ずっとずっと 愛してる

ウィルとの出会い

2007年　春
チョコレート色の
ラブラドールレトリーバーをはじめてみた。
目もオレンジ色と黄色が混ざった感じで、ちょっと怖かった。
でも、彼はおとなしく、怯えていて、近寄ってはこない。
他にも兄弟の黒ラブもいて、人懐っこい。

半年ほど前に
ゴールデンレトリーバーのリックを亡くしていた私たち家族は
大型犬をまた家族に受け入れたかった。我が家は他にダックス2匹がいた。
その1匹のケリーがリックが亡くなってから声を失ってしまったように、全く吠えることをしなくなった。
リックがいないとなんだか静かで
生まれた時から犬と育っていた子供たちも遊び相手が欲しかった。

どの子が家族になるんだろう。

娘が「この子」と言った。
それがチョコレート色の
怯えていた男の子

その一言で決まった。


彼を車に乗せ
我が家へ向かった。

車に乗った瞬間
私の膝の上に乗ってきた。
そこから　
ウィルとの私の日々が始まった。