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自由浮遊惑星編
185 自由浮遊惑星編6 粛清
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side:帝都 自由浮遊惑星近郊宙域 三人称視点
「アキラ殿下だって戦場で手柄をたてて出世したんだ」
ここで手柄を上げれば、自分が後見人となっている第12皇子ミゲル殿下の皇位継承順位を上げることが出来る、そう思ってカスケード子爵は僚艦とともに自由浮遊惑星にミサイルを発射した。
現カスケード子爵は親の先代子爵がニアヒュームとの戦いで戦死したため、僅か18歳という年齢で子爵家を継いだばかりだった。
第12皇子ミゲルは、皇帝の因子が弱く皇子になれなかった皇帝の息子に、母親の違う姫を嫁がせて産ませた所謂近親婚による孫だった。
そのミゲルが只の皇帝の孫という立場の時に先代カスケード子爵が後見人となっていたのだが、この度の皇位継承順位改定によってミゲルが第12皇子となったため棚ボタで現カスケード子爵が皇子の後見人という地位を得てしまったのだ。
本来ならカスケード子爵本人が誰か後見人を必要とするような立場だったのだが、皇子の後見人という地位により分不相応な仕事を任されることになってしまっていた。
当然世間知らずであり、大局を見据えるなどということは意識すらしていなかった。
「こんな先制攻撃のチャンスに誰も攻撃しないとは、帝国正規軍も大したことはないな」
領地で跡取り息子としてチヤホヤされた経験しかないカスケード子爵は、自分がしでかした事の重大性など理解することもなかった。
「このまま破孔から内部に突入する! 我に続け!」
カスケード子爵は意気揚々と自由浮遊惑星内部に突入しようと艦隊を引き連れて降下するのだった。
『惑星表面に高エネルギー反応!』
その報告を耳にしたのかしなかったのか、カスケード子爵の綺羅びやかな意匠を施された専用艦に巨大なエネルギーの光条が突き刺さった。
その威力は要塞艦の決戦兵器である要塞砲をも凌駕していた。
カスケード子爵の専用艦は残骸も残さずに宇宙の塵と化した。
カスケード子爵と共に降下中の臣下の宇宙艦も巻き込まれ撃沈された。
それは自由浮遊惑星の迎撃システムによる攻撃だった。
自由浮遊惑星に降下しようとしたカスケード子爵の艦隊は、一瞬のうちに撃破されてしまった。
残された艦隊は降下を躊躇し右往左往していた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◆
side:帝都作戦司令室 アキラ視点
「なんてことをしてくれたんだ!
攻撃したのは何処のどいつだ!」
カイルの怒声が司令室に響く。
「第12皇子ミゲル殿下後見人のカスケード子爵の艦隊です!」
紋章官が画像をチェックし攻撃指揮官の専用艦の意匠に家紋を見つけて狼藉者を特定した。
あ、専用艦の意匠ってそんな理由があったのか。
僕の専用艦は何の意匠もしてないんだけど、大丈夫なのかな?
「カスケード子爵だと?
若造が皇子の後見人を継いだというあのカスケードか!」
カイルにはカスケード子爵に心当たりがあったようだ。
僕はカスケード子爵の暴挙に一瞬思考が停止してしまった。
駄目だこいつ……。早くなんとかしなければ……。
そう思っているうちに自由浮遊惑星から要塞砲以上のエネルギーの砲撃がカスケード子爵の艦隊に降り注いだ。
カスケード子爵と一緒に降下を開始した艦隊は一瞬で消え去ることになった。
「まずいぞカイル。あの自由浮遊惑星は要塞砲以上の砲撃を連射出来るぞ!
カイル。他の連中に自由浮遊惑星を絶対に攻撃するなと命令してくれ!
これ以上の戦闘行動は本意ではないと相手に伝えなければならない。
いいか、撃たれても反撃させるなよ?」
つい、越権行為でカイルに命令してしまった。
僕は無抵抗を示すことでなし崩しで戦争へと突入するのを避けられないかと思ってつい口走ってしまったんだ。
「わかった。全艦隊に攻撃禁止命令だ。撃たれても反撃禁止だ! 攻撃されたら逃げろと言え!
カスケード子爵家は帝国に対する戦争誘発行為で家名断絶だ!」
しかし、カイルはそんなことを気にせずに僕の意図を汲んで全艦隊に攻撃禁止命令を発してくれた。
カイルもここは緊急時だと理解してくれたのだろう。
カイルも待機命令を出してはいたが、まさか功を焦って攻撃するアホが出るとは思っていなかったようだ。
「僕は専用艦で出る。
ここからじゃ様子がよくわからない。
それと手をだした艦はこちらで始末して見せた方が良いと思う」
「任せた。
攻撃に参加した艦は落としてかまわない。
死ぬなよ」
「了解」
カイル、なんて器が大きいんだ。
僕は取り返しがつかなくなる前に対処するため専用艦の駐機場に走った。
専用艦の駐機場は与圧されているが人工重力は切られていた。
これでコクピットへの搭乗が容易になる。
僕の専用艦――外部ユニットの巡洋艦型――は小さすぎするため、大型戦艦を想定した桟橋には搭乗口が届かないのだ。
目の前の与圧扉の緑ランプを信じて、僕は生身のまま駐機場に進入する。
パイロットスーツに着替える時間も惜しかったからだ。
もし与圧が抜けているなら専用艦の電脳が警告してくれるはずだという信頼もあった。
僕が宙に身体を投げ出すとコクピットの搭乗口が自動で開く。電脳が対応したのだ。
目測通り搭乗口に飛び込むとCICに向けて通路を駆け抜けパイロットシートに座る。
と同時に脳が専用艦の電脳と直結する感覚がする。
「緊急発進! このまま次元跳躍する!
目標自由浮遊惑星手前カスケード子爵艦隊右舷宙域だ!」
僕の専用艦が次元フィールドを展開すると帝都の結界を飛び越え目標地点に次元跳躍した。
目の前の光景が宇宙空間に変わる。
前方にはカスケード子爵残存艦隊1000艦弱。右舷方向に自由浮遊惑星が視界いっぱいに見える。
「カスケード子爵艦隊を敵味方識別装置に敵として指定」
仮想スクリーン内のカスケード子爵艦隊の光点が青から赤に変わる。
「戦術兵器統合制御システム起動。カスケード子爵艦隊に即時停止命令!」
僕の専用艦の電脳がカスケード子爵艦隊の宇宙艦の電脳に高速通信を送る。
無人艦はこれで停止するはずだ。
だが自由浮遊惑星をミサイル攻撃した艦は見逃すわけにはいかない。
「自由浮遊惑星をミサイル攻撃した艦をピックアップ」
赤の光点の中でも自由浮遊惑星をミサイル攻撃した艦にレティクルが重なりロックオンされていく。
「親衛護衛艦隊展開!」
ロックオンされた宇宙艦は600艦ほどだった。
これを破壊するために次元格納庫よりGバレット搭載の無人艦である親衛護衛艦を200艦出して迎撃にあたる。
「全艦レールガン起動、弾種Gバレット。目標マルチロックオン」
僕の目の前にはロックオンされた敵艦をしめすレティクルが重なった艦が表示されている。
この1つ1つに親衛護衛艦が照準を合わせているのだ。
なぜ親衛護衛艦を出したかというと僕の位置からでは死角に入る艦が出るからだ。
親衛護衛艦はそれぞれ攻撃担当の敵艦に照準を合わせるために自らの位置を変えていく。
全ての艦に照準がロックオンされると僕は発射命令を出した。
「全艦、Gバレット発射!」
カスケード子爵艦隊の周囲に展開した親衛護衛艦からGバレットが発射される。
1艦につき目標は3あるので射角を少しずつ変えて3連射だ。
その弾体が目標に突き進む様は、まさに流星雨のようだった。
その雨が宇宙艦に当たると宇宙艦の一部や全体がひしゃげ無数のデブリとなっていった。
「全艦殲滅確認。攻撃に不参加だった無人艦はその場で待機。自由浮遊惑星側の判断に任せる。
有人艦が残っていたなら作戦指令室に出頭させろ!」
さて、自由浮遊惑星が文明人なら、帝国の意図は伝わったはずだ。
どう出てくるか……。見守るしか無い。
『やっと話の通じそうな方がお出でのようですね』
まさかの真・帝国専用暗号回線に通信が入った。
『ずっとこの回線で問いかけていたのですが、受信反応も無かったもので、こちらも難儀していました』
僕はこのやっかいな事態に頭を抱えるしかなかった。
なぜなら真・帝国の暗号を知っているということは、現帝国の敵だということだからだ。
今のところ追加の攻撃はない。少なくとも理性的な相手のようだ。
だが今の帝国の正体を知ったら、このままの態度ではいられないだろう。
このまま戦争を回避するにはどうすればいいのか……。
「アキラ殿下だって戦場で手柄をたてて出世したんだ」
ここで手柄を上げれば、自分が後見人となっている第12皇子ミゲル殿下の皇位継承順位を上げることが出来る、そう思ってカスケード子爵は僚艦とともに自由浮遊惑星にミサイルを発射した。
現カスケード子爵は親の先代子爵がニアヒュームとの戦いで戦死したため、僅か18歳という年齢で子爵家を継いだばかりだった。
第12皇子ミゲルは、皇帝の因子が弱く皇子になれなかった皇帝の息子に、母親の違う姫を嫁がせて産ませた所謂近親婚による孫だった。
そのミゲルが只の皇帝の孫という立場の時に先代カスケード子爵が後見人となっていたのだが、この度の皇位継承順位改定によってミゲルが第12皇子となったため棚ボタで現カスケード子爵が皇子の後見人という地位を得てしまったのだ。
本来ならカスケード子爵本人が誰か後見人を必要とするような立場だったのだが、皇子の後見人という地位により分不相応な仕事を任されることになってしまっていた。
当然世間知らずであり、大局を見据えるなどということは意識すらしていなかった。
「こんな先制攻撃のチャンスに誰も攻撃しないとは、帝国正規軍も大したことはないな」
領地で跡取り息子としてチヤホヤされた経験しかないカスケード子爵は、自分がしでかした事の重大性など理解することもなかった。
「このまま破孔から内部に突入する! 我に続け!」
カスケード子爵は意気揚々と自由浮遊惑星内部に突入しようと艦隊を引き連れて降下するのだった。
『惑星表面に高エネルギー反応!』
その報告を耳にしたのかしなかったのか、カスケード子爵の綺羅びやかな意匠を施された専用艦に巨大なエネルギーの光条が突き刺さった。
その威力は要塞艦の決戦兵器である要塞砲をも凌駕していた。
カスケード子爵の専用艦は残骸も残さずに宇宙の塵と化した。
カスケード子爵と共に降下中の臣下の宇宙艦も巻き込まれ撃沈された。
それは自由浮遊惑星の迎撃システムによる攻撃だった。
自由浮遊惑星に降下しようとしたカスケード子爵の艦隊は、一瞬のうちに撃破されてしまった。
残された艦隊は降下を躊躇し右往左往していた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◆
side:帝都作戦司令室 アキラ視点
「なんてことをしてくれたんだ!
攻撃したのは何処のどいつだ!」
カイルの怒声が司令室に響く。
「第12皇子ミゲル殿下後見人のカスケード子爵の艦隊です!」
紋章官が画像をチェックし攻撃指揮官の専用艦の意匠に家紋を見つけて狼藉者を特定した。
あ、専用艦の意匠ってそんな理由があったのか。
僕の専用艦は何の意匠もしてないんだけど、大丈夫なのかな?
「カスケード子爵だと?
若造が皇子の後見人を継いだというあのカスケードか!」
カイルにはカスケード子爵に心当たりがあったようだ。
僕はカスケード子爵の暴挙に一瞬思考が停止してしまった。
駄目だこいつ……。早くなんとかしなければ……。
そう思っているうちに自由浮遊惑星から要塞砲以上のエネルギーの砲撃がカスケード子爵の艦隊に降り注いだ。
カスケード子爵と一緒に降下を開始した艦隊は一瞬で消え去ることになった。
「まずいぞカイル。あの自由浮遊惑星は要塞砲以上の砲撃を連射出来るぞ!
カイル。他の連中に自由浮遊惑星を絶対に攻撃するなと命令してくれ!
これ以上の戦闘行動は本意ではないと相手に伝えなければならない。
いいか、撃たれても反撃させるなよ?」
つい、越権行為でカイルに命令してしまった。
僕は無抵抗を示すことでなし崩しで戦争へと突入するのを避けられないかと思ってつい口走ってしまったんだ。
「わかった。全艦隊に攻撃禁止命令だ。撃たれても反撃禁止だ! 攻撃されたら逃げろと言え!
カスケード子爵家は帝国に対する戦争誘発行為で家名断絶だ!」
しかし、カイルはそんなことを気にせずに僕の意図を汲んで全艦隊に攻撃禁止命令を発してくれた。
カイルもここは緊急時だと理解してくれたのだろう。
カイルも待機命令を出してはいたが、まさか功を焦って攻撃するアホが出るとは思っていなかったようだ。
「僕は専用艦で出る。
ここからじゃ様子がよくわからない。
それと手をだした艦はこちらで始末して見せた方が良いと思う」
「任せた。
攻撃に参加した艦は落としてかまわない。
死ぬなよ」
「了解」
カイル、なんて器が大きいんだ。
僕は取り返しがつかなくなる前に対処するため専用艦の駐機場に走った。
専用艦の駐機場は与圧されているが人工重力は切られていた。
これでコクピットへの搭乗が容易になる。
僕の専用艦――外部ユニットの巡洋艦型――は小さすぎするため、大型戦艦を想定した桟橋には搭乗口が届かないのだ。
目の前の与圧扉の緑ランプを信じて、僕は生身のまま駐機場に進入する。
パイロットスーツに着替える時間も惜しかったからだ。
もし与圧が抜けているなら専用艦の電脳が警告してくれるはずだという信頼もあった。
僕が宙に身体を投げ出すとコクピットの搭乗口が自動で開く。電脳が対応したのだ。
目測通り搭乗口に飛び込むとCICに向けて通路を駆け抜けパイロットシートに座る。
と同時に脳が専用艦の電脳と直結する感覚がする。
「緊急発進! このまま次元跳躍する!
目標自由浮遊惑星手前カスケード子爵艦隊右舷宙域だ!」
僕の専用艦が次元フィールドを展開すると帝都の結界を飛び越え目標地点に次元跳躍した。
目の前の光景が宇宙空間に変わる。
前方にはカスケード子爵残存艦隊1000艦弱。右舷方向に自由浮遊惑星が視界いっぱいに見える。
「カスケード子爵艦隊を敵味方識別装置に敵として指定」
仮想スクリーン内のカスケード子爵艦隊の光点が青から赤に変わる。
「戦術兵器統合制御システム起動。カスケード子爵艦隊に即時停止命令!」
僕の専用艦の電脳がカスケード子爵艦隊の宇宙艦の電脳に高速通信を送る。
無人艦はこれで停止するはずだ。
だが自由浮遊惑星をミサイル攻撃した艦は見逃すわけにはいかない。
「自由浮遊惑星をミサイル攻撃した艦をピックアップ」
赤の光点の中でも自由浮遊惑星をミサイル攻撃した艦にレティクルが重なりロックオンされていく。
「親衛護衛艦隊展開!」
ロックオンされた宇宙艦は600艦ほどだった。
これを破壊するために次元格納庫よりGバレット搭載の無人艦である親衛護衛艦を200艦出して迎撃にあたる。
「全艦レールガン起動、弾種Gバレット。目標マルチロックオン」
僕の目の前にはロックオンされた敵艦をしめすレティクルが重なった艦が表示されている。
この1つ1つに親衛護衛艦が照準を合わせているのだ。
なぜ親衛護衛艦を出したかというと僕の位置からでは死角に入る艦が出るからだ。
親衛護衛艦はそれぞれ攻撃担当の敵艦に照準を合わせるために自らの位置を変えていく。
全ての艦に照準がロックオンされると僕は発射命令を出した。
「全艦、Gバレット発射!」
カスケード子爵艦隊の周囲に展開した親衛護衛艦からGバレットが発射される。
1艦につき目標は3あるので射角を少しずつ変えて3連射だ。
その弾体が目標に突き進む様は、まさに流星雨のようだった。
その雨が宇宙艦に当たると宇宙艦の一部や全体がひしゃげ無数のデブリとなっていった。
「全艦殲滅確認。攻撃に不参加だった無人艦はその場で待機。自由浮遊惑星側の判断に任せる。
有人艦が残っていたなら作戦指令室に出頭させろ!」
さて、自由浮遊惑星が文明人なら、帝国の意図は伝わったはずだ。
どう出てくるか……。見守るしか無い。
『やっと話の通じそうな方がお出でのようですね』
まさかの真・帝国専用暗号回線に通信が入った。
『ずっとこの回線で問いかけていたのですが、受信反応も無かったもので、こちらも難儀していました』
僕はこのやっかいな事態に頭を抱えるしかなかった。
なぜなら真・帝国の暗号を知っているということは、現帝国の敵だということだからだ。
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