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家出編
022 ジェフリー、顛末2
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その頃、カナタの父アラタは、ようやく自領の領都ファーランドに帰って来ていた。
カナタ行方不明の一報が王都のアラタまで届くのに3日、アラタが通常行程5日の復路を馬車で急いで4日、都合カナタ行方不明から7日が経っていた。
時空間に閉じ込められて7日は、カナタの生存を絶望視するに当然の期間だった。
カナタは携帯ガチャ機のおかげで生き延びていたのだが、アラタには知る由も無かった。
「今帰った!」
玄関前まで乗り付けた馬車からアラタが降りて来ると、家令のセバスチャンが直ぐに目の前に現れ傅いた。
「お帰りなさいませ。旦那様」
セバスチャンがこれからどうするのかと目で訴えると、アラタは後から馬車を降りて来た審議官に視線をちらりと向けてから答える。
「ジェフリー、ジュリア、それと現場に居たという女給を執務室に呼べ。
それと後ろの客人の事は内密にせよ」
「はっ!」
家令のセバスチャンは、華麗に礼をすると足早に去って行った。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
執務室に呼ばれたジェフリーとジュリアは、アラタが帰って来たとセバスチャンから伝えられ、王都の土産でも貰えるのかと意気揚々とやって来た。
彼らは未だ事の重大さには気付いていなかったのだ。
気付いていたならば、さっさと逃亡していたことだろう。
「ん!?」
ジェフリーと共にアラタの執務室にやって来たジュリアは、自分たち母子と女給のリリーだけが呼ばれたことに若干不信感を持った。
目の前の執務机の向こうには大きな椅子に座ったアラタ、その後ろに何やら役人と思われる見知らぬ人物が立っている。
その人物が誰なのかとジュリアが思考を巡らしていると、徐にアラタが口を開いた。
「カナタが行方不明になったそうだな?
ジェフリー、言いたいことはあるか?」
アラタはジェフリーにカナタ行方不明の詳細を単刀直入に訊ねた。
ジュリアはジェフリー自ら、カナタを【ロッカー】に突き落として殺したと聞いていた。
いきなりその話が出てきてジュリアは焦った。
しかし、ジェフリーはそれに悪びもせずに淡々と嘘を話しはじめる。
「父上、あれは不幸な事故です。
あれは、無礼をはたらいたそこの女給が悪いのです。
女給を罰しようとした時、不幸にもカナタが【ロッカー】を開いていて、偶然身体が当たって落ちてしまったのです」
ジェフリーはでっち上げの嘘を淡々と話して見せた。
その言動は嘘をついているように見えないほどで、さすが我が子だとジュリアはほくそ笑んだ。
ジュリアにも完璧な理論武装だと思えたからだ。
「そうか。では、リリーよ、其方が見た状況を話せ」
アラタに促され、リリーが恐る恐る話しだす。
「あの日、カナタ様は【ロッカー】のスキルを実験中でした。
そこへジェフリー様がやって来て、ジュリア様が私を呼んでいると仰いました。
しかし、私はカナタ様専属、ジュリア様に呼ばれる筋合いはございません」
「なんだと女給風情「黙れ!」が……」
ジェフリーが口を挟むが、アラタが一喝しそれを制し、リリーに続きを促した。
「そうこうするうち、ジェフリー様は激怒され、私に掴みかかってきました。
カナタ様は、私がカナタ様専属であることをお伝えになり、私を庇ってくださいました。
しかし、ジェフリー様はそのまま私に掴みかかろうとし、間に入ったカナタ様を【ロッカー】内へと突き飛ばしたのでございます」
「突き飛ばしたのではない! あれはたまたま当たったのだ!」
ジェフリーはあくまでも事故だと主張していた。
しかし、その言動にはカナタを時空の彼方に追いやって殺したかもしれないという反省もカナタを心配する様子すらなかった。
「ジェフリー、カナタ専属女給のリリーにお前もジュリアも命令する権限はない。
それにお前は弟を時空の彼方に追いやったことを何も気に病んでおらぬのか?」
アラタに睨まれ、ジェフリーは一瞬俯き目を伏せるが、そのまま開き直ったかのように顔を上げる。
「しかし、父上、カナタなど我が家を貧乏にするだけで何の役にもたたないではありませんか!
父上は、俺よりカナタの方が大事なのか!」
ジェフリーの身勝手な言い分にアラタは呆れてしばらく口を開けなかった。
しかし、意を決してある行動に出た。
「審議官、ジェフリーの言い分は本当か?」
「いいえ、嘘です」
ジュリアがアラタの後ろの人物の正体を知り顔を青くする。
審議官とは嘘を見抜く【真実の目】というスキルを持った特殊職だ。
国に資格を認定され、その判定は裁判の証拠として重要な位置を占める。
ただし、犯罪捜査を目的とした特殊職なため、全員が国家機関の所属であり、私的な問題に首を突っ込めないのが難点だった。
アラタが過去にジェフリー出生の秘密を審議官に問えなかったのは、まさに私的な問題だったせいである。
身分詐称という犯罪ではあるのだが、それを犯罪として立件するからにはもし間違っていた場合に貴族家としては醜聞となる。
アラタも疑いつつも関係を持ったのは事実であるようだし、庶子ならば伯爵家継承に関わらないので良いかと思って息子としたのだ。
貴族家が跡継ぎとならない養子をとったと思えば良いし、そういったケースは稀にあるのだ。
今回は犯罪捜査の一環であり、堂々と問い質すことが出来たのだ。
「では、リリーの言い分は?」
「はい、本当です」
審議官のスキルで真実が明らかとなった。
「ジェフリー、おまえにはカナタ殺害の容疑がかかった。
正直に話せば刑も軽くなろう。おまえはどうする?」
しかし、アラタの問いかけに答えたのはジュリアだった。
「旦那様、ジェフリーを犯罪者にするおつもりですか!?
実の子に対してあんまりじゃないですか!」
その言い分にアラタのこめかみに血管が浮く。
「ジュリア、俺は王都である男に会った」
「それが何の関係があるのですか?」
「その男は我が家の名を騙り、詐欺行為を行っていた。
そして、王都で捕まったのだ」
ジュリアの顔色がサッと悪くなった。
アラタは淡々と続ける。
「その男は我が家の次期当主ジェフリーの名を使っていたそうだぞ。
おかしいな? いつからジェフリーは次期当主になった。
ジェフリーは庶子、爵位の継承権は初めから無い!」
「でも、ナユタ坊ちゃんとカナタにもしものことがあったら、この家を継ぐのはジェフリーしか「黙れ!」……」
「それでカナタを殺したというわけか?」
ジュリアは自らの言動にハッとした。
自分たちの願望が丸出しになっている言動だと気付いたのだ。
それと今回の事故が事件であるという動機になってしまっている。
「それと、その捕まった男、面白いことがわかった」
ジュリアはこの時、捕まったのは組織の末端の者だと思っていた。
簒奪後の足固め、まだ世に出てはいけない段階なのに迂闊なことをしてくれた、そんな不手際をするのはどんなバカだと思っていた。
だからこそ、そこから足がつくことはないと高を括っていた。
「不思議な感覚だったよ。
そいつは俺が知らない男なのに、俺にとっては良く知っている顔なのだから」
この時、ジュリアは初めて気づいた。
捕まったのがある重要人物であることに。
「その男は、ジェフリーにそっくりだった。
まるで親子のようにな」
ジュリアの顔から脂汗が滴り落ちる。
この期に及んで、ついにバレたと気付いたのだ。
「ジュリアよ、ジェフリーは本当に俺の子か?
”はい”か”いいえ”で答えよ」
ジュリアはここで「はい」と言うしかなかった。
しかし、目の前には審議官がいる。嘘が丸わかりだった。
いや、審議官はブラフかもしれない、一縷の望みをかけ、ジュリアはそう思うしかなかった。
「もちろん”はい”よ! あなたの子ですとも!」
「嘘です」
審議官の判定は「嘘」だった。
スキルにより審議鑑定書も発行された。
「嘘の判定が出たな。残念だよジュリア、ジェフリー。
もう少し反省の態度が出れば、温情を与えることも出来たのに……。
俺だって人の親だ、血が繋がらなくとも庶子だろうとも、育てた子に愛情はある」
アラタは暫く俯き、決心したかのように顔をあげると裁定を下した。
「ジュリア、ジェフリーの両名は、伯爵家簒奪未遂とカナタ殺害で有罪だ。
王都での詐欺事件の共犯としても有罪。
その件は王都預かりだが、お前たちの処罰は俺に一任されている。
残念だ。ジュリア、ジェフリー。お前たちは犯罪奴隷落ちだ」
そう言うとアラタは領兵を呼び、ジュリア、ジェフリーの2人を地下牢に入れるように命じた。
その後2人は奴隷商に引き取られることになる。
しかも、鉱山奴隷一択の過労死コースしか許されていなかった。
本来なら死刑のところをアラタは敢えて鉱山奴隷として生かすことを選んだのだ。
それは長く生かすための温情なのか、長く罰を与えるための怨嗟なのか、アラタの胸の内は不明だった。
この時、アラタはまだカナタが生きていることを知らなかった。
生きているのだから殺害の罪で重罪はないと思うかもしれないが、伯爵家簒奪未遂、王都での詐欺事件共犯というだけでも死罪になるような重罪だった。
カナタ行方不明の一報が王都のアラタまで届くのに3日、アラタが通常行程5日の復路を馬車で急いで4日、都合カナタ行方不明から7日が経っていた。
時空間に閉じ込められて7日は、カナタの生存を絶望視するに当然の期間だった。
カナタは携帯ガチャ機のおかげで生き延びていたのだが、アラタには知る由も無かった。
「今帰った!」
玄関前まで乗り付けた馬車からアラタが降りて来ると、家令のセバスチャンが直ぐに目の前に現れ傅いた。
「お帰りなさいませ。旦那様」
セバスチャンがこれからどうするのかと目で訴えると、アラタは後から馬車を降りて来た審議官に視線をちらりと向けてから答える。
「ジェフリー、ジュリア、それと現場に居たという女給を執務室に呼べ。
それと後ろの客人の事は内密にせよ」
「はっ!」
家令のセバスチャンは、華麗に礼をすると足早に去って行った。
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執務室に呼ばれたジェフリーとジュリアは、アラタが帰って来たとセバスチャンから伝えられ、王都の土産でも貰えるのかと意気揚々とやって来た。
彼らは未だ事の重大さには気付いていなかったのだ。
気付いていたならば、さっさと逃亡していたことだろう。
「ん!?」
ジェフリーと共にアラタの執務室にやって来たジュリアは、自分たち母子と女給のリリーだけが呼ばれたことに若干不信感を持った。
目の前の執務机の向こうには大きな椅子に座ったアラタ、その後ろに何やら役人と思われる見知らぬ人物が立っている。
その人物が誰なのかとジュリアが思考を巡らしていると、徐にアラタが口を開いた。
「カナタが行方不明になったそうだな?
ジェフリー、言いたいことはあるか?」
アラタはジェフリーにカナタ行方不明の詳細を単刀直入に訊ねた。
ジュリアはジェフリー自ら、カナタを【ロッカー】に突き落として殺したと聞いていた。
いきなりその話が出てきてジュリアは焦った。
しかし、ジェフリーはそれに悪びもせずに淡々と嘘を話しはじめる。
「父上、あれは不幸な事故です。
あれは、無礼をはたらいたそこの女給が悪いのです。
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ジェフリーはでっち上げの嘘を淡々と話して見せた。
その言動は嘘をついているように見えないほどで、さすが我が子だとジュリアはほくそ笑んだ。
ジュリアにも完璧な理論武装だと思えたからだ。
「そうか。では、リリーよ、其方が見た状況を話せ」
アラタに促され、リリーが恐る恐る話しだす。
「あの日、カナタ様は【ロッカー】のスキルを実験中でした。
そこへジェフリー様がやって来て、ジュリア様が私を呼んでいると仰いました。
しかし、私はカナタ様専属、ジュリア様に呼ばれる筋合いはございません」
「なんだと女給風情「黙れ!」が……」
ジェフリーが口を挟むが、アラタが一喝しそれを制し、リリーに続きを促した。
「そうこうするうち、ジェフリー様は激怒され、私に掴みかかってきました。
カナタ様は、私がカナタ様専属であることをお伝えになり、私を庇ってくださいました。
しかし、ジェフリー様はそのまま私に掴みかかろうとし、間に入ったカナタ様を【ロッカー】内へと突き飛ばしたのでございます」
「突き飛ばしたのではない! あれはたまたま当たったのだ!」
ジェフリーはあくまでも事故だと主張していた。
しかし、その言動にはカナタを時空の彼方に追いやって殺したかもしれないという反省もカナタを心配する様子すらなかった。
「ジェフリー、カナタ専属女給のリリーにお前もジュリアも命令する権限はない。
それにお前は弟を時空の彼方に追いやったことを何も気に病んでおらぬのか?」
アラタに睨まれ、ジェフリーは一瞬俯き目を伏せるが、そのまま開き直ったかのように顔を上げる。
「しかし、父上、カナタなど我が家を貧乏にするだけで何の役にもたたないではありませんか!
父上は、俺よりカナタの方が大事なのか!」
ジェフリーの身勝手な言い分にアラタは呆れてしばらく口を開けなかった。
しかし、意を決してある行動に出た。
「審議官、ジェフリーの言い分は本当か?」
「いいえ、嘘です」
ジュリアがアラタの後ろの人物の正体を知り顔を青くする。
審議官とは嘘を見抜く【真実の目】というスキルを持った特殊職だ。
国に資格を認定され、その判定は裁判の証拠として重要な位置を占める。
ただし、犯罪捜査を目的とした特殊職なため、全員が国家機関の所属であり、私的な問題に首を突っ込めないのが難点だった。
アラタが過去にジェフリー出生の秘密を審議官に問えなかったのは、まさに私的な問題だったせいである。
身分詐称という犯罪ではあるのだが、それを犯罪として立件するからにはもし間違っていた場合に貴族家としては醜聞となる。
アラタも疑いつつも関係を持ったのは事実であるようだし、庶子ならば伯爵家継承に関わらないので良いかと思って息子としたのだ。
貴族家が跡継ぎとならない養子をとったと思えば良いし、そういったケースは稀にあるのだ。
今回は犯罪捜査の一環であり、堂々と問い質すことが出来たのだ。
「では、リリーの言い分は?」
「はい、本当です」
審議官のスキルで真実が明らかとなった。
「ジェフリー、おまえにはカナタ殺害の容疑がかかった。
正直に話せば刑も軽くなろう。おまえはどうする?」
しかし、アラタの問いかけに答えたのはジュリアだった。
「旦那様、ジェフリーを犯罪者にするおつもりですか!?
実の子に対してあんまりじゃないですか!」
その言い分にアラタのこめかみに血管が浮く。
「ジュリア、俺は王都である男に会った」
「それが何の関係があるのですか?」
「その男は我が家の名を騙り、詐欺行為を行っていた。
そして、王都で捕まったのだ」
ジュリアの顔色がサッと悪くなった。
アラタは淡々と続ける。
「その男は我が家の次期当主ジェフリーの名を使っていたそうだぞ。
おかしいな? いつからジェフリーは次期当主になった。
ジェフリーは庶子、爵位の継承権は初めから無い!」
「でも、ナユタ坊ちゃんとカナタにもしものことがあったら、この家を継ぐのはジェフリーしか「黙れ!」……」
「それでカナタを殺したというわけか?」
ジュリアは自らの言動にハッとした。
自分たちの願望が丸出しになっている言動だと気付いたのだ。
それと今回の事故が事件であるという動機になってしまっている。
「それと、その捕まった男、面白いことがわかった」
ジュリアはこの時、捕まったのは組織の末端の者だと思っていた。
簒奪後の足固め、まだ世に出てはいけない段階なのに迂闊なことをしてくれた、そんな不手際をするのはどんなバカだと思っていた。
だからこそ、そこから足がつくことはないと高を括っていた。
「不思議な感覚だったよ。
そいつは俺が知らない男なのに、俺にとっては良く知っている顔なのだから」
この時、ジュリアは初めて気づいた。
捕まったのがある重要人物であることに。
「その男は、ジェフリーにそっくりだった。
まるで親子のようにな」
ジュリアの顔から脂汗が滴り落ちる。
この期に及んで、ついにバレたと気付いたのだ。
「ジュリアよ、ジェフリーは本当に俺の子か?
”はい”か”いいえ”で答えよ」
ジュリアはここで「はい」と言うしかなかった。
しかし、目の前には審議官がいる。嘘が丸わかりだった。
いや、審議官はブラフかもしれない、一縷の望みをかけ、ジュリアはそう思うしかなかった。
「もちろん”はい”よ! あなたの子ですとも!」
「嘘です」
審議官の判定は「嘘」だった。
スキルにより審議鑑定書も発行された。
「嘘の判定が出たな。残念だよジュリア、ジェフリー。
もう少し反省の態度が出れば、温情を与えることも出来たのに……。
俺だって人の親だ、血が繋がらなくとも庶子だろうとも、育てた子に愛情はある」
アラタは暫く俯き、決心したかのように顔をあげると裁定を下した。
「ジュリア、ジェフリーの両名は、伯爵家簒奪未遂とカナタ殺害で有罪だ。
王都での詐欺事件の共犯としても有罪。
その件は王都預かりだが、お前たちの処罰は俺に一任されている。
残念だ。ジュリア、ジェフリー。お前たちは犯罪奴隷落ちだ」
そう言うとアラタは領兵を呼び、ジュリア、ジェフリーの2人を地下牢に入れるように命じた。
その後2人は奴隷商に引き取られることになる。
しかも、鉱山奴隷一択の過労死コースしか許されていなかった。
本来なら死刑のところをアラタは敢えて鉱山奴隷として生かすことを選んだのだ。
それは長く生かすための温情なのか、長く罰を与えるための怨嗟なのか、アラタの胸の内は不明だった。
この時、アラタはまだカナタが生きていることを知らなかった。
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