13 / 17
13
しおりを挟む
姉が訪問してきた日以来、ハウは毎日複数回キスをするようになった。朝起きたらおはようのキスで会社に行くときは行ってらっしゃいのキス、帰ってくればおかえりなさいのキスだし、寝る時はもちろんおやすみのキスだ。それ以外にも飲み物を用意したりケーキを買ったり、外に連れていったりした時はお礼のキスがある。最初は自分が口を滑らせたのだから仕方ないと受け入れていたが、ここ最近は流石に少し控えさせた方がいいのではないかと思い始めている。
「ハウ、話があるんだが……」
「うん。どうしたのシイカ?」
「あー、うん。えっと……休みだし映画でも見に行かないか? 近くの映画館車椅子席あるみたいでさ」
「映画? うん、行ってみたい!」
(うおー、俺のアホ! バカ! アホ!)
自分のことを頭の中でもう一人の自分がタコ殴りにするが、最近ハウの顔を見ているとどうにも言葉が出てこない。見るからにウキウキとしているハウの気分を壊すことも出来ず新井は一旦外出の用意を始める。
「ちなみに見たい映画あるか?」
本日上映スケジュールと書かれたページが表示されたスマートフォンをハウに見せるとふんふんと真剣に見つめて吟味している。
「これがいいな。連続殺人鬼の住んでる事故物件に呪いの人形がやってくるホラーだって」
「それはホラーっていうかもうギャグだろ……次の上映が16時ねぇ。よし、デパート行ってフードコートで昼メシ食って買い物でもしてから見ようぜ」
「え、外でご飯食べていいの?」
「おー、お前も箸とか随分普通に使えるようになったし、フードコートなら車椅子でも入りやすいしな」
「やった、僕はじめて食べるから楽しみ。食べたいと思ってたのがあるんだよ」
新井の想像では唐揚げやうどん、スパゲッティ等箸やフォークを使うものを食べたいのかと思っていたが、実際フードコートでハウが選んだ食べ物はハンバーガーだった。
「ハンバーガーが食べたかったのか? 言ってくれれば別にそれくらいいつでも連れてきたのに……」
もぐもぐとオレンジ色の包み紙を持ってチーズバーガーを咀嚼しているハウに不思議そうに問いかけるとゴクンと飲み込んでから返事をしてきた。
「だって、ワガママ言ってたらカッコ悪いかなって」
「別にそんなこと……ていうかお前カッコいいとかカッコ悪いとか気にしてたのか」
「そりゃ好きな人にはカッコいいて思っててもらいたいからね」
「…………」
格好良さを木にしてることを少しからかってやろうかという気持ちが湧いたがハウの返答を前に押し黙ってしまう。
(どんどん露骨ってかストレートになってきてるしやめさせた方がいいよなこれ。でもなんて言えば……)
頭の中でそんなことを思いながらフライドポテトに手を伸ばすと丁度ハウと手が重なって、慌てて手を引っ込めた。そのまま視線をあげるとポテトをつまんだハウが笑いながらこちらの口元にさしだしてくる。
「はい、あーん」
「ば、こんな外でできるか!」
「家だったらいいってことかな?」
顔を背けるとクスクスと笑い声が聞こえてきて、もう一度チラリと横目でハウをみるとつまんだポテトを自分の口に運んで指先を舐めていた。それを見てまた慌てて顔を背ける。
(なんか、見ちゃいけない物を見た気分だ……)
ギャグかと思っていた映画は存外グロテスクで観客席からは時たまどよめきが起こる程だった。どこからか若い女性のすすり泣きが聞こえて、演出なのか泣いている女性がいるのかとキョロキョロとすると、横の車椅子スペースに座っているハウが視界に入る。怖いシーンもグロいシーンもぽけーっとした何を考えているのか何も考えていないのかといった表情で画面を見つめていた。
(俺も若干怖いけど全然怖くないのか? 人魚と人間はホラーの感覚が別なのか?)
見つめられていることに気づいたらしいハウがこっちを見てきて、薄暗い中で画面に照らされた口元が声を出さずに形を作っていた。こわい? 口パクでそう聞かれたようだと判断して素直に頷く。ホラーと銘打った映画が人魚にとっては全く怖くなくて、これは人間にとっては怖い物なのか? と聞いているのだと思ったからだ。頷いた新井を見るとハウはまた画面へと向き直った。ガシャン!と画面のなかで皿が落ちて割れると驚いて身体をビクッと震わせると肘掛けにかけていた右手になにかひんやりとしたものが触れて思わず声が出そうになる。
「っわ……!?」
右を向くとハウがこっちを見て人差し指を唇の前に立てて、「しー」とジェスチャーをしている。肘掛けの上の右手にはハウの左手が重なってキュッと握られていた。
(……もしかして、俺が怖がってると思われてんのか? いや確かに怖いって言ったけどそういう意味じゃなかったんだが)
自分も画面に向き直るものの、右手の体温が気になって仕方がなく、頭の中ではハウの声が再生されはじめる。好きな人にはカッコいいって思っててもらいたい、恋人になってほしい、好きだよ、帰らなくてもいいと思ってる……
(あー、やめやめ!! 考えるのやめ!!)
映画に集中しようとした瞬間にガシャン!とまた大きな音がして、思わず右手に力を込めていた。
「シイカずっと僕の手握ってたけどそんなに怖かった?」
「……まあまあ。ちょっと休みたいくらいには」
少し怖いくらいだった映画は終盤にかけてグロさも怖さもヒートアップし、スタッフロールが流れる頃には若い女性の観客が何人か泣いていた。考えることをやめようとしていた自分にとっては脳の処理が追いつかなくなる程のありがたい盛り上がりでもあったが非常に疲れたし、考えることをやめたせいで右手にあるのが何かなんて忘れてシーンが切り替わるたびに握りしめていた。上映スクリーンを出てすぐの映画館内にあるベンチに座って水を飲んでいると隣のハウは自分の左手を見てグーパーグーパーと開きながら何やらニヤけている。
(俺と手繋げたからって何がそんなに嬉しいんだよ)
そう思うものの、きっと聞けば好きなんだから嬉しいのは当たり前だなんだと恥ずかしい言葉が返ってきて、頭の良くない自分は言いくるめられるに決まっているため口には出さないでおく。一休みして映画館を出ると外は既に暗くなっていた。はぁ、と吐いた白い息を眺めているとハウが車を止めていた駐車場と真逆の方を指差す。
「ねぇ、あっちなんか光ってるよ」
「こーら、指ダメだって。いつになったら治るんだその癖」
ハウが伸ばした指を握り込んで下へと下げさせると、ハウは何やらモゴモゴと口を動かしている。よく耳を澄ましてみると
「ずっとなおんないかも……」
と呟いていた。
「頑張って直せって。光ってる方見てみるか」
駐車場と逆の方へと車椅子を押していくと光っていたのは電飾やオーナメントで飾り付けられた巨大なモミの木だった。周囲は木の下で写真を撮る親子連れや遠くからイルミネーションを撮影するカップル達で賑わっている。
「クリスマスツリーかぁ。もうクリスマスが来るんだな」
「ああ。おじいちゃんが家に入ってきて欲しい物を置いていく日ね」
「ちょっと語弊があるだろそれは。そういえばお前クリスマス生まれだったよな。なんか誕生日プレゼント欲しい物あるか?」
「誕生日プレゼント? 誕生日って歌を歌って祝うものじゃないの?」
「へぇ、そういう文化なのか。こっちでは物をあげるんだよ。看病してくれた時の礼もまだだし、特別に高いものでもいいぞー」
「別に高くなくてもいいけどシイカとおそろいのものが欲しいな。なんでもいいからさ」
「なんでもなぁ、俺センスないし欲しいもの言ってくれればそれ買うけど……」
「ううん、シイカが選んでくれたやつがいい」
「うーん……キーホルダー、はお前つけるようなもん持ってないし、バッグ……野郎二人でバッグおそろいも目立つか……?」
「ねえシイカ、後ろじゃなくて隣に来てくれない?」
「ん? ここでいいか?」
「うん。ありがとう」
悩んでいる最中、ハウに乞われて車椅子から手を離し、隣に移動するとそっと手を握られて、新井は慌てて離そうとしたが力強く掴まれていて抜け出せず、小声で咎めた。
「ちょ、おい。目立つって……」
「みんなツリー見てるから大丈夫だよ。ほら見て、シイカの好きな色に光ってるよ」
そう言われて視線をツリーと周りのイルミネーションに向けると白く発光していた電飾は段々と水色へと変わっていっていて、今度は緑へとゆるやかに変化していくところだった。
「おお。すごいなー、キレイだ」
「うん。見られて良かったよ。シイカも今日のデート楽しかった?」
「ぶっ……で、デートって。ただ遊びに来ただけだろ」
「僕にとってはデートだよ」
見上げてきたハウが真剣にいうものだから否定できずに、しばらく手を繋いだままその場でイルミネーションを眺めていた。
「ハウ、話があるんだが……」
「うん。どうしたのシイカ?」
「あー、うん。えっと……休みだし映画でも見に行かないか? 近くの映画館車椅子席あるみたいでさ」
「映画? うん、行ってみたい!」
(うおー、俺のアホ! バカ! アホ!)
自分のことを頭の中でもう一人の自分がタコ殴りにするが、最近ハウの顔を見ているとどうにも言葉が出てこない。見るからにウキウキとしているハウの気分を壊すことも出来ず新井は一旦外出の用意を始める。
「ちなみに見たい映画あるか?」
本日上映スケジュールと書かれたページが表示されたスマートフォンをハウに見せるとふんふんと真剣に見つめて吟味している。
「これがいいな。連続殺人鬼の住んでる事故物件に呪いの人形がやってくるホラーだって」
「それはホラーっていうかもうギャグだろ……次の上映が16時ねぇ。よし、デパート行ってフードコートで昼メシ食って買い物でもしてから見ようぜ」
「え、外でご飯食べていいの?」
「おー、お前も箸とか随分普通に使えるようになったし、フードコートなら車椅子でも入りやすいしな」
「やった、僕はじめて食べるから楽しみ。食べたいと思ってたのがあるんだよ」
新井の想像では唐揚げやうどん、スパゲッティ等箸やフォークを使うものを食べたいのかと思っていたが、実際フードコートでハウが選んだ食べ物はハンバーガーだった。
「ハンバーガーが食べたかったのか? 言ってくれれば別にそれくらいいつでも連れてきたのに……」
もぐもぐとオレンジ色の包み紙を持ってチーズバーガーを咀嚼しているハウに不思議そうに問いかけるとゴクンと飲み込んでから返事をしてきた。
「だって、ワガママ言ってたらカッコ悪いかなって」
「別にそんなこと……ていうかお前カッコいいとかカッコ悪いとか気にしてたのか」
「そりゃ好きな人にはカッコいいて思っててもらいたいからね」
「…………」
格好良さを木にしてることを少しからかってやろうかという気持ちが湧いたがハウの返答を前に押し黙ってしまう。
(どんどん露骨ってかストレートになってきてるしやめさせた方がいいよなこれ。でもなんて言えば……)
頭の中でそんなことを思いながらフライドポテトに手を伸ばすと丁度ハウと手が重なって、慌てて手を引っ込めた。そのまま視線をあげるとポテトをつまんだハウが笑いながらこちらの口元にさしだしてくる。
「はい、あーん」
「ば、こんな外でできるか!」
「家だったらいいってことかな?」
顔を背けるとクスクスと笑い声が聞こえてきて、もう一度チラリと横目でハウをみるとつまんだポテトを自分の口に運んで指先を舐めていた。それを見てまた慌てて顔を背ける。
(なんか、見ちゃいけない物を見た気分だ……)
ギャグかと思っていた映画は存外グロテスクで観客席からは時たまどよめきが起こる程だった。どこからか若い女性のすすり泣きが聞こえて、演出なのか泣いている女性がいるのかとキョロキョロとすると、横の車椅子スペースに座っているハウが視界に入る。怖いシーンもグロいシーンもぽけーっとした何を考えているのか何も考えていないのかといった表情で画面を見つめていた。
(俺も若干怖いけど全然怖くないのか? 人魚と人間はホラーの感覚が別なのか?)
見つめられていることに気づいたらしいハウがこっちを見てきて、薄暗い中で画面に照らされた口元が声を出さずに形を作っていた。こわい? 口パクでそう聞かれたようだと判断して素直に頷く。ホラーと銘打った映画が人魚にとっては全く怖くなくて、これは人間にとっては怖い物なのか? と聞いているのだと思ったからだ。頷いた新井を見るとハウはまた画面へと向き直った。ガシャン!と画面のなかで皿が落ちて割れると驚いて身体をビクッと震わせると肘掛けにかけていた右手になにかひんやりとしたものが触れて思わず声が出そうになる。
「っわ……!?」
右を向くとハウがこっちを見て人差し指を唇の前に立てて、「しー」とジェスチャーをしている。肘掛けの上の右手にはハウの左手が重なってキュッと握られていた。
(……もしかして、俺が怖がってると思われてんのか? いや確かに怖いって言ったけどそういう意味じゃなかったんだが)
自分も画面に向き直るものの、右手の体温が気になって仕方がなく、頭の中ではハウの声が再生されはじめる。好きな人にはカッコいいって思っててもらいたい、恋人になってほしい、好きだよ、帰らなくてもいいと思ってる……
(あー、やめやめ!! 考えるのやめ!!)
映画に集中しようとした瞬間にガシャン!とまた大きな音がして、思わず右手に力を込めていた。
「シイカずっと僕の手握ってたけどそんなに怖かった?」
「……まあまあ。ちょっと休みたいくらいには」
少し怖いくらいだった映画は終盤にかけてグロさも怖さもヒートアップし、スタッフロールが流れる頃には若い女性の観客が何人か泣いていた。考えることをやめようとしていた自分にとっては脳の処理が追いつかなくなる程のありがたい盛り上がりでもあったが非常に疲れたし、考えることをやめたせいで右手にあるのが何かなんて忘れてシーンが切り替わるたびに握りしめていた。上映スクリーンを出てすぐの映画館内にあるベンチに座って水を飲んでいると隣のハウは自分の左手を見てグーパーグーパーと開きながら何やらニヤけている。
(俺と手繋げたからって何がそんなに嬉しいんだよ)
そう思うものの、きっと聞けば好きなんだから嬉しいのは当たり前だなんだと恥ずかしい言葉が返ってきて、頭の良くない自分は言いくるめられるに決まっているため口には出さないでおく。一休みして映画館を出ると外は既に暗くなっていた。はぁ、と吐いた白い息を眺めているとハウが車を止めていた駐車場と真逆の方を指差す。
「ねぇ、あっちなんか光ってるよ」
「こーら、指ダメだって。いつになったら治るんだその癖」
ハウが伸ばした指を握り込んで下へと下げさせると、ハウは何やらモゴモゴと口を動かしている。よく耳を澄ましてみると
「ずっとなおんないかも……」
と呟いていた。
「頑張って直せって。光ってる方見てみるか」
駐車場と逆の方へと車椅子を押していくと光っていたのは電飾やオーナメントで飾り付けられた巨大なモミの木だった。周囲は木の下で写真を撮る親子連れや遠くからイルミネーションを撮影するカップル達で賑わっている。
「クリスマスツリーかぁ。もうクリスマスが来るんだな」
「ああ。おじいちゃんが家に入ってきて欲しい物を置いていく日ね」
「ちょっと語弊があるだろそれは。そういえばお前クリスマス生まれだったよな。なんか誕生日プレゼント欲しい物あるか?」
「誕生日プレゼント? 誕生日って歌を歌って祝うものじゃないの?」
「へぇ、そういう文化なのか。こっちでは物をあげるんだよ。看病してくれた時の礼もまだだし、特別に高いものでもいいぞー」
「別に高くなくてもいいけどシイカとおそろいのものが欲しいな。なんでもいいからさ」
「なんでもなぁ、俺センスないし欲しいもの言ってくれればそれ買うけど……」
「ううん、シイカが選んでくれたやつがいい」
「うーん……キーホルダー、はお前つけるようなもん持ってないし、バッグ……野郎二人でバッグおそろいも目立つか……?」
「ねえシイカ、後ろじゃなくて隣に来てくれない?」
「ん? ここでいいか?」
「うん。ありがとう」
悩んでいる最中、ハウに乞われて車椅子から手を離し、隣に移動するとそっと手を握られて、新井は慌てて離そうとしたが力強く掴まれていて抜け出せず、小声で咎めた。
「ちょ、おい。目立つって……」
「みんなツリー見てるから大丈夫だよ。ほら見て、シイカの好きな色に光ってるよ」
そう言われて視線をツリーと周りのイルミネーションに向けると白く発光していた電飾は段々と水色へと変わっていっていて、今度は緑へとゆるやかに変化していくところだった。
「おお。すごいなー、キレイだ」
「うん。見られて良かったよ。シイカも今日のデート楽しかった?」
「ぶっ……で、デートって。ただ遊びに来ただけだろ」
「僕にとってはデートだよ」
見上げてきたハウが真剣にいうものだから否定できずに、しばらく手を繋いだままその場でイルミネーションを眺めていた。
0
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生した俺は推しの為に舞台から退場する
スノウマン(ユッキー)
BL
前世の記憶を思い出したアレクシスは悪役令息に転生したことに気づく。このままでは推しである義弟ノアが世界を救った後も幸せになれない未来を迎えてしまう。それを回避する為に、俺は舞台から退場することを選んだ。全てを燃やし尽くす事で。
そんな俺の行動によってノアが俺に執着することになるとも知らずに。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?
キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。
知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。
今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど——
「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」
幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。
しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。
これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。
全8話。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
寂しいを分け与えた
こじらせた処女
BL
いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。
昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。
【16話完結】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー
AI比較企画作品
【8話完結】帰ってきた勇者様が褒美に私を所望している件について。
キノア9g
BL
異世界召喚されたのは、
ブラック企業で心身ボロボロになった陰キャ勇者。
国王が用意した褒美は、金、地位、そして姫との結婚――
だが、彼が望んだのは「何の能力もない第三王子」だった。
顔だけ王子と蔑まれ、周囲から期待されなかったリュシアン。
過労で倒れた勇者に、ただ優しく手を伸ばしただけの彼は、
気づかぬうちに勇者の心を奪っていた。
「それでも俺は、あなたがいいんです」
だけど――勇者は彼を「姫」だと誤解していた。
切なさとすれ違い、
それでも惹かれ合う二人の、
優しくて不器用な恋の物語。
全8話。
来世はこの人と関りたくないと思ったのに。
ありま氷炎
BL
前世の記憶を持つ、いずる。
彼は前世で主人だった三日月と、来世で関わらない事を願った。
しかし願いは叶わず、幼馴染として生まれ変わってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる