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挿れる気だった宇佐美さん
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俺の心臓がどくんどくん言うとる。
宇佐美宅の寝室のベッドの上。宇佐美に座って言われてちょこんと腰かけたんやけど。部屋に案内された途端、言い様もない緊張が俺の中に込み上げてきた。
自分からしたい言うたくせに。
宇佐美が俺の隣に腰かけた。俺の心臓の音がさらに大きなる。宇佐美が俺のほうを向いた。
「俺、男同士でしたことないんやけど」
そう言われると思うとった。
「大丈夫や。この時のために、色々調べてきてん」
「そうなん?」
「おん。めっちゃ、勉強したで。男同士のあれこれ」
そう言って、俺は持ってきとったトートバックの中をがさごそした。ローションとコンドームを取り出す。
「男同士やと、挿れるんはケツの穴やから、ローションとかで慣らさなあかんねんて」
「そうなんや」
「ほんで、挿れられるほうは予め中綺麗にしとかんとえらいことになるらしくてな。そこはもうクリアにして来たから心配せんでくれ」
「それ、どうやるん?」
「シャワーとか、ウォシュレットとかな、要は浣腸の要領で綺麗にすんねん」
「ふーん」
宇佐美が俺の出したローションを手に取ってしげしげと見つめた。そのまま何気ない口調で俺に確認してきた。
「……ちゅーことは、俺が挿れるほうでええわけやんな?」
「……ああ、そうやな」
正直、そこんとこしっかり考えてへんかった。最初から自然と俺が挿(い)れられるほうやと思い込んどったから。宇佐美に俺が挿れるんは……なんか、考えられへん。
「ほな、よかったわ。俺も、小野に挿単語れる気でおったし」
「そうなん?」
「おん」
そこで、宇佐美がローションとコンドームをサイドテーブルへと置いて、こっちを見た。
「そしたら、ヤろうや」
「おん……」
また、俺の心臓の音がうるさくなる。
「小野。服、脱いで。……それとも脱がして欲しい?」
「……いや、自分で脱ぐわ」
俺は潔くさっさと服を脱いでいった。下着一枚になって、そこで迷う。
「これも脱ぐ?」
「……そうやな。最初から真っ裸のほうがやりやすいやろ、たぶん」
「分かった」
羞恥心に堪えながら生まれたまんまの姿になった。
「横になって」
「おん」
言われた通りにベッドの上に仰向けに寝転がった。じっと俺の裸体を見る宇佐美の視線に落ち着かへん。
ゆっくりと宇佐美が立ち上がって、ベッドへと上がってきた。俺の体の上に跨がって上から俺を見下ろす。視線がばっちり合うた。人見知りのくせに。なんでこういう時はそれが発動せんのやろ。
宇佐美はしばらく俺をじっと見つめとった。それから、おもむろに自分の服を脱ぎ出した。Tシャツに手をかけて、男前に一気に引き抜いた。宇佐美の程よく締まった上半身が露わになる。
宇佐美は細くて白いねんけど、鍛えとるだけあって筋肉の付きはええねんな。
そんなことを思うとったら、宇佐美が覆い被さってきた。そこであれ? と思う。
「宇佐美。宇佐美は脱がへんの? 全部」
上は脱いだけど。下は履いたままの宇佐美に尋ねる。
「後でええわ」
「なんやねんそれ。俺には全裸になれ言うて」
すると、宇佐美がニヤッと笑うて俺を間近で見下ろした。
「時間はあるし。ゆっくりヤったらええやん。俺、今、全裸になったら、直ぐ挿(い)れてまうもん、お前に」
「……どういう意味やねん」
「やから……」
宇佐美が顔をぐっと俺の耳元に近づけてきて、囁いた。
「それだけ、小野が今、エロいってことやん」
「…………」
ほんまに。何言うてくれてんねん。そんなん、囁き声で言われたら。言われたらな。
めっちゃ、興奮するやんか。
宇佐美が顔を上げて、至近距離で俺と目を合わせた。その次の瞬間にはどちらからともなく、唇を重ねた。
「ん……は……」
最初から激し目のキスだった。俺な、もともとあんまりネチっこいキスとか好きちゃうねんけど。不思議と宇佐美とはできる。ちゅーか、もっともっとってなるぐらい中毒性があんねん。
それは、宇佐美が上手いからなんかもしれんけど。
宇佐美は彼女ともこんなキスするんかな。
そう思うたら、ちょっと妬けた。その彼女が羨ましくて。宇佐美が来うへんくなってから時間経っとるし、彼女できとってもおかしないし。一回だけとはいえ、宇佐美を借りてもうて申し訳ないけれども。とベロチューしながら、宇佐美の現在おるかおらんかも分からへん彼女に謝る。
「んぅ……はぁ……」
宇佐美の舌がほんまに気持ちよくて。俺も必死でそこに絡める。俺が苦しくなって舌を離そうとすると、逃がすまいと宇佐美の舌が絡んでくる。その繰り返し。
宇佐美宅の寝室のベッドの上。宇佐美に座って言われてちょこんと腰かけたんやけど。部屋に案内された途端、言い様もない緊張が俺の中に込み上げてきた。
自分からしたい言うたくせに。
宇佐美が俺の隣に腰かけた。俺の心臓の音がさらに大きなる。宇佐美が俺のほうを向いた。
「俺、男同士でしたことないんやけど」
そう言われると思うとった。
「大丈夫や。この時のために、色々調べてきてん」
「そうなん?」
「おん。めっちゃ、勉強したで。男同士のあれこれ」
そう言って、俺は持ってきとったトートバックの中をがさごそした。ローションとコンドームを取り出す。
「男同士やと、挿れるんはケツの穴やから、ローションとかで慣らさなあかんねんて」
「そうなんや」
「ほんで、挿れられるほうは予め中綺麗にしとかんとえらいことになるらしくてな。そこはもうクリアにして来たから心配せんでくれ」
「それ、どうやるん?」
「シャワーとか、ウォシュレットとかな、要は浣腸の要領で綺麗にすんねん」
「ふーん」
宇佐美が俺の出したローションを手に取ってしげしげと見つめた。そのまま何気ない口調で俺に確認してきた。
「……ちゅーことは、俺が挿れるほうでええわけやんな?」
「……ああ、そうやな」
正直、そこんとこしっかり考えてへんかった。最初から自然と俺が挿(い)れられるほうやと思い込んどったから。宇佐美に俺が挿れるんは……なんか、考えられへん。
「ほな、よかったわ。俺も、小野に挿単語れる気でおったし」
「そうなん?」
「おん」
そこで、宇佐美がローションとコンドームをサイドテーブルへと置いて、こっちを見た。
「そしたら、ヤろうや」
「おん……」
また、俺の心臓の音がうるさくなる。
「小野。服、脱いで。……それとも脱がして欲しい?」
「……いや、自分で脱ぐわ」
俺は潔くさっさと服を脱いでいった。下着一枚になって、そこで迷う。
「これも脱ぐ?」
「……そうやな。最初から真っ裸のほうがやりやすいやろ、たぶん」
「分かった」
羞恥心に堪えながら生まれたまんまの姿になった。
「横になって」
「おん」
言われた通りにベッドの上に仰向けに寝転がった。じっと俺の裸体を見る宇佐美の視線に落ち着かへん。
ゆっくりと宇佐美が立ち上がって、ベッドへと上がってきた。俺の体の上に跨がって上から俺を見下ろす。視線がばっちり合うた。人見知りのくせに。なんでこういう時はそれが発動せんのやろ。
宇佐美はしばらく俺をじっと見つめとった。それから、おもむろに自分の服を脱ぎ出した。Tシャツに手をかけて、男前に一気に引き抜いた。宇佐美の程よく締まった上半身が露わになる。
宇佐美は細くて白いねんけど、鍛えとるだけあって筋肉の付きはええねんな。
そんなことを思うとったら、宇佐美が覆い被さってきた。そこであれ? と思う。
「宇佐美。宇佐美は脱がへんの? 全部」
上は脱いだけど。下は履いたままの宇佐美に尋ねる。
「後でええわ」
「なんやねんそれ。俺には全裸になれ言うて」
すると、宇佐美がニヤッと笑うて俺を間近で見下ろした。
「時間はあるし。ゆっくりヤったらええやん。俺、今、全裸になったら、直ぐ挿(い)れてまうもん、お前に」
「……どういう意味やねん」
「やから……」
宇佐美が顔をぐっと俺の耳元に近づけてきて、囁いた。
「それだけ、小野が今、エロいってことやん」
「…………」
ほんまに。何言うてくれてんねん。そんなん、囁き声で言われたら。言われたらな。
めっちゃ、興奮するやんか。
宇佐美が顔を上げて、至近距離で俺と目を合わせた。その次の瞬間にはどちらからともなく、唇を重ねた。
「ん……は……」
最初から激し目のキスだった。俺な、もともとあんまりネチっこいキスとか好きちゃうねんけど。不思議と宇佐美とはできる。ちゅーか、もっともっとってなるぐらい中毒性があんねん。
それは、宇佐美が上手いからなんかもしれんけど。
宇佐美は彼女ともこんなキスするんかな。
そう思うたら、ちょっと妬けた。その彼女が羨ましくて。宇佐美が来うへんくなってから時間経っとるし、彼女できとってもおかしないし。一回だけとはいえ、宇佐美を借りてもうて申し訳ないけれども。とベロチューしながら、宇佐美の現在おるかおらんかも分からへん彼女に謝る。
「んぅ……はぁ……」
宇佐美の舌がほんまに気持ちよくて。俺も必死でそこに絡める。俺が苦しくなって舌を離そうとすると、逃がすまいと宇佐美の舌が絡んでくる。その繰り返し。
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