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エキセントリック・メイドドリーム
解決編02
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「ベルちゃん、あなた、昨日の十五の刻のあたり何してた?」
エミラの問いかけで、私はトールの顔を見る。息子の身の潔白を、証明したいという事だろう。
「トール様と一緒にいました」
私の言葉を聞いて、エミラがニッコリと笑う。それからセブリアンに体を向けて口を開いた。
「ほら、トールは潔白よ、そうなるとやっぱりあなたが一番怪しいという事になる、二人が居なければ、王座はあなたの物なんだから……焦ったわね、早くすべてを手にしたくて、あの人を殺して、アンデストまで手にかけた」
「違う! 私は殺していない!」
エミラの指摘を、セブリアンは必死で否定する。でもその否定にはあまり効果がなく、周りの人の目は徐々に疑いに染まっていく。
「では、昨日の十五の刻のあたりは、どこに居たのかしら?」
勝ち誇ったように、エミラが問いかけた。セブリアンが眉をひそめて苦しそうに少し喘ぐ。
「……庭園にいた、城の南西にある庭園に」
おそらく手紙の差出人を守るために、本当の事を言わないのだろう。こんなにたくさんの人がいたら、犯人にまでその事が伝わってしまう。セブリアンはそう考えているのだ。もしかしたら、犯人はセブリアンがそうやって、口を紡ぐことも想定していたのかもしれない。ある意味一番の理解者である。悲しい事に。
「シンクフォイル園に? 苦しい良い訳ね、あそこには人が来る事がほとんどないし、証人もいないから仕方がない? それで通ると思っているのかしら?」
呆れたように首を横に振るエミラ。セブリアンが悔しそうに顔を歪める。
「一応聞いてあげる、何をしていたの?」
「……それは、言えない」
やっぱりセブリアンはそれ以上何も言わずに、黙ってしまう。このままでは、犯人という事で押し切られてしまう。周りにいる人たちのセブリアンに向ける目は、もうほとんど犯人に向けるそれになっている。
ここで犯人を名指ししないと、エミラはセブリアンを捕らえて牢に押し込めるだろう。王政の怖い所だ。偉い人が言った事は、正しい事として進んでしまう。しかも今回は、周りの納得まで得てしまっている。私は悩んだ。決定的証拠がない。いくつかの状況証拠があるだけ。これで犯人を追い詰められるか。
でもこのままでは、犯人が笑うだけだ。私は後ろにいるアリーンを苦々しく見つめる。アリーンは涼しい顔で、いつもの余裕の笑み。蚊帳の外だと思って胡坐をかいているのだ。
私はセブリアン達の方に顔を向けなおして、一度息を吐く。意を決して声をあげた。
「すみません! セブリアン様は犯人ではないと思います!」
私の声に、セブリアンもエミラも目を見開く。トールはこれ以上事態をややこしくしないでくれ、という感じでおろおろしていた。
「そう言っても、犯人ではないという証拠はないんですが」
私の言葉を聞いてエミラが少し笑う。
「セブリアンを庇いたい気持ちは分かるけど、証拠がないんじゃ」
私は、エミラの言葉を遮る様に声をあげる。
「でも、真犯人ならなんとなく分かっています、状況証拠から推測できました」
その場の皆が息を呑んだのが分かった。シンと静かになったような空気。私は言葉を続ける。
「王様とアンデスト様を殺害した犯人は」
そこで言葉を切る。ここまで来たら、もう止まれない。私は犯人の顔を見つめて、言葉を続けた。
エミラの問いかけで、私はトールの顔を見る。息子の身の潔白を、証明したいという事だろう。
「トール様と一緒にいました」
私の言葉を聞いて、エミラがニッコリと笑う。それからセブリアンに体を向けて口を開いた。
「ほら、トールは潔白よ、そうなるとやっぱりあなたが一番怪しいという事になる、二人が居なければ、王座はあなたの物なんだから……焦ったわね、早くすべてを手にしたくて、あの人を殺して、アンデストまで手にかけた」
「違う! 私は殺していない!」
エミラの指摘を、セブリアンは必死で否定する。でもその否定にはあまり効果がなく、周りの人の目は徐々に疑いに染まっていく。
「では、昨日の十五の刻のあたりは、どこに居たのかしら?」
勝ち誇ったように、エミラが問いかけた。セブリアンが眉をひそめて苦しそうに少し喘ぐ。
「……庭園にいた、城の南西にある庭園に」
おそらく手紙の差出人を守るために、本当の事を言わないのだろう。こんなにたくさんの人がいたら、犯人にまでその事が伝わってしまう。セブリアンはそう考えているのだ。もしかしたら、犯人はセブリアンがそうやって、口を紡ぐことも想定していたのかもしれない。ある意味一番の理解者である。悲しい事に。
「シンクフォイル園に? 苦しい良い訳ね、あそこには人が来る事がほとんどないし、証人もいないから仕方がない? それで通ると思っているのかしら?」
呆れたように首を横に振るエミラ。セブリアンが悔しそうに顔を歪める。
「一応聞いてあげる、何をしていたの?」
「……それは、言えない」
やっぱりセブリアンはそれ以上何も言わずに、黙ってしまう。このままでは、犯人という事で押し切られてしまう。周りにいる人たちのセブリアンに向ける目は、もうほとんど犯人に向けるそれになっている。
ここで犯人を名指ししないと、エミラはセブリアンを捕らえて牢に押し込めるだろう。王政の怖い所だ。偉い人が言った事は、正しい事として進んでしまう。しかも今回は、周りの納得まで得てしまっている。私は悩んだ。決定的証拠がない。いくつかの状況証拠があるだけ。これで犯人を追い詰められるか。
でもこのままでは、犯人が笑うだけだ。私は後ろにいるアリーンを苦々しく見つめる。アリーンは涼しい顔で、いつもの余裕の笑み。蚊帳の外だと思って胡坐をかいているのだ。
私はセブリアン達の方に顔を向けなおして、一度息を吐く。意を決して声をあげた。
「すみません! セブリアン様は犯人ではないと思います!」
私の声に、セブリアンもエミラも目を見開く。トールはこれ以上事態をややこしくしないでくれ、という感じでおろおろしていた。
「そう言っても、犯人ではないという証拠はないんですが」
私の言葉を聞いてエミラが少し笑う。
「セブリアンを庇いたい気持ちは分かるけど、証拠がないんじゃ」
私は、エミラの言葉を遮る様に声をあげる。
「でも、真犯人ならなんとなく分かっています、状況証拠から推測できました」
その場の皆が息を呑んだのが分かった。シンと静かになったような空気。私は言葉を続ける。
「王様とアンデスト様を殺害した犯人は」
そこで言葉を切る。ここまで来たら、もう止まれない。私は犯人の顔を見つめて、言葉を続けた。
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