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クローバー
彼女 ②
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「どこ行く?」
隣を歩く由美が聞いてきた。
「どこでもええよ。カラオケでもいく?」
「ん……ええよ、それで」
由美とは、いつも由美がバイトのない日に2人で下校するかどこかで落ち合うのが定番だった。平日でも週末でも。由美の都合で俺たちの都合も決まった。俺はそれに関して全く不満はなかったし、由美も何も言わなかった。
「もうすぐ始まるなぁ、学祭の準備」
「ああ……そうやな」
「……洋介ってほんま、興味ないよね。そういうの」
「いや、あるよ。人並みに」
「ほんまに? いっつも冷めてて盛り上がる人たちを斜めから見てる感じやん」
「お前に言われたないねんけど」
「ふふっ。似たもの同士ってことで」
軽く由美が微笑んだ。
「…………」
こうやって間近で由美を見ると。見慣れていても、やっぱり綺麗やな、と思う。そして、なんで俺なんやろ?とも思う。由美と付き合い出して、周りの男どもの、燃えるような嫉妬に狂った視線に何度も自分が焦げるんちゃうやろか、と思ってきたが。由美が俺を選んだ理由を自分からはなんとなく聞けずにいた。
しばらく黙って歩いていたが、突然、由美が口を開いた。
「そういえば亜貴くんは? 大丈夫?」
「……大丈夫やけど……なんでそんなん聞くん?」
「やって、最近私がバイト減らしてるし。亜貴くんとの時間を取ってもうてるやろ?」
「……別にええけど」
「洋介はええかもしれへんけど、亜貴くんは違うんちゃう?」
「は? なんで?」
「さあ……そう感じるだけやけど」
「はあ……」
由美はよく訳の分からないことを言い出したりする。特に亜貴のことで。言い出すくせに、説明は一切ない。付き合い出してすぐは戸惑ったが、約5ヶ月経った今はすっかり慣れて適当に聞き流せるようになった。
隣を歩く由美が聞いてきた。
「どこでもええよ。カラオケでもいく?」
「ん……ええよ、それで」
由美とは、いつも由美がバイトのない日に2人で下校するかどこかで落ち合うのが定番だった。平日でも週末でも。由美の都合で俺たちの都合も決まった。俺はそれに関して全く不満はなかったし、由美も何も言わなかった。
「もうすぐ始まるなぁ、学祭の準備」
「ああ……そうやな」
「……洋介ってほんま、興味ないよね。そういうの」
「いや、あるよ。人並みに」
「ほんまに? いっつも冷めてて盛り上がる人たちを斜めから見てる感じやん」
「お前に言われたないねんけど」
「ふふっ。似たもの同士ってことで」
軽く由美が微笑んだ。
「…………」
こうやって間近で由美を見ると。見慣れていても、やっぱり綺麗やな、と思う。そして、なんで俺なんやろ?とも思う。由美と付き合い出して、周りの男どもの、燃えるような嫉妬に狂った視線に何度も自分が焦げるんちゃうやろか、と思ってきたが。由美が俺を選んだ理由を自分からはなんとなく聞けずにいた。
しばらく黙って歩いていたが、突然、由美が口を開いた。
「そういえば亜貴くんは? 大丈夫?」
「……大丈夫やけど……なんでそんなん聞くん?」
「やって、最近私がバイト減らしてるし。亜貴くんとの時間を取ってもうてるやろ?」
「……別にええけど」
「洋介はええかもしれへんけど、亜貴くんは違うんちゃう?」
「は? なんで?」
「さあ……そう感じるだけやけど」
「はあ……」
由美はよく訳の分からないことを言い出したりする。特に亜貴のことで。言い出すくせに、説明は一切ない。付き合い出してすぐは戸惑ったが、約5ヶ月経った今はすっかり慣れて適当に聞き流せるようになった。
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