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第13話
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「待って……!」
誰に言うでもない叫びが、口からこぼれ落ちる。同僚の訝しげな視線も、乱れた髪も、もうどうでもよかった。私は無我夢中で走った。
お願い涼介、まだいて……。
磨かれたロビーの床に、私の必死な足音だけが響き渡る。すれ違う患者さんや職員の驚いた顔が、視界の端を高速で流れていく。重い自動ドアが、もどかしいほどゆっくりと開いた。
ひやりとした風が火照った頬を撫でる中、駐車場を一台一台、必死の形相で見て回った。
だけどいつも彼が決まって営業車を停めていた場所は、まるでぽっかりと穴が空いたようにがらんとしていた。そこに広がっているのは、人の体温なんて知らないとでも言うような、無機質で冷たいアスファルトだけ。
その光景を前に、私の足はぴたりと動きを止めた。
「元気で」という、彼の最後の言葉が、残酷に頭の中でこだまする。
さっきまで私を突き動かしていた焦燥感が急速に萎えていき、その後にどうしようもないほどの絶望が、私の心を埋め尽くしていく。
もう彼には会えない……
そう頭の中で反すうすると、ぷつりと体中の糸が切れ、その場にうずくまった。堪えていた感情が嗚咽となって溢れ出す。
傷口に蓋をして、平気なふりをすることはできた。だけどその嘘で、心まで騙し切ることは、到底できなかった。
「ふ……うっ、涼介……」
「どうした」
すると、頭上から聞き慣れた低い声が降ってきた。顔を上げると、険しい顔をした一ノ瀬が私を見下ろしていた。
「具合でも悪いのか?」
「……プレゼント、くれたの。最後だって…」
途切れ途切れに事情を話すと、一ノ瀬の目がすっと細められる。それと同時に、彼の顔から急速に温度が消えていくのがわかった。
「もしかしてそれ、あいつから?」
「うん……異動になるんだって」
「一度捨てたくせに、傷をえぐるような真似をしやがって」
チッと今にも舌打ちがこぼれそうな表情。指はぎりりと、音を立てそうなほど強く握りしめられている。
普段のぶっきらぼうな彼とは全く違う、静かな怒気が全身から立ち上がっている。
少しして、一ノ瀬は地を這うような声で呟いた。
「お前は、どうしたいんだ。自分の気持ち、あいつにちゃんと伝えた?」
その問いに、私は首を振ることしかできない。
伝えてどうなるというのだろう。彼はもう、沙羅さんの元へ行くと決めたのだ。私の気持ちなんて、今の彼にとっては、ただの重荷でしかない。
「いじくなし。いつものお前はどこいった」
「そんな無責任なこと言わないで! 涼介の重荷になりたくなかったの。本当はまだ好きだし、傍にいたいよ。待ってるって言いたかった。でもそんなの私のわがままでしかない。困らせたくなかったの!」
行き場のない感情を彼にぶつける。一ノ瀬は私が吐き出した激情を、ただ黙って受け止めた。
やがて息が切れ、自分の荒い呼吸の音だけが、静かな駐車場に響き渡った。そんな私を、一ノ瀬は諭すようにまっすぐな声で口を開いた。
「そいつにそう言えばよかったじゃん。最後まで本音でぶつからないからいつまでもメソメソすんだろ。お前は何も戦わずに、いい子のふりをして逃げてきただけ。後悔だらけのままじゃ、立ち直ることなんてできねーよ」
「……っ」
彼の言葉はナイフのように冷たく、私の心を容赦なく切り裂く。だけどその通りだった。私はこれ以上傷つくのが怖くて、ただ逃げた。
一ノ瀬は私の心を見透かすように、言葉を続ける。
「別に今からでも遅くないんじゃねーの?」
「そんな……今さら」
「今からでもあがいててみれば? だいたいそいつの蒔いた種なんだし、お前がわめいて困らせたって、全部そいつの責任なわけだから。ちゃんと回収するのがお前に対する最低限の誠意ってものだろ」
「無茶苦茶な……」
そう思うのに、その言葉が、がんじがらめに縛られていた罪悪感の鎖を断ち切っていく。
いつだって憎まれ口ばかり叩く一ノ瀬に、こんな形で慰められるなんて。
その不器用な優しさが、不思議と心を楽にしてくれる。
「ありがとう、一ノ瀬。ちょっと勇気出た。もしいつか会えたら……」
言いかけた、その瞬間。一ノ瀬が、なんの前触れもなく私の腕を掴み、強引にぐいっと引っ張った。
「な、何!?」
「行くぞ」
「行くぞってどこに……!?」
「あいつのところ。今から行ってぶつけてこい」
「そんな、いきなりダメだって! それにそんな覚悟……」
私の必死の抵抗も、彼には全く通じない。彼は私の腕を掴んだまま、自分のバイクの方へとずんずんと歩き始める。
その力強い足取りに、私はなすすべもなく引きずられていく。
「離してよ、一ノ瀬」
「覚悟ってのはな、準備ができるのを待ってるような、ぬるいもんじゃないんだよ。腹くくって、無理やり一歩踏み出すことだ。たとえその足がガクガク震えてたって、前に出す。それが覚悟だろ」
彼は私の返事を待たず再び前を向き、私をバイクへと導いていく。今度はもう、抵抗しなかった。
なにもかも一ノ瀬の言う通り。「彼の重荷になりたくない」なんていう、もっともらしい言い訳を盾にして、ただ傷つくことから逃げていた。
いい子のふりをして、本当の気持ちを飲み込んで、この恋の幕を引こうとしていた。
彼の強引さは、そんな私の最後の逃げ道さえも、容赦なく塞いでしまう。だけど不思議と嫌ではなかった。
私は彼の大きな背中を、覚悟を決めた瞳で見つめた。
震える声で涼介の家の住所を告げると、一ノ瀬は黙ってうなずいた。
「しっかり、つかまってろ」
そのぶっきらぼうな声が背後で響くと同時に、低いエンジン音が唸りを上げ、私の体は強い重力と共に後ろへと引かれる。
彼の背中にしがみつきながら、これからのことを想像すると、心臓がドクドクと早鐘を打ち始めた。
ちゃんと言えるだろうか。本当の気持ちを。涼介はなんて答えるだろう。
困った顔、戸惑う顔、悲しい顔……。いくつもの彼の表情が脳裏に浮かんでは消えていく。
いくつもの涼介の顔を思い浮かべながら、私は一ノ瀬の背中に、ぎゅっと腕を絡ませた。
「ここか?」
一ノ瀬が目の前にそびえ立つマンションを顎でしゃくる。私はこくんと小さくうなずいた。
「連絡してみたら」
そう言いながら彼はバイクを降りると、私のヘルメットにそっと手をかける。
ヘルメットという最後の鎧を剥がされる直前、ずっと心の底に押し込めていた恐怖がこぼれ落ちた。
「沙羅さん、いたらどうしよう」
私の震える声に、彼の手がぴたりと止まる。九月の生温い夜風が、ざわりと街路樹を揺らし、その音が私の不安を煽るように背筋を駆け上がった。
「いたらいた時だろ。お前だけが遠慮して、立ち止まってるのはおかしい」
彼は再び手を動かし、私の頭からヘルメットを抜き取る。夜の空気に晒され乱れた髪が風になびいた。
その髪をそっと手で抑えると、一ノ瀬が見上げているマンションの一室に視線を向ける。
煌々と輝く都会の夜景の中に、ひときわ温かい生活の灯りがともっている。
彼はきっと、部屋にいるのだろう。その一つの事実が、逃げ場のない現実として、私の胸に重くのしかかった。
震える手でスマホを取り出すと、メッセージを打つ。そんな私に、一ノ瀬が心配そうな視線を向けていた。
『今、下にきてるの。少しだけ、会って話せない?』
送信ボタンを押した指先が、氷のように冷たい。スマートフォンの画面が暗転すると、そこに映ったのは血の気の引いた自分の顔だった。
彼は、来ないかもしれない。そもそも、着信拒否をされていても、ブロックをされていても、おかしくはない。
あらゆる最悪の状況を想像し始めると、もう止まらなかった。
私は暗い街路樹の幹を一点に見つめながら、ただひたすらに連絡が来るのを待った。
隣に立つ一ノ瀬は、黙って遠くの夜景に目をやっている。その無表情からは、彼が何を考えているのか、全く読み取れない。
「……そういえば、菜穂がまた健と喧嘩したらしいよ」
気まずい沈黙を埋めるように、私は必死で話題を探した。一ノ瀬は私に視線を戻すと、ふっと口元をわずかに上げて笑うだけで、それ以上は語らない。
「健と一ノ瀬って、中学の同級生なんでしょ? 大人になって再会するなんて、やっぱり地元だとそういうこと、あるんだね。一ノ瀬って、中学のとき、どんな子だったの?」
「さぁ、客観的に見たことないから、わかんない」
「まぁ、そうだよね。今度、健に聞いてみよう」
自分の声が、上ずって震えているのがわかる。
もし一ノ瀬が一緒にいてくれなかったら、きっととっくの昔にこの場から逃げ出していたに違いない。
「付き合わせてごめんね」
「勘違いするな。お前が一人でどこかでへばってると、回収するのが面倒くさいだけだから」
「ああそうですか」
優しいのか横暴なのか分からない一ノ瀬を、小突いてやろうとしたその時だった。
マンションの自動ドアがすっと静かに開くと、中からラフな格好をした涼介が現れた。
誰に言うでもない叫びが、口からこぼれ落ちる。同僚の訝しげな視線も、乱れた髪も、もうどうでもよかった。私は無我夢中で走った。
お願い涼介、まだいて……。
磨かれたロビーの床に、私の必死な足音だけが響き渡る。すれ違う患者さんや職員の驚いた顔が、視界の端を高速で流れていく。重い自動ドアが、もどかしいほどゆっくりと開いた。
ひやりとした風が火照った頬を撫でる中、駐車場を一台一台、必死の形相で見て回った。
だけどいつも彼が決まって営業車を停めていた場所は、まるでぽっかりと穴が空いたようにがらんとしていた。そこに広がっているのは、人の体温なんて知らないとでも言うような、無機質で冷たいアスファルトだけ。
その光景を前に、私の足はぴたりと動きを止めた。
「元気で」という、彼の最後の言葉が、残酷に頭の中でこだまする。
さっきまで私を突き動かしていた焦燥感が急速に萎えていき、その後にどうしようもないほどの絶望が、私の心を埋め尽くしていく。
もう彼には会えない……
そう頭の中で反すうすると、ぷつりと体中の糸が切れ、その場にうずくまった。堪えていた感情が嗚咽となって溢れ出す。
傷口に蓋をして、平気なふりをすることはできた。だけどその嘘で、心まで騙し切ることは、到底できなかった。
「ふ……うっ、涼介……」
「どうした」
すると、頭上から聞き慣れた低い声が降ってきた。顔を上げると、険しい顔をした一ノ瀬が私を見下ろしていた。
「具合でも悪いのか?」
「……プレゼント、くれたの。最後だって…」
途切れ途切れに事情を話すと、一ノ瀬の目がすっと細められる。それと同時に、彼の顔から急速に温度が消えていくのがわかった。
「もしかしてそれ、あいつから?」
「うん……異動になるんだって」
「一度捨てたくせに、傷をえぐるような真似をしやがって」
チッと今にも舌打ちがこぼれそうな表情。指はぎりりと、音を立てそうなほど強く握りしめられている。
普段のぶっきらぼうな彼とは全く違う、静かな怒気が全身から立ち上がっている。
少しして、一ノ瀬は地を這うような声で呟いた。
「お前は、どうしたいんだ。自分の気持ち、あいつにちゃんと伝えた?」
その問いに、私は首を振ることしかできない。
伝えてどうなるというのだろう。彼はもう、沙羅さんの元へ行くと決めたのだ。私の気持ちなんて、今の彼にとっては、ただの重荷でしかない。
「いじくなし。いつものお前はどこいった」
「そんな無責任なこと言わないで! 涼介の重荷になりたくなかったの。本当はまだ好きだし、傍にいたいよ。待ってるって言いたかった。でもそんなの私のわがままでしかない。困らせたくなかったの!」
行き場のない感情を彼にぶつける。一ノ瀬は私が吐き出した激情を、ただ黙って受け止めた。
やがて息が切れ、自分の荒い呼吸の音だけが、静かな駐車場に響き渡った。そんな私を、一ノ瀬は諭すようにまっすぐな声で口を開いた。
「そいつにそう言えばよかったじゃん。最後まで本音でぶつからないからいつまでもメソメソすんだろ。お前は何も戦わずに、いい子のふりをして逃げてきただけ。後悔だらけのままじゃ、立ち直ることなんてできねーよ」
「……っ」
彼の言葉はナイフのように冷たく、私の心を容赦なく切り裂く。だけどその通りだった。私はこれ以上傷つくのが怖くて、ただ逃げた。
一ノ瀬は私の心を見透かすように、言葉を続ける。
「別に今からでも遅くないんじゃねーの?」
「そんな……今さら」
「今からでもあがいててみれば? だいたいそいつの蒔いた種なんだし、お前がわめいて困らせたって、全部そいつの責任なわけだから。ちゃんと回収するのがお前に対する最低限の誠意ってものだろ」
「無茶苦茶な……」
そう思うのに、その言葉が、がんじがらめに縛られていた罪悪感の鎖を断ち切っていく。
いつだって憎まれ口ばかり叩く一ノ瀬に、こんな形で慰められるなんて。
その不器用な優しさが、不思議と心を楽にしてくれる。
「ありがとう、一ノ瀬。ちょっと勇気出た。もしいつか会えたら……」
言いかけた、その瞬間。一ノ瀬が、なんの前触れもなく私の腕を掴み、強引にぐいっと引っ張った。
「な、何!?」
「行くぞ」
「行くぞってどこに……!?」
「あいつのところ。今から行ってぶつけてこい」
「そんな、いきなりダメだって! それにそんな覚悟……」
私の必死の抵抗も、彼には全く通じない。彼は私の腕を掴んだまま、自分のバイクの方へとずんずんと歩き始める。
その力強い足取りに、私はなすすべもなく引きずられていく。
「離してよ、一ノ瀬」
「覚悟ってのはな、準備ができるのを待ってるような、ぬるいもんじゃないんだよ。腹くくって、無理やり一歩踏み出すことだ。たとえその足がガクガク震えてたって、前に出す。それが覚悟だろ」
彼は私の返事を待たず再び前を向き、私をバイクへと導いていく。今度はもう、抵抗しなかった。
なにもかも一ノ瀬の言う通り。「彼の重荷になりたくない」なんていう、もっともらしい言い訳を盾にして、ただ傷つくことから逃げていた。
いい子のふりをして、本当の気持ちを飲み込んで、この恋の幕を引こうとしていた。
彼の強引さは、そんな私の最後の逃げ道さえも、容赦なく塞いでしまう。だけど不思議と嫌ではなかった。
私は彼の大きな背中を、覚悟を決めた瞳で見つめた。
震える声で涼介の家の住所を告げると、一ノ瀬は黙ってうなずいた。
「しっかり、つかまってろ」
そのぶっきらぼうな声が背後で響くと同時に、低いエンジン音が唸りを上げ、私の体は強い重力と共に後ろへと引かれる。
彼の背中にしがみつきながら、これからのことを想像すると、心臓がドクドクと早鐘を打ち始めた。
ちゃんと言えるだろうか。本当の気持ちを。涼介はなんて答えるだろう。
困った顔、戸惑う顔、悲しい顔……。いくつもの彼の表情が脳裏に浮かんでは消えていく。
いくつもの涼介の顔を思い浮かべながら、私は一ノ瀬の背中に、ぎゅっと腕を絡ませた。
「ここか?」
一ノ瀬が目の前にそびえ立つマンションを顎でしゃくる。私はこくんと小さくうなずいた。
「連絡してみたら」
そう言いながら彼はバイクを降りると、私のヘルメットにそっと手をかける。
ヘルメットという最後の鎧を剥がされる直前、ずっと心の底に押し込めていた恐怖がこぼれ落ちた。
「沙羅さん、いたらどうしよう」
私の震える声に、彼の手がぴたりと止まる。九月の生温い夜風が、ざわりと街路樹を揺らし、その音が私の不安を煽るように背筋を駆け上がった。
「いたらいた時だろ。お前だけが遠慮して、立ち止まってるのはおかしい」
彼は再び手を動かし、私の頭からヘルメットを抜き取る。夜の空気に晒され乱れた髪が風になびいた。
その髪をそっと手で抑えると、一ノ瀬が見上げているマンションの一室に視線を向ける。
煌々と輝く都会の夜景の中に、ひときわ温かい生活の灯りがともっている。
彼はきっと、部屋にいるのだろう。その一つの事実が、逃げ場のない現実として、私の胸に重くのしかかった。
震える手でスマホを取り出すと、メッセージを打つ。そんな私に、一ノ瀬が心配そうな視線を向けていた。
『今、下にきてるの。少しだけ、会って話せない?』
送信ボタンを押した指先が、氷のように冷たい。スマートフォンの画面が暗転すると、そこに映ったのは血の気の引いた自分の顔だった。
彼は、来ないかもしれない。そもそも、着信拒否をされていても、ブロックをされていても、おかしくはない。
あらゆる最悪の状況を想像し始めると、もう止まらなかった。
私は暗い街路樹の幹を一点に見つめながら、ただひたすらに連絡が来るのを待った。
隣に立つ一ノ瀬は、黙って遠くの夜景に目をやっている。その無表情からは、彼が何を考えているのか、全く読み取れない。
「……そういえば、菜穂がまた健と喧嘩したらしいよ」
気まずい沈黙を埋めるように、私は必死で話題を探した。一ノ瀬は私に視線を戻すと、ふっと口元をわずかに上げて笑うだけで、それ以上は語らない。
「健と一ノ瀬って、中学の同級生なんでしょ? 大人になって再会するなんて、やっぱり地元だとそういうこと、あるんだね。一ノ瀬って、中学のとき、どんな子だったの?」
「さぁ、客観的に見たことないから、わかんない」
「まぁ、そうだよね。今度、健に聞いてみよう」
自分の声が、上ずって震えているのがわかる。
もし一ノ瀬が一緒にいてくれなかったら、きっととっくの昔にこの場から逃げ出していたに違いない。
「付き合わせてごめんね」
「勘違いするな。お前が一人でどこかでへばってると、回収するのが面倒くさいだけだから」
「ああそうですか」
優しいのか横暴なのか分からない一ノ瀬を、小突いてやろうとしたその時だった。
マンションの自動ドアがすっと静かに開くと、中からラフな格好をした涼介が現れた。
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