21 / 44
第二章 <断罪阻止>
第7話 <命以外も助かりたいんですが>
しおりを挟む
私の首筋にナイフを当てた男は、騎士の制服を着ている。
ナイフは周りから見えないようにられているし、これでは誰も怪しまないだろう。
ただ迷子か何かの令嬢を案内しているようにしか見えない。
魔法を使って逃げるにしても、詠唱に気付かれたらお終いだ。無詠唱なんて高度な技を、ローズは身につけていない。
それにもし詠唱できたとしても、ローズが今できるのは精々、光の球を生み出すこと、走る速度を速くすること、風を吹かせること、そして手紙を飛ばすことくらいだ。
尤も、手紙を書いている暇なんてないが。
「どこへ、」
「黙れ。切るぞ」
そう言われては、口をつぐむことしかできない。
貴族の街を出て、平民の街へ入り、そのまま人気の無さそうな場所へ連れて行かれる。
入り組んだ路地を抜け、とても古そうな、錆びた鉄の扉が目に入る。
ギギー……と軋んだ音を立てて開かれたその扉の向こうは、割りと広い空間だった。
しかし、とても暗い。扉が閉まったら真っ暗になって、何も見えなくなるだろう。
――ここに入ったら、何をされるのかわかったもんじゃない。
正確にはわからないでもないのだが、どの予想が当たっていてもろくな事にはならない。
「入れ」
「っ……」
「殺されたいのか?入れば、命だけは助けてやる」
命以外も助かりたいんですが!?
「ったく、いいから入れ!」
ドンッと背中を押され、冷たい床に倒れ込む。床に体を強かにぶつけたが、思っていたような痛みはなかったのが不幸中の幸いか。
「大人しくしてりゃあ悪いようにはしないぜ、オヒメサマ。」
もう充分悪いです。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
アシュガが戻った頃、テーブルは既にもぬけの殻だった。
「っローズ!?」
一時的に席を立ったか、それとも何者かに連れ去られたか。
瞬時に前者の可能性は低いだろうと判断する。となると後者、何者かに連れ去られたか。アシュガは舌打ちをした。
「ほんのちょっと目を離した隙に……!」
いや、油断した自分が悪いのだ。
一時も愛しい婚約者から目を離すべきではなかったのに。
それでも、できれば予想が外れているように祈りながらアシュガは店主に話かけた。
「ここを金髪の令嬢が通らなかったか」
「っ殿下!? あっ、通りましたよ、騎士と共に」
「騎士?」
「はい。いつも警備をしている騎士の制服を着た男ですが……」
「わかった、感謝する」
やはり、連れ去られていたか!
しかも騎士だって?……いや、騎士に扮した怪しい者か?
どちらにせよ、魔法を使えば追うのは容易いだろう。
今すぐ行かなければ――と思ったその時、甘ったるい声が聞こえてきた。
「あっ、アシュガさま!」
声のした方向に反射的に目を向けると、キラキラと光るオパール・アイがこちらを見つめている。
「誰……あぁ、イージュ男爵令嬢か」
「私の名前はアナベルといいます、どうぞアナベルと呼んで下さいっ」
にっこりと笑って言われ、何故か目が離せなくなるような気がした。
彼女と話さなければならない気がする。話したい。話さなければ……
「っ、すまないが緊急事態なんだ、そこを退いてくれないか」
すんでの所でおかしな感情を断ち切る。
こんな所で油を売っているわけにはいかない、今にもローズに危害が及んでいるかもしれないのだから。
「え、なんで、アシュガさま、私と……」
「退いてくれ」
「……どう、して……?」
目の前の少女、アナベルは酷く驚いているようだが、そんなことはどうでもいい。今頭を占めるのは……占めていいのは、愛しい愛しいローズのことだけだ。
そう思うのに、自分は一体どうしてしまったのか。アナベルの事が気になって仕方ない。
「退いてくれ」
これ以上ここに居ると自分が本当におかしくなってしまいそうで、返事を聞く前に店を出た。
リコラスを連れて来なかった自分を悔やむ。
紙に『はやく家に帰れ』と走り書きをし、魔法を使う。
「風よ、我が意に応えよ。風伝魔法」
魔法がかかった紙切れは、風に運ばれて、猛スピードでどこかへ飛んでいってしまった。
『はやく家に帰れ』というのは、緊急事態だからこっちへこい、という簡単な暗号。
自分の居場所は紙切れに残した魔力から探し当ててくれるだろう。
しかし、リコラスを待ってはいられない。
「風よ、我が意に応えよ。風聴魔法」
アシュガは、文字通り〝風を聴く〟。
ローズの居場所を突き止め、次の呪文を唱えた。
「風よ、我が意に応えよ。風俊魔法」
ほぼ底なしの魔力を持つアシュガは、連続した魔法の使用にも動じることなく、正に風のような勢いで平民街を走り抜けていった。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
「はぁ、ここか……。アシュガ、どこにいる……?」
アシュガがリコラスに手紙を飛ばして約2分、荒い息をしたリコラスはもうアシュガがいた所へ辿り着いていた。
貴族街の外れに待機していたのだ。
「はぁ、はぁっ……。速度強化魔法、解除。」
この強化魔法は、属性魔法と異なり、魔力を有する者なら大なり小なり使える魔法、無属性魔法と呼ばれる魔法の一種だ。
属性魔法での身体強化との大きな違いは、体力を物凄く消耗する所である。その欠点があるため、長く使うことはできない。
「って、もう移動してんのか!?」
苦労が絶えない従者の叫びは、既に走り去っている主人に聞こえるはずもなかった。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
アシュガが全力疾走している時、ローズもまた全力疾走していた。
「ちょっ、追いかけてこないでよ!!」
淑やかな言葉遣いなどそっちのけで放たれたこのセリフ。
しかし、『追いかけてくるな』という言葉に従う相手は、まず滅多にいないだろう。
それは騎士の制服を着たこの男も然り。
「動くな、大人しくしろ!」
このセリフに従う相手もまた、滅多にいないだろう。
それは、ローズも然り。
この真っ暗なだだっ広い部屋では、どちらも命懸けの鬼ごっこが行われていた。
捕まれば、ローズは売られるか、拷問を受けるか、殺されるか。ざっと思い浮かぶのはこの辺りだ。
捕まらなければ、誘拐犯は目的を達成できないまま騎士団に拘束される。
制限時間は、誘拐犯が捕まるまで。
「あーっ、もう、しつこい!」
「当たり前だろ!こっちだって命懸かってんだ!」
「うるさいわね!こっちだって命懸かってんのよ!」
「諦めろよ!しつこい女は嫌われるぞ!」
「はぁ!?黙りなさい!犯罪者は捕まるわよ!」
「その前に仕事を終わらせるまでだ!」
誘拐されている者と誘拐している者同士の会話とは思えない程暢気な会話(?)をしている二人だが、その直後固まることになる。
轟音を立てて扉が開いた……いや、吹っ飛ばされたからだ。
眩しさにローズは目を細める。
「ローズ」
どこか安心したような声色。
ただし、凄まじい魔力が垂れ流されている。
その魔力ときたら、私に向けられているんじゃないとわかっていても鳥肌が立ってしまう程の圧を放っている。
「っくそ……意外と早ぇんだな、流石、王子様。婚約者の一人も守れねぇ男のくせに。」
アシュガ様が、助けに来てくれたのだ。
安心したのも束の間、これまで気丈に振る舞っていたローズは床に崩れ落ちた。
腰が抜けて足が動かない。
「アシュガ……様、ごめんなさ……」
謝ろうとしたその時、首筋にまたナイフが突きつけられる。
「動くな、この娘の命が惜しければ」
言い終わる前に、アシュガ様から尋常じゃない魔力が放出された。
この男を吹っ飛ばそうとしているのを感じる。
「ぐあっ」
ローズを器用に避けて、犯人だけが入り口の方向へ吹っ飛ばされた。
「ローズっ!」
アシュガ様が猛スピードでこちらに走ってきて、ふわっと私に抱きつく。
あのスピードで走ってきてふわっと抱きつけるの、すごいと思います。
「うぐ」
淑女として出してはいけない声を出してしまった気がする。
「ローズ、ローズ、本当に……突然いなくなって、私は、心配で心配で……」
私の肩に顔を埋めるアシュガ様。
「アシュガ様、私は大丈夫、ですわ。アシュガ様が来てくれたから……」
にへら、と腑抜けた笑いを浮かべたその時、ドタバタと足音が聞こえてきた。
「おいふざけんなアシュガ!手紙だけ送ってその場にいないってどういうことだよ!!」
苦労人、リコラスの叫びは、ようやくアシュガに届いたのだった。
ナイフは周りから見えないようにられているし、これでは誰も怪しまないだろう。
ただ迷子か何かの令嬢を案内しているようにしか見えない。
魔法を使って逃げるにしても、詠唱に気付かれたらお終いだ。無詠唱なんて高度な技を、ローズは身につけていない。
それにもし詠唱できたとしても、ローズが今できるのは精々、光の球を生み出すこと、走る速度を速くすること、風を吹かせること、そして手紙を飛ばすことくらいだ。
尤も、手紙を書いている暇なんてないが。
「どこへ、」
「黙れ。切るぞ」
そう言われては、口をつぐむことしかできない。
貴族の街を出て、平民の街へ入り、そのまま人気の無さそうな場所へ連れて行かれる。
入り組んだ路地を抜け、とても古そうな、錆びた鉄の扉が目に入る。
ギギー……と軋んだ音を立てて開かれたその扉の向こうは、割りと広い空間だった。
しかし、とても暗い。扉が閉まったら真っ暗になって、何も見えなくなるだろう。
――ここに入ったら、何をされるのかわかったもんじゃない。
正確にはわからないでもないのだが、どの予想が当たっていてもろくな事にはならない。
「入れ」
「っ……」
「殺されたいのか?入れば、命だけは助けてやる」
命以外も助かりたいんですが!?
「ったく、いいから入れ!」
ドンッと背中を押され、冷たい床に倒れ込む。床に体を強かにぶつけたが、思っていたような痛みはなかったのが不幸中の幸いか。
「大人しくしてりゃあ悪いようにはしないぜ、オヒメサマ。」
もう充分悪いです。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
アシュガが戻った頃、テーブルは既にもぬけの殻だった。
「っローズ!?」
一時的に席を立ったか、それとも何者かに連れ去られたか。
瞬時に前者の可能性は低いだろうと判断する。となると後者、何者かに連れ去られたか。アシュガは舌打ちをした。
「ほんのちょっと目を離した隙に……!」
いや、油断した自分が悪いのだ。
一時も愛しい婚約者から目を離すべきではなかったのに。
それでも、できれば予想が外れているように祈りながらアシュガは店主に話かけた。
「ここを金髪の令嬢が通らなかったか」
「っ殿下!? あっ、通りましたよ、騎士と共に」
「騎士?」
「はい。いつも警備をしている騎士の制服を着た男ですが……」
「わかった、感謝する」
やはり、連れ去られていたか!
しかも騎士だって?……いや、騎士に扮した怪しい者か?
どちらにせよ、魔法を使えば追うのは容易いだろう。
今すぐ行かなければ――と思ったその時、甘ったるい声が聞こえてきた。
「あっ、アシュガさま!」
声のした方向に反射的に目を向けると、キラキラと光るオパール・アイがこちらを見つめている。
「誰……あぁ、イージュ男爵令嬢か」
「私の名前はアナベルといいます、どうぞアナベルと呼んで下さいっ」
にっこりと笑って言われ、何故か目が離せなくなるような気がした。
彼女と話さなければならない気がする。話したい。話さなければ……
「っ、すまないが緊急事態なんだ、そこを退いてくれないか」
すんでの所でおかしな感情を断ち切る。
こんな所で油を売っているわけにはいかない、今にもローズに危害が及んでいるかもしれないのだから。
「え、なんで、アシュガさま、私と……」
「退いてくれ」
「……どう、して……?」
目の前の少女、アナベルは酷く驚いているようだが、そんなことはどうでもいい。今頭を占めるのは……占めていいのは、愛しい愛しいローズのことだけだ。
そう思うのに、自分は一体どうしてしまったのか。アナベルの事が気になって仕方ない。
「退いてくれ」
これ以上ここに居ると自分が本当におかしくなってしまいそうで、返事を聞く前に店を出た。
リコラスを連れて来なかった自分を悔やむ。
紙に『はやく家に帰れ』と走り書きをし、魔法を使う。
「風よ、我が意に応えよ。風伝魔法」
魔法がかかった紙切れは、風に運ばれて、猛スピードでどこかへ飛んでいってしまった。
『はやく家に帰れ』というのは、緊急事態だからこっちへこい、という簡単な暗号。
自分の居場所は紙切れに残した魔力から探し当ててくれるだろう。
しかし、リコラスを待ってはいられない。
「風よ、我が意に応えよ。風聴魔法」
アシュガは、文字通り〝風を聴く〟。
ローズの居場所を突き止め、次の呪文を唱えた。
「風よ、我が意に応えよ。風俊魔法」
ほぼ底なしの魔力を持つアシュガは、連続した魔法の使用にも動じることなく、正に風のような勢いで平民街を走り抜けていった。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
「はぁ、ここか……。アシュガ、どこにいる……?」
アシュガがリコラスに手紙を飛ばして約2分、荒い息をしたリコラスはもうアシュガがいた所へ辿り着いていた。
貴族街の外れに待機していたのだ。
「はぁ、はぁっ……。速度強化魔法、解除。」
この強化魔法は、属性魔法と異なり、魔力を有する者なら大なり小なり使える魔法、無属性魔法と呼ばれる魔法の一種だ。
属性魔法での身体強化との大きな違いは、体力を物凄く消耗する所である。その欠点があるため、長く使うことはできない。
「って、もう移動してんのか!?」
苦労が絶えない従者の叫びは、既に走り去っている主人に聞こえるはずもなかった。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
アシュガが全力疾走している時、ローズもまた全力疾走していた。
「ちょっ、追いかけてこないでよ!!」
淑やかな言葉遣いなどそっちのけで放たれたこのセリフ。
しかし、『追いかけてくるな』という言葉に従う相手は、まず滅多にいないだろう。
それは騎士の制服を着たこの男も然り。
「動くな、大人しくしろ!」
このセリフに従う相手もまた、滅多にいないだろう。
それは、ローズも然り。
この真っ暗なだだっ広い部屋では、どちらも命懸けの鬼ごっこが行われていた。
捕まれば、ローズは売られるか、拷問を受けるか、殺されるか。ざっと思い浮かぶのはこの辺りだ。
捕まらなければ、誘拐犯は目的を達成できないまま騎士団に拘束される。
制限時間は、誘拐犯が捕まるまで。
「あーっ、もう、しつこい!」
「当たり前だろ!こっちだって命懸かってんだ!」
「うるさいわね!こっちだって命懸かってんのよ!」
「諦めろよ!しつこい女は嫌われるぞ!」
「はぁ!?黙りなさい!犯罪者は捕まるわよ!」
「その前に仕事を終わらせるまでだ!」
誘拐されている者と誘拐している者同士の会話とは思えない程暢気な会話(?)をしている二人だが、その直後固まることになる。
轟音を立てて扉が開いた……いや、吹っ飛ばされたからだ。
眩しさにローズは目を細める。
「ローズ」
どこか安心したような声色。
ただし、凄まじい魔力が垂れ流されている。
その魔力ときたら、私に向けられているんじゃないとわかっていても鳥肌が立ってしまう程の圧を放っている。
「っくそ……意外と早ぇんだな、流石、王子様。婚約者の一人も守れねぇ男のくせに。」
アシュガ様が、助けに来てくれたのだ。
安心したのも束の間、これまで気丈に振る舞っていたローズは床に崩れ落ちた。
腰が抜けて足が動かない。
「アシュガ……様、ごめんなさ……」
謝ろうとしたその時、首筋にまたナイフが突きつけられる。
「動くな、この娘の命が惜しければ」
言い終わる前に、アシュガ様から尋常じゃない魔力が放出された。
この男を吹っ飛ばそうとしているのを感じる。
「ぐあっ」
ローズを器用に避けて、犯人だけが入り口の方向へ吹っ飛ばされた。
「ローズっ!」
アシュガ様が猛スピードでこちらに走ってきて、ふわっと私に抱きつく。
あのスピードで走ってきてふわっと抱きつけるの、すごいと思います。
「うぐ」
淑女として出してはいけない声を出してしまった気がする。
「ローズ、ローズ、本当に……突然いなくなって、私は、心配で心配で……」
私の肩に顔を埋めるアシュガ様。
「アシュガ様、私は大丈夫、ですわ。アシュガ様が来てくれたから……」
にへら、と腑抜けた笑いを浮かべたその時、ドタバタと足音が聞こえてきた。
「おいふざけんなアシュガ!手紙だけ送ってその場にいないってどういうことだよ!!」
苦労人、リコラスの叫びは、ようやくアシュガに届いたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
婚約が白紙になりました。あとは自由に生きていきます~攻略対象たちの様子が何やらおかしいですが、悪役令嬢には無関係です~
Na20
恋愛
乙女ゲーム"この花束を君に"、通称『ハナキミ』の世界に転生してしまった。
しかも悪役令嬢に。
シナリオどおりヒロインをいじめて、断罪からのラスボス化なんてお断り!
私は自由に生きていきます。
※この作品は以前投稿した『空気にされた青の令嬢は、自由を志す』を加筆・修正したものになります。以前の作品は投稿始め次第、取り下げ予定です。
※改稿でき次第投稿するので、不定期更新になります。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
【12月末日公開終了】これは裏切りですか?
たぬきち25番
恋愛
転生してすぐに婚約破棄をされたアリシアは、嫁ぎ先を失い、実家に戻ることになった。
だが、実家戻ると『婚約破棄をされた娘』と噂され、家族の迷惑になっているので出て行く必要がある。
そんな時、母から住み込みの仕事を紹介されたアリシアは……?
何やってんのヒロイン
ネコフク
恋愛
前世の記憶を持っている侯爵令嬢のマユリカは第二王子であるサリエルの婚約者。
自分が知ってる乙女ゲームの世界に転生しているときづいたのは幼少期。悪役令嬢だなーでもまあいっか、とのんきに過ごしつつヒロインを監視。
始めは何事もなかったのに学園に入る半年前から怪しくなってきて・・・
それに婚約者の王子がおかんにジョブチェンジ。めっちゃ甲斐甲斐しくお世話されてるんですけど。どうしてこうなった。
そんな中とうとうヒロインが入学する年に。
・・・え、ヒロイン何してくれてんの?
※本編・番外編完結。小話待ち。
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
「陛下、子種を要求します!」~陛下に離縁され追放される七日の間にかなえたい、わたしのたったひとつの願い事。その五年後……~
ぽんた
恋愛
「七日の後に離縁の上、実質上追放を言い渡す。そのあとは、おまえは王都から連れだされることになる。人質であるおまえを断罪したがる連中がいるのでな。信用のおける者に生活できるだけの金貨を渡し、託している。七日間だ。おまえの国を攻略し、おまえを人質に差し出した父王と母后を処分したわが軍が戻ってくる。そのあと、おまえは命以外のすべてを失うことになる」
その日、わたしは内密に告げられた。小国から人質として嫁いだ親子ほど年齢の離れた国王である夫に。
わたしは決意した。ぜったいに願いをかなえよう。たったひとつの望みを陛下にかなえてもらおう。
そう。わたしには陛下から授かりたいものがある。
陛下から与えてほしいたったひとつのものがある。
この物語は、その五年後のこと。
※ハッピーエンド確約。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
婚約破棄された悪役令嬢は、親の再婚でできた竜人族の義理の兄にいつの間にか求婚されていたみたいです⁉
あきのみどり
恋愛
【竜人族溺愛系義兄×勇ましき病弱系三白眼令嬢】の、すれ違いドタバタラブコメ
『私たちはその女に騙された!』
──そう主張する婚約者と親友に、学園の悪役令嬢にしたてあげられた男爵令嬢エミリア・レヴィンは、思い切り、やさぐれた。
人族なんて大嫌い、悪役令嬢? 上等だ! ──と、負けん気を発揮しているところに、大好きな父が再婚するとの報せ。
慌てて帰った領地で、エミリアは、ある竜人族の青年と出会い、不思議なウロコを贈られるが……。
後日再会するも、しかしエミリアは気がつかなかった。そのウロコをくれた彼と、父に紹介されたドラゴン顔の『義兄』が、同一人物であることに……。
父に憧れ奮闘する脳筋病弱お嬢様と、彼女に一目惚れし、うっかり求婚してしまった竜人族義兄の、苦悩と萌え多きラブコメです。
突っ込みどころ満載。コメディ要素強め。設定ゆるめ。基本的にまぬけで平和なお話です。
※なろうさんにも投稿中
※書き手の許可のない転載は固く禁止いたします。翻訳転載は翻訳後の表現に責任が持てないため許可しません。
気持ちよく作品を生み出せなくなります。ご理解ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる