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出発前の荒野行動
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今日もいい天気。
ランチタイムが終わったばかりで賑わいも落ち着いたカフェテラス。
風は少し冷たく感じるけど、日差しが柔らかく暖かい。
周りを見渡すと、読書をしている女性、お茶会をしているママさん達。
そして、
タブレットにイヤホンを挿し、アプリを起動させる私。
『荒野日和だね』
先ずは、ログインボーナス、イベントの確認。それからフレンドは…
残念、誰もログインしていない。
『平日だもんね…』
ナギサさん、ハルさん、あいさんとの試合からゲーオタ全開中。
目標ができた。
あの和の中で、みんなと同じぐらい強くなる!
あいさん、ナギサさんみたいに。
強くなって…
とりあえず、ソロプレイを選択。
待機場は、動きが単調なキャラが多く見える。
『これbotだよね。よかった』
67位 撃破3
…まぁ、油断したよね。
気をとりなおして、
61位 撃破1
…さっきより順位は上がってるし、強いプレイヤーにたまたま遭遇したから、
73位 撃破1
……
94位 撃破0
………
93位 撃破0
「ぅうー…」
99位……
『なんなのー?なんで、当たらないのー!?』
ホーム画面の自キャラをキッと睨んでしまう。
…そぅ当たらないのだ。何の武器を使っても。
困った。
倒さなくても生き残れば勝ち。でも倒さなければ倒される。ましてや、ソロならば誰も助けてもらえない。
何が悪いのか…とにかく回数こなして…
99位 撃破0
やる気に反比例な結果。
心折れかけてた矢先。
画面左上からナギサさんから招待申請。
迷わず、OKを押した。
[チワワーサヤちゃん!]
どうやら、この"チワワー"の挨拶はナギサさんが仲の良いグループ内で流行らせたらしい。
[こんにちわ。ナギサさん]
[あら?今日はvcできないのかな?]
慣れてないチャットを必死で打つ
[今、外でお茶しながらなので]
[そっかーwサヤちゃんの声好きだから残念]
すぐに返ってくるチャットにドキドキする。
『チャット打つの早いなぁ』
[今、一人で頑張ってみたんですが]
[うん。観てたよ。当たらない?]
チャットの言葉を先読みしてすぐに返信が届く。
『うわー99位の観られてた?』
[そーなんです。どうしたら当たります?]
恥はかき捨て、繕っても仕方ない。
[んー…観てて思ったのは発射が遅いのと、慌ててるってところかな?]
確かに、先制で撃った後、反撃されて終わりとか、撃つ前に終わりとか…
[もしかして、ボタン配置はデフォルト?]
『ボタン配置?』
[エイム合わせは慣れだから]
[扱い易い配置にしてみたら?]
『エイム?』
次々流れてくるチャットに返す言葉が選べずにいた。
[射撃場で、設定から配置して、エイム慣れに行こう(^。^)ノ]
返事を打つ間もなく、画面が切り替わった。
~射撃場~
初めての場所で、とりあえずナギサさんについて行く。
[サヤちゃん。武器はとりあえずAR、ここの拾って]
言われるままに近づくと各種のARが
[どれでもいいんですか?]
[いいよん。基本的には一緒だから好みで選んで]
とりあえず、M4を拾う。
[で、まず設定で…]
ボタン配置をとりあえず、習いながら合わせた。
[で、エイムなんだけど…]
30分x2回丸々使って説明と実際に撃ってなんとなく理解した(つもり)
ホームに戻ってきた。
[で、後は慣れしかないと思うよ]
[ありがとうございます!なんだかいけそうな気がしてきました]
直に教えてもらった為か、変な自信が出てきた。
[それと、私がいつも気を付けてるのが、レンジだね]
[レンジ?]
[射程、距離。自分の得意な距離を保つ事ね]
[私は長距離が得意だから、常に距離をとって戦うようにしてるよ]
『そこまで考えてるんだ』
なんだか、強い人の要因を感じとった。
「あのーすみません」
急に声をかけられ、目を向けるとすぐ横に店員さんが…
「すみません。本日、予約ありまして、そろそろ…」
「!?」
周りをよく見回すとテラスどころか、店内にも人が誰もいない
「す、すみません!すぐ片付けます!!」
一礼して店員さんが戻っていった。
[すみません!カフェが終わったので、移動します!]
急いで、チャットを打つ
[りょーかい。じゃあ抜けるから、いつでも声かけてね]
[( ^∀^)ノシ]
顔文字から3秒程後、ナギサさんが画面から消えた。
急ぎ店を出て帰路に。
「今日はまだまだ終わらない」
自宅に着き、玄関の鍵を開ける瞬間
「あ…買い物忘れた…」
何の為の外出だったのか…
ともあれ急いでログイン!
こんなに心踊るのは学生時代の新作ゲームを手にしたあの日あの時以来かも
ランチタイムが終わったばかりで賑わいも落ち着いたカフェテラス。
風は少し冷たく感じるけど、日差しが柔らかく暖かい。
周りを見渡すと、読書をしている女性、お茶会をしているママさん達。
そして、
タブレットにイヤホンを挿し、アプリを起動させる私。
『荒野日和だね』
先ずは、ログインボーナス、イベントの確認。それからフレンドは…
残念、誰もログインしていない。
『平日だもんね…』
ナギサさん、ハルさん、あいさんとの試合からゲーオタ全開中。
目標ができた。
あの和の中で、みんなと同じぐらい強くなる!
あいさん、ナギサさんみたいに。
強くなって…
とりあえず、ソロプレイを選択。
待機場は、動きが単調なキャラが多く見える。
『これbotだよね。よかった』
67位 撃破3
…まぁ、油断したよね。
気をとりなおして、
61位 撃破1
…さっきより順位は上がってるし、強いプレイヤーにたまたま遭遇したから、
73位 撃破1
……
94位 撃破0
………
93位 撃破0
「ぅうー…」
99位……
『なんなのー?なんで、当たらないのー!?』
ホーム画面の自キャラをキッと睨んでしまう。
…そぅ当たらないのだ。何の武器を使っても。
困った。
倒さなくても生き残れば勝ち。でも倒さなければ倒される。ましてや、ソロならば誰も助けてもらえない。
何が悪いのか…とにかく回数こなして…
99位 撃破0
やる気に反比例な結果。
心折れかけてた矢先。
画面左上からナギサさんから招待申請。
迷わず、OKを押した。
[チワワーサヤちゃん!]
どうやら、この"チワワー"の挨拶はナギサさんが仲の良いグループ内で流行らせたらしい。
[こんにちわ。ナギサさん]
[あら?今日はvcできないのかな?]
慣れてないチャットを必死で打つ
[今、外でお茶しながらなので]
[そっかーwサヤちゃんの声好きだから残念]
すぐに返ってくるチャットにドキドキする。
『チャット打つの早いなぁ』
[今、一人で頑張ってみたんですが]
[うん。観てたよ。当たらない?]
チャットの言葉を先読みしてすぐに返信が届く。
『うわー99位の観られてた?』
[そーなんです。どうしたら当たります?]
恥はかき捨て、繕っても仕方ない。
[んー…観てて思ったのは発射が遅いのと、慌ててるってところかな?]
確かに、先制で撃った後、反撃されて終わりとか、撃つ前に終わりとか…
[もしかして、ボタン配置はデフォルト?]
『ボタン配置?』
[エイム合わせは慣れだから]
[扱い易い配置にしてみたら?]
『エイム?』
次々流れてくるチャットに返す言葉が選べずにいた。
[射撃場で、設定から配置して、エイム慣れに行こう(^。^)ノ]
返事を打つ間もなく、画面が切り替わった。
~射撃場~
初めての場所で、とりあえずナギサさんについて行く。
[サヤちゃん。武器はとりあえずAR、ここの拾って]
言われるままに近づくと各種のARが
[どれでもいいんですか?]
[いいよん。基本的には一緒だから好みで選んで]
とりあえず、M4を拾う。
[で、まず設定で…]
ボタン配置をとりあえず、習いながら合わせた。
[で、エイムなんだけど…]
30分x2回丸々使って説明と実際に撃ってなんとなく理解した(つもり)
ホームに戻ってきた。
[で、後は慣れしかないと思うよ]
[ありがとうございます!なんだかいけそうな気がしてきました]
直に教えてもらった為か、変な自信が出てきた。
[それと、私がいつも気を付けてるのが、レンジだね]
[レンジ?]
[射程、距離。自分の得意な距離を保つ事ね]
[私は長距離が得意だから、常に距離をとって戦うようにしてるよ]
『そこまで考えてるんだ』
なんだか、強い人の要因を感じとった。
「あのーすみません」
急に声をかけられ、目を向けるとすぐ横に店員さんが…
「すみません。本日、予約ありまして、そろそろ…」
「!?」
周りをよく見回すとテラスどころか、店内にも人が誰もいない
「す、すみません!すぐ片付けます!!」
一礼して店員さんが戻っていった。
[すみません!カフェが終わったので、移動します!]
急いで、チャットを打つ
[りょーかい。じゃあ抜けるから、いつでも声かけてね]
[( ^∀^)ノシ]
顔文字から3秒程後、ナギサさんが画面から消えた。
急ぎ店を出て帰路に。
「今日はまだまだ終わらない」
自宅に着き、玄関の鍵を開ける瞬間
「あ…買い物忘れた…」
何の為の外出だったのか…
ともあれ急いでログイン!
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