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荷物
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業務用洗剤を駆使し、汚れ一つない光り輝く部屋に満足したあと、家にあるもので軽い昼食を取った。その頃には、二日酔いはだいぶ楽になっていた。
少しのんびりしようと、ムギと一緒にソファに寝転がって読書をしていると、突如チャイムが鳴った。来客の予定もないし、突然訪れてくるような知り合いもいない。明石の友人たちは来る前に必ず連絡をくれる律儀な人間ばかりだ。
誰だ? と思いながらインターホンで応答する。
明石のマンションはオートロックだがカメラが付いてないので、相手の顔を見ることができない。インターホン越しに確認すると、宅配便の配達員だった。オートロックを解除して荷物を待つ間、中身は何だろうと記憶を辿るが、何か購入したり荷物を頼んだりした覚えはない。ということは誰かからの贈り物だろうか?
玄関のチャイムが鳴った。一体なんだろう? と怪訝に思いつつも応対へと向かう。
「うわ、でかっ!」
扉を開けて、配達員のお兄さんが台車で運んできた荷物を目にした瞬間、思わず声が出た。
丈は自分の身長よりも十センチほど高くて、横幅も人間一人がすっぽりと入れるくらいの厚さがあった。
お兄さんと二人で荷物を玄関の中へと運ぶ。サインして挨拶をすると、大仕事を一つ終えたような顔をしてお兄さんは去っていった。
荷物と一緒に残される。
「なんだろ、これ……」
そう呟きながら、送り状を確認する。
「あれ?」
なんと。注文者は明石自身だった。
もしかして、ずっと前に注文して忘れていたか? だとしても全く思い出せない。
それにしても、こんな大きな箱に一体何が入っているのだろう。そう思いながら送り主の欄を見ると、見覚えも聞き覚えもない店名が印字で記されていた。
『未来人形専門店イクフエ』
「人形?」
店名からして、なんとも怪しそうなショップだ。住所は東京都内になっている。人形専門店と書いてあるからには、中身は人形なのだろうなとは思う。だけど、人形に全く興味のない自分が自ら買うとも思えない。
だとすれば、誰かが明石の名前で勝手に注文したのか。いや、『正気』ではなかった自分が注文した可能性もある。例えば……と考えを巡らしてすぐ。はっ、と思いついた。
まさか。
明石は届いた箱を玄関に置き去りにして、リビングへと駆け戻った。
少しのんびりしようと、ムギと一緒にソファに寝転がって読書をしていると、突如チャイムが鳴った。来客の予定もないし、突然訪れてくるような知り合いもいない。明石の友人たちは来る前に必ず連絡をくれる律儀な人間ばかりだ。
誰だ? と思いながらインターホンで応答する。
明石のマンションはオートロックだがカメラが付いてないので、相手の顔を見ることができない。インターホン越しに確認すると、宅配便の配達員だった。オートロックを解除して荷物を待つ間、中身は何だろうと記憶を辿るが、何か購入したり荷物を頼んだりした覚えはない。ということは誰かからの贈り物だろうか?
玄関のチャイムが鳴った。一体なんだろう? と怪訝に思いつつも応対へと向かう。
「うわ、でかっ!」
扉を開けて、配達員のお兄さんが台車で運んできた荷物を目にした瞬間、思わず声が出た。
丈は自分の身長よりも十センチほど高くて、横幅も人間一人がすっぽりと入れるくらいの厚さがあった。
お兄さんと二人で荷物を玄関の中へと運ぶ。サインして挨拶をすると、大仕事を一つ終えたような顔をしてお兄さんは去っていった。
荷物と一緒に残される。
「なんだろ、これ……」
そう呟きながら、送り状を確認する。
「あれ?」
なんと。注文者は明石自身だった。
もしかして、ずっと前に注文して忘れていたか? だとしても全く思い出せない。
それにしても、こんな大きな箱に一体何が入っているのだろう。そう思いながら送り主の欄を見ると、見覚えも聞き覚えもない店名が印字で記されていた。
『未来人形専門店イクフエ』
「人形?」
店名からして、なんとも怪しそうなショップだ。住所は東京都内になっている。人形専門店と書いてあるからには、中身は人形なのだろうなとは思う。だけど、人形に全く興味のない自分が自ら買うとも思えない。
だとすれば、誰かが明石の名前で勝手に注文したのか。いや、『正気』ではなかった自分が注文した可能性もある。例えば……と考えを巡らしてすぐ。はっ、と思いついた。
まさか。
明石は届いた箱を玄関に置き去りにして、リビングへと駆け戻った。
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