闘いの日々には、もうウンザリ!妖怪の王は、異世界でスローライフを目指す……が、ままならず!

高岩唯丑

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第二章

03

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「あぁ……初心者だから、モンスター討伐がない依頼なら行ってもいい」
 私は苦し紛れにそう言った。ただの問題の先送りでしかないけど、しょうがない。このまま逃げ続けても、状況は変わらない。一度でもいいから、依頼に一緒に行ってみよう。リーヴェが一瞬、嬉しそうにしつつ、何か不満げな表情に変わる。
「……まぁ、初心者だものね、慣れるためにも、しょうがないかしら」
 渋々という感じではあるけど、納得してくれたらしい。とりあえず、これで満足してくれると嬉しいけど、そんな簡単じゃないかもしれない。
「でも、嬉しいわ、一緒に行けるのね」
 それはそれと言った感じで、リーヴェは嬉しそうな表情を浮かべる。どちらかというと安心したような表情かもしれない。
「じゃあ、早速行きましょう」
 私達は受付に立ち寄り、手ごろな薬草集めの依頼を受けると、ギルドから出て、街の外に向かう。
「楽しいわね」
 相変わらず、手は放してくれないが、追いかけてきていた時の、危ない感じの空気は無くなっている。さっきの安心したような表情もそうだけど、何か抱えている物があるのかな。それにモンスターを討伐する事、とりわけ、強くなる事に拘ってる気もする。会ってから今まで、強くなろうというような言葉を何回か聞いた。
「どうしたの?」
 リーヴェが私の顔を覗き込みながら、問いかけてくる。
「あぁ、ごめん、ちょっと考え事してた……緊張もあるかな」
 一応、初めてだから、緊張しているという事にしておこうと、私は軽く噓をつく。実際は、緊張なんて微塵も感じていない。
「モンスターもいるかもしれないわね……でも大丈夫、私が守るわ!」
 眩しいくらいの笑顔でリーヴェはそう言った。と思ったら、一瞬だけ、神妙な表情を見せて、自らの剣を握り締める。私は気づかないふりをして、声をかけた。
「頼りにしてるよ」
「サワ、弱いものね、魔力は最弱だし」
「……はは、まぁね」
 まぁ、ギルドにいた冒険者全員が束になってかかってきても、一瞬で全員倒せるけど、そんな事はどうでもいい。私はリーヴェの顔を見て、思う。この子はやっぱり、最初の印象通り、いい子なんだと思う。何かを抱えている雰囲気はあるけど。私の人を見る目は、長年存在してきて、多少は良くなっているはずだ。
「なに?」
「いや、何も」
「街の外に出たら、気を引き締めましょう、街の外は危険が一杯よ」
 リーヴェがウィンクをする。
「そうだね、気を引き締めないと」
 私達はそう言って、街の門に向かって歩いていった。
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