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第八章 大精霊契約者vs.大精霊の親友
認識の壁
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ルークスの「良すぎる風との相性」が後天的と知って、精霊たちは驚愕した。
気質が変わるなど、数千年の年月を経た風の上位精霊インスピラティオーネでさえ初耳である。
一方でルークスの背中をさするリートレには、思い当たる節があった。
彼女は親友の中では一番の古株で、ルークスとは八年の付き合いになる。
それ以前にルークスと友達になったウンディーネは皆遠ざかり、今回の遠征で久しぶりに集ったのだ。
離れた理由は「どんどんルークスが熱くなるから」と聞いていた。
今までずっと「ゴーレムへの情熱」だと思っていたので、気質とは想像だにしなかった。
「オブスタンティアへの怒りで、ルークスちゃんは無意識に土精を拒否して、結果として風との相性が強化されたのかも」
グラン・シルフが会った五年前はもう、ルークスはすっかり風の申し子になっていた。オムもその頃で、サラマンダーはさらに後になる。
彼女らがルークスを心配するのを見て、グラン・ノームも契約者へと意識を向けた。
「?」
地下の狭い空間にいるからシノシュが動かないのは分かるが、静か過ぎないか?
不安を抱いたオブスタンティアは、すぐさま土に潜って行ってしまった。
取り残された形のルークスだが、それ以上に「ゴーレムを歩かせたまま」で去ったことに歯ぎしりした。
「今の契約者の為なら、何万もの人命を踏みにじるのか……」
それが安全運用を徹底した父の、元契約精霊であることが怒りの炎に油を注ぐ。
「ルークスちゃん、落ち着いて。感情に飲まれたら危ないわ」
なだめるリートレに顔を向けず、地面を睨んだまま少年は呪詛の言葉を紡いだ。
「ゴーレムに踏み潰される道や橋、畑や水路に堤防を考えれば、それで死ぬ大勢の命を考えれば、精霊士一人の命なんか軽いよな」
「ルールー、怖いです」
「構うことはねえ。ルークスの怒りはグラン・ノーム様に一直線だ。こりゃ晴らさなきゃ治まらねえさ」
ルークスはギクシャクと顔を上げ、心配げに覗き込むグラン・シルフに言った。
「伝言を頼む」
א
シノシュは意識こそ失っていたが、息はしていたのでオブスタンティアは安心した。
穴蔵から少年を掘り出したグラン・ノームは、即席で等身大ゴーレムを作って契約者を抱きかかえる。
北に向かったところに、インスピラティオーネが立ちはだかった。
「我が主、ルークスから最後通牒だ。全ゴーレムを停止、放棄せよ」
ゴーレムを止めオブスタンティアが顔を出す。
「受け入れなければ?」
「その少年が契約者か? ならば息を止めるまで。ゴーレムを停止させ、放棄するならば見逃そう。サントル軍本隊も含めて、帰国の無事は保証する」
「脅迫など、精霊のすることではないぞ」
「先に脅迫したのはそちらだ。貴様が放ったゴーレムは、何万もの人命を奪うのだ。その阻止を強いるのは、脅迫以外の何物でもない」
「ただ歩いているだけのゴーレムに、踏まれる人間が何万もいると?」
「ゴーレムが野放図に歩くと人間社会に甚大な被害を与える。貴様も指定された場所以外歩かないよう徹底されたであろう? だが理由までは理解しておらぬのだな。ゴーレムの安全運用規定を作った人間と、契約していたにも関わらず。ルークスが激怒したのも、そこだ。貴様がどれだけ亡父を軽く扱っていたか、見せつけられたのだからな」
「何万人も死ぬのか?」
「畑を潰されれば食料を失い、堤防が崩れれば水害が起き、道や橋が壊されれば物も運べなくなる。結果、万単位の死者が出ることが予想される。故にルークスは禁忌に踏み込んだ。精霊を友達としてきた子供に、精霊を脅迫するという決断を強いたのは、貴様による脅迫だ。断じて許さん!」
怒りのあまりグラン・シルフは声を共鳴させ、周辺の小石を弾き飛ばした。
「貴様は命を軽んじすぎる。あの大穴、その上にいた生き物を全て埋め殺しおって。たった一基のゴーレムを破壊するにしては、あまりに巻き添えが多すぎる」
「何が問題なのか?」
「貴様!!」
ルークスではないが、風精は土精と相性が悪い。
正反対の気質というのもあるが、生き物への認識が大違いである。
風精が地底を知らないと同じくらい、土精は地上を知らない。
地面という境で分断されているのだ。
風精は生き物を見下ろし、生き物の間を吹き渡る。
対して土精がいる地中は生き物がいない。地表近くの浅い場所にしかいないので、知識として知っているだけの土精の方が圧倒的に多い。
しかも土精はあまり移動しない。風精のように高空から地上まで自在に飛び回れば触れあうこともあるが、地面から顔を出す土精は少数派である。
当然、人間社会を支える基盤の脆弱性など知るはずもなかった。
実際土精使いはノームに禁止事項を羅列するだけで、その理由まで踏み込まない。
そもそも人間でさえ、インフラの重要性を理解している者は少ない。せいぜい「農地が荒らされると収穫が減る」程度である。
インフラの破壊が大量死を招く、と即座に理解できる十四才などは例外中の例外なのだ。
オブスタンティアは「契約者の指示が大量死を招く」とは認識していなかったし、たとえ認識していても従っただろう。
土精の例に漏れず、生き物への理解が少ないため、命の重さを知らないから。
一方でルークスは「ゴーレムの安全運用規定」こそ知っているが、その前提となる土精の性質、特に価値観を知らなかった。
王立精霊士学園では土精の性質を教えていたが、ルークスは精霊学全般を否定していた。
彼の精霊に対する知識は、友達の精霊から教わったことだけである。
そして土精で友達になったのはノンノンだけで、生まれたての下位精霊は土精の常識をまだ知らなかった。
こうした行き違いを埋めるべくグラン・シルフは命の尊さと、それを奪う罪深さを説いてゴーレムの放棄を求めたが、グラン・ノームは頑固だった。
「そんな事をしたら契約者が殺されてしまう」
突風がインスピラティオーネから全方位に吹きだした。
「そうか。土の上位精霊ともあろう者が、契約者さえ守れぬほど非力であったとは知らなんだわ。だからルークスの両親も、むざむざと殺させたのだな」
この言い草にオブスタンティアも激怒した。地響きを立てゴーレムから四方に地割れが走る。
「いいだろう。その挑発に乗ってやる」
グラン・ノームは指示範囲にいる全ノームにゴーレムの停止と放棄を命じた。
その代償として上位精霊同士の間に決定的な反目が生じてしまった。
だがインスピラティオーネにとっては、まだルークスの使いが終わったに過ぎない。
「さて、ここからが本題だ。これは我の一存だが――」
「まだあるのか?」
「ルークスあるいはその家族が害されたときは、その契約者の命も消えると思え。我だけでなく、二百を越えるシルフの友、またこれからルークスの友となるシルフが、その目立つ少年の息を止めるであろう」
「ふざけるな! シノシュには、この子には何の権限もないのだぞ!」
「だから何だ? 貴様はその子一人の為に大量殺戮さえ辞さないではないか」
「だがその要求は、精霊としてあまりに異常だぞ」
「異常と言うなら、十四才の子供を名指しして戦争を起こしたサントル帝国こそが異常だ。そして貴様はその陣営にいる。精霊の良き友人に、呪いの言葉を吐かせたのは貴様の所業だ」
オブスタンティアは言葉を失った。
「それほど大事な契約者ならば、頑張って守るがよい。人間社会を理解し、過ちを犯す者を止めるのだ。唯々諾々と異常に加担し続けるならば、相応の報いを覚悟せよ」
警告を残してインスピラティオーネは飛び去った。
残されたオブスタンティアは、風の大精霊が消えた空を虚ろな目で見上げたままでいる。
四大精霊の、あれほど激しい怒りに触れたのは初めてだ。
彼女はゴーレムが抱く少年へと視線を下ろした。
ドゥークスの死がもたらした後悔が、シノシュを守る熱意となり、それが為にかえって彼を危険に追いやってしまった。
オブスタンティアは以前に見たルークスを思い出す。
まだ駆けては転ぶ幼子だった。
笑い顔や泣き顔は見たが、怒りに染まった顔など見た事がない。
あどけない幼子が、彼女に憎しみを向けるようになってしまった。
「そうか。インスピラティオーネは誤った。私は怠慢の罪は犯していない」
人間と契約する土精は極少数派である。
忌避する者の方が圧倒的に多く、上位精霊となると変わり者扱いだ。
理由が分かった。
グラン・ノームが力を振るうには、人間社会はあまりに脆すぎるからだ。
「私の罪は……無知だ」
א
天歴天歴九百三十八年八月二日、サントル帝国征北軍は帰国した。
歩兵七個師団の将兵は大半が生還できた。
だが第三ゴーレム師団「蹂躙」は師団長戦死、全ゴーレム喪失と事実上消滅した。
気質が変わるなど、数千年の年月を経た風の上位精霊インスピラティオーネでさえ初耳である。
一方でルークスの背中をさするリートレには、思い当たる節があった。
彼女は親友の中では一番の古株で、ルークスとは八年の付き合いになる。
それ以前にルークスと友達になったウンディーネは皆遠ざかり、今回の遠征で久しぶりに集ったのだ。
離れた理由は「どんどんルークスが熱くなるから」と聞いていた。
今までずっと「ゴーレムへの情熱」だと思っていたので、気質とは想像だにしなかった。
「オブスタンティアへの怒りで、ルークスちゃんは無意識に土精を拒否して、結果として風との相性が強化されたのかも」
グラン・シルフが会った五年前はもう、ルークスはすっかり風の申し子になっていた。オムもその頃で、サラマンダーはさらに後になる。
彼女らがルークスを心配するのを見て、グラン・ノームも契約者へと意識を向けた。
「?」
地下の狭い空間にいるからシノシュが動かないのは分かるが、静か過ぎないか?
不安を抱いたオブスタンティアは、すぐさま土に潜って行ってしまった。
取り残された形のルークスだが、それ以上に「ゴーレムを歩かせたまま」で去ったことに歯ぎしりした。
「今の契約者の為なら、何万もの人命を踏みにじるのか……」
それが安全運用を徹底した父の、元契約精霊であることが怒りの炎に油を注ぐ。
「ルークスちゃん、落ち着いて。感情に飲まれたら危ないわ」
なだめるリートレに顔を向けず、地面を睨んだまま少年は呪詛の言葉を紡いだ。
「ゴーレムに踏み潰される道や橋、畑や水路に堤防を考えれば、それで死ぬ大勢の命を考えれば、精霊士一人の命なんか軽いよな」
「ルールー、怖いです」
「構うことはねえ。ルークスの怒りはグラン・ノーム様に一直線だ。こりゃ晴らさなきゃ治まらねえさ」
ルークスはギクシャクと顔を上げ、心配げに覗き込むグラン・シルフに言った。
「伝言を頼む」
א
シノシュは意識こそ失っていたが、息はしていたのでオブスタンティアは安心した。
穴蔵から少年を掘り出したグラン・ノームは、即席で等身大ゴーレムを作って契約者を抱きかかえる。
北に向かったところに、インスピラティオーネが立ちはだかった。
「我が主、ルークスから最後通牒だ。全ゴーレムを停止、放棄せよ」
ゴーレムを止めオブスタンティアが顔を出す。
「受け入れなければ?」
「その少年が契約者か? ならば息を止めるまで。ゴーレムを停止させ、放棄するならば見逃そう。サントル軍本隊も含めて、帰国の無事は保証する」
「脅迫など、精霊のすることではないぞ」
「先に脅迫したのはそちらだ。貴様が放ったゴーレムは、何万もの人命を奪うのだ。その阻止を強いるのは、脅迫以外の何物でもない」
「ただ歩いているだけのゴーレムに、踏まれる人間が何万もいると?」
「ゴーレムが野放図に歩くと人間社会に甚大な被害を与える。貴様も指定された場所以外歩かないよう徹底されたであろう? だが理由までは理解しておらぬのだな。ゴーレムの安全運用規定を作った人間と、契約していたにも関わらず。ルークスが激怒したのも、そこだ。貴様がどれだけ亡父を軽く扱っていたか、見せつけられたのだからな」
「何万人も死ぬのか?」
「畑を潰されれば食料を失い、堤防が崩れれば水害が起き、道や橋が壊されれば物も運べなくなる。結果、万単位の死者が出ることが予想される。故にルークスは禁忌に踏み込んだ。精霊を友達としてきた子供に、精霊を脅迫するという決断を強いたのは、貴様による脅迫だ。断じて許さん!」
怒りのあまりグラン・シルフは声を共鳴させ、周辺の小石を弾き飛ばした。
「貴様は命を軽んじすぎる。あの大穴、その上にいた生き物を全て埋め殺しおって。たった一基のゴーレムを破壊するにしては、あまりに巻き添えが多すぎる」
「何が問題なのか?」
「貴様!!」
ルークスではないが、風精は土精と相性が悪い。
正反対の気質というのもあるが、生き物への認識が大違いである。
風精が地底を知らないと同じくらい、土精は地上を知らない。
地面という境で分断されているのだ。
風精は生き物を見下ろし、生き物の間を吹き渡る。
対して土精がいる地中は生き物がいない。地表近くの浅い場所にしかいないので、知識として知っているだけの土精の方が圧倒的に多い。
しかも土精はあまり移動しない。風精のように高空から地上まで自在に飛び回れば触れあうこともあるが、地面から顔を出す土精は少数派である。
当然、人間社会を支える基盤の脆弱性など知るはずもなかった。
実際土精使いはノームに禁止事項を羅列するだけで、その理由まで踏み込まない。
そもそも人間でさえ、インフラの重要性を理解している者は少ない。せいぜい「農地が荒らされると収穫が減る」程度である。
インフラの破壊が大量死を招く、と即座に理解できる十四才などは例外中の例外なのだ。
オブスタンティアは「契約者の指示が大量死を招く」とは認識していなかったし、たとえ認識していても従っただろう。
土精の例に漏れず、生き物への理解が少ないため、命の重さを知らないから。
一方でルークスは「ゴーレムの安全運用規定」こそ知っているが、その前提となる土精の性質、特に価値観を知らなかった。
王立精霊士学園では土精の性質を教えていたが、ルークスは精霊学全般を否定していた。
彼の精霊に対する知識は、友達の精霊から教わったことだけである。
そして土精で友達になったのはノンノンだけで、生まれたての下位精霊は土精の常識をまだ知らなかった。
こうした行き違いを埋めるべくグラン・シルフは命の尊さと、それを奪う罪深さを説いてゴーレムの放棄を求めたが、グラン・ノームは頑固だった。
「そんな事をしたら契約者が殺されてしまう」
突風がインスピラティオーネから全方位に吹きだした。
「そうか。土の上位精霊ともあろう者が、契約者さえ守れぬほど非力であったとは知らなんだわ。だからルークスの両親も、むざむざと殺させたのだな」
この言い草にオブスタンティアも激怒した。地響きを立てゴーレムから四方に地割れが走る。
「いいだろう。その挑発に乗ってやる」
グラン・ノームは指示範囲にいる全ノームにゴーレムの停止と放棄を命じた。
その代償として上位精霊同士の間に決定的な反目が生じてしまった。
だがインスピラティオーネにとっては、まだルークスの使いが終わったに過ぎない。
「さて、ここからが本題だ。これは我の一存だが――」
「まだあるのか?」
「ルークスあるいはその家族が害されたときは、その契約者の命も消えると思え。我だけでなく、二百を越えるシルフの友、またこれからルークスの友となるシルフが、その目立つ少年の息を止めるであろう」
「ふざけるな! シノシュには、この子には何の権限もないのだぞ!」
「だから何だ? 貴様はその子一人の為に大量殺戮さえ辞さないではないか」
「だがその要求は、精霊としてあまりに異常だぞ」
「異常と言うなら、十四才の子供を名指しして戦争を起こしたサントル帝国こそが異常だ。そして貴様はその陣営にいる。精霊の良き友人に、呪いの言葉を吐かせたのは貴様の所業だ」
オブスタンティアは言葉を失った。
「それほど大事な契約者ならば、頑張って守るがよい。人間社会を理解し、過ちを犯す者を止めるのだ。唯々諾々と異常に加担し続けるならば、相応の報いを覚悟せよ」
警告を残してインスピラティオーネは飛び去った。
残されたオブスタンティアは、風の大精霊が消えた空を虚ろな目で見上げたままでいる。
四大精霊の、あれほど激しい怒りに触れたのは初めてだ。
彼女はゴーレムが抱く少年へと視線を下ろした。
ドゥークスの死がもたらした後悔が、シノシュを守る熱意となり、それが為にかえって彼を危険に追いやってしまった。
オブスタンティアは以前に見たルークスを思い出す。
まだ駆けては転ぶ幼子だった。
笑い顔や泣き顔は見たが、怒りに染まった顔など見た事がない。
あどけない幼子が、彼女に憎しみを向けるようになってしまった。
「そうか。インスピラティオーネは誤った。私は怠慢の罪は犯していない」
人間と契約する土精は極少数派である。
忌避する者の方が圧倒的に多く、上位精霊となると変わり者扱いだ。
理由が分かった。
グラン・ノームが力を振るうには、人間社会はあまりに脆すぎるからだ。
「私の罪は……無知だ」
א
天歴天歴九百三十八年八月二日、サントル帝国征北軍は帰国した。
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