアシュガ様のルートでさえ、大筋以外思い出せないのだ。
神様の悪趣味なイタズラとしか思えない……。
その後、コンコンとノックが聞こえてきた。
「ローズ様、クッキーと紅茶をお持ちしました」
「ありがとう、入って」
顔を見せたリリーはにやっと笑って、
「あと、アシュガ殿下からの手紙も」
「……あのお砂糖で書いてる手紙のことかしら……?」
「はやく読んで下さいよ。お返事は1時間後に受け取りにきますから」
「1時間で書けと言うの!?」
「では、失礼しました」
バタン。と扉が閉まる。
ぐぬぬ……。リリーめ……。ぜぇったい、アシュガ様と私との攻防を楽しんでる……!
こっちは真剣なのに!
まずボフるためのクッションを用意してから、クッキーと紅茶を口に入れつつ、アシュガ様からの手紙に目を通す。
『愛しいローズへ
体調を崩したりしてはいない?今年はとても暑いから、気を付けてね。
私はローズに会えなくてとても寂しい思いをしている。はやく夏が終わって、君に会うことができたらと何度考えたことか。
避暑が終わったら、城で夜会があるのは知っているね?ローズのデビュタントの夜会だよ。エスコートは私なんだ。カトレアを飾った君の手をとって最初のダンスを、そして二回目のダンスも踊ってほしい。
あぁ、ローズ、本当に君に会いたい。私の心が君を求めている――』
こんな様子で、便箋に二枚分、ぎっしりと私に対する小っ恥ずかしい言葉で埋め尽くされている。
読み終わる時には、ローズの精神は羞恥でズタズタになっていた。
「も……無理……。」
予想通り使うことになってしまったクッションにボフっと顔を埋めると、書かれていることが頭に反芻する。
裏で手を回したのか、デビュタントのエスコートはアシュガ様になっているし。本当に、アシュガ様は、ここまでしてなぜ私と婚約したいんだ……。
少し考えて、思い当たる。
――ゲーム補正、か。
何故か、胸がツキンと痛む。……なんだかこの感覚、前も感じた気がする。
その痛みを無視して、私はペンとインクをとって、返事を書き始めた。
デビュタントの夜会はヒロインも参加するんだっけ……。
気を付けていかないと。ヒロインも転生者かもしれないし、出会いイベントでの行動を考えるとアシュガ様を狙いにきているようだ。
そういえば、この世界のデビュタントは、カトレア……「優美な貴婦人」という花言葉を持つ花を、どこかに付けていかなければならない。
アシュガ様の『カトレアを飾った君』とは、そういう意味だ。
『二回目のダンスも踊ってほしい。』というのは……。婚約者とは二回目のダンスを踊って良いきまりになっている。
婚約者以外とは、同じ日に二度踊ってはならない。
また、夫婦になると三回以上踊ることができる。
つまり、その夜会までに婚約しろという意味か。
「もう、諦めてくれたらいいのに……。」
そう言って、ローズはため息をついた。
避暑中はイベントは起こらないはずだから、暫くは平和である。残る学園前のイベントは……デビュタント?
男爵令嬢になって初めての夜会だけか。
そもそも、この出会いイベントとデビュタントというのも、回想として流れるものだ。
ゲーム自体は学園入学時に始まる。
避暑地ではゆっくりできるから、ゲーム知識を纏めた攻略本でも作ろうか。
そうと決まれば、リリーに紙の束でも持ってきてもらおう。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
まずは、表紙。
他の人に見られたら困るから……
<小説 フラワー・キスのアイデア>
よし、これで見られても大丈夫。
……いや、私の心は羞恥で死んでしまうかもしれない。
何があっても見られないように隠しておこう……。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
★基本設定★
舞台はヘルビアナ王国にあるブロッサム学園。
*アシュガ・シラー・ヘルビアナ(王太子)
ヤンデレで腹黒い溺愛キャラ。要素多すぎでしょう。でもかっこよすぎる。
*リーゴ(騎士)
ツンデレオレ様系の騎士。
*フォル・ユーヴィア・フルレンス(侯爵家長男)
いけ好かないナルシスト。
*レンデュラ・ラスカ・シユリ(公爵家次男)
ほんわかした優しいキャラ。大好き。
✳???←隠しキャラ。私もよく知らない。
↑攻略対象
を攻略し、恋愛するゲーム。
その中で悪役令嬢にいじめられ、卒業パーティーで断罪する。
ヒロインは、デフォルトの名前はアナベル・イージュ。
一応自分で付けることもできるからわからない。
元平民で、オパール・アイという特別な瞳も持ったことでイージュ男爵家の養子になる。
(出会いイベントの時は平民だったはず……って、イージュ男爵に拾われるのは出会いイベントのすぐ後だ……!!
……まぁ、今更思い出しても仕方ない。
それに、思い出していたとしてもどうにもできないだろうし。)
好感度80以上が3人以上いないと断罪イベントは開始せず、恋人との結婚もできず、ノーマルエンドになる。
(ヒロインさん、できればこのルートでお願いします……。多分ベストエンド狙いだろうけど。)
好感度150以上が二人以上いると断罪イベント終了後に刺されてバットエンド。
好感度150以上が一人だとハッピーエンド、それがアシュガ様の場合はベストエンド。
この世界では、魔力を持つ者は、瞳の色でどの魔法の適性が一番あるかがわかる。
緑なら風、赤なら火といったように。
オパール・アイは、全ての適性が全く同じだけある人であり、とても珍しい。
また、紫は水と火の適性が全く同じといったように、混ぜた色の場合は、その二つが一番適性があるということである。
(基本設定はこんな感じかな……)
★ルートについて★
アシュガ様ルート←今回のルート
エンド:ベストエンド
悪役令嬢:処刑
リーゴルート
エンド:ハッピーエンド
悪役令嬢:没落
フォルルート
エンド:ハッピーエンド
悪役令嬢:没落
レン様ルート
エンド:ハッピーエンド
悪役令嬢:国外追放
★イベント★
出会いイベント
デートイベント
告白イベント
断罪イベント
結婚式イベント
(この五つはメインイベントだ。……他の細々したイベントは思い出せない。)
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
「ふぅ、こんな感じかしら……。」
朧気な記憶を拾って書き出す作業は、かなり大変である。
イベントももっとたくさんあったし、隠し要素ももっともっとあったのに……。
どうして、こう思い出せないのか。
アシュガ様以外のルートなんて、ほとんど思い出せない。
そのアシュガ様のルートでさえ、大筋以外思い出せないのだ。
神様の悪趣味なイタズラとしか思えない……。
その後、コンコンとノックが聞こえてきた。
「ローズ様、クッキーと紅茶をお持ちしました」
「ありがとう、入って」
顔を見せたリリーはにやっと笑って、
「あと、アシュガ殿下からの手紙も」
「……あのお砂糖で書いてる手紙のことかしら……?」
「はやく読んで下さいよ。お返事は1時間後に受け取りにきますから」
「1時間で書けと言うの!?」
「では、失礼しました」
バタン。と扉が閉まる。
ぐぬぬ……。リリーめ……。ぜぇったい、アシュガ様と私との攻防を楽しんでる……!
こっちは真剣なのに!
まずボフるためのクッションを用意してから、クッキーと紅茶を口に入れつつ、アシュガ様からの手紙に目を通す。
『愛しいローズへ
体調を崩したりしてはいない?今年はとても暑いから、気を付けてね。
私はローズに会えなくてとても寂しい思いをしている。はやく夏が終わって、君に会うことができたらと何度考えたことか。
避暑が終わったら、城で夜会があるのは知っているね?ローズのデビュタントの夜会だよ。エスコートは私なんだ。カトレアを飾った君の手をとって最初のダンスを、そして二回目のダンスも踊ってほしい。
あぁ、ローズ、本当に君に会いたい。私の心が君を求めている――』
こんな様子で、便箋に二枚分、ぎっしりと私に対する小っ恥ずかしい言葉で埋め尽くされている。
読み終わる時には、ローズの精神は羞恥でズタズタになっていた。
「も……無理……。」
予想通り使うことになってしまったクッションにボフっと顔を埋めると、書かれていることが頭に反芻する。
裏で手を回したのか、デビュタントのエスコートはアシュガ様になっているし。本当に、アシュガ様は、ここまでしてなぜ私と婚約したいんだ……。
少し考えて、思い当たる。
――ゲーム補正、か。
何故か、胸がツキンと痛む。……なんだかこの感覚、前も感じた気がする。
その痛みを無視して、私はペンとインクをとって、返事を書き始めた。
デビュタントの夜会はヒロインも参加するんだっけ……。
気を付けていかないと。ヒロインも転生者かもしれないし、出会いイベントでの行動を考えるとアシュガ様を狙いにきているようだ。
そういえば、この世界のデビュタントは、カトレア……「優美な貴婦人」という花言葉を持つ花を、どこかに付けていかなければならない。
アシュガ様の『カトレアを飾った君』とは、そういう意味だ。
『二回目のダンスも踊ってほしい。』というのは……。婚約者とは二回目のダンスを踊って良いきまりになっている。
婚約者以外とは、同じ日に二度踊ってはならない。
また、夫婦になると三回以上踊ることができる。
つまり、その夜会までに婚約しろという意味か。
「もう、諦めてくれたらいいのに……。」
そう言って、ローズはため息をついた。
0
あなたにおすすめの小説
婚約が白紙になりました。あとは自由に生きていきます~攻略対象たちの様子が何やらおかしいですが、悪役令嬢には無関係です~
Na20
恋愛
乙女ゲーム"この花束を君に"、通称『ハナキミ』の世界に転生してしまった。
しかも悪役令嬢に。
シナリオどおりヒロインをいじめて、断罪からのラスボス化なんてお断り!
私は自由に生きていきます。
※この作品は以前投稿した『空気にされた青の令嬢は、自由を志す』を加筆・修正したものになります。以前の作品は投稿始め次第、取り下げ予定です。
※改稿でき次第投稿するので、不定期更新になります。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
【12月末日公開終了】これは裏切りですか?
たぬきち25番
恋愛
転生してすぐに婚約破棄をされたアリシアは、嫁ぎ先を失い、実家に戻ることになった。
だが、実家戻ると『婚約破棄をされた娘』と噂され、家族の迷惑になっているので出て行く必要がある。
そんな時、母から住み込みの仕事を紹介されたアリシアは……?
何やってんのヒロイン
ネコフク
恋愛
前世の記憶を持っている侯爵令嬢のマユリカは第二王子であるサリエルの婚約者。
自分が知ってる乙女ゲームの世界に転生しているときづいたのは幼少期。悪役令嬢だなーでもまあいっか、とのんきに過ごしつつヒロインを監視。
始めは何事もなかったのに学園に入る半年前から怪しくなってきて・・・
それに婚約者の王子がおかんにジョブチェンジ。めっちゃ甲斐甲斐しくお世話されてるんですけど。どうしてこうなった。
そんな中とうとうヒロインが入学する年に。
・・・え、ヒロイン何してくれてんの?
※本編・番外編完結。小話待ち。
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
婚約破棄された悪役令嬢は、親の再婚でできた竜人族の義理の兄にいつの間にか求婚されていたみたいです⁉
あきのみどり
恋愛
【竜人族溺愛系義兄×勇ましき病弱系三白眼令嬢】の、すれ違いドタバタラブコメ
『私たちはその女に騙された!』
──そう主張する婚約者と親友に、学園の悪役令嬢にしたてあげられた男爵令嬢エミリア・レヴィンは、思い切り、やさぐれた。
人族なんて大嫌い、悪役令嬢? 上等だ! ──と、負けん気を発揮しているところに、大好きな父が再婚するとの報せ。
慌てて帰った領地で、エミリアは、ある竜人族の青年と出会い、不思議なウロコを贈られるが……。
後日再会するも、しかしエミリアは気がつかなかった。そのウロコをくれた彼と、父に紹介されたドラゴン顔の『義兄』が、同一人物であることに……。
父に憧れ奮闘する脳筋病弱お嬢様と、彼女に一目惚れし、うっかり求婚してしまった竜人族義兄の、苦悩と萌え多きラブコメです。
突っ込みどころ満載。コメディ要素強め。設定ゆるめ。基本的にまぬけで平和なお話です。
※なろうさんにも投稿中
※書き手の許可のない転載は固く禁止いたします。翻訳転載は翻訳後の表現に責任が持てないため許可しません。
気持ちよく作品を生み出せなくなります。ご理解ください。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる