願いの詩

結婚前夜

まり。
あなたは今のわたしになんて声をかけてくれるかな。
わたしはね。まり。ごめんなさい。
もしまた会えたら、そう言ってしまうと思う。
叱られるとわかっていても、謝らずにいられないの。

あなたがわたしだったら、わたしがあなただったら。
そう思わなかった日は一日もないわ。

わたしね、友貴と結婚する。
明日から夫婦になるの。

ねえ、まり。
まりは友貴を好きだったよね？
違うよって言ってくれること分かってるのに、それでも聞きたくなる。今なら答えてくれるかな。
ただの甘えだって分かってる。
でもあなたはわたしの大切な片割れで、いつでも明るい答えをくれる存在なの。
ねえ。答えてほしい。わたしは友貴と一緒になっていいのかな……