闘いの日々には、もうウンザリ!妖怪の王は、異世界でスローライフを目指す……が、ままならず!

高岩唯丑

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第二章

01

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 家の周りに多数のスライム。何度、目を凝らしても事実は変わらない。
「サワ様、どうしましたか?」
 スーが心配したようにそう声をかけてくる。首謀者は確実にこいつである。悪気がなかったにせよだ。いや、たぶんこうなる事を予測して、他のスライムに私の話をしたのではないかと思う。
「すみません、迷惑でしたよね」
 スーがとても落ち込んだ様な声でそう言った。肩を落として落ち込んでいる様にも見える。
「なんで、皆に言っちゃったんだろう……本当にすみません」
「あぁ、いや」
 実際、襲われている訳じゃない。ただ慕って集まってきているだけだ。それはそれで、悪い事でもないのかもしれない。
「いいよ、気にしなくて」
「本当ですか? ありがとうございます」
 スーは嬉しそうに飛び跳ねて、仲間の方に移動する。変わり身の早さに、若干の違和感を感じつつ、言葉をかける。
「今日は出かける予定だから、行くね?」
「あっ、そうでしたか、お気になさらず、いきなり押しかけているこちらが悪いので」
 スーがそう言うのを聞いて、私は「じゃあ、ちょっと行ってくる」と声をかける。そのまま、転移術を使って家から、街の外の少し離れた所に移動した。
「はぁ」
 私はため息をついて、ギルドに向かって歩き出す。とりあえず、頭を整理したくて、あの場から離れたけど、これは良くない流れなんだろうか。襲われている訳じゃない、慕ってくれているだけ。それなのに、追い返したら、なんだか、スーの立場が悪くなるのではと思う。みんなから責められるのでは。
「私がそこまで考える必要はないのかな」
 私は自分に問いかけてみる。嫌だったか、嬉しかったか。実際、多少は嬉しかった。今までに妖怪から恐れられこそしても、慕われたことは無い。はっきり言って孤独だった。スローライフという目的から少しずれてきてしまうけど、これも悪くないのでは。
「いかん! ほだされてきている!」
 私の目的はあくまで、のんびりスローライフだ。ブレるな。たまのトラブルぐらいなら、仕方がないとしても、穏健派の指導者とかありえない。
「危うく、騙されるところだった」
 自分はこんなにお人好しだったのか。自分でもちょっと驚きだった。
「もうそろそろギルドか」
 ギルドが見える距離まで来ると、私は立ち止まる。リーヴェがいるかもしれない。こっちはこっちで解決していない。私は一応、暗隠術を使って、ギルドの方に近づく。
「まぁ暗隠術を使ってるし、それほど気にしなくてもいいかな」
 私はギルドの中に入ると、それほど気にかけず、歩を進めた。しかし、突然、背中に柔らかい何かが当たった。
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