身分違いの恋はいけません?!そんなの知るか!だったらOKな国を私が作ってやるわよ!そこで結婚するからいいもんね!バーカ!

高岩唯丑

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第三章

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 それから、数日後。メイド長、いや、もうメイド長はおかしい、ノクリーアと合流した。メイド服ではない彼女はとても新鮮。というかノクリーアのメイド服以外の格好を、正直一度も見た記憶がない。どれだけ仕事熱心なんだと帰りの馬車の中で呆れる。
 帰りが馬車になったのは、さすがにイズの背中に四人は乗れないという事になって、イズだけ先に帰ってもらった結果だ。
「その剣って」
 私はノクリーアに問いかける。真っ白なフォルムの十字架を模したような、標準的なロングソードと同じくらいの長さの剣。鞘には入っていないから刃はついていないのか。本来は右腰に装備していたそれを、ノクリーアは座った膝の上に寝かせて持っている。
「聖騎士の剣ですよ」
「かっこいいね!」
 グリネアが興味深そうに剣を見つめながら言った。
「剣で合ってたんだ」
 正直、剣らしくない。私としては所々に剣らしい特徴もあるから、剣かなという予想のもと問いかけた。
「刃がついてる様に見えませんね」
 興味深げにマークも剣を観察しながら、言った。ノクリーアは微笑んで、剣の刃に当たる部分に触れながら、言葉を返した。
「そうです、これには刃がついていません」
「じゃあどうやって斬るのよ?」
「聖魔法で刃を作るのです」
「アンデット特化というわけですか」
 納得したようなマーク。でもその言葉に「少し違いますね」とノクリーアは反論した。
「聖魔法の刃はアンデットに最も効果を発揮しますが、他の物も斬れます……人間や魔物が襲ってくる事もあるので」
 聖騎士の役目は聖魔法師を守る事。当然、任務地までの移動でアンデット以外の物と戦う機会もあるだろう。ノクリーアが言葉を続ける。
「ただ、アンデット以外の物を斬っても、それほどダメージは与えられません、なので他の敵と対峙する時は、他の魔法で刃を作ります、火だったり、水だったりですね」
「聖魔法以外も結構、魔法使えるの?」
 私もそうだけど、希少魔法を持つ人間は、それ以外の魔法が弱くなる傾向にある。使えるけど、荒事に活用できるほど力も種類も無いといった感じだ。
「刃を作るくらいには、です……私は聖魔法の資質が劣っているので、だからこそ、聖騎士の役割を担っていたわけですが」
「そういう事ね」
 希少魔法の資質が弱いと、その分バランスを取る様に、他の魔法の出力が出せる。つまり、希少魔法の才能が大きくなればなるほど、他の魔法の才能は小さくなっていくという事だ。両方とも天才的という人はおそらく居ないとおもう。
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