57 / 187
第九章 次なる戦場へ
アルティの戦い
しおりを挟む
足がふらつくルークスの肩をアルティが支えた。
二人連れだって歩くところに、話を聞こうと学園の生徒たちが群がる。
「待ちたまえ、君たち。今は彼を休めるのが、我々後方にいる者の務めだ」
級長のフォルティスが集団から二人を連れだした。ついでとばかりルークスにささやく。
「あのゴーレムは色々違うようだが、あまり喋らない方が良いだろう。敵に伝わると弱点を狙われる」
うなずいたルークスは、彼に問いかけた。
「力が無い者が自分より力も体重もある敵に勝つにはどうしたらいい? 剣でも戦槌でも何でもいいから」
「喩えるなら、君がワーレンスに勝つ方法かな?」
「そんな感じ。ルール抜きで」
「弱点を狙う。人間なら目や股間、だがゴーレムは表面に弱点が無い」
「弱点の核は体の一番奥。しかも場所が決まっていないから、一点集中攻撃だと当たりにくい」
「難しいな。力任せに鎧を割って核を破壊するのがゴーレム戦だ。その力が弱いとなると、鎧を貫くか、隙間を狙うしかない。いずれにせよ刺突攻撃となり、攻撃範囲は狭くなる。それで核を破壊するとなると、刺突とは別の何かの力が必用となるな」
「刺すだけじゃ、小さな穴が空くだけだからねえ」
「あっ!?」
大声をあげた弾みでアルティが手を離したので、ルークスは尻餅をついた。尾てい骨からの衝撃に彼はうめく。
「い、痛いじゃないか」
「ごめん! フォルティス、ルークスを家に運んで」
アルティは脇目も振らずに工房へと駆け戻った。
「どうしたんだ、いったい?」
訳が分からないルークスにフォルティスが言う。
「君に影響されたのではないか? 衝動的に行動する人物ではなかったはずだ」
ルークスはフォルティスに助けられ帰宅した。
作り置かれたシチューを冷めたままでパンと食べ、ベッドに倒れ込んだ途端に寝入った。
א
工房に戻ったアルティは、炉を開けてサラマンダーを呼び出した。
「シンティラム、あなたの炎は鉄が赤くなるくらい加熱できる?」
出てきたサラマンダーは炉を指した。
「可燃物さえあれば。それに風もあると熱を高めやすい」
「風なら大丈夫。あとは可燃物ね」
炉の薪は火元から離れた工房の隅にまとめられている。そこに松明もあったので、アルティはそれを手にした。
「これを、あれに付けたらどうだろう?」
目を向けた先には、投槍の穂先があった。
投槍は投げて使う武器で、鋼鉄の穂先は工房で作り、木製の柄は大工が作る。
穂先は等身大ゴーレム一基では重すぎたので、二基で持たせた。三基めに松明を多めに持たせ粘土山へ向かう。
ゴーレムの型取りをしている場所を避け、隅に陣取る。
松明を運んできたゴーレムからノームを出し、身の丈ほどの粘土塊を作らせた。
地面に刺した松明をサラマンダーに燃やさせ、穂先の先端をあぶる。先端が赤くなったところでアルティは言った。
「それで粘土塊を、勢いよく突いてみて」
二基のゴーレムが穂先を粘土塊に突き刺すと、穴から猛烈に蒸気が噴きだす。
「あれ? 鉄棒を泥溜に落としたときと違うな」
あのときは泥が弾けて飛び散った。あれを利用すれば、ゴーレムを中から弾けさせられるのでは、とアルティは思いついたのだ。
穂先には銛のように「返し」が三枚付けられている。抜けにくくすると同時に、抜くときに穴を広げる効果がある。その返しが抵抗になって、等身大ゴーレムの力ではあまり深く刺さらない。
アルティは穂先を諦め、炉の温度測定に使った鉄棒にした。
松明で赤くなるまであぶり、ゴーレムで粘土塊に突き刺す。刺した穴から蒸気が噴きだした。昨日の様に弾けない。
「何が違うのかな?」
泥溜くらいに水が溜まっている地面の泥に突き刺させた。大きな気泡が何度も弾け、アルティに泥水の飛沫をかける。
「もう、最悪」
だが昨日の再現はできた。
「そうか。水が穴を塞いだからか」
しかしゴーレムにはそれほど水分は無い。
「水じゃなくても、穴を塞げば良いのかな?」
加熱する部分の後ろに板を付けたらどうか考える。
熱した鉄棒の先を木の板に押しつけ、焼いて穴を空けて突き通した。
再度加熱し、粘土塊に板まで押し込んだ。穴と板の隙間から粘土混じりの蒸気が噴きだし、板が割れた。
アルティは泥を被ったが、棒の太さより大きな穴が粘土に空いたので不機嫌は吹き飛んだ。
「塞ぎ型が不十分だったか。でも方向性は正しいわ」
地面に絵を描いて色々考える。
(そうか。これが父さんやルークスがやっている事なんだ)
自分の考えを試し、問題点を改良して前に進むのは、やってみると面白い。
今、アルティは泥を被った事も気にならなくなっていた。しょっちゅうルークスが服を汚しているのも、それを気にしない理由もなんとなく分かった。
穴を塞ぐ部品は鋼鉄にしても、板では簡単に曲がってしまうだろう。ゴーレムとの戦闘で使う武器なのだ。
穂先を見て思いついた。返しに布を巻いて円錐状にしてみる。
熱した先端を粘土塊に突き刺す。
手前への噴きだしを抑えられた、と思ったら、凄い音がして周辺がごっそり吹き飛んだ。
なんとゴーレム二基が押し返された。アルティも盛大に泥を被る。
相当泥は飛んで、型取りしていた職人にアルティは叱られた。
穴は大きいが浅かった。
(もっと奥まで差し込めたら、どれだけになるだろう?)
アルティは地面に絵を描く。穂先の先端を伸ばし、松明の固定具を付け、返しに当たる部分に円錐の金物を付け穴塞ぎにする。
持ち手は――戦槌の握りを流用すれば良さげだ。
武器の絵を石板に描き写して父親に見せた。昨日、熱した鉄棒を落とした泥溜が弾けた事などを説明する。
武器の原理は良く分からなかったが、アルタスは製作を引き受けた。
自分でも行き詰まっていた事だし、何より汗さえ嫌った娘が泥まみれになって考えだしたのだ。それに応えてやるのが親の務めである。
強化方針が決まった鎧は同輩たちに任せ、自分は武器に取りかかった。
アルティがゴーレムを工房に戻してノームを解放したときは、もう正午を回っていた。
昼飯にこれから取りかからねばならないが、他に自分が何かできないか考えた。
炉にサラマンダーを戻す時に思いついた。
「ねえシンティラム、ルークスの契約サラマンダーを呼べない?」
「声はかけるが、来るか分からないぞ。あいつ最近、燻っているから」
「ノンノンの件を引きずっているの?」
「まあな。炉が壊れたんで他の奴から怒られたし。それに、最近無視されているしな」
「無視って、ルークスが?」
「他にいるか?」
「だよね」
何かに夢中になると他に目が行かなくなるのは、ルークスの悪癖である。
今はゴーレムしか頭に無いのは明らかで、そのゴーレムではグラン・シルフ、ウンディーネにオムが活躍しているが、サラマンダーの出番は無かった。
「ちょっと呼んで来て。お願い」
サラマンダーは炉に飛び込むと、すぐもう一人連れて戻った。
「何か用か?」
サラマンダーの娘カリディータは暗い色で、見るからに不機嫌だった。ふて腐れた態度でそっぽを向いている。
「今、ルークスはゴーレムの事で頭が一杯なの。他に目が行かないのは昔からの悪い癖なのよね」
「ゴーレムなんてこの世から消えて無くなりやがれ」
「それはちょっと――」
言いかけて、思いとどまった。彼女の感情を否定してはいけない。
「そのゴーレムを、ぶっ壊してみたくない?」
「泥の塊なんか、いくらあぶったところで焼き固まるだけじゃねえか」
「それができるんだなあ。大穴が空くの」
カリディータがこちらに顔を向けた。
「へえ、そりゃ面白そうじゃねえか」
「ルークスは今、ゴーレムの攻撃力と防御力が足りなくて困っているわ。防御力の方は父さんたちが鎧を工夫しているから何とかなりそうだけど、攻撃力についてはグラン・シルフやウンディーネではどうにもならないの。ルークスに敵を倒す力を与えられるのは、サラマンダーだけよ」
「そりゃ本当だろうな?」
「精霊に嘘をつくのは精霊使いの御法度でしょ。この、泥まみれの姿が証拠。ゴーレムに見立てた粘土の塊に大穴が空いたわ」
「おいシンティラム、お前がやったのか?」
「俺は武器の元をあぶっただけだ」
「その武器は今父さんが作っているわ。完成すれば大穴どころか、ゴーレムを一発で壊せるかもよ。でもそれにはあなたの力が必用なの。ルークスを助けてあげて」
「そいつは楽しみだぜ」
燻っていたサラマンダーは、熱気を上げて明るく燃え上がっていた。
二人連れだって歩くところに、話を聞こうと学園の生徒たちが群がる。
「待ちたまえ、君たち。今は彼を休めるのが、我々後方にいる者の務めだ」
級長のフォルティスが集団から二人を連れだした。ついでとばかりルークスにささやく。
「あのゴーレムは色々違うようだが、あまり喋らない方が良いだろう。敵に伝わると弱点を狙われる」
うなずいたルークスは、彼に問いかけた。
「力が無い者が自分より力も体重もある敵に勝つにはどうしたらいい? 剣でも戦槌でも何でもいいから」
「喩えるなら、君がワーレンスに勝つ方法かな?」
「そんな感じ。ルール抜きで」
「弱点を狙う。人間なら目や股間、だがゴーレムは表面に弱点が無い」
「弱点の核は体の一番奥。しかも場所が決まっていないから、一点集中攻撃だと当たりにくい」
「難しいな。力任せに鎧を割って核を破壊するのがゴーレム戦だ。その力が弱いとなると、鎧を貫くか、隙間を狙うしかない。いずれにせよ刺突攻撃となり、攻撃範囲は狭くなる。それで核を破壊するとなると、刺突とは別の何かの力が必用となるな」
「刺すだけじゃ、小さな穴が空くだけだからねえ」
「あっ!?」
大声をあげた弾みでアルティが手を離したので、ルークスは尻餅をついた。尾てい骨からの衝撃に彼はうめく。
「い、痛いじゃないか」
「ごめん! フォルティス、ルークスを家に運んで」
アルティは脇目も振らずに工房へと駆け戻った。
「どうしたんだ、いったい?」
訳が分からないルークスにフォルティスが言う。
「君に影響されたのではないか? 衝動的に行動する人物ではなかったはずだ」
ルークスはフォルティスに助けられ帰宅した。
作り置かれたシチューを冷めたままでパンと食べ、ベッドに倒れ込んだ途端に寝入った。
א
工房に戻ったアルティは、炉を開けてサラマンダーを呼び出した。
「シンティラム、あなたの炎は鉄が赤くなるくらい加熱できる?」
出てきたサラマンダーは炉を指した。
「可燃物さえあれば。それに風もあると熱を高めやすい」
「風なら大丈夫。あとは可燃物ね」
炉の薪は火元から離れた工房の隅にまとめられている。そこに松明もあったので、アルティはそれを手にした。
「これを、あれに付けたらどうだろう?」
目を向けた先には、投槍の穂先があった。
投槍は投げて使う武器で、鋼鉄の穂先は工房で作り、木製の柄は大工が作る。
穂先は等身大ゴーレム一基では重すぎたので、二基で持たせた。三基めに松明を多めに持たせ粘土山へ向かう。
ゴーレムの型取りをしている場所を避け、隅に陣取る。
松明を運んできたゴーレムからノームを出し、身の丈ほどの粘土塊を作らせた。
地面に刺した松明をサラマンダーに燃やさせ、穂先の先端をあぶる。先端が赤くなったところでアルティは言った。
「それで粘土塊を、勢いよく突いてみて」
二基のゴーレムが穂先を粘土塊に突き刺すと、穴から猛烈に蒸気が噴きだす。
「あれ? 鉄棒を泥溜に落としたときと違うな」
あのときは泥が弾けて飛び散った。あれを利用すれば、ゴーレムを中から弾けさせられるのでは、とアルティは思いついたのだ。
穂先には銛のように「返し」が三枚付けられている。抜けにくくすると同時に、抜くときに穴を広げる効果がある。その返しが抵抗になって、等身大ゴーレムの力ではあまり深く刺さらない。
アルティは穂先を諦め、炉の温度測定に使った鉄棒にした。
松明で赤くなるまであぶり、ゴーレムで粘土塊に突き刺す。刺した穴から蒸気が噴きだした。昨日の様に弾けない。
「何が違うのかな?」
泥溜くらいに水が溜まっている地面の泥に突き刺させた。大きな気泡が何度も弾け、アルティに泥水の飛沫をかける。
「もう、最悪」
だが昨日の再現はできた。
「そうか。水が穴を塞いだからか」
しかしゴーレムにはそれほど水分は無い。
「水じゃなくても、穴を塞げば良いのかな?」
加熱する部分の後ろに板を付けたらどうか考える。
熱した鉄棒の先を木の板に押しつけ、焼いて穴を空けて突き通した。
再度加熱し、粘土塊に板まで押し込んだ。穴と板の隙間から粘土混じりの蒸気が噴きだし、板が割れた。
アルティは泥を被ったが、棒の太さより大きな穴が粘土に空いたので不機嫌は吹き飛んだ。
「塞ぎ型が不十分だったか。でも方向性は正しいわ」
地面に絵を描いて色々考える。
(そうか。これが父さんやルークスがやっている事なんだ)
自分の考えを試し、問題点を改良して前に進むのは、やってみると面白い。
今、アルティは泥を被った事も気にならなくなっていた。しょっちゅうルークスが服を汚しているのも、それを気にしない理由もなんとなく分かった。
穴を塞ぐ部品は鋼鉄にしても、板では簡単に曲がってしまうだろう。ゴーレムとの戦闘で使う武器なのだ。
穂先を見て思いついた。返しに布を巻いて円錐状にしてみる。
熱した先端を粘土塊に突き刺す。
手前への噴きだしを抑えられた、と思ったら、凄い音がして周辺がごっそり吹き飛んだ。
なんとゴーレム二基が押し返された。アルティも盛大に泥を被る。
相当泥は飛んで、型取りしていた職人にアルティは叱られた。
穴は大きいが浅かった。
(もっと奥まで差し込めたら、どれだけになるだろう?)
アルティは地面に絵を描く。穂先の先端を伸ばし、松明の固定具を付け、返しに当たる部分に円錐の金物を付け穴塞ぎにする。
持ち手は――戦槌の握りを流用すれば良さげだ。
武器の絵を石板に描き写して父親に見せた。昨日、熱した鉄棒を落とした泥溜が弾けた事などを説明する。
武器の原理は良く分からなかったが、アルタスは製作を引き受けた。
自分でも行き詰まっていた事だし、何より汗さえ嫌った娘が泥まみれになって考えだしたのだ。それに応えてやるのが親の務めである。
強化方針が決まった鎧は同輩たちに任せ、自分は武器に取りかかった。
アルティがゴーレムを工房に戻してノームを解放したときは、もう正午を回っていた。
昼飯にこれから取りかからねばならないが、他に自分が何かできないか考えた。
炉にサラマンダーを戻す時に思いついた。
「ねえシンティラム、ルークスの契約サラマンダーを呼べない?」
「声はかけるが、来るか分からないぞ。あいつ最近、燻っているから」
「ノンノンの件を引きずっているの?」
「まあな。炉が壊れたんで他の奴から怒られたし。それに、最近無視されているしな」
「無視って、ルークスが?」
「他にいるか?」
「だよね」
何かに夢中になると他に目が行かなくなるのは、ルークスの悪癖である。
今はゴーレムしか頭に無いのは明らかで、そのゴーレムではグラン・シルフ、ウンディーネにオムが活躍しているが、サラマンダーの出番は無かった。
「ちょっと呼んで来て。お願い」
サラマンダーは炉に飛び込むと、すぐもう一人連れて戻った。
「何か用か?」
サラマンダーの娘カリディータは暗い色で、見るからに不機嫌だった。ふて腐れた態度でそっぽを向いている。
「今、ルークスはゴーレムの事で頭が一杯なの。他に目が行かないのは昔からの悪い癖なのよね」
「ゴーレムなんてこの世から消えて無くなりやがれ」
「それはちょっと――」
言いかけて、思いとどまった。彼女の感情を否定してはいけない。
「そのゴーレムを、ぶっ壊してみたくない?」
「泥の塊なんか、いくらあぶったところで焼き固まるだけじゃねえか」
「それができるんだなあ。大穴が空くの」
カリディータがこちらに顔を向けた。
「へえ、そりゃ面白そうじゃねえか」
「ルークスは今、ゴーレムの攻撃力と防御力が足りなくて困っているわ。防御力の方は父さんたちが鎧を工夫しているから何とかなりそうだけど、攻撃力についてはグラン・シルフやウンディーネではどうにもならないの。ルークスに敵を倒す力を与えられるのは、サラマンダーだけよ」
「そりゃ本当だろうな?」
「精霊に嘘をつくのは精霊使いの御法度でしょ。この、泥まみれの姿が証拠。ゴーレムに見立てた粘土の塊に大穴が空いたわ」
「おいシンティラム、お前がやったのか?」
「俺は武器の元をあぶっただけだ」
「その武器は今父さんが作っているわ。完成すれば大穴どころか、ゴーレムを一発で壊せるかもよ。でもそれにはあなたの力が必用なの。ルークスを助けてあげて」
「そいつは楽しみだぜ」
燻っていたサラマンダーは、熱気を上げて明るく燃え上がっていた。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
万物争覇のコンバート 〜回帰後の人生をシステムでやり直す〜
黒城白爵
ファンタジー
異次元から現れたモンスターが地球に侵攻してくるようになって早数十年。
魔力に目覚めた人類である覚醒者とモンスターの戦いによって、人類の生息圏は年々減少していた。
そんな中、瀕死の重体を負い、今にもモンスターに殺されようとしていた外神クロヤは、これまでの人生を悔いていた。
自らが持つ異能の真価を知るのが遅かったこと、異能を積極的に使おうとしなかったこと……そして、一部の高位覚醒者達の横暴を野放しにしてしまったことを。
後悔を胸に秘めたまま、モンスターの攻撃によってクロヤは死んだ。
そのはずだったが、目を覚ますとクロヤは自分が覚醒者となった日に戻ってきていた。
自らの異能が構築した新たな力〈システム〉と共に……。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる