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第二部 死闘
第50話 ゲーム中に起きた、とある小さな奇跡について
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――――――――――――――――
残り時間――3時間07分
残りデストラップ――2個
残り生存者――3名
死亡者――6名
重体によるゲーム参加不能者――4名
――――――――――――――――
暗闇におちていた意識が回復した。それと同時に、腹部に体を引き裂くような激痛が走った。
その痛みで、自分の身に起きた悪夢のような出来事を一瞬で思い出した。
あの男――瑛斗にメスで脅されて、この産婦人科の診察室に連れてこられたのだ。
瑛斗は薫子の大きく膨らんだお腹に、異様なほど興味を示していた。そのことに最初から気付いていれば良かったのだが、薫子は自分のお腹のことばかり考えていて、瑛斗のことにまったく気が付かなかった。
その結果が今の状況である。
診察台に横になっていた体をなんとかして起こした。恐る恐る痛みがあるお腹に視線を向ける。
お腹にあてられたガーゼと、その上から幾重にも貼られたサージカルテープ。
すぐに誰かがケガの手当てをしてくれたのだと気が付いた。
もしもこの手当てがなかったら、今頃、私はどうなっていたか?
そう考えただけで背筋に震えが走る。恐る恐る、お腹に手を伸ばした。一瞬の間を置いて、手のひらに伝わる赤ちゃんの胎動。
大丈夫、赤ちゃんは生きている。
不意に目から涙がこぼれ落ちた。少し前までは可愛いとすら思ったことがなかったのに、今はこのうえなく愛おしく感じる。
なぜだろう? この感情はどこから生まれんだろう?
――――――――――――――――
薫子が妊娠しているのを知ったのは、数ヶ月前のことだった。
当時、薫子が付き合っていた男はワケありだった。それもよくあるパターンのワケあり。いわゆる不倫というやつである。
最初軽くあしらっていたのは薫子の方だったのに、気が付いたときには薫子の方がどっぷりとはまっていた。相手の男は遊びのつもりだったようだが、薫子が本気になると、逆にひいてしまった。
それで薫子はますます相手に対してのめりこんでしまった。はたから見たら、きっとそのときの薫子の様子は、ストーカーじみて見えていただろう。むろん、本人はそんなことこれっぽっちも思っていなかったが。
関係が致命的にこじれるきっかけとなったのが、薫子の妊娠だった。相手はすぐに中絶を迫ってきた。薫子に応じる意思はなかった。むしろ赤ちゃんが出来たことで、正々堂々と恋人を名乗れると思ったくらいだ。
しかし、事態は薫子の想像したのとは逆に、二人の関係はさらに混迷していった。相手の妻が訴えを起こしてきたのである。
社会人になってからまだ日が浅かった薫子には、弁護士を雇うほどの貯金がなかった。裁判は相手の弁護士のペースで進んだ。結局、裁判には負けてしまった。出産費用と小額の養育費を受け取ることで話はついた。
薫子はお金なんか欲しくなかった。ただ、相手の気持ちが欲しかった。
失意の薫子に、さらなる衝撃が待っていた。
赤ちゃんが産まれたら相手の気持ちが変わるかもしれないと思い、それだけを目標にして日々を過ごしていた。ところが、ある日病院で赤ちゃんに異常があると告げられたのである。
薫子は絶対に赤ちゃんが欲しかったので、出生前診断を受けていた。その検査結果で、赤ちゃんの遺伝子に異常が見付かったのだった。
それを聞いたとき、薫子は目の前が真っ暗になった。赤ちゃんが心配でそうなったのではない。そんな赤ちゃんでは相手の心を取り戻せないと思ったからだった。
医師から中絶と言う選択肢も提示されたが、どうしたらよいかまったく分からなかった。
そんなとき、あの男が目の前にあらわれたのである。
死神の代理人――紫人。
紫人は赤ちゃんの遺伝子を治せると言ってきた。
薫子は紫人の話に一も二もなく飛びついた。赤ちゃんさえ無事に産まれれば、相手の心をこちらに向かせられると思ったから。
だが、実際にゲーム会場に来て、人が死んでいくのを間近で見て、心底怖くなってしまった。身重の自分が参加するようなゲームではなかったと思い知らされた。だから、終始お腹を守るようにして、隅っこで小さくなっていた。ただ時間だけが過ぎて、早くゲームが終わるように祈りながら――。
実際、薫子の作戦は上手くいっていた。あの男――瑛斗に目を付けられるまでは。
瑛斗に強制的にここに連れ込まれたときには、もう終わりだと覚悟しかけた。しかし今、薫子は重い傷を負いながらも、確かに生きている。お腹の中の赤ちゃんも無事である。
一体全体、自分が気を失ってる間になにが起きたのだろう?
薫子はお腹を手で押さえながら、改めて周りを注意深く見回してみた。
地震の揺れで破壊が目立つ診察室。窓ガラスはすべて割れ、棚は斜めに傾いており、天井のパネルは外れかけている箇所がいくつもある。
床に落ちずに残った蛍光灯と、非常灯の明かりだけが頼りだった。
床の上にふたつの人影を発見した。
一瞬、瑛斗かと震えが走ったが違った。瑛斗の姿ではなかった。
ひとりは、喪服を思わせる黒のスーツ姿の男。たしか円城といった。
もうひとりは、ゲーム開始当初にリーダー役を務めていた男。五十嵐だった。
円城の手にはサージカルテープが握られていた。円城の持つサージカルテープが、自分のお腹に貼られたものと同じものだと見て取れた。
目を引いたのはテープばかりではない。円城のお腹にはメスと思われる銀光を放つ金属質の物体が不気味に突き刺さっていた。
凄惨極まりない光景であったが、なぜか円城の顔には苦痛ではなく、微笑みが浮かんでいた。
続いて、五十嵐に目を向けた。五十嵐は見慣れぬ赤色の機械を両手で抱え込んでいた。すぐ近くに、同じような赤色をした四角いケースが放置されている。ケースにはハート型のイラストと、アルファベットが三文字書かれている。
AED。
とっさに薫子は自分の胸に目を向けた。赤い血で彩られた胸部に、二ヶ所だけ血が付いていない部分があった。肩甲骨の下あたりと、胸の下辺りである。
それがなにを意味しているのか分からないわけがなかった。
「ねえ……二人が……二人が、私を……こんな私を……助けて……くれたん、だよね……?」
涙交じりの声だった。おそらく、瑛斗のメスで刺されたお腹を、円城がサージカルテープを使って処置してくれたのだろう。五十嵐は意識を失った自分に、AEDを使って蘇生処置をしてくれたのだろう。
でも、その代償として二人は自らの命を失うことになった。
「どうして……どうして……こんな私なんか、助けたの……? 赤ちゃんが……気になったから? 私、赤ちゃんのことなんか……これっぽっちも、気にしていなかったのに……。私は赤ちゃんのことを、あの男との取り引き材料としか思っていなかったのに! 私はどうしようもない女なのよっ! 赤ちゃんの母親失格なのよっ!」
薫子は絶叫し、そして号泣した。
まるでそんな薫子を励ますかように、お腹の中の赤ちゃんが動いた。
「動いた……動いた……」
夢中でつぶやく。
「そうだよね……。二人が命がけで助けてくれたんだもんね……。ママが、ママが……しっかりしないと……ダメだよね……」
お腹を優しく撫でながら話しかける。
「ねえ、ママでいいの? 本当にママでいいの? あなたのことを恋愛の道具にしたんだよ?」
お腹の赤ちゃんがまた動いた。
いいよと言ってくれたように感じられた。
もちろん、それは薫子の思い込みかもしれなかった。
でも、それでもいい。
薫子は決心したのだ。
この子は絶対に私が守る!
もう相手の男のことなど関係ない。
赤ちゃんの遺伝子の異常など気にならない。
中絶なんてもってのほかだ。
この子は私の大事な大事な大事な赤ちゃんなんだから!
それ以上の理由が他にあるだろうか。
この子は私が大切に大切に大切に育ててみせる!
薫子はお腹の痛みに耐えながら、診察台から降りた。こんな痛みなど痛みのうちに入らない。自分が赤ちゃんに対してした裏切りの方が、よっぽど赤ちゃんを傷つけている。
床の上に横たわった二人の顔を順番に見つめた。薫子にとっては、赤ちゃんを助けてくれたスーパーヒーローだ。
「ありがとうございます。必ずこの子は助けてみせます!」
薫子は診察室から廊下に出た。
ちょうどそのとき、階下で衝撃音がした。数十秒後、今度は爆発音があがった。
瑛斗が運転していた車が病棟の一階の外壁に衝突したのだ。もちろん、薫子はその事情を知らない。
だが、その衝撃が病棟全体を揺らしたのを感じた。そして、この病棟がもう長くはもたないであろうと悟った。
病棟が崩壊する前に逃げないと!
辺りを見回す。壁に掛かった院内案内図に急いで目を走らせる。
小児科、臨床検査科、皮膚科、MRI、CT――。
とにかく、重い体を前へ前へと動かしていく。
揺れてもいないのに、きしむような音が壁や天井からあがる。
薫子でも分かった。
もしも、病棟の崩壊がデストラップだとしたら、この音は前兆に間違いないと。
この傷ついた体では、もはや一階に下りている時間はない。とりあえず、どこか安全な場所に避難だけでもしないとならない。
ともすると精神が恐怖に飲み込まれそうになるが、お腹に手を当てていると、それだけで揺るぎない力が無限にあふれてくる。
この力がある限り、私は絶対に負けない!
薫子はお腹の中の赤ちゃんと一緒に必死で戦っていた。
残り時間――3時間07分
残りデストラップ――2個
残り生存者――3名
死亡者――6名
重体によるゲーム参加不能者――4名
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暗闇におちていた意識が回復した。それと同時に、腹部に体を引き裂くような激痛が走った。
その痛みで、自分の身に起きた悪夢のような出来事を一瞬で思い出した。
あの男――瑛斗にメスで脅されて、この産婦人科の診察室に連れてこられたのだ。
瑛斗は薫子の大きく膨らんだお腹に、異様なほど興味を示していた。そのことに最初から気付いていれば良かったのだが、薫子は自分のお腹のことばかり考えていて、瑛斗のことにまったく気が付かなかった。
その結果が今の状況である。
診察台に横になっていた体をなんとかして起こした。恐る恐る痛みがあるお腹に視線を向ける。
お腹にあてられたガーゼと、その上から幾重にも貼られたサージカルテープ。
すぐに誰かがケガの手当てをしてくれたのだと気が付いた。
もしもこの手当てがなかったら、今頃、私はどうなっていたか?
そう考えただけで背筋に震えが走る。恐る恐る、お腹に手を伸ばした。一瞬の間を置いて、手のひらに伝わる赤ちゃんの胎動。
大丈夫、赤ちゃんは生きている。
不意に目から涙がこぼれ落ちた。少し前までは可愛いとすら思ったことがなかったのに、今はこのうえなく愛おしく感じる。
なぜだろう? この感情はどこから生まれんだろう?
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薫子が妊娠しているのを知ったのは、数ヶ月前のことだった。
当時、薫子が付き合っていた男はワケありだった。それもよくあるパターンのワケあり。いわゆる不倫というやつである。
最初軽くあしらっていたのは薫子の方だったのに、気が付いたときには薫子の方がどっぷりとはまっていた。相手の男は遊びのつもりだったようだが、薫子が本気になると、逆にひいてしまった。
それで薫子はますます相手に対してのめりこんでしまった。はたから見たら、きっとそのときの薫子の様子は、ストーカーじみて見えていただろう。むろん、本人はそんなことこれっぽっちも思っていなかったが。
関係が致命的にこじれるきっかけとなったのが、薫子の妊娠だった。相手はすぐに中絶を迫ってきた。薫子に応じる意思はなかった。むしろ赤ちゃんが出来たことで、正々堂々と恋人を名乗れると思ったくらいだ。
しかし、事態は薫子の想像したのとは逆に、二人の関係はさらに混迷していった。相手の妻が訴えを起こしてきたのである。
社会人になってからまだ日が浅かった薫子には、弁護士を雇うほどの貯金がなかった。裁判は相手の弁護士のペースで進んだ。結局、裁判には負けてしまった。出産費用と小額の養育費を受け取ることで話はついた。
薫子はお金なんか欲しくなかった。ただ、相手の気持ちが欲しかった。
失意の薫子に、さらなる衝撃が待っていた。
赤ちゃんが産まれたら相手の気持ちが変わるかもしれないと思い、それだけを目標にして日々を過ごしていた。ところが、ある日病院で赤ちゃんに異常があると告げられたのである。
薫子は絶対に赤ちゃんが欲しかったので、出生前診断を受けていた。その検査結果で、赤ちゃんの遺伝子に異常が見付かったのだった。
それを聞いたとき、薫子は目の前が真っ暗になった。赤ちゃんが心配でそうなったのではない。そんな赤ちゃんでは相手の心を取り戻せないと思ったからだった。
医師から中絶と言う選択肢も提示されたが、どうしたらよいかまったく分からなかった。
そんなとき、あの男が目の前にあらわれたのである。
死神の代理人――紫人。
紫人は赤ちゃんの遺伝子を治せると言ってきた。
薫子は紫人の話に一も二もなく飛びついた。赤ちゃんさえ無事に産まれれば、相手の心をこちらに向かせられると思ったから。
だが、実際にゲーム会場に来て、人が死んでいくのを間近で見て、心底怖くなってしまった。身重の自分が参加するようなゲームではなかったと思い知らされた。だから、終始お腹を守るようにして、隅っこで小さくなっていた。ただ時間だけが過ぎて、早くゲームが終わるように祈りながら――。
実際、薫子の作戦は上手くいっていた。あの男――瑛斗に目を付けられるまでは。
瑛斗に強制的にここに連れ込まれたときには、もう終わりだと覚悟しかけた。しかし今、薫子は重い傷を負いながらも、確かに生きている。お腹の中の赤ちゃんも無事である。
一体全体、自分が気を失ってる間になにが起きたのだろう?
薫子はお腹を手で押さえながら、改めて周りを注意深く見回してみた。
地震の揺れで破壊が目立つ診察室。窓ガラスはすべて割れ、棚は斜めに傾いており、天井のパネルは外れかけている箇所がいくつもある。
床に落ちずに残った蛍光灯と、非常灯の明かりだけが頼りだった。
床の上にふたつの人影を発見した。
一瞬、瑛斗かと震えが走ったが違った。瑛斗の姿ではなかった。
ひとりは、喪服を思わせる黒のスーツ姿の男。たしか円城といった。
もうひとりは、ゲーム開始当初にリーダー役を務めていた男。五十嵐だった。
円城の手にはサージカルテープが握られていた。円城の持つサージカルテープが、自分のお腹に貼られたものと同じものだと見て取れた。
目を引いたのはテープばかりではない。円城のお腹にはメスと思われる銀光を放つ金属質の物体が不気味に突き刺さっていた。
凄惨極まりない光景であったが、なぜか円城の顔には苦痛ではなく、微笑みが浮かんでいた。
続いて、五十嵐に目を向けた。五十嵐は見慣れぬ赤色の機械を両手で抱え込んでいた。すぐ近くに、同じような赤色をした四角いケースが放置されている。ケースにはハート型のイラストと、アルファベットが三文字書かれている。
AED。
とっさに薫子は自分の胸に目を向けた。赤い血で彩られた胸部に、二ヶ所だけ血が付いていない部分があった。肩甲骨の下あたりと、胸の下辺りである。
それがなにを意味しているのか分からないわけがなかった。
「ねえ……二人が……二人が、私を……こんな私を……助けて……くれたん、だよね……?」
涙交じりの声だった。おそらく、瑛斗のメスで刺されたお腹を、円城がサージカルテープを使って処置してくれたのだろう。五十嵐は意識を失った自分に、AEDを使って蘇生処置をしてくれたのだろう。
でも、その代償として二人は自らの命を失うことになった。
「どうして……どうして……こんな私なんか、助けたの……? 赤ちゃんが……気になったから? 私、赤ちゃんのことなんか……これっぽっちも、気にしていなかったのに……。私は赤ちゃんのことを、あの男との取り引き材料としか思っていなかったのに! 私はどうしようもない女なのよっ! 赤ちゃんの母親失格なのよっ!」
薫子は絶叫し、そして号泣した。
まるでそんな薫子を励ますかように、お腹の中の赤ちゃんが動いた。
「動いた……動いた……」
夢中でつぶやく。
「そうだよね……。二人が命がけで助けてくれたんだもんね……。ママが、ママが……しっかりしないと……ダメだよね……」
お腹を優しく撫でながら話しかける。
「ねえ、ママでいいの? 本当にママでいいの? あなたのことを恋愛の道具にしたんだよ?」
お腹の赤ちゃんがまた動いた。
いいよと言ってくれたように感じられた。
もちろん、それは薫子の思い込みかもしれなかった。
でも、それでもいい。
薫子は決心したのだ。
この子は絶対に私が守る!
もう相手の男のことなど関係ない。
赤ちゃんの遺伝子の異常など気にならない。
中絶なんてもってのほかだ。
この子は私の大事な大事な大事な赤ちゃんなんだから!
それ以上の理由が他にあるだろうか。
この子は私が大切に大切に大切に育ててみせる!
薫子はお腹の痛みに耐えながら、診察台から降りた。こんな痛みなど痛みのうちに入らない。自分が赤ちゃんに対してした裏切りの方が、よっぽど赤ちゃんを傷つけている。
床の上に横たわった二人の顔を順番に見つめた。薫子にとっては、赤ちゃんを助けてくれたスーパーヒーローだ。
「ありがとうございます。必ずこの子は助けてみせます!」
薫子は診察室から廊下に出た。
ちょうどそのとき、階下で衝撃音がした。数十秒後、今度は爆発音があがった。
瑛斗が運転していた車が病棟の一階の外壁に衝突したのだ。もちろん、薫子はその事情を知らない。
だが、その衝撃が病棟全体を揺らしたのを感じた。そして、この病棟がもう長くはもたないであろうと悟った。
病棟が崩壊する前に逃げないと!
辺りを見回す。壁に掛かった院内案内図に急いで目を走らせる。
小児科、臨床検査科、皮膚科、MRI、CT――。
とにかく、重い体を前へ前へと動かしていく。
揺れてもいないのに、きしむような音が壁や天井からあがる。
薫子でも分かった。
もしも、病棟の崩壊がデストラップだとしたら、この音は前兆に間違いないと。
この傷ついた体では、もはや一階に下りている時間はない。とりあえず、どこか安全な場所に避難だけでもしないとならない。
ともすると精神が恐怖に飲み込まれそうになるが、お腹に手を当てていると、それだけで揺るぎない力が無限にあふれてくる。
この力がある限り、私は絶対に負けない!
薫子はお腹の中の赤ちゃんと一緒に必死で戦っていた。
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