俺はﾁｬｲﾅ娘に惚れたんでさァ

ﾋﾗﾘ____仲間入り

ﾋﾗﾘ____ﾋﾗﾘ_____

黒いｼﾞｬｹｯﾄがﾋﾗﾘと舞った

｢今日から神恋ちゃんは真選組の仲間だ｣

『!!ありがとﾈ､近藤ｻﾝ』

神恋はﾁｬｲﾅ服に黒ﾛﾝｸﾞｺｰﾄに身を包んでいた

｢似合ってるよ!!｣

『仲間っていう響き...いいｱﾙ』

｢神恋ちゃんには1番隊副隊長を任せることとする｣

『ってことは､沖田ｻﾝと同じ』

沖田に神恋が目を向けると､直ぐに逸らされる

｢...｣

『なんで逸らすﾈ...』

小さく呟くと､それを遮るように土方が口を開いた

｢てめぇらも分かっただろうが､夜兎の娘だ
こいつの姉を見てれば分かるだろ
総悟と互角...てめぇらじゃ勝てねぇことは目に見えてんだァ
あんま目くじらたてんな｣

煙草を吹かしながら､土方は横目で隊士達を見た

｢...おい､その様子だと刀は持ってねぇな?｣

『そうｱﾙけど』

｢俺がくれてやらァ...毎日稽古付けてやるでさァ｣

若干沖田の言葉に寒気がしたが､あまりにも真剣な顔で言ってくるので､ｺｸｺｸと頷いた

神恋は隊士達に向き合って口を開いた

『...さっきは悪かったﾈ
でも､仲間として一緒に働きたいｱﾙ
勿論､私は夜兎だから強いかもしれないｱﾙ
だけど､皆と頑張るﾖﾛｼ』

神恋が言うと､隊士達は暖かい目で迎えた

同調する声も聞こえ始め､神恋は目を潤ませながら微笑んだ

その顔に隊士達は真っ赤に顔を初めた

｢じゃあ､神恋ちゃんの歓迎を含め､今夜は宴だぁ!!
万事屋も呼んで来い!!｣

近藤の鶴の一声によって隊士達は騒ぎ出し､喜びの声を上げた

こうして歓迎会と評された宴が催されることが決まった