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第八章 大精霊契約者vs.大精霊の親友
ゴーレム師団、南へ
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サントル帝国第三ゴーレム師団「蹂躙」の師団長アロガン将軍は、苦痛のあまりうめいていた。
頭が割れそうに痛むし、吐きたいほど胸がむかついている。おまけに天地が何度もひっくり返るのだ。
目も開けられずに手探りすると、バケツを渡されたので顔を突っ込む。
胃の中身を全て出しても、まだ吐き気は治まらない。
まぶたを無理にこじ開ければ、視界はぼやけていたがゴーレム車の中だと分かった。
師団本部の天幕ではないし、ベッドの上でもない。
固い椅子にその巨体を横たわらせているのだ。
向かいの席でグラン・ノーム使いの大衆少年が扉を開け、バケツの中身を捨てた。
やたら周囲がうるさくて頭痛に響く。そのうえ車体は激しく揺れて、その衝撃がアロガンの頭痛を直撃する。
「この音と揺れをなんとかしろ」
「申し訳ございません。ただ今移動中ですので、どうかご容赦を」
白髪の少年が差しだす水筒を受け取り、将軍は水をあおった。
「なぜここに?」
「作戦開始時刻になっても師団長閣下がお目覚めにならないため、運ばせていただきました」
やっとアロガンは状況を理解できた。
「誰の許しを得て吾輩を運んだのだ?」
「征北軍司令ホウト元帥閣下のご命令でしたので」
冷水を浴びせられたように、将軍の酔いは冷めた。
「どこに向かっている!?」
「現在師団は、征北軍本隊の本国帰還を支援する作戦を遂行しております」
「勝手な真似をするな!」
「申し訳ございません。征北軍司令部からの命令ですので」
シノシュは羊皮紙を上官に差しだした。命令書には「第三ゴーレム師団に於いては、第三十八偵察大隊を除く全ゴーレムをもってパトリア王国の首都アクセムを攻略、降伏せしめよ」とある。
文面を読む師団長の手が震えだした。
「――パトリア? リスティアではなく、遥か彼方のパトリアの首都だと!? ホウト元帥は気が狂ったか!?」
わめく指揮官を、白髪の精霊士は冷ややかに見つめていた。
「ただちに戻れ!」
「しかし、征北軍司令部の命令ですので」
「食料も残り少ない今、これから一国を攻めるなど不可能だ!」
「その心配はございません。糧食は必要なだけ輸送中です。およそ半月分は」
「バカな! 歩兵師団より人員が少ないとは言え、一個師団が半月行動できる量など征北軍が出せるものか!」
「大した量にはならず、当車後部に積載できました。二人分ですから」
再度否定しようとしたアロガンだが、生意気な大衆の言葉は聞き捨てならない。
「貴様……今なんと言った?」
「現在第三ゴーレム師団『蹂躙』主力部隊は、バーサーカー八十基、レンジャー五十二基、鹵獲グリフォン三十八基、人員二名で作戦行動中です」
「二名? たった二名だと!?」
「肯定であります」
「ふざけるな!」
アロガンは走行中のゴーレム車の扉を開けた。
朝日が差す進行方向左側路外をレンジャーの縦列が進んでいる。
前方には何もいない。このゴーレム車が先頭だ。
車体のすぐ後ろからバーサーカーの縦列、その左右路外をレンジャーが進んでいるだけだった。
見渡す限りゴーレム車はおろか、一頭の馬も一人の兵もいない。
二人しかいないと理解したアロガンは、力を失い椅子に腰を落とした。
「コマンダー抜きで、どうやってゴーレムを戦わせるのだ?」
「師団長閣下のご命令は、グラン・ノームを経て各ゴーレムに直接伝達可能であります。ゆえに、人員は閣下の他は自分だけで済むのです」
「下士官風情が連隊長にでもなったつもりか!?」
「ホウト元帥閣下より、現地昇進をいただきまして、現在の自分は陸尉であります」
シノシュは軍服こそ下士官のままだが、肩章だけ尉官になっていた。
「何の功績も上げない大衆が、昇進だと!?」
「昇進理由は、敵新型ゴーレムを本隊から遠ざけ、かつ敵コマンダーを始末する公算が大である、本作戦案を献策した功績です」
アロガンは一瞬考え「誰が自分をこんな目に遭わせたか」を理解し激怒した。
「貴様が!!」
飛びかかろうとしたが、尻が椅子から離れず立ち上がれない。
「何が、どうしたんだ?」
「師団長閣下が途中下車しないよう、ノームに指示してあります」
「どうしてこんな作戦を考えた!?」
「作戦立案せよ、とお命じになったのは師団長閣下ですので」
「俺は認可しておらんぞ!」
「何度も起こしたのですが、お目覚めにならず、司令部より催促が来たので提出しました」
これは嘘で、司令部と示し合わせアロガンが寝ている間に全てを行ったのだ。
「ただちに引き返せ!」
「その場合、敵前逃亡になりますが?」
「師団長命令だ!!」
「申し訳ございません。ゴーレム師団初の外征ですので、師団長閣下の名誉を守るよう、元帥命令が出ております」
「その判断は吾輩がする!」
「申し訳ありません、言葉が足りませんでした。本作戦の目的は表向きパトリア王国攻略ですが、その実は敵コマンダーの抹殺もしくは本隊帰国までの足止め、そして師団長閣下に名誉の戦死を遂げていただく、だと元帥閣下から口頭で命じられたのであります」
アロガンは絶句して、しばらく息もできなかった。
「ば……バカな」
「大勢を巻き添えにするには忍びがたく『殉死は自分一人で済みます』と奏上しましたところ、ホウト元帥閣下は大変喜ばれまして、現地昇進させていただきました。自分は今や士官ですので万が一、師団長閣下が戦死されても作戦は継続可能であります。また、自分が戦死した場合はその時点で作戦失敗、最低限の任務達成として『師団長閣下に名誉の戦死を遂げていただく』よう、グラン・ノームには指示済みであります」
将軍は四角い巨体を震わせた。
「冗談だろ? なあ、冗談だと言ってくれ!」
「このままでは戦争目的を達成せずに征北軍は帰国することになります。失敗理由は『ゴーレムの損失が多すぎた』が司令部の見解とのことです。つまり、敗戦の責任は師団長閣下に――」
「冗談ではない!! 吾輩が責任を負うなら、貴様も道連れだ!!」
「――となるとは容易に予測できました。自分一人が死罪となるだけならともかく、これだけ多数の兵とゴーレムを失っては、家族の連座は確実です。ところがホウト元帥閣下は、自分に名誉の戦死を遂げさせてくださるのです。いくら感謝してもしきれません」
「お前の上官は吾輩だ!!」
「そして自分の家族を死なせるのも、師団長閣下です」
少年の本気を察してアロガンは震えあがった。
「ま、待て。お前に責任がかからぬよう、配慮してやる。だから戻るんだ」
師団長の懐柔を、新任陸尉は撥ねのけた。
「戻りでもしたら、今度はホウト元帥閣下がお許しにならないでしょう。家族を守るためには、何があろうと戻れません」
「敵新型ゴーレムが来たら、このゴーレム車を踏み潰してすぐ本隊に向かうぞ!」
「かも知れません。ですが自分の望みは征北軍の生還ではなく、家族の生存ですので」
死を覚悟どころか、望む者には為す術がなく、アロガンは両手で頭を抱えた。
「吾輩が生き残る……道は無いのか?」
「一つだけあります。本作戦を完全成功することです。パトリア王国を降伏せしめれば、敵新型ゴーレムをコマンダーごと手中に収められます。つまり本戦役の目的を達成できるわけです」
「ならば何としてでも成功させろ!」
「そのためには、師団長閣下のご協力が不可欠であります」
「――どうすれば良いのだ?」
「以後、何があろうとしゃべらないでいただきます」
「なぜだ?」
「これまでの会話は、全て敵シルフに聞かれているからです。そして今後も」
「な――」
言葉を継ごうとしたアロガンに、シノシュは唇に人差し指を当てて無言を要求した。
頭が割れそうに痛むし、吐きたいほど胸がむかついている。おまけに天地が何度もひっくり返るのだ。
目も開けられずに手探りすると、バケツを渡されたので顔を突っ込む。
胃の中身を全て出しても、まだ吐き気は治まらない。
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師団本部の天幕ではないし、ベッドの上でもない。
固い椅子にその巨体を横たわらせているのだ。
向かいの席でグラン・ノーム使いの大衆少年が扉を開け、バケツの中身を捨てた。
やたら周囲がうるさくて頭痛に響く。そのうえ車体は激しく揺れて、その衝撃がアロガンの頭痛を直撃する。
「この音と揺れをなんとかしろ」
「申し訳ございません。ただ今移動中ですので、どうかご容赦を」
白髪の少年が差しだす水筒を受け取り、将軍は水をあおった。
「なぜここに?」
「作戦開始時刻になっても師団長閣下がお目覚めにならないため、運ばせていただきました」
やっとアロガンは状況を理解できた。
「誰の許しを得て吾輩を運んだのだ?」
「征北軍司令ホウト元帥閣下のご命令でしたので」
冷水を浴びせられたように、将軍の酔いは冷めた。
「どこに向かっている!?」
「現在師団は、征北軍本隊の本国帰還を支援する作戦を遂行しております」
「勝手な真似をするな!」
「申し訳ございません。征北軍司令部からの命令ですので」
シノシュは羊皮紙を上官に差しだした。命令書には「第三ゴーレム師団に於いては、第三十八偵察大隊を除く全ゴーレムをもってパトリア王国の首都アクセムを攻略、降伏せしめよ」とある。
文面を読む師団長の手が震えだした。
「――パトリア? リスティアではなく、遥か彼方のパトリアの首都だと!? ホウト元帥は気が狂ったか!?」
わめく指揮官を、白髪の精霊士は冷ややかに見つめていた。
「ただちに戻れ!」
「しかし、征北軍司令部の命令ですので」
「食料も残り少ない今、これから一国を攻めるなど不可能だ!」
「その心配はございません。糧食は必要なだけ輸送中です。およそ半月分は」
「バカな! 歩兵師団より人員が少ないとは言え、一個師団が半月行動できる量など征北軍が出せるものか!」
「大した量にはならず、当車後部に積載できました。二人分ですから」
再度否定しようとしたアロガンだが、生意気な大衆の言葉は聞き捨てならない。
「貴様……今なんと言った?」
「現在第三ゴーレム師団『蹂躙』主力部隊は、バーサーカー八十基、レンジャー五十二基、鹵獲グリフォン三十八基、人員二名で作戦行動中です」
「二名? たった二名だと!?」
「肯定であります」
「ふざけるな!」
アロガンは走行中のゴーレム車の扉を開けた。
朝日が差す進行方向左側路外をレンジャーの縦列が進んでいる。
前方には何もいない。このゴーレム車が先頭だ。
車体のすぐ後ろからバーサーカーの縦列、その左右路外をレンジャーが進んでいるだけだった。
見渡す限りゴーレム車はおろか、一頭の馬も一人の兵もいない。
二人しかいないと理解したアロガンは、力を失い椅子に腰を落とした。
「コマンダー抜きで、どうやってゴーレムを戦わせるのだ?」
「師団長閣下のご命令は、グラン・ノームを経て各ゴーレムに直接伝達可能であります。ゆえに、人員は閣下の他は自分だけで済むのです」
「下士官風情が連隊長にでもなったつもりか!?」
「ホウト元帥閣下より、現地昇進をいただきまして、現在の自分は陸尉であります」
シノシュは軍服こそ下士官のままだが、肩章だけ尉官になっていた。
「何の功績も上げない大衆が、昇進だと!?」
「昇進理由は、敵新型ゴーレムを本隊から遠ざけ、かつ敵コマンダーを始末する公算が大である、本作戦案を献策した功績です」
アロガンは一瞬考え「誰が自分をこんな目に遭わせたか」を理解し激怒した。
「貴様が!!」
飛びかかろうとしたが、尻が椅子から離れず立ち上がれない。
「何が、どうしたんだ?」
「師団長閣下が途中下車しないよう、ノームに指示してあります」
「どうしてこんな作戦を考えた!?」
「作戦立案せよ、とお命じになったのは師団長閣下ですので」
「俺は認可しておらんぞ!」
「何度も起こしたのですが、お目覚めにならず、司令部より催促が来たので提出しました」
これは嘘で、司令部と示し合わせアロガンが寝ている間に全てを行ったのだ。
「ただちに引き返せ!」
「その場合、敵前逃亡になりますが?」
「師団長命令だ!!」
「申し訳ございません。ゴーレム師団初の外征ですので、師団長閣下の名誉を守るよう、元帥命令が出ております」
「その判断は吾輩がする!」
「申し訳ありません、言葉が足りませんでした。本作戦の目的は表向きパトリア王国攻略ですが、その実は敵コマンダーの抹殺もしくは本隊帰国までの足止め、そして師団長閣下に名誉の戦死を遂げていただく、だと元帥閣下から口頭で命じられたのであります」
アロガンは絶句して、しばらく息もできなかった。
「ば……バカな」
「大勢を巻き添えにするには忍びがたく『殉死は自分一人で済みます』と奏上しましたところ、ホウト元帥閣下は大変喜ばれまして、現地昇進させていただきました。自分は今や士官ですので万が一、師団長閣下が戦死されても作戦は継続可能であります。また、自分が戦死した場合はその時点で作戦失敗、最低限の任務達成として『師団長閣下に名誉の戦死を遂げていただく』よう、グラン・ノームには指示済みであります」
将軍は四角い巨体を震わせた。
「冗談だろ? なあ、冗談だと言ってくれ!」
「このままでは戦争目的を達成せずに征北軍は帰国することになります。失敗理由は『ゴーレムの損失が多すぎた』が司令部の見解とのことです。つまり、敗戦の責任は師団長閣下に――」
「冗談ではない!! 吾輩が責任を負うなら、貴様も道連れだ!!」
「――となるとは容易に予測できました。自分一人が死罪となるだけならともかく、これだけ多数の兵とゴーレムを失っては、家族の連座は確実です。ところがホウト元帥閣下は、自分に名誉の戦死を遂げさせてくださるのです。いくら感謝してもしきれません」
「お前の上官は吾輩だ!!」
「そして自分の家族を死なせるのも、師団長閣下です」
少年の本気を察してアロガンは震えあがった。
「ま、待て。お前に責任がかからぬよう、配慮してやる。だから戻るんだ」
師団長の懐柔を、新任陸尉は撥ねのけた。
「戻りでもしたら、今度はホウト元帥閣下がお許しにならないでしょう。家族を守るためには、何があろうと戻れません」
「敵新型ゴーレムが来たら、このゴーレム車を踏み潰してすぐ本隊に向かうぞ!」
「かも知れません。ですが自分の望みは征北軍の生還ではなく、家族の生存ですので」
死を覚悟どころか、望む者には為す術がなく、アロガンは両手で頭を抱えた。
「吾輩が生き残る……道は無いのか?」
「一つだけあります。本作戦を完全成功することです。パトリア王国を降伏せしめれば、敵新型ゴーレムをコマンダーごと手中に収められます。つまり本戦役の目的を達成できるわけです」
「ならば何としてでも成功させろ!」
「そのためには、師団長閣下のご協力が不可欠であります」
「――どうすれば良いのだ?」
「以後、何があろうとしゃべらないでいただきます」
「なぜだ?」
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